減らす?減る?decreaseの意味と自然な使い方
decrease は「減る」「減らす」を表す英単語で、数値・量・程度の変化を客観的かつ中立的に伝えたいときに使われます。
自動詞・他動詞の両方で使える点や、to / by の使い分け、reduce・decline・drop との違いなど、日本人学習者が混乱しやすいポイントも多い語です。
この記事では、decreaseの基本的な意味から、実際の使い分け、日常英会話・ビジネス英語での自然な使い方までを整理し、「減らす?減る?」という迷いを解消することを目的としています。
decreaseの意味・品詞・発音
decreaseの動詞の意味
decreaseは「減る」「減少する」「減らす」を意味し、自動詞・他動詞の両方で使える点が最大の特徴です。
自動詞として使う場合は、主語そのものが自然に減る・小さくなるという意味になります。
- The population decreased.(人口が減った)
- Sales decreased last year.(昨年、売上が減少した)
この場合、「誰が減らしたか」は重要ではなく、起きた事実・結果に焦点があります。
一方、他動詞として使う場合は、人や組織が意図的に何かを減らす意味になります。
- The company decreased its costs.(会社はコストを減らした)
- They decreased the number of employees.(彼らは従業員数を減らした)
ただし、他動詞でも reduceほど強い「操作感・施策感」はなく、「結果として減らした」という、やや中立的な響きになります。


ポイントは「主語が“自然な変化”か“人の行動”か」。
事実を淡々と述べたいときに使うのがdecreaseだよ。
decreaseの名詞としての意味
decrease(名詞)は「減少」「減少量」「下落」を意味し、数値・データ・傾向を表すときによく使われます。
- There was a decrease in sales.(売上の減少があった)
- A decrease in temperature(気温の低下)
名詞のdecreaseは、
「何が減ったか」+ in + 対象
という形で使われるのが非常に典型的です。
- a decrease in population
- a decrease in costs
- a decrease in demand
この形は、レポート・論文・ニュース・ビジネス文書で頻出します。
また、名詞のdecreaseは感情や評価を含まず、事実を客観的に示す役割を持つため、decline(衰退)よりもニュートラルです。

名詞のdecreaseって、会話ではあまり聞かないですね。

うん。会話よりも「説明」「報告」「分析」で使う言葉だね。
だから硬く感じるのは自然だよ。
decreaseの発音と読み方
- 発音記号:/dɪˈkriːs/
- カタカナ表記:ディクリース
decreaseは、名詞でも動詞でも発音は同じです。
これはincreaseと混同しやすいポイントですが、increaseのようにアクセントが変わることはありません。
発音のコツは、
- 最初を弱く di-
- アクセントは後半の -crease
に置くことです。

名詞と動詞で発音を変えなくていいのは楽ですね。

そう。decreaseは発音面ではシンプル。
意味と使い分けに集中すればOKだよ。
decreaseを使った例文と英語表現
decrease toとdecrease byの使い分け
decrease to と decrease by は、どちらも「減少」を表しますが、見ているポイントがまったく違う表現です。
decrease to は、減少後の最終的な数値・到達点を示します。
- The price decreased to $50.(価格は50ドルまで下がった)
- The number of users decreased to 1,000.(利用者数は1,000人まで減った)
一方、decrease by は、どれだけ減ったか(差・変化量)を示します。
- The price decreased by $10.(価格は10ドル下がった)
- Sales decreased by 20%.(売上は20%減少した)
数値が「結果」なのか、「変化量」なのかを意識することで、使い分けは一気に明確になります。
- to = ゴール
- by = 動いた幅

なんとなく使ってた…。

「どこまで下がったか」ならto、「どれだけ下がったか」ならby、って考えると迷わないよ。
to不定詞としてのto decreaseの用法と典型例
to decrease は、「減らすこと」「減らすために」を表し、目的・方針・努力を説明するときによく使われます。
この用法は、計画・戦略・公式な説明文と相性が良く、日常会話よりもフォーマル寄りです。
- We are trying to decrease costs.(コストを減らそうとしている)
- The company aims to decrease waste.(その会社は廃棄物を減らすことを目指している)
- New rules were introduced to decrease accidents.(事故を減らすために新しい規則が導入された)
特に try / aim / plan / seek などの動詞とセットで使われるのが典型です。

会話でto decreaseってあまり聞かない気がする。

うん。行動の「目的」を説明する文だから、会話より説明文・文書向きなんだ。
日常英会話での例文と自然な英語表現
日常英会話では、decreaseは少し硬い表現に感じられます。
そのため、より口語的で感覚的な動詞が好まれます。
- My weight decreased.
→ I lost some weight.(体重が少し減った) - The noise decreased.
→ The noise went down.(音が小さくなった) - The temperature decreased.
→ It got colder. / The temperature dropped.
ただし、数値・グラフ・比較を伴う場合は、日常会話でもdecreaseが自然になることがあります。
- It decreased from 10 to 7.(10から7に減った)

会話だと避けた方がいい単語なの?

