英語の動詞「inspire」の意味と使い方・重要文型を分かりやすく解説
inspireは「刺激を与える」「感銘を与える」「やる気にさせる」という意味を持つ動詞です。
日本語では「感動させる」と訳されることもありますが、英語のinspireは単に感情を動かすだけではなく、その人の考え方や行動に影響を与えるニュアンスがあります。
誰かの言葉や努力、映画や本などをきっかけに「自分も挑戦してみたい」と思った場面では、inspireがぴったり使えます。
この記事では、inspireの基本的な意味や重要文型、似た意味を持つmotivate・encourageとの違い、日常やビジネスで使える例文まで詳しく解説します。
inspireの基本情報
inspireの動詞の意味
inspireは、人の心に良い影響を与え、「やってみたい」「こんな人になりたい」「もっと頑張ってみよう」と思わせるような刺激を与える動詞です。
日本語では「感動させる」「刺激を与える」「勇気づける」「ひらめきを与える」などと訳されますが、どれも単に感情を動かすだけではなく、その気持ちが新しい行動や考え方につながるという共通したニュアンスがあります。
映画や音楽、スポーツ選手の活躍、先生や家族の言葉など、人や物事がきっかけになって前向きな変化が生まれる場面でよく使われます。
また、inspireは一時的な驚きや喜びよりも、「心に残る影響」を表すことが多い単語です。
そのため、「すごいと思った」という軽い感想よりも、「その出来事をきっかけに考え方が変わった」「挑戦してみようと思えた」といった、少し深い変化を表したいときに自然に使われます。
英語では、教育・芸術・ビジネス・スポーツなど幅広い分野で頻繁に使われる重要な動詞の一つです。
例文:
- Her speech inspired many people.(彼女のスピーチは多くの人に感銘を与えました。)
- This book inspired me to travel.(この本は私に旅へ出ようという気持ちを与えてくれました。)


心が動くだけで終わらず、「やってみよう」という変化につながる場面でよく使われるよ。
inspireの名詞形
inspireの名詞形はinspirationです。
inspirationには「ひらめき」「着想」「刺激」「感銘」などの意味があり、新しいアイデアが浮かんだときだけでなく、人や出来事から前向きな影響を受けたことを表す場合にもよく使われます。
芸術やデザインの世界では「創作のきっかけ」、日常生活では「挑戦する気持ちを与えてくれたもの」という意味で使われることが多く、幅広い場面で目にする単語です。
さらに、inspirationは抽象的な「刺激」だけでなく、その刺激を与えた対象そのものを表すこともあります。
an inspirationの形になると、「多くの人に良い影響を与える存在」「尊敬される人物」という意味になり、スポーツ選手や先生、家族などについて使われることも少なくありません。
英語ではsource of inspiration(刺激の源)やdraw inspiration from ~(~から着想・刺激を得る)のような表現もよく使われます。
動詞のinspireと合わせて覚えておくと、表現の幅が大きく広がります。
例文:
- I got inspiration from nature.(私は自然から着想を得ました。)
- She is an inspiration to young athletes.(彼女は若いアスリートたちにとって刺激となる存在です。)

inspirationって「アイデア」だけじゃなくて、人についても使えるんだね。

「周りに良い影響を与える存在」という意味でも自然によく使われるよ。
inspireの発音と読み方
inspireの発音はインスパイア(/ɪnˈspaɪər/)です。
アクセントは-spireの部分に置かれ、「インスパイア」のように後半を強く読むのがポイントです。
最初のin-は強く読まないため、日本語の感覚で均等に発音するよりも、アクセントを意識したほうが英語らしいリズムになります。
日本語でも「インスパイアされた作品」や「インスパイアされる」という表現が使われるため、意味や音は比較的覚えやすい単語です。
ただし、日本語では語尾が「ア」で終わるのに対し、英語では最後のrまで軽く意識して発音すると、より自然に聞こえます。
また、inspirationやinspiringなどの関連語も同じspirの部分にアクセントがあります。
動詞だけでなく派生語もまとめて覚えておくと、発音のルールを意識しやすくなり、リスニングでも聞き取りやすくなります。

