受身形で使うのはなぜ?injureの意味と文法的な使い方を徹底解剖
英語の動詞 injure は、日本語の「ケガをする」に近い意味で使われますが、実際にはもう少し幅広い概念を持っています。
身体的な負傷だけでなく、感情や評判、権利、経済的利益などの「損害」を客観的に表すこともできます。
また、injure は 受動態(be injured)で使うことが多い のが特徴で、これは英語特有の「誰が被害を受けたか」に焦点を当てる視点や、行為者不明・不可抗力の状況を強調する文化的・文法的背景に由来します。
本記事では、injure の意味・発音・文法的特徴を解説し、類義語との違いや日常・ビジネス・ニュース・スポーツなどのシチュエーション別の実践例を通して、自然な英語での使い方を徹底的に理解できるようにまとめています。
目次
injureの基本解説
injureの動詞の意味
injure は「事故・暴力・出来事などによって、人や動物の身体・心・立場・機能を害する/負傷させる」という意味を持つ動詞です。
単なる「痛い」「つらい」といった感覚ではなく、客観的に確認できる損害・負傷が発生した事実を表します。
このため injure は、日常会話よりもニュース・報道・医療・法律・ビジネス・公式文書など、事実関係を正確に伝える場面で多く使われます。
「ケガの程度」や「原因」を冷静に述べる語であり、感情的なニュアンスはほとんど含みません。
また、injure は身体的なケガだけでなく、評判・権利・利益・感情 など、形のないものを「害する」という意味でも使われます。
この点が、日本語の「ケガをする」という感覚よりも守備範囲が広いポイントです。
例文:
- He was injured in the accident. (彼は事故で負傷しました)
- The scandal injured his reputation. (そのスキャンダルは彼の評判を傷つけた)


実はもっと広くて、「客観的に害が出た」と言えるもの全般に使えるんだよ。
injureの名詞形
injure の名詞形は injury(ケガ・負傷・損害) です。
injure が「負傷させる/害する」という動作・結果を引き起こす行為を表すのに対し、injury は「実際に発生した負傷・損害そのもの」を指します。
医療やニュースでは、injury は数えられる名詞として使われることが多く、重さ・部位・数などを具体的に説明するのが特徴です。
また、身体的なケガだけでなく、精神的・社会的な損害を表す場合にも用いられます。
例文:
- She suffered a serious injury to her leg. (彼女は脚に重いケガを負いました)
- The accident resulted in multiple injuries. (その事故で複数の負傷者が出ました)

injury は「ケガそのもの」って考えればいい?

うん、injure は動詞、injury は結果として残ったケガだね。
injureの発音と読み方
- 発音記号:/ˈɪn.dʒər/
- カタカナ目安:インジャー
発音のポイントは、最初の in にアクセントが置かれ、後半は弱く曖昧に発音される点です。
「イン・ジュアー」とはっきり区切るより、「インジャー」と一息で言う方が自然です。
また、語尾の -ure は強く発音せず、日本語的に引き伸ばさないのがコツです。
ここが不自然だと、かなりカタカナ英語に聞こえてしまいます。

インジュアーって読んでた…。

ネイティブは語尾をほぼ流すから、「インジャー」くらいで十分だよ。
なぜ「受動態(受身形)」が基本なの?injureの文法的な謎を解く
「被害者」が主役!英語特有の視点と情報のフォーカス
injure が受動態で使われやすい最大の理由は、英語が「誰が影響を受けたか」を強く重視する言語だからです。
injure の文脈では、「誰がケガをしたのか」「どの程度の被害が出たのか」が最重要情報になります。
そのため、行為者よりも被害者を主語に置いた受動態が自然に選ばれます。
これは文法というより、情報設計(どこに焦点を当てるか)の問題です。
例文:
- Several people were injured in the explosion. (爆発で数人が負傷しました)
この文では、「爆発を起こした人物」よりも「負傷者が出た事実」が伝えたい核心です。

英語って行為者をはっきり言う言語だと思ってた。

基本はそうだけど、injure みたいに被害が中心の動詞では、被害者が主役になるんだ。
犯人は誰?「行為者不明」や「不可抗力」を強調する場面
事故・災害・スポーツ・病気などでは、「誰がやったのか」が分からない、または重要でないケースが多くあります。
こうした状況では、行為者を前面に出さない受動態が最も自然です。
また、意図的な加害ではなく、不可抗力や偶然性を強調したい場合にも、受動態が選ばれます。
例文:
- He was injured during the earthquake. (彼は地震の最中に負傷しました)
この文は、「誰のせいか」を一切問題にせず、「被害が起きた事実」だけを伝えています。

by を付けないと情報不足にならない?

