「味わう」の英語は? tasteの意味と状態を表すルールをスッキリ解説
英語で「味わう」「味がする」「好み・センスがある」と言いたいとき、中心になる単語が taste です。
ただし taste は、文の形や主語によって
- 実際に味見する「動作」
- 食べ物が持つ「状態(味がする)」
- 人の「好み・趣味・センス」
という複数の意味を持ちます。
この違いを理解しないまま使うと、進行形のミスや不自然な表現につながりがちです。
この記事では、taste の基本ルールから実践的な使い分けまでを、段階的に整理して解説します。
tasteの基本解説
tasteの動詞の意味
taste を動詞で使う場合、意味は大きく「動作」と「状態」の2種類に分かれます。
この区別が、taste を正しく使えるかどうかの分かれ目になります。
1. 実際に味見する・口に入れて確かめる(動作)
人が主語になると、taste は「食べ物や飲み物を実際に味見する」という行為を表します。
この用法では、話し手が意図的に味を確かめる行動をしています。
そのため、動作動詞として扱われ、状況によっては進行形も可能です。
2. (〜な)味がする(状態)
一方、食べ物や飲み物が主語になると、「〜な味がする」という状態を表します。この場合、話し手が何かをしているわけではなく、食べ物が持つ性質を説明しています。そのため、原則として進行形は使いません。
例文:
- I tasted the soup. (私はスープを味見した)
- She is tasting the sauce. (彼女は今、ソースを味見しているところだ)
- This soup tastes salty. (このスープは塩辛い味がする)
- The cake tastes sweet. (そのケーキは甘い味がする)


人が主語なら動作、食べ物が主語なら状態って考えると整理しやすいよ。
tasteの名詞の意味
taste は名詞としても頻繁に使われ、意味は大きく「味・風味」と「好み・センス」の2つに分かれます。
1. 味・風味そのもの
この場合の taste は、舌で感じる味覚や、食べ物・飲み物が持つ特徴的な風味を指します。
感覚そのものを表すため、不可算名詞として使われることが多いのが特徴です。
2. 好み・趣味・センス
名詞の taste は、「何を良いと感じるか」という個人の好みや価値判断も表します。
人の性格やセンスを評価する表現として、日常会話からフォーマルな場面まで幅広く使われます。
例文:
- I like the taste of coffee. (私はコーヒーの味が好きです)
- This dish has a strong taste. (この料理は味が濃い)
- She has good taste in music. (彼女は音楽のセンスが良い)
- That joke is in bad taste. (そのジョークは趣味が悪い/不適切だ)

taste が“味”と“センス”の両方になるのが不思議。

英語では“何を良いと感じるか”を taste でまとめて表すんだ。
tasteの発音と読み方
taste の発音は /teɪst/ です。
カタカナでは「テイスト」と表されることが多いですが、日本語発音には注意点があります。
- 語頭の ta は「テ」ではなく「テイ」に近い
- 語尾の e は発音しない
- 最後の st ははっきり止める
動詞・名詞のどちらでも発音は同じです。

つい“テイスティ”って言いそうになる。

それは tasty(おいしい)だね。
taste は“テイスト”で終わりだよ。
tasteの使い方パターン:味見・感覚・好みの表現
「味見・試食」する時の使い方:I tasted / Let me taste
人が主語の taste は、「実際に口に入れて味を確かめる」という具体的な行動を表します。
料理の途中、試食、飲み比べなど、意図的に味を確認する場面で使われます。
この用法では、過去形・進行形も自然に使えます。
また、短い命令文や申し出の形でも非常によく使われ、カジュアルな会話で頻出します。
例文:
- I tasted the soup. (スープを味見した)
- She tasted the wine before buying it. (彼女は買う前にワインを味見した)
- Let me taste it. (ちょっと味見させて)
- He is tasting different sauces. (彼は色々なソースを味見している)

試食コーナーとかでそのまま使えますね。

“実際に口に入れる”なら taste が一番ピッタリだよ。
tasteは「状態動詞」?進行形にできないルール
taste は意味によって動作動詞にも状態動詞にもなる、少しややこしい動詞です。
「味がする」という意味で使う場合、taste は状態動詞になり、基本的に進行形は使いません。
これは、味が“今変化している動作”ではなく、“その時点での性質”を表すためです。
例文:
- × This soup is tasting good.
- ○ This soup tastes good.
一方、「味見している最中」という行動を表す場合は進行形が可能です。
例文:
- She is tasting the soup now. (彼女は今スープを味見している)

同じ taste なのに、進行形OKとNGがあるんだ。

意味が“動作”か“状態”かで判断すると迷わないよ。
「味がする」の用法:This tastes sweet / taste likeの形
食べ物や飲み物を主語にした taste は、「〜な味がする」という感覚の説明になります。
この用法では、後ろに来る語の形が重要です。
- taste + 形容詞:味の性質・印象
- taste like + 名詞:何に似ている味か
例文:
- This cake tastes sweet. (このケーキは甘い味がする)
- It tastes spicy. (辛い味がする)
- It tastes like chicken. (鶏肉みたいな味がする)
- This drink tastes like medicine. (この飲み物、薬みたいな味がする)

like の後ろは動詞じゃなくて名詞なんですね。

“〜のような味”って感覚だから名詞が来るよ。
「好み・趣味」を表すtaste:趣味が良い・悪いをどう言う?
taste は名詞として、「個人の好み・センス・価値観」を表す非常に重要な単語です。
日本語の「センスがいい/悪い」にかなり近い感覚で使えます。
よく使われるのが good taste / bad taste という表現です。
例文:
- She has good taste in music. (彼女は音楽のセンスが良い)
- He has bad taste in clothes. (彼は服の趣味が悪い)
- That comment was in bad taste. (その発言は不適切だった)

