undertakeの本当の意味は?引き受ける・着手するの使い分け
undertakeは「引き受ける」「着手する」「取り組む」などと訳される動詞です。
日本語訳だけを見ると、「引き受ける」と「着手する」がなぜ同じ単語になるのか、不思議に感じるかもしれません。
実際には、undertakeには「責任を持って何かを行う」という共通したイメージがあります。
仕事や役割を引き受ける場面ではもちろん、プロジェクトや研究、調査などに取り組む場面でも使われます。
また、startやbegin、accept、take on、commitなど、似た意味を持つ単語と比べることで、undertakeが持つ「責任」「計画性」「フォーマルさ」といった特徴も見えてきます。
この記事では、基本的な意味や使い方から、よく使われる表現、似た単語との違いまで確認していきます。
undertakeの基本情報をチェック
undertakeの動詞の意味
undertakeは動詞で、中心となる意味は「責任を引き受けて行う」「仕事や活動に取り組む」です。
単に何かを始めるというよりも、「自分が責任を持ってそれを行う」というニュアンスが含まれやすいのが特徴です。
日本語では文脈によって「引き受ける」「着手する」「取り組む」「実施する」など、いくつかの訳し方ができます。
そのため、仕事、任務、プロジェクト、研究、調査など、ある程度の責任や計画性があるものと相性がよい単語です。
「引き受ける」と訳される場合もあれば、「着手する」「取り組む」と訳したほうが自然な場合もありますが、どちらも「その活動を自分の責任で行う」という感覚からつながっています。
特に、ある程度まとまった仕事や正式な活動について述べるときに使われやすく、単純な「やる」「始める」よりも改まった印象を与えます。
また、undertakeは比較的フォーマルな響きがあります。
日常会話で何かを「始める」と言いたいだけならstartやbeginのほうが自然ですが、責任を伴う仕事などについて述べる場合にはundertakeがよく合います。
英文を読む際には、日本語訳を一つに固定するより、「責任を持って何かを行う」という共通したイメージを持っておくと意味を取りやすくなります。
例文:
- She undertook the responsibility of training the new employees.(彼女は新入社員の研修を担当する責任を引き受けました。)
- The company undertakes various services for local businesses.(その会社は地元企業向けにさまざまな業務を請け負っています。)


日本語では場面によって訳し分けるけれど、undertake自体は「自分の責任で何かを行う」というところがポイントだよ。
undertakeの名詞形は?
undertakeそのものを一般的な名詞として使うことは基本的にありません。
「undertakeの名詞形」として覚えるなら、undertakingが重要です。
undertakingは「引き受けた仕事」「任務」「事業」「取り組み」などを表します。
動詞のundertakeと関連づけて覚えると、単語の形と意味をまとめて理解しやすくなります。
動詞undertakeが「責任を持って何かを行う」ことを表すのに対し、undertakingはそのように引き受けた仕事や活動そのものを指します。
特にフォーマルな文章では、「重要な仕事・計画・事業」といった意味で使われることがあります。
規模の大きい仕事について述べるときには、単なるtaskやjobよりも、負担や責任を伴う取り組みという印象が出る場合があります。
なお、undertakingには「約束・保証」という意味で使われる場合もあります。
法律やビジネスの文脈では、あることを実行すると正式に約束する意味になることもあるため、単なる「仕事」と決めつけないほうがよいでしょう。
文脈によって「事業」なのか「約束」なのかを判断する必要があります。
例文:
- The construction of the new bridge was a major undertaking.(新しい橋の建設は大規模な事業でした。)
- He gave an undertaking to complete the work by Friday.(彼は金曜日までにその仕事を終えると約束しました。)

