competeの意味と使い方、前置詞ひとつで「競う相手」も「目的」も変わる?
「compete」は「競う」という意味の基本動詞ですが、実は前置詞とセットで使うことで意味の方向が大きく変わります。
「誰と競うのか」「何をめぐって競うのか」「どの場で競うのか」といった違いを、with / for / in の使い分けで表現できるのが特徴です。
また、「fight」や「vie」など似た単語との違いを理解しておくと、より細かいニュアンスまで使い分けられるようになります。
この記事では、competeの基本から前置詞ごとの使い方、似ている単語との違いまで、実際に使える形でわかりやすく解説していきます。
competeの基本解説
competeの動詞の意味
「compete」は「競う・張り合う」という意味の動詞です。
ポイントは、単に争うのではなくルールや条件の中で競争するというニュアンスがあること。
スポーツ、ビジネス、試験、オーディションなど、公平なルールや基準がある場面でよく使われます。
単なる対立ではなく、「同じ土俵で勝敗を決める」というイメージです。
また、「compete」は必ずしも勝ち負けだけを強調するわけではなく、「他と比べて優位に立とうとする」「より良い結果を目指して努力する」という前向きなニュアンスでも使われます。
そのため、ビジネスや自己成長の文脈でも自然に使われる単語です。
例文:
- Many companies compete in the global market.(多くの企業がグローバル市場で競争している)
- He wants to compete with the best players.(彼はトップ選手たちと競いたいと思っている)


うん、殴り合いじゃなくて、ルールのある勝負って感じだね。
competeの名詞形
「compete」の名詞形は competition(競争) です。
かなりよく使う単語なのでセットで覚えておくのが大事です。
「competition」は、単に競争そのものを指すだけでなく、「競争相手が多い状態」や「厳しい環境」といった意味でも使われます。
特にビジネスや就職活動の場面では、「競争が激しい」という意味で頻出です。
また、文脈によっては「大会」や「コンテスト」という意味になることもあり、イベントそのものを指す場合もあります。
このように、抽象的な競争から具体的なイベントまで幅広く使えるのが特徴です。
例文:
- There is a lot of competition in this industry.(この業界は競争が激しい)
- She won the competition.(彼女はその大会で優勝した)

competeとcompetitionってセットで覚えるべき?

絶対覚えたほうがいいよ。
会話でも文章でもめちゃくちゃ出てくるから。
competeの発音と読み方
発音は「コンピート」に近く、アクセントは後ろです。
- /kəmˈpiːt/
最初の「kəm」は弱く、「ピート」の部分をしっかり強く発音するのがポイントです。
日本語の感覚で最初を強く読んでしまうと不自然に聞こえるので注意しましょう。
また、「com-」の部分は「コン」とはっきり言うよりも、軽くあいまいに「クム」に近い音で流すイメージです。
英語らしいリズムを意識すると、より自然な発音になります。
ゆっくり発音すると「クム・ピート」、速く言うと「クンピート」に近くなります。特に会話では前半が弱くなるので、「後ろ重視」を意識するのがコツです。

「コンペート」じゃダメ?

ちょっと違和感あるね。
「ピート」を強めると自然になるよ。
前置詞で変わるcompeteの主な使い方
compete with / against:「〜と競う(ライバル・相手)」
「誰と競うか」を表すときは with または against を使います。
どちらも基本的には同じように使えますが、ニュアンスに少し違いがあります。
with は比較的やわらかく、「一緒に競う」「同じ場で競い合う」というニュアンス。
一方で against は「相手に立ち向かう」「対決する」という、やや直接的で強い印象になります。
そのため、日常的な競争や軽い比較ならwith、試合や勝敗を強く意識する場面ではagainstが自然に聞こえます。
ただし、実際の会話では大きな違いなく使われることも多いです。
例文:
- She competed with her classmates.(彼女はクラスメートと競った)
- The team will compete against Japan.(そのチームは日本と対戦する)

withとagainstってどっちでもいいの?