味覚から“センス”につながるのが面白いわ。

英語では“何を良いと思うか”全部 taste でまとめるからね。
taste vs try:味見をしたい時にどっちを使うべき?
taste と try はどちらも「試す」と訳されることがありますが、焦点が違います。
- taste:味・風味を確かめることに焦点
- try:体験・行動全般を試す(味に限らない)
例文:
- Let me taste the soup. (スープを味見させて)
- Try this dish. (この料理、食べてみて)
- I want to try cooking Thai food. (タイ料理を作ってみたい)

try のほうが幅広いんですね

“味”をはっきり言いたい時は taste が自然だよ。
tasteと一緒に使う前置詞とセット表現
taste of 〜:「〜の味がする」と「〜の気配がある」
taste of 〜 は、大きく分けて文字どおりの意味と比喩的な意味の2通りで使われます。
どちらも非常に使用頻度が高く、文脈で判断することが重要です。
1. 実際の「〜の味・風味」
食べ物や飲み物について、「〜の味がする」「〜の風味がある」という意味になります。
この場合、of の後ろには味の元になるものが来ます。
例文:
- the taste of lemon (レモンの味)
- This soup has a taste of garlic. (このスープはニンニクの風味がする)
2. 比喩的な「〜の気配・一端」
taste of 〜 は、経験や感情について「少し体験する」「一端を知る」という比喩的な意味でも使われます。
例文:
- a taste of success (成功の味/成功を少し経験すること)
- get a taste of freedom (自由を少し味わう)

日本語の“成功を味わう”と同じ感覚ですね。

抽象的な経験にも自然に使える表現だよ
taste for / taste in:趣味や好みを表す時の使い分け
taste for と taste in はどちらも「好み・趣味」を表しますが、焦点が少し違います。
taste for 〜:好み・嗜好そのもの
「〜が好き」「〜を好む傾向がある」という意味で、性格的な傾向や関心を表します。
for の後ろには、行動・分野・抽象名詞が来ることが多いです。
例文:
- have a taste for adventure (冒険好きだ)
- have a taste for spicy food (辛いものが好きだ)
taste in 〜:分野+センス
taste in は、「どの分野でのセンスか」を示します。
in の後ろには、music / fashion / art などのジャンル名が来るのが典型です。
例文:
- have good taste in music (音楽のセンスが良い)
- have bad taste in clothes (服の趣味が悪い)

for は“好き”、in は“分野”って考えると分かりやすいですね。

その理解でOK。
混ざりやすいけど役割は違うからね。
間違いやすい表現:「taste me」は不自然?
日本語の感覚で言ってしまいがちですが、taste me は基本的に不自然、かつ危険な表現です。
英語では「私を味見して」という意味になってしまいます。
味見をしてほしい対象は、必ず this / it / the food など、食べ物を目的語にします。
例文:
- × Taste me.
- ○ Taste this.
- ○ Taste it.
また、命令文以外でも同じルールが当てはまります。
例文:
- × You can taste me.
- ○ You can taste the soup.

日本語だと主語を省略するから間違えやすいわ。

英語では“何を味見するか”を必ずはっきり言う必要があるよ。
実践例文集:日常・ビジネス・レストランで使える表現
日常英会話:「これ、変な味がする」などの頻出フレーズ
日常会話では、taste は「味の感想」を短く即座に伝えるために使われます。
tastes + 形容詞 の形が基本で、良し悪し・強弱・違和感などを自然に表現できます。
副詞(a bit / kind of / really など)を足すと、ニュアンス調整も可能です。
例文:
- This tastes weird. (これ、変な味がする)
- It tastes a bit bitter. (少し苦い)
- It tastes kind of sweet. (ちょっと甘い感じ)
- This tastes really good. (これ、すごくおいしい)

短い一言で感想が言えるのが便利だわ。

まずは tastes + 形容詞。
これだけ覚えておけば困らないよ。
ビジネス:「(成功などを)味わう」比喩的な使い方
ビジネスシーンでは、taste は「成功・責任・現実」などを比喩的に経験する意味で使われます。
直接的な成果だけでなく、「少し経験する」「一端を知る」という控えめな表現になるのが特徴です。
例文:
- taste success (成功を味わう)
- get a taste of responsibility (責任の重さを少し経験する)
- give someone a taste of real work (本当の仕事を少し経験させる)

ビジネスだと少し抽象的な意味になりますね。

強く言い切らず、経験の“入口”を示す感じだね。
レストラン:店員さんや友人との会話で役立つ表現
レストランでは、taste は「味見」「感想」「確認」の3つの役割で活躍します。
丁寧な聞き方や、友人同士のカジュアルな表現を使い分けるのがポイントです。
例文:
- May I taste it? (味見してもいいですか?)
- Can I taste the sauce? (ソースを味見できますか?)
- How does it taste? (味はどう?)
- It tastes great. (すごくおいしいよ)

店でも友達同士でもそのまま使るわ。

taste はレストラン英語の超定番だよ。
まとめ
taste は単に「味わう」だけでなく、
- 味見する(動作)
- 味がする(状態)
- 好み・センスを表す(名詞)
- 成功や経験を比喩的に表す
と、非常に守備範囲の広い単語です。
特に重要なのは、主語が人か物か、そして動作なのか状態なのかを意識することです。

taste って、こんなに使い分けがあるとは思っていなかったわ。

でも整理するとシンプルだよ。
人が主語なら“味見する”、物が主語なら“味がする”が基本だから。

進行形にできるかどうかも、そこを見れば判断できそうですね。

あとは taste of / for / in を覚えれば、表現の幅が一気に広がるよ。


taste って“味見する”と“味がする”の両方があるんですね。