日本語でも「インスパイアされた作品」って聞くから覚えやすそうだね。

発音も近いから、アクセントの位置だけ意識するとさらに自然になるよ。
inspireで絶対マスターすべき文型
基本文型:「inspire A to do」(Aが〜するよう触発する・やる気にさせる)
inspire A to doは、「Aが〜するような気持ちになるきっかけを与える」「Aが自分から行動したくなるよう触発する」という意味を表す、inspireで最も重要な文型です。
この文型では、誰かに無理やり行動させるわけではありません。
あくまで相手の心が動き、「自分も挑戦してみたい」「もっと努力してみよう」と自然に思えるような影響を与えることを表します。
そのため、「命令する」「説得する」とは異なり、自発的な行動につながることが大きな特徴です。
to doの部分には、study(勉強する)、try(挑戦する)、become(〜になる)、create(創作する)、help(助ける)など、前向きな行動を表す動詞がよく使われます。
夢や目標について話す場面だけでなく、映画や本、先生の言葉などがきっかけになって何かを始めたことを伝えるときにも非常によく使われます。
「きっかけを与える」という感覚を意識すると、日本語に引きずられず自然に理解できます。
英会話でも作文でも登場する頻度が高いので、inspire A to doは一つのまとまりとして覚えておくのがおすすめです。
例文:
- My teacher inspired me to study English.(先生は私が英語を勉強するきっかけを与えてくれました。)
- The movie inspired her to become a doctor.(その映画は彼女が医者を目指すきっかけになりました。)

「〜するよう命令した」じゃなくて、自分でやってみようと思う流れなんだね。

その理解で大丈夫だよ。
相手の気持ちが自然に動くことを表す文型なんだ。
受動態:「be inspired by 〜」(〜から刺激・感銘を受ける)
刺激を受けた側を主語にするときは、be inspired by ~という受動態を使います。
この形は、「誰かや何かから影響を受けた」「感銘を受けた」「やる気をもらった」と伝えたいときの定番表現です。
英語では、自分が影響を受けた立場で話すことが多いため、I was inspired by...のような形は日常会話からスピーチまで幅広く使われています。
byの後ろには、人だけでなく、本・映画・音楽・自然・経験・出来事など、刺激のきっかけになったものを自由に置くことができます。
日常生活だけでなく、学校の作文やビジネスシーンでも使いやすい表現です。
また、この文型は「感動した」と訳されることもありますが、単に心を動かされたというだけでなく、「前向きな影響を受けた」という意味合いを含むことが少なくありません。
そのため、「感動した」という日本語よりも、少し広い意味を持つ表現として理解しておくと使いやすくなります。
例文:
- I was inspired by her story.(私は彼女の話に感銘を受けました。)
- We were inspired by the team's effort.(私たちはそのチームの努力に刺激を受けました。)

自分が刺激を受けたときは、この形を覚えておけばかなり使えそうだね。

英語ではこの受動態が定番だから、まずはセットで覚えるのがおすすめだよ。
注意!「感動した=I inspired」ではない(受動態を使う理由)
「私は感動した」と言いたいときに、I inspiredとは言いません。
inspiredは「刺激を与えられた」「感銘を受けた」という状態を表すため、自分が影響を受けた場合はI was inspiredと受動態にする必要があります。
一方、I inspiredと言うと、「私が誰かに刺激や感銘を与えた」という意味になり、伝えたい内容とは逆になってしまいます。
この間違いは、日本語では「感動した」という一つの表現で済むため、英語でもそのまま主語だけを置いてしまうことが原因で起こりやすいミスです。
しかし英語では、「影響を与える側」と「影響を受ける側」を文の形ではっきり区別します。
そのため、主語がどちらの立場なのかを意識することが大切です。
特にinspireは受動態で使われる機会が非常に多い動詞なので、「刺激を受けた」と言いたいときはbe inspired byをひとまとまりで覚えてしまうと、自然な英語が作りやすくなります。
例文:
- I was inspired by the speech.(私はそのスピーチに感銘を受けました。)
- Her speech inspired me.(彼女のスピーチは私に感銘を与えました。)

「私はその映画に感動した」なら、I inspired by the movieみたいに言いたくなるけど違うの?

そこが注意点だね。
inspireは「影響を与える側」が主語になるから、影響を受けた場合はI was inspired by the movieになるよ。
発展文型:「inspire A with B」(AにBという感情を抱かせる)
inspire A with Bは、「AにBという気持ちや考えを抱かせる」「Aの心にBを与える」という意味で使われる表現です。
Bには、hope(希望)、confidence(自信)、courage(勇気)、passion(情熱)など、前向きな感情や価値観を表す名詞が入ることが多く、「どんな気持ちを相手に与えたのか」を具体的に表せるのが特徴です。
基本文型のinspire A to doが「行動するきっかけ」を表すのに対し、こちらは「心の中に生まれた感情や意識」に焦点を当てています。
そのため、教育やリーダーシップ、企業理念、スピーチなど、人に良い影響を与えることを伝えたいフォーマルな場面でよく使われます。
日常会話では登場頻度はそれほど高くありませんが、英字新聞やビジネス文書、プレゼンテーションでは比較的よく見かける表現です。
基本文型を理解したあとに覚えると、「行動」と「感情」の違いを意識しながら自然に使い分けられるようになります。
例文:
- The coach inspired the team with confidence.(コーチはチームに自信を与えました。)
- Her kindness inspired us with hope.(彼女の優しさは私たちに希望を与えました。)

