「結婚する」の意味を持つmarry! 状態と動作で変わる表現方法
英語の marry は、日本語の「結婚する」と一対一で対応しそうで、実はそうではありません。
英語では「結婚という行為」「結婚している状態」「結婚生活」という概念が明確に分かれており、marry はその中でも行為・出来事を表す動詞です。
本記事では、marry の基本的な意味から、文法・時制・前置詞との関係、さらに比喩表現やビジネス英語での使い方までを、体系的に整理します。
marryの基本情報
marryの動詞の意味
marry は「結婚する」「〜と結婚する」という意味を持つ動詞です。
英語学習で重要なのは、marry は結婚という“行為・出来事”そのものを表す動詞だという点です。
日本語の「結婚する」は、行為にも状態にも使えますが、英語ではこの区別がはっきりしています。
marry は「結婚した瞬間」に焦点が当たるため、基本的に「いつ結婚したか」という時点と相性が良く、長い期間を表す表現とは直接結びつきません。
例文:
- I married her in 2018. (私は2018年に彼女と結婚した)
- He married his high school sweetheart. (彼は高校時代の恋人と結婚した)
このように、marry の後ろには前置詞を置かず、そのまま人を目的語として続けます。


そこが一番の勘違いポイントだね。
marry は「結婚した」という出来事を言う動詞なんだ。

じゃあ、結婚生活が続いている感じは出ないんですね。

うん。その場合は別の表現を使うよ。
marryの名詞形は?
marry 自体は動詞専用の単語で、名詞としては使えません。
そのため、「結婚」という意味を名詞で表したい場合は、別の単語を使います。
代表的なのが marriage で、「結婚」「婚姻関係」「結婚生活」など、ややフォーマルな響きを持つ名詞です。
また、married は形容詞として「結婚している状態」を表します。
例文:
- Their marriage lasted ten years. (彼らの結婚生活は10年間続いた)
- Marriage is not always easy. (結婚はいつも簡単とは限らない)
- She is married. (彼女は結婚している)
日本語では「結婚」という一語で済みますが、英語では動作・状態・名詞を別々の単語で表す点が特徴です。

日本語より細かく分かれてますね。

英語は役割分担がはっきりしてるから、使い分けが重要なんだ。

marry と marriage をセットで覚えたほうが良さそう。

その覚え方が一番効率いいよ。
marryの発音と読み方
marry の発音は /ˈmæri/ です。
カタカナで表すと「マリー」に近い音になりますが、日本語の「リー」よりもやや短く、軽く発音されます。
注意したいのは、人名の Mary と同じ発音になる点です。
スペルは違いますが、音だけ聞くと区別がつかないため、前後の文脈から意味を判断する必要があります。

聞き取りだと Mary なのか marry なのか分からなくなりそう。

最初はそうだね。
でも主語と動詞の位置を見れば判断できるよ。

文全体で考えるってことですね。

それが英語リスニングの基本だよ。
marry の使い方:文法と例文でわかるポイント
基本文型(SVO): なぜ「marry 〇〇」だけでいいのか?
marry は典型的な他動詞で、文型は SVO(主語+動詞+目的語) になります。
つまり、「誰が・誰と結婚するのか」を前置詞なしで、そのまま表現できます。
日本語では「〜と結婚する」と助詞を使いますが、英語の marry にはその役割がすでに含まれています。
そのため、前置詞を足す必要はありません。
例文:
- She married him. (彼女は彼と結婚した)
- He married a famous actress. (彼は有名な女優と結婚した)
英語学習者がよくやってしまうのが、日本語の感覚につられて前置詞を足してしまうミスです。
- × She married with him.
- × She married to him.

どうしても to を入れたくなる…。

日本語の「〜と」に引っ張られてるね。

英語では動詞の中に含まれてるって考えればいい?

そう、それが分かると一気に楽になるよ。
前置詞の罠: 「marry with」はNG? 「be married to」が正しい理由
結婚に関する表現で前置詞が出てくるのは、marry を使わない場合、つまり「状態」を表すときです。
- marry + 人:結婚する(行為)
- be married to + 人:結婚している(状態)
be married は形容詞 married を使った表現なので、「〜と」という関係性を示すために to が必要になります。
例文:
- She is married to a lawyer. (彼女は弁護士と結婚している)
- They are married to each other. (彼らはお互いに結婚している)
ここで重要なのは、marry with が人の結婚では使えないという点です。
ただし、後の章で出てくるように、比喩表現では with が使われます。

marry と married で前置詞が変わるんですね。

動詞か形容詞かの違いだね。

品詞を意識すると納得できるわ。
「動作」と「状態」の使い分け: marry / get married / be marriedの違い
marry は結婚という行為そのものを指し、やや書き言葉的でフォーマルな響きがあります。
ニュース記事や説明文ではよく使われますが、日常会話では少し硬く感じられることもあります。
一方、get married は「結婚することになる」「結婚という状態に入る」という変化を表す表現で、会話ではこちらの方が圧倒的によく使われます。
結婚式や決断のニュアンスが自然に含まれます。
be married は、結婚後の状態を表す表現です。
「今も結婚しているのかどうか」「既婚か未婚か」といった情報を伝えるときに使われます。
例文:
- They got married last spring. (彼らは去年の春に結婚した)
- They are married now. (彼らは今、結婚している)

