「〜と書いてある」もsay?動詞が持つ幅広い意味を知って表現力を上げる
英語の say は「言う」という意味で覚えられることが多い動詞ですが、実際には会話表現にとどまらず、文章・看板・データ・数字など、あらゆる情報伝達の場面で使われます。
「なぜ write ではなく say を使うのか」「人以外が主語になるのはなぜか」といった疑問は、多くの学習者が一度はつまずくポイントです。
これらは、say が持つ“内容を伝える”という本質的な役割を理解することで、自然に整理できます。
この記事では、say の基本的な意味から文法、意外な使い方、実践例までを体系的に整理し、英語表現の幅を広げることを目指します。
sayの基本解説
sayの動詞の意味
say は英語で最も基本的な「言う」を表す動詞の一つですが、単に「声に出す」という意味だけではありません。
say の本質は、「言葉・情報・内容を外に出して伝えること」にあります。
このため、say は「誰に言ったか」よりも、「何が言われたのか」に焦点が当たります。
実際の会話だけでなく、文章・表示・データなどが情報を伝えている場合にも自然に使われます。
例文:
- She said hello.(彼女はこんにちはと言った)
- He said he was tired.(彼は疲れていると言った)
- The sign says “No Parking.”(その看板には「駐車禁止」と書いてある)
最後の例文のように、看板は話していませんが、「内容を伝えている」という点で say が使われています。
つまり say は、「話す主体が人かどうか」ではなく、情報が発信されているかどうかが判断基準になります。


そう思いがちだけど、実は「情報を伝える」っていう意味合いが強いんだ。

じゃあ、文字とか数字にも使えるだね。

何かが「こういう内容だよ」って示していれば say が使えるよ。
名詞としてのsayの意味は?
say は動詞だけでなく、名詞として使われることもあります。
名詞の say は、「発言」「意見」「発言権」といった意味を持ち、自分の考えを表明する権利や機会を表します。
特に、決定・議論・話し合いの場面でよく使われ、「自分の意見がどれだけ反映されるか」というニュアンスを含みます。
例文:
- I want to have a say in this decision.(この決定に発言権を持ちたい)
- Everyone should have a say.(誰もが意見を言う権利を持つべきだ)
動詞の say が「言う行為」そのものを表すのに対し、名詞の say は「意見を言える立場・権利」を表している点が大きな違いです。

名詞の say は、動詞の意味とちょっと違うね。

「言う」というより、「意見を言う権利」って感じだよ。

会議とか決定の場面で使われそう。

日常会話より、少しフォーマル寄りだね。
sayの過去形・過去分詞形
say は不規則動詞で、活用形に注意が必要です。
- 原形:say
- 過去形:said
- 過去分詞:said
過去形と過去分詞が同じ形になるため、現在完了や受動態でも said が使われます。
例文:
- She said she was busy.(彼女は忙しいと言った)
- What did you say?(今、何て言ったの?)
- It is said that he is very rich.(彼はとても裕福だと言われている)
特に会話では said が非常によく登場し、「言った内容を振り返る」「聞き返す」といった場面で頻繁に使われます。

say の過去形って、使う場面が多いですね。

会話は「今言ったこと」「さっき言ったこと」を確認する場面が多いからね。

確かに、What did you say? はよく聞くわ。

定番フレーズだからね。
sayの発音と読み方
say と said は、つづりと発音のギャップが大きい単語としても有名です。
- say:/seɪ/(セイ)
- said:/sed/(セッド に近い音)
特に注意が必要なのが said で、日本人学習者が「セイド」と読んでしまうことがよくあります。
しかし実際の発音は短く、軽い「セッド」です。
発音を間違えると、聞き取ってもらえないこともあるため、say / said の音の違いは早めに体に覚えさせるのがおすすめです。

said をずっと「セイド」って読んでた…。

それ、かなり多いミスだよ。
実際は一瞬で「セッド」。

確かに、ネイティブの発音は短いですね。

ここは発音とセットで覚えよう。
sayを文法的に正しく使う:自動詞と他動詞の使い分け
他動詞のsay:後ろに「言葉の内容」を置く基本形
say は基本的に他動詞として使われ、「何を言ったのか」という内容を直接後ろに置きます。
say の最大の特徴は、発言の「中身」に焦点が当たる点です。
後ろに来る内容は、名詞・代名詞・that節・直接話法など、さまざまな形を取ります。
例文:
- She said something interesting.(彼女は何か面白いことを言った)
- He said that he would be late.(彼は遅れると言った)
- She said, “I’m tired.”(彼女は「疲れた」と言った)
特に that 節は会話でも文章でも頻出で、that は省略されることも多いのが特徴です。

