refrain fromの意味と使い方は?「控える(ご遠慮ください)」と「やめる」の使い分け
「控える」「慎む」「ご遠慮ください」という意味で使われる英単語がrefrainです。
特にrefrain from ~という形で使われることが多く、公共施設の注意書きやアナウンス、ビジネスメールなど、少し改まった場面でよく登場します。
refrainは日本語では「やめる」と訳されることもありますが、stopのように行動そのものを中止するのではなく、自分の意思でその行動を控えるというニュアンスがあります。
この違いを知っておくと、「控えてください」と「やめてください」の英語表現を使い分けやすくなります。
この記事では、refrainの基本的な意味や発音、「refrain from」の文法を確認しながら、看板・アナウンス・ビジネスでの「ご遠慮ください」という使い方を詳しく解説します。
さらに、stop・avoid・abstainとの違いにも触れ、refrainを実際の文章で使うためのポイントを整理します。
refrainの基本情報
refrainの動詞の意味
refrainは動詞で、「控える」「慎む」「やめる」という意味があります。
単純に何かを「やめる」というより、したくなる行動や取ろうとしている行動を、自分の意思で抑えて行わないというニュアンスが強い単語です。
すでにしている行動を中止するというより、「そうしないように自制する」という感覚に近い表現です。
そのため、「タバコを控える」「コメントを控える」「写真撮影を控える」のように、ある行動を意識的にしない場面で使われます。
特に「refrain from ~」という形が基本で、公共の場でのマナーやルールを伝えるときにもよく登場します。
本人が自分から行動を抑える場合だけでなく、案内や依頼の形で「~するのは控えてください」と相手に求めることもできます。
日本語訳では「控える」「慎む」だけでなく、文脈によっては「やめる」と訳したほうが自然なこともあります。
「完全にやめる」という結果そのものより、ある行動をしないように意識して抑える点が中心です。
この違いを意識しておくと、stopとの使い分けもしやすくなります。
例文:
- He refrained from arguing with his brother.(彼は兄と口論するのを控えました。)
- The speaker refrained from mentioning the incident.(その話し手はその出来事について言及するのを控えました。)


大きく外れてはいないけれど、「自分で抑えて控える」に近いよ。完全に終了するstopとは少し違うね。
refrainの名詞の意味
refrainには動詞だけでなく名詞の用法もあります。
名詞では、主に「繰り返しの句」「繰り返される部分」という意味で、歌や詩などの中で繰り返されるフレーズを指します。
特に、歌の中で何度も登場する一節や、詩の中で繰り返される言葉について説明するときに使われます。
また、文脈によっては「繰り返し言われる言葉」や「決まり文句」のような意味でも使われます。
何度も同じ内容が登場するという点が共通しているため、歌や詩に限らず、繰り返し聞かれる言葉を指すこともあります。
動詞の「控える」とは意味が大きく異なるため、品詞だけでなく文脈を見ることが大切です。
歌や文学について話している文章なら名詞の意味である可能性が高く、行動を控える話なら動詞として判断すると、意味を取り違えにくくなります。
例文:
- The chorus has a beautiful refrain.(そのコーラスには美しい繰り返しの句があります。)
- “I’ll be back” became a familiar refrain.(「また戻ってくる」という言葉が、おなじみの決まり文句になりました。)

同じrefrainなのに、「控える」と「繰り返しの部分」で全然違うわ。

動詞なら「控える」、名詞なら「繰り返される句」という別の意味として覚えておくと混乱しにくいよ。
refrainの発音と読み方
refrainの発音は、動詞の場合「リフレイン」に近く、発音記号では/rɪˈfreɪn/です。
アクセントは後半の「-frain」に置かれます。
日本語の「リフレイン」と音が近いため比較的覚えやすい単語ですが、英語ではアクセントの位置を意識することがポイントです。
「リ・フレイン」のように前半と後半を同じ強さで読むのではなく、後半のfrainを強く意識すると英語らしい発音に近づきます。
また、最後の-ainは「エイン」に近い音になるため、「レーン」のように伸ばして読むより、freɪnのまとまりを意識すると発音しやすくなります。
なお、名詞のrefrainも基本的には同じ発音です。
英語では、動詞と名詞でアクセントが大きく変わる単語もありますが、refrainはそのタイプではありません。
意味を聞き分ける際には、発音よりも前後の文脈が重要になります。