undertakingは「undertakeしたもの」みたいに考えると覚えやすそうだけど、単なる「仕事」より少し重い場合もあるんだね。

特にmajor undertakingのように使うと、規模や責任の大きい仕事をイメージしやすいよ。
undertakeの過去形・過去分詞形
undertakeは不規則動詞なので、過去形はundertook、過去分詞形はundertakenです。
現在形のundertakeから形がかなり変わるため、3つをセットで覚えておくと安心です。
過去形のundertookは現在形からスペルが大きく変わるので、英文を読んだときに別の単語のように見えないよう注意が必要です。
undertakenは、完了形だけでなく受動態でも頻繁に登場します。
「調査が行われた」「プロジェクトが実施された」のような文章ではwas undertakenやhas been undertakenなどの形がよく使われます。
そのため、undertakeだけでなくundertook、undertakenまで一緒に覚えておくと、ニュースやビジネス文書の読解でも役立ちます。
また、undertookを見たときは過去形、undertakenを見たときは過去分詞と判断できるようにしておくと、文の構造も把握しやすくなります。
不規則変化そのものを暗記するだけでなく、実際の文章でどの形が使われるかまで意識すると定着しやすくなります。
例文:
- The team undertook a detailed review of the system last year.(そのチームは昨年、そのシステムの詳細な見直しを行いました。)
- Several improvements have been undertaken since the new manager arrived.(新しいマネージャーが着任して以来、いくつかの改善が行われてきました。)

undertake → undertook → undertakenか。特に過去分詞のundertakenは、受動態でも出てきそう。

undertakenを見たときに「undertakeの過去分詞だ」と気づけると、英文がかなり読みやすくなるね。
undertakeの発音と読み方
undertakeの発音は、カタカナでは「アンダーテイク」に近いですが、実際の英語では「アン・ダーテイク」のように、最初のunderとtakeがまとまって聞こえます。
アクセントは後半のtake側に置かれます。
カタカナ読みだけで覚えると、英語の音のまとまりを聞き取りにくくなることがあるため、実際の音では後半に強勢があることを意識するとよいでしょう。
過去形undertookは「アンダートゥック」、過去分詞undertakenは「アンダーテイケン」に近い発音です。
特にundertakenは、takeの部分がtakenになっていることを意識すると、undertakeとのつながりを覚えやすくなります。
3つの形をそれぞれ単独で覚えるより、音の変化も含めて並べて練習すると、聞いたときにも形を判断しやすくなります。
発音を覚えるときは、カタカナをそのまま英語の発音だと思わず、「undertake」「undertook」「undertaken」を音のまとまりとして何度か口にすると定着しやすくなります。
特にundertookは現在形と形が異なるため、スペルだけでなく音も一緒に覚えておくと使い分けに迷いにくくなります。

「アンダーテイク」って覚えていたけど、英語ではtakeのところを強く読むんだね。
カタカナみたいに全部同じ強さで読むわけじゃないんだ。

特に後半のtakeにアクセントがあるので、そこを意識すると英語らしいリズムで発音しやすくなるよ。
undertakeの主な使い方
「引き受ける」の意味と具体例(仕事・役割・義務)
undertakeの代表的な使い方の一つが、仕事や役割、義務などを「引き受ける」です。
ここでは単に「頼まれた仕事を受け取る」というより、その仕事を自分の責任として行うニュアンスがあります。
誰かから与えられた仕事について、自分が担当者となって最後まで取り組むような場面をイメージすると分かりやすいでしょう。
そのため、責任のある役割や一定の負担を伴う仕事について使うと自然です。
誰かから仕事を頼まれ、それを自分が担当すると決めた場面では、undertakeによって「責任を負って取り組む」という意味を表せます。
特に正式な任務や業務上の責任を述べる文章では、単純な「受ける」よりも、担当して実行するという側面が強く感じられます。
日常的な軽い用事までundertakeを使う必要はなく、少し改まった場面で使うほうが自然です。
ビジネス文書や公式な説明では特に使いやすい表現です。
また、責任の重さが感じられる対象と組み合わせることで、undertakeが持つフォーマルなニュアンスも伝わりやすくなります。
例文:
- He agreed to undertake the difficult assignment.(彼はその難しい任務を引き受けることに同意しました。)
- The manager undertook full responsibility for the decision.(そのマネージャーはその決定について全面的な責任を引き受けました。)