基本OKだけど、againstの方が「勝負!」って感じが強いね。
compete for:「〜を求めて競う(目的・賞)」
「何をめぐって競うか」を表すときは for を使います。
目的・賞・ポジション・チャンスなど、「手に入れたいもの」が来るのが特徴です。
つまり、「誰と競うか」ではなく、「何を取り合っているのか」にフォーカスした言い方になります。
この違いを意識すると、with / againstとの使い分けがかなりクリアになります。
また、forは目に見えるもの(賞金・優勝)だけでなく、仕事や昇進など抽象的なものにも使えます。
例文:
- They are competing for the championship.(彼らは優勝を争っている)
- Many people compete for the job.(多くの人がその仕事をめぐって競っている)

forって「目的」なんだね。

「何を取りにいく競争か」を言うときに使うよ。
compete in:「〜に出場する(大会・分野)」
「どの場で競うか」を表すときは in を使います。
大会・競技・イベント・分野など、「競争が行われる舞台」が来ます。
イメージとしては、「その中に入って競う」という感覚で、場所やカテゴリーを示す役割です。
スポーツ大会だけでなく、学問分野やビジネスの領域などにも使えます。
また、「compete in + 種目(tennis, swimmingなど)」のように、具体的な競技とセットで使われることも多いです。
例文:
- She competes in tennis tournaments.(彼女はテニスの大会に出場している)
- The company competes in the tech industry.(その会社はテック業界で競争している)

inは場所っぽい感じ?

そう、「どの舞台で戦うか」ってイメージだね。
注意!competeは受動態(be competed)では使えない?
結論から言うと、competeは基本的に受動態では使いません。
なぜかというと、「競う」という行動は主語自身が主体的に行う動作であり、「〜される」という形にしにくい性質を持っているからです。つまり、「誰かに競われる」という発想自体が英語ではあまり自然ではありません。
そのため、日本語で「〜で競われた」と言いたくなる場面でも、英語では別の表現に言い換える必要があります。
- × The game was competed.(不自然)
- ○ They competed in the game.(彼らはその試合で競った)
また、「試合が行われた」と言いたい場合は、「compete」ではなく「hold(開催する)」や「take place(行われる)」などを使うのが一般的です。
「競う人」と「開催されるイベント」を分けて考えるのがポイントです。
例文:
- The event was held last week.(そのイベントは先週開催された)
- The competition took place in Tokyo.(その大会は東京で行われた)

受動態にできそうなのにダメなんだ。

「競う」は自分でやる動作だから、受け身にしにくいんだよね。
competeと似ている単語との違い・使い分け
competeとfightとの違い:殴り合いか、ルールのある競争か
「fight」は「戦う」という意味ですが、より直接的で感情的、場合によっては暴力的なニュアンスを持ちます。
実際に殴り合うような場面だけでなく、口論や対立など、広い意味での「ぶつかり合い」にも使われます。
一方「compete」は、あくまでルールや条件が整った中での競争を指します。
スポーツや試験、ビジネスなど、「フェアに勝敗を決める場面」で使われるのが特徴です。
つまり、fightは「衝突そのもの」に焦点があり、competeは「勝敗を決めるプロセス」に焦点があると言えます。
また、fightには怒りや感情が含まれることが多いのに対し、competeは比較的冷静で前向きな印象です。
fightの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- They fought in the street.(彼らは路上で殴り合った)
- They competed in a tournament.(彼らは大会で競った)

fightって、必ずしも殴り合いじゃないんだね。

そう、口論とかビジネスの争いにも使えるけど、competeよりずっと強い表現だね。
competeとvieとの違い:激しく競り合うニュアンス
「vie」は「(激しく)競い合う」という意味で、「compete」よりも競争の激しさや緊張感を強く表します。
特に、限られたチャンスや重要なポジションをめぐって争う場面でよく使われます。
また、「vie」はややフォーマルな単語で、日常会話よりもニュース記事やビジネス文書などで見かけることが多いです。
そのため、カジュアルな会話では「compete」の方が自然な場合が多いです。
ニュアンスとしては、「compete=普通に競う」に対して、「vie=激しく競り合う・しのぎを削る」といったイメージです。
例文:
- Several companies are competing for the contract.(複数の企業がその契約をめぐって競っている)
- Several companies are vying for the contract.(複数の企業がその契約をめぐって激しく争っている)

vieってちょっと大げさな感じ?

