「デコる」でOK?英語で「飾る」を意味するdecorateの使い方と注意点
英語の decorate は、日本語の「飾る」やカジュアルな「デコる」に近い意味を持つ一方で、使える場面・使えない場面がはっきり分かれる動詞です。
部屋やイベント会場、料理など「見た目を整える行為」には自然に使えますが、人そのものや身につける物に対して使うと不自然になるケースもあり、特に、日本語感覚のまま 「自分をデコる」 のように使うと、不自然になったり意味がズレたりします。
また、decorate には日常会話だけでなく、表彰や公的評価、さらにはイギリス英語特有の「内装・リフォーム」といった意外な意味も存在します。
この記事では、decorate の基本的な意味から正しい使い方、注意点、意外な用法までを、例文つきでわかりやすく解説します。
目次
decorateの基本解説
decorateの動詞の意味
decorate は「(部屋・物・空間などを)飾る/装飾する」という意味を持つ動詞です。
単に何かを置くのではなく、見た目を意識して美しく整えるというニュアンスが強く含まれます。
そのため、機能目的ではなく「視覚的な効果」を高める行為に使われるのが特徴です。
また、decorate は一時的な飾り付けだけでなく、ある程度まとまった装飾や演出を指すことが多く、「軽く飾る」というよりは「きちんと装飾する」イメージがあります。
対象は基本的に人以外で、部屋・建物・家具・イベント会場・料理などが典型例です。
例文:
- We decorated the room for the party.(パーティーのために部屋を飾った)
- The restaurant is decorated in a modern style.(そのレストランはモダンなスタイルで装飾されている)


使えるけど、英語だと「ちゃんと装飾する」印象が強いね。
風船を1個置くより、空間全体を整える感じ。
decorateの名詞形は?
decorate の名詞形は decoration です。
意味は「装飾」「飾り」「飾り付け」で、実際に使われている飾りそのものも、装飾という行為全体も指します。
特に複数形 decorations は非常によく使われ、季節行事やイベントの文脈では定番表現です。
また、英語では decoration が「雰囲気づくり」「演出」という抽象的な意味で使われることもあり、日本語の「デコレーション」より少し守備範囲が広いのが特徴です。
例文:
- Christmas decorations are everywhere.(クリスマスの飾りが至る所にある)
- The decorations made the room feel cozy.(その装飾のおかげで部屋が居心地よく感じられた)

decorationって「飾り」だけだと思ってた。

実は「雰囲気を作る装飾全体」も含むんだ。
だからインテリアの話でよく出てくるよ。
decorateの発音と読み方
decorate の発音は /ˈdekəreɪt/ で、アクセントは最初の de に置かれます。
日本語カタカナでは「デコレイト」と書かれることが多いですが、実際の英語では 中間の母音が弱く曖昧に発音される のがポイントです。
特に注意したいのは語尾の -ate。
日本語の「デコレート」のように平坦に言うと通じにくく、「レイ」+軽い「ト」 を意識すると英語らしくなります。

カタカナ読みだと通じないことがある?

うん。最初を強く「DE」、最後を「レイト」って意識すると一気に通じやすくなるよ。
decorateで「飾る」時の正しい使い方
基本パターン:decorate A with B(AをBで飾る)を使いこなそう
decorate の最も基本的で重要な使い方が decorate A with B です。
この形を使うことで、「何を(A)」「何で(B)」飾ったのかが一目で分かる、非常に英語らしい表現になります。
単に decorate A と言うことも可能ですが、with B を入れることで装飾の具体性が一気に増し、聞き手や読み手に明確なイメージを与えられます。
特に会話や説明文では、この形を意識的に使うと表現が幼くなりにくくなります。
例文:
- She decorated the cake with strawberries.(彼女はいちごでケーキを飾った)
- They decorated the room with balloons and lights.(彼らは風船とライトで部屋を飾った)

decorateだけで止めちゃうことが多い…。

意味は通じるけど、with を入れると「どう飾ったか」まで伝えられるよ。
空間と料理:部屋・ツリー・ケーキを「彩る」時の表現
decorate は、空間全体の雰囲気を作る対象と非常に相性の良い動詞です。
部屋・家・ホール・ツリーといった空間系はもちろん、ケーキやクッキーなど「見た目が重要な料理」にも自然に使われます。
ポイントは、「おいしくする」ではなく「見た目を整える・華やかにする」という目的で使われている点です。
そのため、味や機能の話題では decorate は使われません。
例文:
- They decorated the Christmas tree with ornaments.(彼らはオーナメントでクリスマスツリーを飾った)
- The chef decorated the dessert beautifully.(シェフはデザートを美しく飾り付けた)

