complainの意味と使い方は?前置詞「about」「of」の使い分け術
「complain」は「文句を言う」という意味でよく知られている基本動詞ですが、実際には前置詞との組み合わせや使う場面によってニュアンスが大きく変わる単語です。
特に「complain about」と「complain of」の違いは、多くの学習者がつまずきやすいポイントでもあります。
また、「誰に言うのか」「どんな内容を伝えるのか」といった語法もセットで理解しておかないと、不自然な英語になってしまうことがあります。
さらに、「grumble」や「claim」といった似た単語との違いも知っておくことで、より自然で正確な表現ができるようになります。
この記事では、「complain」の基本的な意味から、前置詞の使い分け、よく使う語法、そして類義語との違いまで、実際の会話で使える形でわかりやすく解説していきます。
目次
complainはどんな英単語?
complainの動詞の意味
「complain」は、不満や文句を言うときに使う動詞です。
日常会話の軽い愚痴から、ビジネスシーンでの正式な苦情、さらには医療の場面での症状の訴えまで、幅広く使われるのが特徴です。
単に「文句を言う」と覚えるだけでなく、「誰に対して」「何について」「どの程度の強さで」伝えるのかによってニュアンスが変わる単語だと理解しておくと、より自然に使えるようになります。
また、「complain」は必ずしもネガティブな印象だけとは限らず、正当な理由があって問題を指摘する場面でも使われます。
サービスに対する正当なクレームや、職場での改善要求なども「complain」で表現できます。
このように、感情的な愚痴から理性的な指摘までカバーできるのが、この動詞の特徴です。
例文:
- He always complains about his job.(彼はいつも仕事に文句を言っている)
- She complained to the manager.(彼女はマネージャーに苦情を言った)


基本はそれでOKだけど、場面によって「苦情」や「訴える」ってニュアンスにもなるよ。
complainの名詞形は?
「complain」の名詞形は「complaint」です。
意味は「苦情」や「不満」で、特にビジネスやフォーマルな場面でよく使われます。
企業が顧客から受ける意見や問題点の指摘は「complaints」として扱われることが多く、サービス改善の重要な材料になります。
また、「make a complaint(苦情を申し立てる)」のように、動詞とセットで使われる表現も非常によく登場します。
日常会話でも使えますが、ややフォーマルな響きがあるため、丁寧に伝えたい場面で使うと自然です。
「complain」と「complaint」はセットで覚えておくことで、話す・書く両方の場面で使い分けがしやすくなります。
例文:
- We received several complaints from customers.(私たちは顧客からいくつかの苦情を受けた)

動詞と名詞で形変わるんだね。

そう、「complain(動詞)→ complaint(名詞)」はセットで覚えると便利だよ。
complainの発音と読み方
「complain」は「コンプレイン」に近い発音ですが、特に後ろの「plain」の部分を強く読むのがポイントです。
英語のリズムとして、強弱のメリハリをつけることが重要で、「com」は軽く弱く、「plain」をはっきり発音すると、よりネイティブらしい響きになります。
また、日本語のカタカナ読みだと「コンプレイン」と均等に読んでしまいがちですが、実際には「クム・プレイン」に近いイメージで、前半は短く曖昧に発音されます。
この違いを意識するだけで、リスニングでも聞き取りやすくなりますし、自分で発音するときも自然さが大きく変わります。

コムプレインじゃダメ?

通じるけど、「プレイン」を強くすると一気に自然になるよ。
前置詞「about」と「of」の使い分け術
complain about:一般的な不満や文句を言うとき
「complain about」は「〜について文句を言う」という意味で、最もよく使われる形です。
日常的な不満や愚痴を表すときは、基本的にこの形を使えば問題ありません。
天気や仕事、人間関係、サービスなど、身の回りのあらゆることに対して使うことができます。
迷ったらまずaboutを選ぶ、という感覚でも大丈夫で、実際の会話でも圧倒的に使用頻度が高い形です。
また、「complain about + 名詞」だけでなく、「complain about + 動名詞(〜すること)」の形でも使えるので、表現の幅も広いのが特徴です。
例文:
- He complained about the noise.(彼は騒音について文句を言った)
- She is always complaining about the weather.(彼女はいつも天気に文句を言っている)

とりあえずabout使えばいい感じ?

日常の「文句」はほぼaboutでOKだよ。
complain of:病気の症状や痛みを「訴える」とき
「complain of」はややフォーマルな表現で、特に医療や説明的な場面で使われます。
体の不調や痛み、違和感などを「訴える」というニュアンスがあり、日常の愚痴や軽い不満にはあまり使われません。
そのため、「complain about」と同じ感覚で使ってしまうと、少し不自然に聞こえることがあります。
この表現は、医師や看護師が患者の状態を記録する際にもよく使われ、「〜の症状を訴えている」という客観的な表現になります。
また、自分の体調を少しフォーマルに伝えたいときにも使うことができます。こうした場面の違いを理解しておくことで、より適切な英語表現が選べるようになります。
例文:
- The patient complained of chest pain.(患者は胸の痛みを訴えた)
- He complained of a headache.(彼は頭痛を訴えた)