うん、competeより「かなり激しく競ってる」って感じになるよ。
competeとcontestとの違い:結果に異議を唱える場合も?
「contest」は名詞では「コンテスト(競技会)」という意味ですが、動詞として使うと「異議を唱える」「争う(主に主張や結果に対して)」という意味になります。
この点が「compete」と大きく異なります。
「compete」は競争そのものを表すのに対し、「contest」はすでに出た結果や判断に対して異議を申し立てる場面で使われることが多いです。
また、「contest」は法的な文脈やフォーマルな場面で使われることが多く、「選挙結果を争う」「判決に異議を唱える」といった使い方もあります。
単なる競争とは別のニュアンスになるので注意が必要です。
例文:
- He competed in the election.(選挙に出て競った)
- He contested the result.(彼はその結果に異議を唱えた)

contestって「競争する」じゃないの?

competeは競うけど、contestは結果に異議を出すイメージだね。
実践で役立つ!competeを使ったシーン別例文
日常会話:趣味のゲームや友達との競争
日常会話では、「compete」はそこまで堅い単語ではなく、ゲームやちょっとした勝負ごとにも自然に使えます。
スポーツのような正式な競技だけでなく、点数を競うゲームや、友達同士の軽い張り合いにもぴったりです。
特に「誰と競うか(with)」や「何を競うか(for)」を組み合わせることで、カジュアルな場面でもしっかり意味が伝わります。
「勝つために本気でやる」というよりも、「楽しく競い合う」というニュアンスで使われることも多いです。
例文:
- I like to compete with my friends in games.(友達とゲームで競うのが好き)
- We competed for the highest score.(私たちは最高スコアを競った)
- Sometimes we compete just for fun.(時々、ただ楽しむために競い合う)

ゲームでもcompeteって使えるんだ。

全然使えるよ。
軽い勝負でもちゃんと自然に聞こえるからね。
ビジネス:競合他社や市場でのシェア争い
ビジネスの場面では、「compete」は非常によく使われる基本単語です。
企業同士が商品やサービスで優位に立とうとする場面で、「競争する」という意味で頻繁に登場します。
このとき、「compete with(競合相手)」や「compete for(市場シェアや顧客)」のように前置詞とセットで使われることが多く、どの視点で競争しているのかをはっきり表せるのが特徴です。
また、「価格で競う」「品質で競う」といったニュアンスでも使え、単なる対立ではなく、より良いものを提供しようとする前向きな競争として表現できます。
ビジネスではネガティブな争いというよりも、「市場の中でどう価値を出すか」という文脈で使われることが多いのもポイントです。
さらに、「compete in the market(市場で競う)」のように、どのフィールドで戦っているのかを示す言い方もよく使われます。
例文:
- Our company competes with major brands.(私たちの会社は大手ブランドと競っている)
- They compete for market share.(彼らは市場シェアを争っている)
- We compete on price and quality.(私たちは価格と品質で競争している)

ビジネスだとよく出てきそう。

会社同士の競争の話ではほぼ必須の単語だね。
スポーツ・ニュース:五輪出場や優勝争いの表現
スポーツやニュースの文脈では、「compete」は特に頻出の単語です。
大会への出場、試合での競争、優勝争いなど、さまざまな場面で使われます。
「compete in(〜に出場する)」と「compete for(〜を争う)」がよくセットで使われるのが特徴で、「どの大会に出て」「何を目指しているのか」を同時に表現できます。
また、ニュース記事では、選手やチームの活躍を説明する際に自然に使われるため、リスニングやリーディングでもよく目にする表現です。
例文:
- She competed in the Olympics.(彼女はオリンピックに出場した)
- Athletes compete for gold medals.(選手たちは金メダルを目指して競う)
- He will compete in the final round.(彼は決勝に出場する予定だ)

オリンピックのニュースでよく聞くわ。

「どこで」と「何を目指すか」をセットで言うときに便利なんだよ。
まとめ
「compete」はシンプルな単語ですが、前置詞によって意味の方向がはっきり変わるのが大きなポイントです。
誰と競うのかを表すのか、何をめぐって競うのか、それともどの場で競うのかによって使う前置詞が変わり、それぞれ役割がきれいに分かれています。
この違いを意識するだけで、表現の正確さがぐっと上がります。
また、「fight」はより強い対立や衝突を表し、「vie」は競争の激しさを強調する表現、「contest」は結果や判断に異議を唱える意味になるなど、似ている単語でもニュアンスは大きく異なります。
状況に応じて適切に使い分けることで、より自然で伝わりやすい英語になります。

competeって前置詞でこんなに変わるんだね。

「誰と・何を・どこで」を意識すると一気に使いやすくなるよ。
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