decideはどう使う?意味と動詞の用法を例文で理解
英語の decide は、日本語では単純に「決める」と訳されがちですが、実際には「迷い・比較・検討を経て結論に至る」という思考のプロセスを含む動詞です。
そのため、後ろに続く形(to不定詞、that節、前置詞など)によって、意味や使い方のニュアンスが大きく変わります。
本記事では、decide の基本から応用までを、説明と会話を組み合わせた形で整理し、実際の英語運用につながる理解を目指します。
decideの基本
decideの動詞の意味は?
decide は「(考えた末に)決める」「判断して結論を出す」という意味をもつ動詞です。
単に選択肢の中から一つを選ぶというより、迷い・比較・検討といった思考プロセスを経たうえでの決定を表します。
そのため、日本語の「決める」よりもやや重みがあります。
また decide は、個人の意思決定だけでなく、裁判・委員会・企業などが行う公式・制度的な判断にも広く使われます。
感情ではなく、理由や根拠に基づく判断である点がポイントです。
- I decided to stay home.(いろいろ考えた結果、家にいることにした)
- The court decided the case.(裁判所がその事件の判決を下した)


使えなくはないけど、基本は「考えた末の決定」だね。

じゃあ、直感で選んだなら?

その場合は choose の方が自然なことが多いよ。

decide には重さがあるんですね。

そう。だからフォーマルな場面でもよく使われるよ。
decideの名詞形は?
decide の名詞形は decision です。意味は「決定」「判断」「結論」で、英語では非常によく使われる語です。
特に、決定という“結果”や“内容”に焦点を当てたい場合には、動詞の decide よりも decision が選ばれます。
また、英語では「動詞1語」で言える場面でも、あえて make / reach + decision のような名詞表現が好まれることがあります。
これは文をややフォーマルにし、客観性を高める効果があります。
- make a decision(決定を下す)
- reach a decision(結論に達する)
- a difficult decision(難しい決断)

decide があるのに、なんで decision を使うの?

結果そのものを強調したいときは decision の方が合うんだ。

ビジネス英語でよく見る気がする。

その通り。
会議や報告書では decision が定番だね。
decideの発音と読み方
decide の発音は /dɪˈsaɪd/ です。
アクセントは第2音節の -side に置かれます。日本語カタカナでは「ディサイド」に近いですが、最初の di- は弱く、軽く発音されます。
特に注意したいのは、語尾の -side が side(側・面) と同じ音である点です。
ここをはっきり発音すると、英語らしいリズムになります。

ずっと「デシド」だと思ってた。

日本人に多いけど、正しくは「ディ・サイド」だね。

side と同じ発音なんですね。

うん。そこを意識すると通じやすくなるよ。
decideの後ろに続く表現をマスター
decide + 不定詞(decide to do)の意味・用法と例文
decide to + 動詞 は decide の中で最も基本かつ頻出の形です。
「〜することを決める」という意味で、今後取る行動についての意思決定を表します。
話し手の中で迷いや検討が終わり、方向性が固まった状態を示します。
この形は「未来志向」である点が重要です。
すでに起きた事実ではなく、これから実行する行為について使われます。
- She decided to quit her job.
- We decided to start the project next month.
- I finally decided to tell him the truth.

decide の後ろは、ほとんど to 不定詞ですね。

そう。行動を決めるならまずこの形を思い出せばいいよ。

「最終的に決めた」感じも出ますね。

finally や eventually と相性がいいのも特徴だよ。
decide + that節:判断や報告の伝え方と英語表現
decide that S + V は、「〜だと判断する」「〜という結論に達する」という意味です。
行動そのものではなく、判断内容・結論の中身を伝えるときに使われます。
特に、決定事項を説明・報告する文脈や、フォーマルな文章でよく用いられます。
また、受動態にすることで、決定主体をあえて明示しない表現も可能です。
- They decided that the plan was unrealistic.
- The committee decided that further action was necessary.
- It was decided that the meeting would be postponed.

that節はちょっと堅い印象があるわ。

うん、だから会議や報告向きなんだ。

日常会話では to 不定詞の方が多い?