ofってなんか固い感じするね。

そう、特に医療系では「complain of」がよく使われるよ。
complainと一緒に使うべき重要な語法
complain to:誰に対して「苦情を申し立てる」か
「complain to」は、誰に対して不満や苦情を伝えるのかを表すときに使います。
「about」が内容を示すのに対して、「to」は相手を示す役割があります。
この2つをセットで理解すると、文の構造がぐっと分かりやすくなります。
例「何について」文句を言っているのかを言いたい場合は「about」を使い、「誰に対して」言っているのかを言いたい場合は「to」を使います。
実際の会話では、この2つを組み合わせて「誰に・何について」不満を言うのかを同時に表現することもよくあります。
また、「complain to the manager(マネージャーに苦情を言う)」のように、相手がはっきりしている場面では特に重要な表現になります。
状況によっては、誰に伝えたのかを明確にすることで、文の意味がより具体的になります。
例文:
- She complained to the staff.(彼女はスタッフに苦情を言った)

aboutとtoってどう違うの?

aboutは「内容」、toは「相手」って考えると分かりやすいよ。
complain that...:具体的な内容を文章で説明する形
「complain that」は、不満の内容をそのまま文章として続ける形です。
「〜だと文句を言う」というニュアンスになり、より具体的で詳しい内容を伝えることができます。
単語やフレーズではなく、1つの文として説明できるため、状況や理由をはっきりさせたいときに便利です。
「部屋が狭い」「サービスが悪い」など、具体的な問題点をそのまま文章として続けることで、聞き手にとっても分かりやすくなります。
また、話し言葉だけでなく、書き言葉でもよく使われる表現で、報告や説明の場面でも自然に使えます。
「complain about」との違いとして、「about」は名詞や動名詞を使うのに対し、「that」は主語+動詞を含む文を続ける点がポイントです。
この違いを意識すると、表現の幅がさらに広がります。
例文:
- He complained that the room was too small.(彼は部屋が狭すぎると文句を言った)

thatの後は普通の文でいいの?

うん、そのまま文章を続ければOK。
complainは他動詞ではなく「自動詞」として使う
「complain」は目的語を直接とることができない自動詞です。
そのため、「何について文句を言うのか」を表すときには、必ず前置詞を使う必要があります。
この点を知らないと、不自然な英文になってしまうので注意が必要です。
日本語では「〜に文句を言う」「〜を文句を言う」と柔軟に言えますが、英語ではこの違いがはっきりしているため、「complain」の後にはそのまま目的語を置くことができません。
「about」や「of」などの前置詞を使ってつなぐ必要があります。
また、「complain about something」や「complain to someone」のように、前置詞によって意味の役割が変わる点も重要です。
このルールをしっかり理解しておくことで、より正確で自然な英文を作れるようになります。
- × I complained it.
- ○ I complained about it.

え、直接つなげちゃダメなの?

ダメ、「何についてか」は必ず前置詞でつなぐよ。
注意:「私は不満だ」と言いたい時に、受動態を使ってはいけない理由
「complain」は「文句を言う」という行動を表す動詞なので、「I am complained」のように受動態で使うことはできません。
受動態は「〜される」という意味になりますが、「文句を言われる」という意味になってしまい、「私は不満だ」という意味にはならないためです。
英語では、「不満を持っている状態」を表す場合と、「不満を言う行動」を表す場合をはっきり区別します。
そのため、「私は不満だ」と言いたいときには、「complain」ではなく、状態を表す別の表現を使う必要があります。
例えば、「I have a complaint(不満があります)」や「I’m not satisfied(満足していません)」のように言い換えると、自然で正確な表現になります。
この違いを理解しておくことで、誤った英文を避けることができます。
例文:
- I have a complaint.(不満があります)
- I’m not satisfied.(満足していません)

受動態にすればよさそうなのに…。

complainは「行動」だから、状態には使えないんだよ。
言い換えで表現力アップ!complainと類義語とのニュアンスの差
complainとgrumbleの違い:ボソボソ言う「不平」との違い
「grumble」は、小さな声で不満を言う、いわゆる「ぶつぶつ文句を言う」ようなニュアンスがあります。
誰かにしっかり伝えるというよりも、独り言のように不満をこぼすイメージです。
そのため、周りに聞こえてはいるものの、強く主張している感じはあまりありません。
それに対して「complain」は、もう少しはっきりと相手に伝える不満です。
聞き手に対して「問題がある」と認識してほしい、あるいは改善してほしいという意図が含まれることが多く、より積極的な行動としてのニュアンスがあります。
レストランで料理に不満があるときに店員に伝える場合は「complain」が自然ですが、友達に小さく不満を漏らす程度なら「grumble」がしっくりきます。
このように、相手への伝え方や意図の強さによって使い分けると、より自然な英語表現になります。
例文:
- He complained about the food.(彼は食事に文句を言った)
- He grumbled about the food.(彼は食事にぶつぶつ文句を言った)

grumbleってちょっと弱い感じ?