避けるというより、「説明」ならdecrease、「感覚」なら別表現、って使い分けだね。
ビジネス英語でよく使う英語表現と例文
ビジネス英語では、decreaseは非常に頻出です。
理由は、感情を含まず、事実を正確に伝えられるからです。
- Operating costs decreased by 15%.(運営コストは15%減少した)
- Production time has decreased significantly.(生産時間は大幅に短縮された)
- There has been a decrease in customer complaints.(顧客からの苦情が減少している)
特に、
「There has been a decrease in ~」
は、報告書・プレゼン・メールで非常によく使われます。
また、成果報告・改善報告とも相性が良いのも特徴です。

ビジネスだと安心して使える単語ですね。

そう。数字・結果・改善を語るなら、decreaseはまず候補に入るよ。
減らすか減る?decreaseとの違いとニュアンス
decreaseとreduceの違い
decrease と reduce はどちらも「減らす/減る」を表しますが、焦点の置き方が異なります。
decrease は、量・数・程度が小さくなったという事実や結果を客観的に述べる語です。
変化が自然に起こった場合にも、人為的な調整の結果にも使えます。
- Sales decreased.(売上が減った)
- The population decreased.(人口が減った)
一方、reduce は、人・組織が意図的に減らす行為に焦点があります。
「削減する」「圧縮する」という、行動・対策のニュアンスが強い語です。
- We reduced costs.(コストを削減した)
- The company reduced staff.(会社は人員を削減した)
そのため、
- 結果・現象 → decrease
- 施策・行動 → reduce
という使い分けが基本になります。

意味はほぼ同じなのに、使い分けが必要なんですね。

うん。「何が主語か」を見ると分かりやすいよ。
事実ならdecrease、人が動いてるならreduce。
decreaseとdeclineの違い
decrease と decline はどちらも「下がる・減る」を表しますが、decline には、時間的な流れや評価的なニュアンスが含まれます。
decrease は、数値や量の変化を中立的・客観的に表します。
- Sales decreased by 10%.(売上は10%減少した)
- The temperature decreased overnight.(夜の間に気温が下がった)
一方、decline は、徐々に悪くなる・衰えていくという意味合いが強く、経済・健康・人気・業界など、長期的な傾向を語るときに使われます。
- The industry is declining.(その業界は衰退している)
- His health declined.(彼の健康状態が悪化した)
declineは単なる数値変化ではなく、「この先も良くなさそうだ」という含みを持つ点が大きな違いです。

declineはちょっと重い言葉に感じる。

その感覚で合ってるよ。
decreaseは事実、declineは「評価込み」なんだ。
decreaseとdropの違い
decrease と drop は、減少を表す点では共通していますが、語調とスピード感が大きく異なります。
decrease は、フォーマルで落ち着いた語。
変化の大きさや速さを強調せず、淡々と事実を伝える表現です。
- Sales decreased last quarter.(前四半期に売上が減少した)
一方、drop は、急に・大きく下がるイメージを持つ、非常にカジュアルでインパクトの強い語です。
- Sales dropped suddenly.(売上が急落した)
- The temperature dropped overnight.(一晩で気温が下がった)
ニュースの見出しや会話ではdropが好まれ、報告書や分析文ではdecreaseが選ばれやすい傾向があります。

ニュースでdropが多い理由、分かったわ。

短くて強いからね。
でも正式な文書ならdecreaseの方が安全だよ。
まとめ
decrease は、「量や数が小さくなった」という事実の変化を表すのに適した語です。
自動詞・他動詞の両方で使え、数値・データ・結果を冷静に述べたい場面で特に力を発揮します。
- 最終的な数値 → decrease to
- 変化量・割合 → decrease by
- 行動として減らす → reduce
- 長期的な衰退 → decline
- 急激・口語的 → drop
というように、目的や文脈に応じた使い分けが重要です。

decreaseって、ただ「減る」だけの単語じゃないんですね。

そう。ポイントは「事実を説明したいのか」「行動を語りたいのか」。
数字や結果ならdecrease、対策ならreduce、会話なら別表現も選べるよ。

「減らす?減る?」で迷ったら、まずdecreaseを基準に考えればいいんですね。

その通り。
中立で万能だから、判断の軸にしやすい単語だよ。


decreaseって、自動詞か他動詞か見分けにくい…。