「仕事を引き受けた」というだけじゃなくて、「自分が責任を持ってやります」というところまで含まれるんだね。

うん、だから責任のある役割や任務を表すと、undertakeらしさが出やすいよ。
「着手する・始める」の意味と具体例(事業・プロジェクト・調査)
undertakeは、仕事やプロジェクトなどに「着手する」「取り組む」という意味でも使われます。
この場合も、単に開始するというより、「ある目的を持った活動に責任を持って取り組み始める」というニュアンスがあります。
開始した瞬間だけでなく、その後も一定の責任を持って活動を進めることまで意識されやすい表現です。
特に事業、調査、研究、改善計画など、ある程度の準備や計画を必要とする活動と相性がよい表現です。
そのため、ニュース記事や企業の発表、研究関連の文章などでも見かけます。
比較的規模のある活動や、目的・手順がある程度決まっている取り組みを表す場合には、startやbeginよりもundertakeの持つ重みが合いやすくなります。
日本語では「着手する」と訳すと自然な場合が多く、startやbeginよりも少し改まった印象になります。
「大きな活動を正式に始める」という場面を想像すると理解しやすいでしょう。
また、「始める」という訳だけに注目せず、責任を持ってその活動に取り組むという感覚を残しておくことが大切です。
例文:
- The city plans to undertake a major renovation of the station.(市は駅の大規模な改修に着手する予定です。)
- The researchers undertook a long-term investigation into the problem.(研究者たちはその問題について長期的な調査に着手しました。)

「始める」なのにstartより硬く聞こえるのは、始める活動そのものに責任や計画があるから?

そう、特に事業や調査のように、始めた後もしっかり取り組むものならundertakeが合いやすいよ。
「引き受ける」「着手する」はどう使い分ける?
「引き受ける」と「着手する」は日本語では別の動作ですが、undertakeではどちらも「責任を持って行う」という中心イメージから生まれています。
何を目的語に置いているかを見ると、意味を判断しやすくなります。
仕事や役割そのものを担う場面なのか、それとも一つの活動を進める場面なのかを考えると、日本語訳を選びやすくなります。
仕事や任務、責任などが目的語なら「引き受ける」と訳しやすく、project、research、study、investigationなどの活動が目的語なら「着手する」「取り組む」と訳すと自然です。
ただし、これは厳密なルールではなく、同じundertakeでも文脈によって日本語訳は変わります。
特にprojectのように「仕事」と「活動」の両方の性格を持つものでは、どちらの訳も成立する場合があります。
大切なのは、日本語訳を一つに固定しないことです。
「引き受ける」と「着手する」の間にある、「責任を持って取り組む」という共通部分を意識すると、初めて見る英文でも意味を推測しやすくなります。
訳語を先に決めるのではなく、誰が何に責任を持っているのかを見ると、文脈に合わせた理解につながります。
例文:
- The director undertook the responsibility of overseeing the entire operation.(その責任者は業務全体を監督する責任を引き受けました。)
- The engineering team undertook an extensive investigation into the equipment failure.(技術チームは機器の故障について大規模な調査に着手しました。)

目的語を見て「仕事なら引き受ける、研究なら着手する」と考えると判断しやすそう。
でも完全に決めつけないほうがいいんだね。

訳を決めるより、「その対象に責任を持って取り組んでいる」と捉えるほうが応用が利くよ。
受動態(be undertaken)の使われ方と注意点
undertakeは受動態でもよく使われます。
be undertakenで「実施される」「行われる」「取り組まれる」などの意味になり、計画、調査、研究、対策、工事などについて説明するときに便利です。
能動態では誰かが責任を持って行うことに焦点が当たりますが、受動態では実施される対象そのものを前面に出せます。
受動態にすると、誰が行うのかよりも「何が実施されるのか」に焦点を当てられます。
そのため、公式発表や報告書など、実施内容を客観的に説明する文章でよく使われます。
実施する主体をわざわざ示す必要がない場合や、すでに文脈から明らかな場合には、be undertakenの形が自然です。
なお、be undertakenを見て「undertake=始める」とだけ考えると、意味を狭く捉えてしまうことがあります。
実際には「責任を持って実施される」という感覚があるため、文脈に応じて「行われる」「実施される」「取り組まれる」などと訳します。
受動態では「引き受ける」という日本語訳がそのまま残らないことも多いため、文全体から意味を判断することが重要です。
例文:
- A safety inspection will be undertaken before the building opens.(その建物が開業する前に安全点検が実施されます。)
- Further tests are being undertaken to identify the cause.(原因を特定するため、さらなる検査が行われています。)