say の後ろには、必ず「何を言ったか」が来るんだね。

say は内容重視の動詞だからね。

誰に言ったかより、まず中身なんですね。

その理解で合ってるよ。
自動詞のsay:どんな時に単独で使われるのか?
say は基本的に他動詞ですが、例外的に内容を伴わず、自動詞のように使われることがあります。
ただし、これは自由に使えるというより、決まった表現・文脈に限られる点に注意が必要です。
代表的なのは、聞き返しや発話の制限を表す表現です。
例文:
- What did you say?(今、何て言ったの?)
- I won’t say any more.(もう何も言わない)
- He didn’t say much.(彼はあまり多くを語らなかった)
このような場合でも、文脈上は「言った内容」が暗黙的に存在しています。

あれ、内容がないのに say が使われている。

そう見えるけど、実際は「何かを言った」という前提があるんだ。

完全な自動詞とは違うんですね。

例外的な使い方だよ。
sayとtalk / speak / tellの違いと使い分けのルール
say、talk、speak、tell はすべて「話す・言う」に関係する動詞ですが、注目するポイントがそれぞれ異なります。
say は「何が言われたか」という内容に焦点を当てます。
一方、tell は「誰に言ったか」が重要で、基本的に「人+内容」をセットで取ります。
talk は一方的に言うというより、「会話」や「やり取り」そのものを表します。
時間や相互性を感じさせるのが特徴です。
speak は、言語能力や公式な場で話すことなど、ややフォーマルな場面で使われます。
例文:
- She said goodbye.(彼女はさよならと言った)
- She told me the truth.(彼女は私に本当のことを言った)
- We talked for hours.(私たちは何時間も話した)
- He speaks English.(彼は英語を話す)

全部「話す」なのに、使い分けが細かいわ。

英語では「何を重視するか」で動詞が変わるんだ。

say は中身、tell は相手ですね。

そこが一番大事なポイントだよ。
「〜に言う」はsay himではない?前置詞toの重要性
日本語の感覚だと「彼に言う=say him」と言いたくなりますが、say は人を直接目的語に取れません。
相手を示すときは、必ず前置詞 to を使います。
例文:
- She said to him the truth.(彼女は彼に本当のことを言った)
- I said to her that I was busy.(私は彼女に忙しいと言った)
この点は tell との大きな違いで、tell であれば to は不要です。
比較例:
- She told him the truth.(彼女は彼に本当のことを言った)

日本語の感覚だと、say him って言いたくなる…。

でも英語ではダメなんだ。
say は人に直接向かないからね。

相手を言いたいときは to を使うんですね。

そこは必ず意識しよう。
意外と知らないsayの便利な意味
(時計や計器が)「~を指している」
say は、人が話すときだけでなく、時計・温度計・メーターなどの計器類が示している情報にも使われます。
この場合の say は、「言う」というよりも、数値や状態をそのまま伝えているという感覚です。
日本語では「指している」「表示している」と訳すのが自然で、英語では非常によく使われる表現です。
例文:
- The clock says 10:30.(時計は10時半を指している)
- The thermometer says 38 degrees.(温度計は38度を示している)
ここで重要なのは、計器が「正しいかどうか」ではなく、今見えている情報をそのまま伝えている点です。

時計が say するって、最初は違和感あるわ。

でも「今こう表示してるよ」って考えると自然だよ。

確かに、数字をそのまま教えてくれてますね。

そう。だから say が使えるんだ。
(数字やデータが)「~を示している」
say は、統計・グラフ・調査結果など、数字やデータが伝えている内容にも使われます。
この用法では、話し手の主観ではなく、客観的な事実が読み取れるというニュアンスが強くなります。
特にビジネスやニュース、レポートで頻出します。
例文:
- The data says sales are increasing.(そのデータは売上が伸びていることを示している)
- The numbers say we need to change our strategy.(数字は戦略を変える必要があることを示している)
「人がそう言っている」のではなく、「データ自体が語っている」という感覚がポイントです。

データが「言う」って面白い表現だわ。

英語ではよく「数字は嘘をつかない」って考え方をするんだ。

だから data が主語になるんですね。

客観性を出したいときに便利だよ。
自分の意見を和らげる「I would say...(~と言えるでしょう)」
I would say は、自分の意見を控えめ・丁寧に伝えるための表現です。
断定的に言い切るのではなく、「私の考えでは」「強いて言えば」という距離感を持たせることができます。
特に、相手の意見を尊重したい場面や、正解が一つでない話題でよく使われます。
例文:
- I would say this is a good choice.(これは良い選択だと言えるでしょう)
- I would say he’s right.(彼が正しいと言えると思います)
ビジネスやディスカッションでは、柔らかく意見を提示する定番表現です。