「何をするか」じゃなくて、「どんな気持ちを持たせたか」に注目する形なんだね。

to doとは少し視点が違うので、使い分けられると表現の幅が広がるよ。
inspireと似た意味を持つ英語表現との違い
inspireとmotivateの違い:内発的な刺激vs行動の動機付け
inspireとmotivateは、どちらも「やる気を与える」と訳されることがありますが、相手に与える影響の種類には違いがあります。
inspireは、人の心を動かし、「自分もやってみたい」「こんなふうになりたい」と自然に思わせるような感銘や刺激を表します。
相手の内面に変化が生まれ、その結果として行動につながるイメージです。
きっかけになるのは、偉人の言葉や映画、本、芸術作品、誰かの努力など、人の心を強く動かす出来事であることがよくあります。
一方、motivateは、「目標に向かって行動する意欲を高める」「努力を続ける理由を与える」という意味が中心です。
仕事や勉強、スポーツなど、成果や目標達成を意識する場面でよく使われます。
必ずしも感動が必要なわけではなく、褒められたり、報酬があったり、目標を設定したりすることもmotivateになります。
つまり、inspireは「心が動くこと」が出発点であり、motivateは「行動を起こす・続ける力」を与えることに重点があります。
実際には似た場面で使えることもありますが、感銘や価値観の変化を伝えたいならinspire、継続的な努力や行動を促したいならmotivateのほうが自然です。
例文:
- Her success inspired me.(彼女の成功は私に刺激を与えました。)
- My coach motivates me every day.(コーチは毎日私のやる気を引き出してくれます。)

inspireは心が動いて、motivateは行動を続ける力をくれる印象かな?

そう、同じ「やる気」に関係するけれど、どこに重点があるかが少し違うんだよ。
inspireとencourageの違い:感銘を与えるvs背中を押す・励ます
encourageも人を前向きな気持ちにする動詞ですが、inspireとはニュアンスが異なります。
encourageは、不安や迷いがある相手に「大丈夫だよ」「頑張ってみよう」と声をかけたり、背中を押したりする場面で使われます。
相手がすでに何かに挑戦しようとしているときや、自信をなくしているときに勇気を与えるイメージです。
一方、inspireは、相手の心を深く動かし、新しい夢や目標を見つけるような影響を与えることを表します。
励ますというより、「その人の考え方や価値観に良い変化を与える」という意味合いが強く、結果として新しい行動につながることが少なくありません。
例えば、試験前に「頑張って」と応援するならencourageが自然です。
誰かの人生経験や挑戦する姿を見て「自分も夢を追いかけよう」と思ったなら、inspireがぴったりです。
このように、どちらも前向きな影響を与える言葉ですが、その影響の深さや場面には違いがあります。
encourageの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- My parents encouraged me to try again.(両親はもう一度挑戦するよう励ましてくれました。)
- My parents inspired me to follow my dream.(両親は夢を追いかけるきっかけを与えてくれました。)

encourageのほうが、普段の応援に近い場面でも使えそうだね。

inspireは、相手の考え方まで動かすような大きな影響を表すことが多いんだ。
例文で学ぶ:英語のinspireの使い方(場面別)
日常生活で使える「inspire」の例文
日常生活では、家族や友人、本、映画、音楽などから前向きな影響を受けたことを伝える場面でinspireがよく使われます。
「感動した」と訳されることもありますが、単に心を動かされたというだけでなく、「その出来事がきっかけで考え方が変わった」「自分も挑戦してみようと思えた」というニュアンスを含むことが多いのが特徴です。
そのため、何かを始めるきっかけや、目標を持つようになった理由を話すときにも自然に使えます。
また、日常では映画や本だけでなく、家族の生き方や友人の努力、旅行先での経験など、小さな出来事についても使えます。
「大きな感動」でなければ使えない単語ではなく、前向きな気持ちや行動につながる影響があれば幅広く使える便利な表現です。
例文:
- My grandmother inspires me every day.(祖母は毎日私に元気を与えてくれます。)
- This movie inspired me to travel abroad.(この映画を見て海外へ行ってみたくなりました。)
- My friend's courage inspired me.(友達の勇気は私に刺激を与えました。)