むしろ付けないことで、「責任追及が目的じゃない」ってニュアンスが出るんだよ。
自然な英語の鉄板パターン:be injured を使う際の注意点
be injured は「負傷した」という結果・状態を表す定型表現で、ニュース・会話・報告文など幅広い場面で使われます。
injure そのものが結果志向の動詞であるため、受動態との相性が非常に良いのです。
程度や状況は、副詞や前置詞句で補足します。
例文:
- He was seriously injured in the crash. (彼は事故で重傷を負いました)
- She was slightly injured during practice. (彼女は練習中に軽いケガをしました)
時制を変えることで、情報の焦点も変わります。
- He was injured yesterday.(出来事)
- He has been injured since last week.(現在も影響あり)

be injured ってセット表現なんですね。

injure を見たら、まず受身を疑うくらいでちょうどいいよ。
やりがちな誤用 vs 自然な修正パターン
injure は他動詞なので、能動文で使う場合は必ず目的語が必要です。
この点が、日本人学習者にとって最も混乱しやすいポイントです。
誤用 → 修正
- × I injured in the accident.
- ○ I was injured in the accident. (私は事故で負傷しました)
また、行為を説明する必要がない場面で、無理に能動態を使うと不自然になります。
- × He injured his leg, so he cannot play.(結果を伝えたい文脈)
- ○ He was injured and can’t play. (彼はケガをして出場できない)

日本語だと「ケガした」って自分が主語ですよね?

そこが落とし穴。
英語では「どうなったか」を主語に出す方が自然なんだ。
injureと hurt / wound / damage との違い:どれを使うのが正解?
injureとhurtの違い:客観的な「負傷」か、主観的な「痛み」か
injure と hurt はどちらも「傷つける/ケガをする」と訳されがちですが、焦点はまったく異なります。
- injure:第三者から見て確認できる、客観的・医学的な負傷
- hurt:本人が感じる痛み・つらさ・感情的なダメージ
injure は「診断・報告・記録」に向いた語で、hurt は「感覚・感情」をそのまま表現する語だと考えると分かりやすいです。
そのため、injure はニュースや公式文書、hurt は日常会話で多く使われます。
例文:
- He was injured in the accident. (彼は事故で負傷しました)
- My back hurts. (背中が痛いです)
- Her words really hurt me. (彼女の言葉は本当に心に刺さった)

痛い時は全部 hurt でいい気がしてきた。

日常会話ならそれでOK。
でも「公式にどうなったか」を言うなら injure だね。
injureとwoundの違い:事故によるケガか、武器による深い傷か
injure は原因を限定しない一般的な「負傷」を表しますが、wound は原因がかなり限定されます。
具体的には、刃物・銃・爆発・戦闘など、外部から強い力が加えられてできた傷を指します。
そのため、wound にはどこか暴力的・深刻・重いニュアンスがあり、日常的な軽いケガにはほとんど使われません。
ニュースでも、戦争や事件の文脈で頻出します。
例文:
- The soldier was wounded in battle. (兵士は戦闘で負傷しました)
- Two people were wounded by gunfire. (2人が銃撃で負傷しました)
一方、転倒や事故、スポーツ中のケガなどは injure が自然です。

転んで切った時は wound?

小さな切り傷なら injure。
wound は「事件性」がある時だね。
injureとdamageの違い:人への「負傷」か、物への「損害」か
injure と damage の最大の違いは、何に対して使えるかです。
- injure:人・動物・権利・評判・信用など
- damage:建物・車・機械・データ・経済など
injure は基本的に「生きている存在」や「社会的価値」を害する場合に使われ、damage は「物理的・機能的な破損」を表します。
ただし、injure は比喩的に reputation(評判) や trust(信用) のような抽象名詞にも使える点が特徴です。
例文:
- His reputation was injured by the scandal. (彼の評判はスキャンダルで傷ついた)
- The storm damaged several buildings. (嵐でいくつかの建物が損傷した)

