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あなたの主張を裏付ける!claimの意味と実践的な使い道

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英語の claim は、日本語の「主張する」「要求する」「請求する」など、文脈によって意味が大きく変わる重要な動詞です。

特にニュース、ビジネス、学術的な文章で頻出する一方、日本語の「クレーム」との混同によって誤解されやすい語でもあります。

本記事では、動詞としてのclaimを中心に、名詞用法や実践的な使い方、日本人が間違えやすいポイントまで体系的に解説します。





claimの基本的な意味とは?


claimの動詞の意味は?


動詞 claim の基本的な意味は「(正当だと考えて)主張する」「自分の権利として要求する」です。

ただ単に意見を述べるのではなく、話し手が“そうであるべきだ/そうだと信じている”という立場を明確にする語である点が重要です。

また、claim は「事実かどうか未確認の内容」にも使えるため、客観性や距離感を保ちたい場面で好まれます。

意味の中心は次の3つに整理できます。

1.主張する・言い張る

  • He claims that the data is accurate.(彼はそのデータが正確だと主張している)
    → 話し手はそう言っているが、聞き手が必ずしも同意しているとは限らない。

2.権利として要求する/請求する

  • She claimed compensation for the damage.(彼女は損害に対する補償を請求した)
    → 感情的ではなく、制度・契約・権利に基づく要求。

3.(事故・病気などが)命・被害をもたらす

  • The disaster claimed many lives.(その災害は多くの命を奪った)
    → 主語が「人」ではない点が特徴的な、ややフォーマルな用法。

claim って「主張する」だけじゃなくて、かなり硬い感じがするね。



そう。say や think よりも、「立場を取る」感じが強いよ。



じゃあニュースでよく使われるのも納得。



うん。「事実として断定しない」ために claim が選ばれるんだ。



名詞としてのclaimの意味


名詞 claim は「主張」「請求」「申し立て」を意味し、証明・審査・判断の対象となる内容を指します。
すでに事実と認められたものではなく、「そうだと述べられている段階」「正式に提出された要求」という位置づけです。

代表的な使い方は次の通りです。

1.主張・言い分

  • There is no evidence to support his claim.(彼の主張を裏付ける証拠はない)

2.保険・返金・補償などの請求

  • You need to file an insurance claim.(保険請求を提出する必要がある)

3.権利の主張

  • They have a legal claim to the property.(彼らにはその財産に対する法的請求権がある)

名詞の claim は、動詞と同様に「正しいと確定していない」という前提を含むため、evidence(証拠)・support(裏付け)などと一緒に使われやすいのが特徴です。

名詞の claim って、事実じゃないの?



まだ事実とは限らない。
「主張されている内容」だね。



だから prove a claim とか言うんだ。



その通り。
証明されて初めて事実になる。



claimの読み方と発音


claim の発音は /kleɪm/ で、カタカナでは「クレイム」と表記されます。
母音は二重母音 /eɪ/ で、「クレーム」と伸ばしすぎないのがポイントです。

日本語の「クレーム(苦情)」と音が似ているため混同されがちですが、英語の claim 自体に「苦情」という意味は含まれません。

これは和製英語特有のズレです。

発音と意味のズレが原因で、以下のような誤用が起こりやすくなります。

  • × I received a claim from a customer.(苦情の意味で)

  • ○ I received a complaint from a customer.

発音は同じなのに、意味が全然違うのがややこしいね。



だからこそ注意が必要。
英語では「主張・請求」、日本語では「苦情」。



音じゃなくて、文脈で覚えないとダメだね。



うん。それが上級者への近道。



claimの使い方—実践的な例


日常会話でのclaimの使い方


日常会話における claim は、「〜だと言っている」「〜だと主張している」という意味で使われ、話し手がその内容を全面的に信じていない場合にもよく用いられます。

単なる事実報告よりも、「本人はそう言っている」という一歩引いた視点が含まれるのが特徴です。

特によく使われる形は以下です。

claim that + 文:

  • He claims that he’s innocent.(彼は自分は無実だと主張している)

claim to + 動詞:

  • She claims to know him well.(彼女は彼をよく知っていると言っている)

この用法では、say や tell よりも「本当かどうかは分からない」というニュアンスが自然に伝わります。

友達の話でも claim って使っていいの?



使えるよ。
特に「ちょっと怪しいな」と思うときに便利。



He claims he can cook Italian food. みたいな?