普通の I think より、丁寧に聞こえるね。

断定を避けたいときにちょうどいいよ。

意見を押しつけない感じですね。

それが I would say の強みだよ。
客観的な事実を伝える「It is said that...(~と言われている)」
It is said that... は、「誰が言ったのか」を明確にせず、一般的にそう言われているという情報を伝える表現です。
噂・言い伝え・一般論などを述べるときによく使われます。
話し手自身がその内容を断定しているわけではない、という距離感が生まれます。
例文:
- It is said that the castle is haunted.(その城には幽霊が出ると言われている)
- It is said that this area was once a battlefield.(この地域はかつて戦場だったと言われている)
ニュースや説明文などで、客観性や中立性を保ちたい場合に便利な表現です。

誰が言ったかは分からない表現だね。

それがポイント。
話し手の責任を弱められるよ。

噂話や一般論に向いてますね。

事実として断定したくないときに使うよ。
実践例:sayを使った例文集とパターン別使い方
日常会話:ネイティブがよく使う自然なフレーズ
日常会話における say は、短く・反射的に使われることが多いのが特徴です。
長い文よりも、相手の発言を確認したり、否定したり、繰り返しを求めたりする場面で頻出します。
特に「今の発言」を扱うときに使われるため、過去形 said が非常によく登場します。
例文:
- What did you say?(今、何て言ったの?)
- I didn’t say that.(そんなこと言ってない)
- Say that again, please.(もう一度言ってください)
また、感情を強めたり注意を引いたりするために、命令形の say も自然に使われます。
例文:
- Say hello to your parents.(ご両親によろしく言ってね)

短いフレーズばかりですね。

日常会話では、say は「瞬間的に反応する動詞」なんだ。

だから said がよく出てくるんですね。

そう。今のやり取りを扱うからね。
ビジネス:プロフェッショナルな報告と伝達
ビジネスシーンでは、say は個人の発言よりも、文書・報告・データが伝えている内容を表すために多く使われます。
主語は人ではなく、report や email、document などになることがよくあります。
例文:
- The report says profits increased last quarter.(報告書には、前四半期に利益が増えたと書かれている)
- The email says the meeting has been postponed.(そのメールには、会議が延期されたと書いてある)
また、「以前すでに伝えた内容」を指すときにも say が使われます。
例文:
- As I said earlier, we need more time.(先ほど言ったように、私たちにはもっと時間が必要です)

ビジネスだと、人が言うより「資料が言う」感じですね。

客観的に情報を伝えたいときに say が便利なんだ。

主観を抑えられますね。

プロっぽい表現になるよ。
「~と書いてある」:看板・ラベル・説明書のsay
「~と書いてある」と言いたいとき、write を使いたくなりがちですが、英語では say が非常によく使われます。
ここでも重要なのは、「書かれた行為」ではなく、書かれている内容が何を伝えているかです。
看板・ラベル・マニュアル・注意書きなど、あらゆる表示に使えます。
例文:
- The sign says “No Smoking.”(その看板には「禁煙」と書いてある)
- The label says it’s fragile.(そのラベルには壊れやすいと書いてある)
- The manual says you should restart the system.(説明書には、システムを再起動すべきだと書いてある)
この用法は、日常生活でもビジネスでも頻出し、英語らしい感覚を身につける重要ポイントです。

「書いてある」は write じゃなくて say なんだ。

英語は「情報が何を伝えているか」を重視するからね。

だから看板や説明書が主語になるんだね。

ここを押さえると一気に自然になるよ。
まとめ
say は単なる「言う」という動詞ではなく、言葉・文字・数字・データなどが「どんな内容を伝えているかに焦点を当てた、非常に汎用性の高い動詞です。
人が発した言葉だけでなく、看板や説明書、レポート、統計データまで主語にできる点が、say の大きな特徴でした。
また、talk や tell との違い、to を使う理由などを理解することで、文法的な迷いも減っていきます。
say を「口で言う動詞」として覚えるのではなく、情報の中身に注目する動詞として捉えることで、英語表現はより自然で柔軟になります。
ぜひ、日常会話や文章の中で意識して使ってみてください。

最初は say って「言う」だけの動詞だと思ってた。

多くの人がそうだけど、実は「内容を伝える」動詞なんだ。

だから「書いてある」や「数字が示す」でも使えるんですね。

その感覚を持てると、英語の説明文や会話が一気に読みやすくなるよ。


say って、人が口で言うときだけ使う動詞だと思ってた。