映画や本の感想でも使えるなら、意外と出番が多そうだね。

「影響を受けた」「やってみようと思えた」という場面なら、とても自然に使えるよ。
ビジネスで使える「inspire」の例文
ビジネスでは、リーダーがチームの意欲を高めたり、会社の理念やビジョンが社員に前向きな影響を与えたりする場面でinspireがよく使われます。
単に仕事を指示したり、やる気を出させたりするだけではなく、「この会社で頑張りたい」「この目標を実現したい」と思わせるような影響を表すため、リーダーシップについて話す場面では特によく登場します。
また、企業紹介や採用ページ、経営者のインタビューなどでもよく見かける表現です。
会社が顧客や社員にどのような価値を届けたいのかを伝えるときにも使われるため、ビジネス英語では覚えておきたい重要な単語の一つといえます。
例文:
- Great leaders inspire their teams.(優れたリーダーはチームを鼓舞します。)
- Her presentation inspired everyone to improve.(彼女のプレゼンは全員の向上心を引き出しました。)
- The company's mission inspires employees.(その会社の理念は社員に良い影響を与えています。)

ビジネスでは「やる気にさせる」という意味でかなり活躍しそうだね。

人を引っ張るリーダーについて話すときにも、とてもよく使われる表現だよ。
メール・プレゼンで使える「inspire」の例文
メールやプレゼンテーションでは、聞き手や読み手に前向きな影響を与えたいという気持ちを表すためにinspireがよく使われます。
特に、プレゼンの締めくくりや会社のビジョンを伝える場面では、「この話が新しい挑戦のきっかけになればうれしい」という前向きなメッセージを自然に表現できます。
単なる情報提供ではなく、相手の行動や考え方に良い影響を与えたいという意図を伝えられるため、フォーマルな場面との相性が良い単語です。
また、社内メールや採用メッセージ、企業ホームページなどでも頻繁に使われています。
「お客様に新しい価値を届けたい」「社員に挑戦する気持ちを持ってほしい」といった場面でも自然に使えるので、ビジネス英語では非常によく見かける表現です。
例文:
- I hope this presentation inspires you.(このプレゼンが皆さんの刺激になれば幸いです。)
- We want to inspire our customers.(私たちはお客様に良い影響を与えたいと考えています。)
- We hope to inspire people around the world.(私たちは世界中の人々に良い影響を与えたいと考えています。)

プレゼンの最後に入れると、少し印象が引き締まりそうだね。

前向きなメッセージで締めくくりたいときには、とても使いやすい表現だよ。
まとめ
inspireは、「刺激を与える」「感銘を与える」「やる気にさせる」といった意味を持つ動詞です。
ただ単に「感動させる」のではなく、人の心を動かし、その後の考え方や行動にまで影響を与えるニュアンスがあります。
誰かの努力や言葉、映画や本などをきっかけに、「自分もやってみたい」「こんなふうになりたい」と思うような場面では、特に自然に使える表現です。
文型では、まずinspire A to doとbe inspired by ~を押さえておくと使いやすくなります。
前者は「Aが〜するよう触発する」という形で、誰かに行動するきっかけを与えることを表します。
一方、後者は「〜から刺激を受ける」という受動態で、自分が何かから影響を受けたことを表すときに使います。
ここで注意したいのが、「感動した=I inspired」ではないという点です。
inspireは「影響を与える側」を主語にする動詞なので、自分が影響を受けたならI was inspiredとなります。
この「与える側」と「受ける側」の違いを意識すると、inspireの文型をかなり整理しやすくなります。
さらに、motivateやencourageも似た場面で使われますが、少しずつ焦点が異なります。
inspireは心を動かして新しい意欲や考えを生み出すこと、motivateは目標に向かって行動する動機を与えること、encourageは相手を励ましたり背中を押したりすることが中心です。
inspireは日常会話だけでなく、教育、スポーツ、ビジネス、プレゼンテーションなど幅広い場面で使われます。
まずはinspire A to doとbe inspired by ~を確実に身につけ、「誰かに影響を与える」のか「自分が影響を受ける」のかを意識しながら使い分けていくと、inspireの感覚がつかみやすくなります。

inspireって最初は「感動させる」だけだと思っていたけど、行動のきっかけまで含む表現なんだね。

誰かや何かから影響を受けて、自分の中に変化が生まれる場面で使える表現だよ。

まずはinspire A to doとbe inspired byを覚えると、会話でも使いやすそう。

その2つを押さえるだけでも、日常からビジネスまでかなり幅広く使えるようになるよ。
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「感動する」だけじゃなくて、その後に何か行動したくなるような気持ちまで含むことが多いんだね。