料理にも使えるのはちょっと意外。

見た目が主役の料理なら、decorate がぴったりなんだ。
日本語の「デコる」との違い:自分自身(服・指輪)には使わない?
日本語では「自分をデコる」「服をデコる」のように、人や身につけるものにも自然に使えますが、英語の decorate は人そのものを目的語にしません。
この点が、日本人学習者が最も間違えやすいポイントです。
英語では decorate はあくまで「外から見て装飾する対象(空間・物)」に使われ、人の行動やおしゃれを直接表す動詞ではありません。
そのため、直訳的な表現は不自然になります。
- × I decorated myself.(英語では不自然)

日本語感覚だと、つい言っちゃいそう。

そのズレに気づければOK。
decorateは“人以外”って覚えると安全だよ。
自分を飾る時はどう言う?decorateに代わる自然な言い換え
人がおしゃれをする、身だしなみを整える、といった意味では decorate の代わりに専用の動詞を使います。
英語では「何をどうしたか」を動詞で細かく言い分けるのが自然です。
代表的なのは以下の表現です。
- dress up:いつもよりおしゃれをする
- accessorize:アクセサリーでコーデを仕上げる
- wear:身につけている状態を表す
例文:
- She dressed up for the party.(彼女はパーティー用におしゃれをした)
- He accessorized his outfit with a ring.(彼は指輪でコーデを完成させた)
- She is wearing a simple black dress.(彼女はシンプルな黒いドレスを着ている)

「自分をデコる」って英語だと分解する感じですね。

そう。英語は“decorate”にまとめず、行動ごとに動詞を選ぶんだ。
decorateの意外な意味:勲章からリフォームまで
「勲章を授与する」:軍事や公的なシーンでの特別な使い方
decorate には、日常的な「飾る」とはまったく異なる、フォーマルで限定的な意味として「勲章・栄誉を授与する」という用法があります。
これは主に軍事・国家行事・公的表彰などの文脈で使われ、個人の勇気・功績・貢献を公式に称える行為を指します。
この場合の decorate は比喩ではなく、制度として定められた表彰行為を表す硬い表現です。
ニュース記事や公式発表でよく見られ、日常会話で使われることはほとんどありません。
例文:
- He was decorated for bravery.(彼は勇敢さを称えられて勲章を授与された)
- The officer was decorated with a national medal.(その将校は国家勲章を授与された)

同じ decorate なのに、意味が全然違いますね。

この用法は完全にフォーマル。
ニュース英語だと思えばいいよ。
キャリアや功績を「飾る」:比喩的な成功の表現
decorate は、比喩的に「賞・実績・成功がキャリアや人生を彩る」という意味でも使われます。
この場合、実際に何かを装飾しているわけではなく、功績が積み重なって全体の価値を高めているというイメージを表します。
この表現はやや文語的で、スピーチ・記事・プロフィール文などで使われることが多く、カジュアルな会話ではあまり登場しません。
例文:
- Her career is decorated with numerous awards.(彼女のキャリアは数々の賞に彩られている)
- His life was decorated by remarkable achievements.(彼の人生は数々の功績によって彩られていた)

ちょっと詩的な表現だわ。

書き言葉向けだから、自己紹介文とかに合うよ。
イギリス英語の定番!「部屋のリフォーム・塗り替え」をdecorateと言う理由
イギリス英語では decorate が「部屋を飾る」だけでなく、「内装を整える・壁を塗り替える・リフォームする」といった意味で日常的に使われます。
これは、装飾と内装作業が一体として捉えられている文化的背景によるものです。
そのため、ペンキ塗りや壁紙の張り替えなど、実際には“飾り”とは言えない作業でも decorate が使われます。
アメリカ英語では remodel や renovate が使われる場面でも、イギリスでは decorate が選ばれることがあります。
例文:
- We’re decorating the living room this weekend.(今週末、リビングを模様替え/塗り替えする)
- The flat was recently decorated.(そのアパートは最近内装が整えられた)