その通り。
使い分けが大事だね。
decide on / decide againstの違いと目的語の取り方
decide は前置詞と組み合わせることで、意味がより具体的になります。
- decide on + 名詞:複数の選択肢を比較したうえで「〜に決める」
- decide against + 名詞 / doing:「〜しないと決める」「見送る」
decide on は「選択」に焦点があり、decide against は「否定的な決定」を表します。
- We decided on the cheaper option.
- She decided against buying a new car.
- They decided against the proposal.

decide on は choose とどう違うの?

choose よりも「検討した結果」という感じが強いね。

decide against は否定の decide なんですね。

そう。「やらないと決める」って覚えるといいよ。
動名詞やその他の組み合わせはあるか?稀な用法の解説
decide の直後に 動名詞(doing)を置くことはできません。
これは英語学習者が非常につまずきやすいポイントです。
- × I decided going there.
- ○ I decided to go there.
理由としては、decide が「未来の行動」を見据える動詞であり、to 不定詞と意味的に結びつきやすいためです。
ただし、前置詞を伴う場合は例外があります。
- decide against doing
- decide on doing(やや稀だが文法的には可能)

decide の後ろは絶対 to 不定詞、ですね。

基本はそう。
ただし against が来たら doing になるよ。

例外はそこだけ覚えればよさそうですね。

うん、それで十分通じるよ。
場面別例文集:日常やビジネスでのdecideの使い方
日常会話で使えるdecideの例文
日常会話では decide は「すでに決めたこと」だけでなく、「まだ決めきれていない状態」や「今まさに考えている最中」を表すのにも使われます。
そのため、疑問文・否定文・間接疑問文の形で使われることが非常に多いのが特徴です。
また、日常英語では what / where / whether などを伴い、「何を〜するか決める」という形で使われることがよくあります。
- I can’t decide what to eat.(何を食べるか決められない)
- Have you decided yet?(もう決めた?)
- I decided not to go out tonight.(今夜は出かけないことにした)
- She hasn’t decided where to live yet.(どこに住むかまだ決めていない)

decide って、決まってないときにも使えるんですね。

そう。「決められない」も decide で表せるよ。

I can’t decide がすごく便利ですね。

日常会話ではかなり頻出だから、丸ごと覚えるといいよ。
ビジネスでの判断表現:会議・メールでのdecide例文とフレーズ
ビジネスシーンでは decide は、個人の感情的な判断というよりも、組織としての合意や正式決定を表す動詞として使われます。
そのため、主語に we / the company / the board などが置かれたり、受動態が多用されたりします。
また、直接的な言い切りを避け、丁寧で客観的な印象を与えるのもビジネス英語の特徴です。
- We have decided to postpone the launch.(発売延期を決定しました)
- The board decided on a new strategy.(取締役会は新戦略を決定しました)
- It was decided that further discussion was needed.(さらなる協議が必要だと判断されました)
- A final decision will be made next week.(最終決定は来週行われます)

ビジネスだと主語が曖昧ですね。

誰が決めたかより、決定事項が重要だからね。

It was decided that … は便利そう。

会議の議事録やメールで本当によく使う表現だよ。
decideと似た単語の違いを比較
decideとchoose:選択と判断のニュアンスの違い
decide と choose はどちらも「選ぶ・決める」と訳されますが、焦点が異なります。
- choose:複数の選択肢の中から一つを「選ぶ行為」そのものに焦点
- decide:比較・検討・迷いを経て「結論を出す判断」に焦点
そのため、choose は直感的・軽い選択にも使えますが、decide は理由や背景がある決定に向いています。
- I chose the blue one.(青を選んだ)
- I decided to buy the blue one.(検討した結果、青を買うと決めた)

レストランで選ぶときは choose の方がいい?

うん、深く考えてなければ choose が自然だね。

じゃあ decide を使うのは?

迷ったり、理由があるとき。
そこが一番の違いだよ。
decideとdetermineとresolve:微妙な意味差(決定・決心・決意)
これら3語はいずれも「決める」を表しますが、決定の性質が異なります。
- decide:検討した末に結論を出す(最も一般的)
- determine:客観的・論理的・公式に決定する(硬い表現)
- resolve:困難を覚悟したうえで強い意志をもって決意する
determine は規則・データ・条件などに基づく判断で使われやすく、resolve は感情や覚悟が強く伴うのが特徴です。
- The cause was determined scientifically.
- She resolved to change her life.

resolve はちょっと大げさに感じるわ。

その感覚で合ってるよ。
強い決意を表す語だからね。

普段は decide を使えばいい?

うん。日常英語では decide が中心になるよ。
まとめ
decide は「決める」という一語で片づけられる動詞ではなく、判断の重さ・結論に至る過程・文の形を意識することで初めて正しく使える動詞です。
特に、decide to do(行動の決定)、decide that(判断内容の提示)、decide on / against(選択・見送り)を区別できるようになると、表現の精度が大きく向上します。
また、choose や determine、resolve との違いを理解することで、「決める」を表す語彙全体の整理にもつながります。

decide って、思ったより奥が深いですね。

うん。「何を決めたか」だけじゃなく、「どう決めたか」まで表せる動詞だからね。

とりあえず decide to do を基本に覚えればいい?

それで十分。
そこから that節や on / against を広げていけば自然になるよ。

「決める」系の動詞が整理できたよ。

それが一番の収穫だね。


decide って、とりあえず決める感じでも使える?