be undertakenだと「誰かが引き受ける」より、「何かが実施される」という訳のほうが自然になるんだね。

受動態では実施される内容に焦点が移るから、「行われる」と訳すと読みやすい場合が多いね。
undertakeと一緒に使えるよくあるフレーズ・コロケーション
undertake a project / task(プロジェクト・タスクを引き受ける)
undertake a projectやundertake a taskは、プロジェクトや仕事を責任を持って引き受けるときに使える組み合わせです。
特に、ある程度の計画や責任が伴う仕事について述べる場合に向いています。
単に作業をするというより、自分がその仕事を担う立場になることを意識させる表現です。
undertake a projectは「プロジェクトに着手する」と訳せる場合もあります。
すでに担当することが決まっていて実際に取り組み始める場面なら「着手する」、担当すること自体に焦点があるなら「引き受ける」と考えると文脈に合わせやすくなります。
projectは開始から完了まで一定の工程を伴うことが多いため、undertakeとの組み合わせでは責任を持って進める印象が出やすくなります。
taskの場合も、単純な小さな作業というより、責任を持って遂行する仕事という印象を与えます。
フォーマルな文章では特に使いやすい表現です。また、業務上の役割や担当者を説明する文章では、undertakeによって「その仕事を正式に担う」というニュアンスを加えられます。
例文:
- Our department has agreed to undertake the project next month.(私たちの部署は来月、そのプロジェクトを引き受けることに同意しました。)
- She was asked to undertake an important task for the organization.(彼女はその組織の重要な仕事を引き受けるよう頼まれました。)

undertake a projectって、「プロジェクトを引き受ける」と「プロジェクトに着手する」のどちらにもなるの?

なるよ、担当することに焦点があれば「引き受ける」、実際に進め始めることに焦点があれば「着手する」と考えると判断しやすいね。
undertake research / study(調査・研究に着手する)
undertake researchやundertake a studyは、調査や研究を行うことを表す代表的な組み合わせです。
researchやstudyは、単純に始めるだけでなく、一定の目的や手順をもって進める活動なのでundertakeと相性がよい表現です。
何らかの課題を明らかにするために計画的に進める研究や調査では、undertakeの持つ責任や計画性がよく合います。
学術研究、企業調査、市場調査、問題の原因調査など、計画的に進める活動について使われます。
日本語では「研究を行う」「調査に着手する」など、文脈に合わせて訳すことができます。
フォーマルな文章では「研究する」と単純に訳すよりも、「研究を実施する」「調査に取り組む」としたほうが、undertakeのニュアンスに近づく場合もあります。
また、researchは不可算名詞として使うことが多いため、undertake researchのように冠詞を付けない形も重要です。
一方、具体的な一つの調査を指す場合はundertake a studyのようにaを伴う形が使えます。
単語同士の意味だけでなく、このような自然な組み合わせをまとまりで覚えておくと、英文を読むときにも意味を素早く捉えられます。
例文:
- The university is undertaking research on renewable energy.(その大学は再生可能エネルギーについて研究を行っています。)
- The company undertook a study of customer preferences.(その会社は顧客の好みに関する調査を実施しました。)

researchはそのままundertake researchになるけど、studyはundertake a studyになるんだね。
ここはセットで覚えておきたいわ。

単語だけでなく、よく一緒に使われる形まで覚えておくと英文を作るときにも役立つよ。
undertakeと似ている英単語との違い・使い分け
undertakeとaccept / take onの違い:「責任の重さ」と「自発性」
acceptとtake onも「引き受ける」という意味でundertakeと近い単語です。
ただし、acceptは「申し出や依頼を受け入れる」という側面が強く、take onは「仕事や責任を自分が担当する」という意味で日常会話でもよく使われます。
つまり、acceptでは「受け入れる」という判断そのもの、take onでは「自分が担当する」という行動に意識が向きやすくなります。
それに対してundertakeは、引き受けた後にその仕事を責任を持って実行するというニュアンスが強めです。
そのため、正式な任務や責任のある仕事を表す場面ではundertakeがしっくりきます。
また、undertakeはフォーマルな響きがあるため、日常的な仕事のやり取りではtake onのほうが自然に聞こえることもあります。
take onには「自分から仕事を抱える」という感覚が出ることもあります。
undertakeも自分が担うことを表せますが、フォーマルで改まった響きがある点が大きな違いです。
責任の重さや文章の硬さまで考えると、3つの単語の違いを整理しやすくなります。
acceptとtakeの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- I accepted the offer to lead the team.(私はチームを率いるという申し出を受け入れました。)
- She took on extra responsibilities after the promotion.(彼女は昇進後、追加の責任を引き受けました。)
- He undertook the responsibility of managing the new office.(彼は新しい事務所を管理する責任を引き受けました。)