会話だと get married の方が自然なんですね。

marry は説明向き、get married は会話向きだね。
動作vs状態:「10年間結婚している」を正しく伝える現在完了形
marry は一瞬で完結する動作動詞なので、「〜年間」という期間を直接つけることはできません。
そのため、次の文は不自然になります。
- × I married her for ten years.
「10年間結婚している」と言いたい場合は、結婚後も続いている状態を表す必要があります。
そのときに使うのが、現在完了形や現在完了進行形です。
例文:
- We have been married for ten years. (私たちは10年間結婚している)
- We got married ten years ago. (私たちは10年前に結婚した)
前者は「今も結婚している」、後者は「事実としていつ結婚したか」に焦点があります。

同じ10年でも言い方が違うんですね。

時間のどこを見てるかの違いだよ。

英語って時間にシビアですね。
「二人の仲を取り持つ」もmarry?誰かを結婚させる時の英語表現
marry には、「自分が結婚する」以外に、「(司祭・役人・親などが)人を結婚させる」という意味もあります。
この場合、結婚の当事者ではなく、第三者の立場になります。
例文:
- The priest married them. (司祭が二人を結婚させた)
また、少し古風・文語的ですが、次の形も存在します。
- He married his daughter to a kind man. (彼は娘を親切な男性と結婚させた)
この形では、「A を B と結婚させる」という意味になり、親や保護者の視点が強く出ます。
現代英語ではやや硬い表現ですが、文章では今も見かけます。

marry って立場が変わるんですね。

文の主語を見ると、誰が何をしてるか分かるよ。
marryの使い方別の例文集
プロポーズの定番: 「Will you marry me?」 が直球な理由
このフレーズは、英語圏で最も定番かつ象徴的なプロポーズ表現です。
marry が「結婚という行為」をそのまま表す動詞であるため、余計な説明を一切加えずに、意思をはっきり伝えることができます。
例文:
- Will you marry me? (僕と結婚してくれますか?)
- I want to marry you.(あなたと結婚したい)
この文では、未来についての強い意志と決断が含まれており、回りくどさのない、非常にストレートな響きになります。
そのため、冗談や軽いノリではなく、本気のプロポーズとして受け取られるのが一般的です。
注意点として、次のような言い方は不自然になります。
- × Will you marry with me?
- × Will you marry to me?

短いのに、すごく重みがあるわ。

英語ではストレートな方が誠実に聞こえるんだ。

遠回しに言わないのが逆に本気なんですね。
比喩やメディア表現: ドラマや映画で使われる印象的なセリフ
marry は、人の結婚だけでなく、「異なる要素を結びつける」「うまく融合させる」という比喩的な意味でも使われます。
特に、映画・ドラマ・レビュー記事など、表現力が求められる文脈でよく登場します。
例文:
- The movie marries humor with tragedy. (その映画はユーモアと悲劇性をうまく融合させている)
- The show marries reality with fiction.(その番組は現実とフィクションを融合させている)
この用法では、「相反する要素を一つにまとめ上げる」という評価のニュアンスが含まれることが多く、単なる組み合わせ以上の意味を持ちます。
※ここでは marry A with B の形が自然ですが、これはあくまで比喩表現であり、人の結婚については使えません。

結婚って意味が完全に消えてるわ。

でも「強く結びつける」イメージは残ってるよ。

比喩でも核心は同じなんですね。
結婚式・ブライダルシーン: 招待状やスピーチで使われるフォーマルな表現
結婚式や公式な案内文では、日常会話よりもフォーマルな表現が好まれます。
このような場面では、marry / marriage がよく使われ、文全体も丁寧で落ち着いた言い回しになります。
例文:
- They were married in a beautiful ceremony. (彼らは美しい式で結婚した)
- They were happily married in June.(彼らは6月に幸せな結婚をしました)
- We are delighted to announce the marriage of A and B. (AとBの結婚をお知らせできることを嬉しく思います)
ここでの marriage は、個人的な感情よりも「公式な出来事」としての結婚を表します。
招待状、スピーチ、プレスリリースなどでよく使われるのが特徴です。

一気にかしこまった感じになりますね。

式典や文章では、このくらいがちょうどいいよ。

場面によって単語を変える必要があるんですね。
結婚だけじゃないmarryの意外な活用法:「技術とデザインを融合させる」などのビジネス表現
ビジネスやテクノロジーの分野では、marry A with B が「二つの要素をうまく組み合わせる」「相乗効果を生む形で融合させる」という意味で使われます。
特に、プレゼン資料や企業紹介文でよく見かける表現です。
例文:
- The company aims to marry technology with design. (その会社は技術とデザインの融合を目指している)
- The project marries innovation with practicality.(そのプロジェクトは革新性と実用性を両立させている)
ここでの marry は、単なる組み合わせではなく、「価値を高める形で結びつける」という前向きな評価を含みます。
そのため、戦略・ビジョン・コンセプト説明と相性が良い表現です。

急にビジネス英語っぽくなったわ。

記事やプレゼンでよく使われるよ。

覚えておくと便利そうですね。
まとめ
marry は「結婚する」という意味を持つ動詞ですが、英語ではあくまで「結婚という行為」を表す点が最大の特徴です。
状態や期間を表したい場合は、get married や be married といった別の表現を使う必要があります。
また、marry は人の結婚だけでなく、比喩的に「二つの要素を結びつける」「融合させる」という意味でも使われ、映画レビューやビジネス表現など幅広い場面で活躍します。
文型や前置詞の使い分けを理解すれば、marry は決して難しい単語ではありません。

marry って、ただ「結婚する」だけの単語じゃなかったんですね。

そう。動作なのか状態なのかを意識するだけで、使い方が一気に整理できるよ。

前置詞で迷ってた理由も分かったわ。

その感覚が身につけば、もう marry で間違えることはほとんどないよ。


marry って「結婚している」って意味だと思ってた。