ペンキ塗りもdecorateなんですね。

イギリス英語では普通だよ。
アメリカ英語との違いとして覚えるといいね。
場面別!そのまま使えるdecorateの実践フレーズ集
パーティー・季節行事:ゲストを招く時のインテリア表現
パーティーや季節行事で使う decorate は、「物を置く」というよりも、空間全体の雰囲気を整えて、ゲストを迎える準備をするという意味合いが強くなります。
クリスマス、ハロウィン、誕生日、ウェディングなど、テーマやイベント性がはっきりしている場面で特によく使われます。
英語では
- decorate the house / room
- decorate for Christmas / for a party
のように、「どこを」「何のために」飾るかをセットで言うのが自然です。
単なる装飾というより、「イベント用の演出」と考えるとイメージしやすいでしょう。
例文:
- We decorated the house for Halloween.(ハロウィン用に家を飾った)
- They decorated the room with lights and banners for the party.(パーティーのためにライトとバナーで部屋を飾った)
- We decorated the living room with candles and flowers to welcome our guests.(ゲストを迎えるために、キャンドルと花でリビングを飾った)

パーティー準備の『飾る』は、やっぱり decorate が定番?

うん。特にゲストを迎えるための演出なら、decorate が一番しっくりくるよ。

for Halloween みたいに目的を付けるのがポイントなんですね。

そう。何のイベントかが分かると、英語としてかなり自然になるよ。
ビジネス・公式:表彰式や式典で使われる格調高い言い回し
ビジネスや公式行事での decorate は、日常的な「飾る」とは異なり、格式・権威・公的評価を感じさせる非常にフォーマルな表現になります。
特に多いのが、
- be decorated with ~
- be officially decorated
といった受動態の形で、軍事表彰、国家レベルの賞、公式な式典などで使われます。
この用法では「装飾」ではなく、「名誉を授与される」という意味になります。
例文:
- The soldier was officially decorated for his service.(その兵士は功績により正式に表彰された)
- She was decorated with a national honor.(彼女は国家的な栄誉を授与された)
- He was decorated with multiple medals during the ceremony.(彼は式典で複数の勲章を授与された)

同じ decorate なのに、急に硬い感じになりますね。

これは完全に公式用。
ニュースやスピーチ専用だと思っていいよ。

日常会話で使うと浮きそうですね。

フォーマル限定の意味だね。
SNS・日常:DIYや模様替えをフォロワーに報告する時のフレーズ
SNSや日常会話では、decorate は「自分の手で工夫して空間をアップデートした」というポジティブでクリエイティブな響きを持ちます。
DIY、模様替え、部屋づくりの報告などと相性がよく、完成報告として 過去形 で使われることが多いのが特徴です。
finally / just / recently などを加えると、達成感や臨場感も出せます。
例文:
- I decorated my room today.(今日、部屋を模様替えした)
- I finally decorated my room with plants and posters.(やっと観葉植物とポスターで部屋を飾った)
- Just decorated my room for spring.(春っぽく部屋を模様替えしたところ)

SNSで「部屋デコった」って言いたい時は、これでいいんだね。

うん、decorate で十分自然だよ。

finally を入れると頑張った感も出てるわ。

DIY投稿ではよく使う流れだね。
まとめ
decorate は単に「飾る」と訳すだけでは不十分な動詞です。
基本は「空間や物を、見た目を意識して整える」ことであり、人自身には使いません。
その一方で、勲章の授与や功績を彩る比喩表現、イギリス英語での内装作業など、文脈によって意味の幅が大きく変わるのも特徴です。
重要なのは、「何を飾っているのか」「どんな場面なのか」を常に意識し、必要に応じて dress up や wear など他の動詞と使い分けることです。

decorate って、思ったより使いどころが限定されてますね。

でも逆に言えば、空間やイベントなら安心して使えるよ。

人の服装には別の動詞を使う、って覚えれば良さそう。

それが一番安全だね。
文脈を意識できれば、decorate はかなり使える単語だよ。


decorateって、ちょっとした飾り付けにも使える?