acceptは「受け入れる」、take onは「担当する」、undertakeはそこに責任を持って実行する感じが加わる、と考えると区別しやすそうだね。

特にacceptは「引き受けた後の実行」より、まず申し出や依頼を受け入れることに焦点があるよ。
undertakeとstart / beginの違い:「計画性・規模感」の違い
startとbeginはいずれも「始める」を表すため、この2つの基本的な意味に大きな違いはありません。
どちらも何かを開始するという事実そのものに焦点があり、日常的な行動から仕事まで幅広く使えます。
一方、undertakeは「責任を持って取り組む」という意味を含むため、単に始まったことだけでなく、その活動を担って進めていくことまで意識させる表現です。
そのため、study、research、project、investigationなど、一定の目的や計画を持って進める活動にはundertakeが使いやすくなります。
もちろんstartやbeginでも文法的には問題ありませんが、undertakeを使うとよりフォーマルで、責任や計画性を感じさせる文章になります。
特に、企業や政府、研究機関などが何らかの活動を正式に進める場面では、この違いが表れやすくなります。
「とにかく始める」という場面ならstartやbegin、「活動を正式に引き受けて進める」という場面ならundertake、と考えると3つの単語を整理しやすくなります。
ただし、undertakeを使えば必ず大規模になるというわけではなく、重要なのは対象となる活動に責任や計画性が感じられるかどうかです。
startとbeginの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- They started preparing for the event in April.(彼らは4月にそのイベントの準備を始めました。)
- She began working on the project after the meeting.(彼女は会議の後、そのプロジェクトに取り組み始めました。)
- The government undertook a comprehensive review of the policy.(政府はその政策の包括的な見直しに着手しました。)

startとbeginはどちらも「始める」だから、そこはほぼ同じで、undertakeだけが責任や計画性を含むと考えればいいの?

そう、startとbeginの細かな違いより、まず「開始そのもの」なのか「責任を持って取り組む」のかを見ると区別しやすいよ。
undertakeとcommitの違い:「実行の手続き」か「意志の表明」か
commitも「責任を負う」「約束する」という意味を持つため、undertakeと似て見えることがあります。
ただし、commitは「あることを必ず行うという意思を示す」「自分を何かに縛る」という側面が強い単語です。
まだ実際の行動に移していなくても、ある目標や方針に対する強い意思を表すことができます。
一方、undertakeは実際に仕事や活動を引き受け、それを実行することに焦点があります。
つまり、commitが「やると約束する・決意する」という方向に意識が向きやすいのに対し、undertakeは「その仕事を担って実施する」という行動の側面が強くなります。
この違いを意識すると、両方とも「責任」という日本語につながる理由も分かりやすくなります。
なお、commitはcommit to + 名詞 / 動名詞の形が重要です。
「〜することを約束する」という意味で使う場合には、undertakeとの文型の違いにも注意が必要です。
意味だけでなく、どのような形で後ろに言葉を続けるのかも一緒に覚えておくと、実際の英文で使い分けやすくなります。
例文:
- The company committed to reducing its carbon emissions.(その会社は二酸化炭素排出量を削減すると約束しました。)
- The organization undertook the task of reviewing its safety procedures.(その組織は安全手順を見直す仕事を引き受けました。)

commitは「やります」と意志を示す感じで、undertakeは実際に仕事を担う感じなんだね。

どちらも責任につながるけれど、commitは意思や約束、undertakeは引き受けて実行する側に重心があるよ。
場面別!undertakeの実践例文
日常会話・カジュアルな表現
undertakeは日常会話でも使えますが、startやtake onなどと比べるとややフォーマルです。
そのため、友人との軽い会話で何かを「始める」と言いたい場合には、必ずしもundertakeを選ぶ必要はありません。
日常的な小さな作業や気軽な予定について話す場合には、より簡単な動詞のほうが会話の雰囲気に合いやすくなります。
一方で、少し大きな仕事を引き受けたことや、責任のある活動に取り組むことを話す場面では、日常会話でも使えます。
会話の中で使う場合は、単純な「やる」よりも「責任を持って取り組む」という印象が出やすい点を意識するとよいでしょう。
また、話し手が少し改まった言い方をしたい場合にも使えるため、カジュアルな場面だから完全に避ける必要があるわけではありません。
日常会話でundertakeを使うか迷った場合は、その仕事がどの程度の責任を伴うものなのかを考えると判断しやすくなります。
軽い作業ならtake onやdo、大きめの仕事ならundertakeというように、場面の重さに合わせて考えると自然です。
例文:
- I don't usually undertake such complicated jobs on my own.(私は普段、そんなに複雑な仕事を一人では引き受けません。)
- My brother has undertaken the job of organizing the family reunion.(兄は家族の集まりを企画する仕事を引き受けました。)
- She decided to undertake the challenge without any help.(彼女は誰の助けも借りずに、その挑戦に取り組むことにしました。)

日常会話でも使えるけど、ちょっと大げさに聞こえることもあるの?