そうそう。
「そう言ってるだけかもね」という含みが出る。



ビジネスシーンでのclaimの表現


ビジネスシーンでは claim は非常に重要な語で、「主張」「請求」「申請」といった公式・制度的な意味を持ちます。
感情的な訴えではなく、契約・規約・権利に基づいた行為を表す点が特徴です。

代表的な表現には次のようなものがあります。

claim a refund / compensation / damages:

  • Customers may claim a refund within 30 days.(顧客は30日以内であれば返金を請求できる)

claim that + 文(企業・組織の主張):

  • The company claims that the product is eco-friendly.(その会社は製品が環境に優しいと主張している)

この場合も、「事実として保証する」というより、「公式見解として述べている」という意味合いになります。

claim ってビジネスだとかなり硬いね。



うん、だからメールや規約、説明文でよく使われるよ。



ask for a refund と何が違うの?



claim の方が「権利として正式に請求する」感じが強いね。



claimに関連するスラングとその意味


claim 自体はスラングではありませんが、口語・ニュース・ネット記事で定型的に使われる表現がいくつかあります。
これらは意味を知らないと誤解しやすいため、セットで覚えておくと便利です。

  • claim credit for ~(〜の功績を自分のものだと主張する)

  • claim responsibility for ~(〜の責任を負うと表明する)

  • claim ownership of ~(〜の所有権を主張する)

例文:

  • He claimed credit for the team’s success.

  • The group claimed responsibility for the attack.

  • She claimed ownership of the design.

これらは日常会話よりも、ニュース・SNS・公式声明などで頻出します。

claim credit って、ちょっとずるい感じがするね。



文脈次第では「手柄を横取りする」ニュアンスになるからね。



claim responsibility は逆に重いね。



そう。事件報道ではほぼ決まり文句。



日本語におけるclaimの誤解


日本人がしばしば間違える使い方


日本人学習者が最も誤解しやすいのは、claim=苦情を言うという理解です。
英語の claim は感情をぶつける表現ではなく、事実・権利・立場を論理的に主張する語です。

そのため、日常の不満や文句を表す場面では不自然になることが多いです。

よくある誤用と修正例を見てみましょう。

  • × I claimed about the bad service.

  • ○ I complained about the bad service.(悪いサービスについて苦情を言った)

  • × She claimed to the staff.

  • ○ She complained to the staff.

一方で、返金・補償・権利の主張といった場面では claim が適切になります。

  • He claimed compensation for the delay.(彼は遅延に対する補償を請求した)

日本語の「クレーム入れる」と同じ感覚で claim 使ってたかも。



それ、かなり多い間違い。
英語だと意味がズレるよ。



claim は感情より論理、だね。



そう。だからフォーマルな文脈で使われやすいんだ。



クレームとの違いについて


日本語の「クレーム」は和製英語で、英語では通常 complaint が対応します。
このズレが、claim の誤用を生む最大の原因です。

意味を整理すると次のようになります。

  • 日本語:クレーム → 苦情・不満・文句

  • 英語:complaint → 苦情

  • 英語:claim → 主張・請求(権利ベース)

例えば、「お客様からクレームが来た」は、英語では次のように言います。

  • We received a complaint from a customer.

claim を使うと、「補償や返金など、具体的な請求があった」という意味に変わってしまいます。


「クレーム対応」を claim handling って言っていい?



それだと意味が違うね。
complaint handling が自然。



claim はお金とか権利が絡む感じ?



その通り。
請求書類レベルの話になるからね。



claimを使った苦情の表現


claim は「苦情そのもの」を表す語ではありませんが、苦情の結果として発生する正式な請求を表す場合には非常に適切です。

つまり、「文句を言う」段階ではなく、「補償・返金を求める」段階で使われます。

代表的な表現は以下の通りです。

  • I would like to claim a refund.(返金を請求したいです)

  • She claimed compensation for the inconvenience.(彼女は不便に対する補償を請求した)

  • Customers can claim damages caused by the delay.(顧客は遅延による損害賠償を請求できる)

これらは感情的な苦情ではなく、制度・契約・規約に基づく行為を表します。

complain と claim を続けて使うこともある?



あるよ。
まず complain して、その後 claim a refundにする。



流れで考えると分かりやすいね。



不満→請求、って覚えると失敗しないよ。



まとめ


claim は単なる「クレーム(苦情)」ではなく、主張・請求・権利の表明を表す論理的でフォーマルな語です。

日常会話では「本当かどうかは分からないが、そう言っている」という距離感を出せ、ビジネスでは返金・補償などの正式な請求を表すことができます。

日本語の影響による誤解を避け、complain / complaint との違いを意識することが、自然な英語運用への近道です。

最初は claim =クレームだと思ってたけど、全然違ったね。



うん。claim は感情じゃなくて「立場」や「権利」を示す言葉だからね。



だからニュースやビジネスで多いんだ。



そう。疑いのニュアンスを出したいときにも便利だよ。



苦情は complain、請求は claim だね。



その整理ができていれば、かなり上級者だよ。

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その嫌いさゆえに
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英語嫌いは
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しかし、
とある理由で一念発起し
英語の勉強を始める。

その理由とは一体・・・。

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