評判は物じゃないのに injure なんですね。

injure は「人に結びついた価値」を壊す時に使うイメージだよ。
実践!シチュエーション別:injureの例文・フレーズ集
日常会話:かすり傷から「心が傷ついた」時の表現まで
日常会話では injure はややフォーマル寄りですが、「事実としてケガをした」と伝えたい時には十分使われます。
ただし、軽いケガや感覚的な痛みについては hurt が選ばれることも多い点がポイントです。
また、injure は比喩的に「感情が傷ついた」ことを表すこともありますが、こちらは書き言葉寄りで、少し距離のある表現になります。
例文:
- I was injured, but it was just a scratch. (ケガはしたけど、かすり傷だった)
- She was emotionally injured by his words. (彼の言葉で心を傷つけられた)
- He injured his finger while cooking. (彼は料理中に指をケガした)

軽いケガでも injure 使えるんですね。

使えるよ、ただ会話だと hurt の方がラフに聞こえることも多いね。
ビジネス・フォーマル:信用や権利、経済的損失を語るinjure
ビジネスやフォーマルな文脈では、injure は「物理的なケガ」よりも、評判・信用・権利・利益を害するという意味で頻繁に使われます。この用法では感情的な響きはほぼなく、客観的・分析的な語として機能します。
契約書、声明、報告書などで使われると、「無視できないマイナス影響が出る」という強い警告のニュアンスを持ちます。
例文:
- This decision could injure the company’s reputation. (この決定は会社の評判を損なう可能性がある)
- The policy may injure consumer rights. (その政策は消費者の権利を害する可能性がある)
- Failing to meet the safety standards could injure the brand's image. (安全基準を満たさないと、ブランドのイメージを損なう可能性がある)

かなり硬い表現だわ。

その分、ビジネスでは「軽くない影響」を示せるんだ。
ニュース・報道:事故や事件の「負傷者数」を伝える定型句
ニュースや報道では、injure は最も中立的で感情を排した表現として使われます。
被害の大きさや事実関係を淡々と伝える必要があるため、ほぼ必ず受動態で登場します。
人数や程度を数字・副詞で補足するのが定番です。
例文:
- At least ten people were injured. (少なくとも10人が負傷しました)
- Several people were seriously injured in the incident. (その事件で数人が重傷を負いました)
- Dozens were injured when the roof collapsed. (屋根が崩れた際、何十人もが負傷しました)

ニュースだと感情的な言い方をしませんね。

事実を正確に伝えるのが目的だから、injure が一番合うんだ。
スポーツの現場:欠場や復帰にまつわる定番の言い回し
スポーツでは、injure は「試合や練習中に負ったケガ」を表す標準語です。
選手の欠場、復帰時期、コンディション説明などで頻繁に使われ、感情よりも状況説明に重きが置かれます。
特に be injured / injury はスポーツニュースの定型表現です。
例文:
- He was injured during the match. (彼は試合中に負傷しました)
- She is recovering from an injury. (彼女はケガから回復中です)
- Several players were injured in the training session. (練習中に数人の選手が負傷しました)

スポーツだと ほぼ必ず injure ですね。

「試合に出られるかどうか」が重要だから、状態を客観的に言える語が選ばれるんだ。
まとめ
injure は「負傷させる/害する」という動詞で、被害者を主語に置いた受動態が基本です。
身体的なケガだけでなく、心や評判、権利・経済的損失などにも使える点がポイントです。
また、hurt・wound・damage といった類義語とは、対象や焦点が異なるため、状況に応じて使い分ける必要があります。
日常会話では軽いケガや感情的な痛みには hurt が使われることが多く、ニュースやスポーツでは be injured が定型表現として用いられます。
ビジネスやフォーマル文書では、injure は評判や権利など抽象的な損害を客観的に伝えるのに適しています。

injure って、結構いろんな場面で使えるんですね。

ポイントは「被害が出たこと」を主語にして受け身で表現することだよ。

ニュースやスポーツでよく見る理由もそこにあるんだ。

被害者や結果に焦点を当てるのが英語の自然な情報の伝え方だからね。

それでビジネス文書では評判や権利にも使えるんですね。

injure は「誰がやったか」よりも「何がどう損なわれたか」に注目すると使いやすいよ。


injure って体のケガ専用だと思ってた。