そう、complainよりも弱くて、独り言っぽい不満だね。
complainとclaimの違い:日本語の「クレーム」との決定的な違い
「claim」は、何かを根拠をもって主張したり、権利や正当性を求めたりする意味があります。
単なる不満というより、「こうであるべきだ」と論理的に訴えるイメージが強く、証拠や理由を伴うことが多いのが特徴です。
一方で「complain」は、あくまで不満や問題点を伝える行為であり、必ずしも強い主張や証明を伴うわけではありません。
そのため、日本語の「クレーム(苦情)」に最も近いのは「complain」のほうです。
この違いを知らずに「claim」を使ってしまうと、「ただの不満」ではなく「強い主張」や「要求」として受け取られてしまう可能性があります。
特にビジネスシーンではニュアンスの違いが重要になるため、しっかり区別して使うことが大切です。
claimの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- He complained about the product.(彼はその製品に不満を言った)
- He claimed that the product was defective.(彼はその製品が不良品だと主張した)

claimって思ったより強い意味なんだね。

complainは不満を伝えるだけだけど、claimは根拠をもって主張する感じだからね。
シーン別:そのまま使えるcomplainの実用例文集
日常会話で「愚痴」をこぼす時のカジュアルな使い方
日常会話では「complain」はかなりカジュアルに使われ、軽い愚痴や不満をこぼすときにも自然に使えます。
重い「苦情」というより、「ちょっと聞いてよ」というニュアンスで使われることも多く、友人や家族との会話でよく登場する表現です。
仕事のストレスや天気、ちょっとした出来事について不満を話すときにも気軽に使えます。
また、「just」や「always」などの副詞と一緒に使うことで、「ちょっとだけ愚痴る」「いつも文句ばかり言っている」といった細かいニュアンスも表現できます。
このように、カジュアルな場面では感情を軽く共有するような使い方が多く、深刻すぎないトーンで使えるのがポイントです。
例文:
- I just want to complain about my boss.(上司の愚痴をちょっと聞いてほしい)
- Stop complaining!(文句ばっかり言うのやめて)
- He keeps complaining about his coworkers.(彼は同僚のことでずっと文句を言っている)

なんか重い感じじゃなくても使えるんだね。

そう、軽い愚痴レベルでも全然OKだよ。
接客・カスタマーサポートで使われる丁寧な表現
ビジネスや接客の場面では、「complain」をそのまま使うとややストレートで強い印象を与えることがあります。
そのため、「would like」などのクッション表現を使って、丁寧で柔らかい言い方にするのが一般的です。
例えば、「I would like to complain about...」のように言うことで、直接的な不満を伝えつつも、相手に配慮した表現になります。
また、「make a complaint」という名詞形を使うことで、よりフォーマルで落ち着いた印象を与えることもできます。
特にカスタマーサポートや接客の場面では、伝え方一つで印象が大きく変わるため、こうした表現の違いを理解しておくことが重要です。
状況に応じて言い方を調整できると、より自然で適切な英語が使えるようになります。
例文:
- I would like to complain about this product.(この製品について苦情があります)
- I’d like to make a complaint.(苦情を申し立てたいのですが)
- I’m afraid I have a complaint about your service.(申し訳ないのですが、サービスについて不満があります)

そのまま言うとちょっと強いんだね。

うん、だからクッションを入れると印象がよくなるよ。
医療現場で患者が症状を伝える時のフレーズ
医療の現場では、「complain」は「症状を訴える」という意味でよく使われます。
特に「complain of」という形で使われることが多く、医師や看護師が患者の状態を説明する際にもよく登場する表現です。
この場合の「complain」は、日常的な「文句を言う」という意味とは少し異なり、あくまで客観的に症状を報告するニュアンスになります。
診察記録やカルテなどでは「The patient complains of...」という形がよく使われます。
また、自分の体調を説明するときにも使うことができ、少しフォーマルではありますが、正確に症状を伝えたいときには適した表現です。
こうした専門的な使い方を知っておくと、英語の理解がさらに深まります。
例文:
- The patient complains of severe pain.(患者は激しい痛みを訴えている)
- He complains of dizziness.(彼はめまいを訴えている)
- She complained of stomach pain after eating.(彼女は食後に腹痛を訴えた)

普通の文句とはちょっと違う使い方だね。

医療では「報告する」感じに近いニュアンスだよ。
まとめ
「complain」は単に「文句を言う」というだけでなく、使い方によって意味やニュアンスが変わる奥の深い動詞です。
特に「complain about」は日常的な不満、「complain of」は症状の訴えといったように、前置詞による違いはしっかり押さえておく必要があります。
また、「complain to」で相手を示し、「complain that」で内容を具体的に説明するなど、語法の理解も重要です。
さらに、「grumble」や「claim」との違いを意識することで、不満の伝え方や強さをより細かくコントロールできるようになります。
こうしたポイントをまとめて覚えるのではなく、実際の例文や会話と一緒に理解することで、より自然に使いこなせるようになります。

complainって思ってたより使い分けが多いね。

そうだけど、前置詞とセットで覚えると一気に使いやすくなるよ。


complainって全部「文句言う」でいいの?