場面によってはそうだね。
軽い作業ならtake onやdoのほうが自然で、責任のある仕事ならundertakeが合いやすいよ。
ビジネスメール・フォーマルな表現
undertakeはビジネスメールや公式文書との相性がよく、責任を持って仕事を実施することを丁寧かつ客観的に伝えられます。
特調査、検討、改善、プロジェクトなどについて「当社が実施します」と述べる場合に便利です。
単純な作業の説明ではなく、組織として正式に取り組む内容を伝える場面で使うと、undertakeのフォーマルな性格が生きてきます。
ビジネスの場では、単に「やります」と伝えるよりも、正式に業務を担うという印象を与えられるため、報告書や提案書、公式な案内などでも使われます。
ただし、メールを柔らかいトーンにしたい場合には、undertakeよりcarry out、handle、take care ofなどが自然な場合もあります。
相手との関係や文章全体の硬さに合わせて選ぶことで、必要以上に堅苦しい表現になるのを避けられます。
公式な依頼や業務内容を明確にする文章では、undertakeによって「責任を持って実施する」という姿勢を示しやすくなります。
そのため、ビジネス英語では単語の意味だけでなく、文章全体に与えるフォーマルさも含めて捉えると使いどころが分かりやすくなります。
例文:
- We are pleased to confirm that our team will undertake a full review of the current system.(弊社チームが現在のシステムの全面的な見直しを実施することを、喜んでお知らせいたします。)
- Our company will undertake all necessary measures to ensure a smooth transition.(弊社は円滑な移行を確実にするため、必要な措置をすべて講じます。)
- We will undertake the necessary work to resolve the issue as soon as possible.(弊社は問題を解決するために必要な作業をできるだけ早く実施いたします。)

ビジネスメールだと「やります」より「責任を持って実施します」という感じを出せるから、undertakeが合うんだね。

特に公式な文章では、undertakeを使うことで業務を正式に担う印象を出しやすいよ。
まとめ
undertakeは「引き受ける」と「着手する」という2つの訳で覚えられることが多い動詞ですが、別々の意味として暗記すると少し分かりにくくなります。
共通しているのは、単に何かをするのではなく、仕事や活動を自分の責任として担い、取り組むという感覚です。
仕事や役割が対象なら「引き受ける」、projectやresearchなどの活動が対象なら「着手する」「取り組む」と訳されることが多くなります。
また、undertakeは比較的フォーマルな表現なので、日常的な「始める」ならstartやbegin、「仕事を引き受ける」ならtake onなどのほうが自然な場面もあります。
acceptは申し出や依頼を受け入れること、commitは何かを実行すると約束したり、その意思を示したりすることに重点があります。
それに対してundertakeは、実際に仕事や活動を担って進める側に重心があります。
特にundertake a project、undertake research、be undertakenなどは、ビジネスやニュース、フォーマルな文章で目にする機会が多い表現です。
「undertake=引き受ける」と一つの訳に固定せず、「責任を持って取り組む」という中心的なイメージを持っておけば、文脈に応じた意味も自然に判断しやすくなります。

「引き受ける」と「着手する」が別々に見えていたけど、責任を持って取り組むと考えるとつながってくるね。
startやtake onとの違いも少し見えてきたわ。

undertakeを見たときは、まず「何かを責任を持って担っている」と考えてみるといいよ。
そこから文脈に合わせて「引き受ける」「着手する」と訳し分ければ、かなり理解しやすくなるからね。
この記事で学んだ動詞以外もまとめてチェックしたい場合:
- 英検3級レベルの基本動詞まとめ...基本動詞を中心に、まず押さえておきたい単語を一気に確認
- 英検準2級レベルの基本動詞まとめ...日常会話ややや応用的な動詞を、例文と一緒に学習可能
- 英検2級レベルの基本動詞まとめ...より実践的・抽象的な動詞をまとめて確認し、語彙力を強化


「引き受ける」と「取り組む」が別々の意味に見えるけど、責任を持って行うというところでつながっているんだね。