「リフレイン」なら日本語でも聞いたことがあるけど、後ろを強く読むんだね。

「リ」より「フレイン」のほうを強めると、英語の発音に近くなるよ。
基本は「refrain from 〜」!正しい使い方と文法ルール
refrain from + 名詞(例:refrain from smoking)
refrainを「控える」という意味で使うときは、基本的にrefrain from ~という形になります。
fromの後ろには名詞を置くことができ、「~を控える」「~を慎む」という意味になります。
日本語では「~を控える」と前置詞なしで表現できるため、英語でもfromを忘れないようにすることが重要です。
例えば、飲酒を控えるならrefrain from alcohol、政治的な発言を控えるならrefrain from political commentsのように表現できます。
こうした形は、ある対象そのものから距離を置くことを表したい場合に使いやすく、個人的な習慣から公共の場でのルールまで幅広い場面で見られます。
ただし、学習者がよく目にするrefrain from smokingのsmokingは、厳密には単純な名詞ではなく動名詞です。
この点は、次の「refrain from + -ing」と合わせて理解すると整理しやすくなります。
例文:
- Many athletes refrain from alcohol before a competition.(多くのアスリートは大会前にアルコールを控えます。)
- He refrained from unnecessary criticism.(彼は不必要な批判を控えました。)

fromの後ろには普通の名詞も置けるんだね。
「控える対象」をそのまま続けられる場合もあるんだ。

そう、人ではなく「控える対象」をfromの後ろに置く形だと考えると分かりやすいね。
refrain from + -ing(例:refrain from taking photos)
refrain fromの後ろには、動作を表す動名詞(-ing形)もよく使われます。
これは「~することを控える」という意味になり、refrainの代表的な使い方の一つです。
具体的な行動を控えることを表す場合には、この形が特に頻繁に使われます。
refrain from smokingなら「喫煙を控える」、refrain from taking photosなら「写真を撮ることを控える」という意味になります。
特に「~する」という具体的な行動を控える場合には、-ing形が非常に使いやすい形です。
注意書きや公式な案内でも、控えてほしい行動を明確に示すためにこの形がよく使われます。
fromの後ろに動詞を置きたいからといって、動詞の原形をそのまま置くことはできません。
refrain from + 動名詞という形をひとまとまりで覚えておくと使いやすくなります。
「refrain=控える」だけでなく、「from doing=~することを控える」までセットにしておくと、実際に文章を作るときにも迷いにくくなります。
例文:
- Please refrain from interrupting other speakers.(他の話者の発言を遮ることはお控えください。)
- She refrained from opening the package until her birthday.(彼女は誕生日までその包みを開けるのを控えました。)

「~するのを控える」だから、fromの後ろはto doじゃなくて-ingになるんだね。

「refrain from doing」で「~することを控える」とセットで覚えるのが実用的だよ。
「don't refrain from〜」は「遠慮なく〜してください」の意味!
don't refrain from ~は、refrainが「控える」という意味だからこそ、否定すると「~することを控えない」になります。
自然な日本語では「遠慮なく~してください」「~することをためらわないでください」という意味になります。
つまり、「控える」という行動を否定することで、相手にその行動をしてもよいと伝える表現です。
例えば、Don't refrain from asking questions.なら「質問するのを遠慮しないでください」、つまり「遠慮なく質問してください」という意味です。
この形は、相手に積極的な行動を促したいときに使えますが、refrain自体がややフォーマルな単語なので、文章全体にも少し改まった印象が出ます。
ただし、日常会話では少し硬く聞こえることもあります。
場面によってはFeel free to ~などのほうが自然で親しみやすい表現になるため、don't refrain fromは文章やフォーマルな場面でも使える表現として捉えるとよいでしょう。
相手との距離や場面に合わせて、より直接的で自然な表現を選ぶこともできます。
例文:
- Don't refrain from sharing your ideas.(遠慮なくあなたの考えを共有してください。)
- Please don't refrain from contacting us if you need assistance.(お手伝いが必要でしたら、どうぞ遠慮なくご連絡ください。)

「控えないで」なのに、結果として「遠慮なくしてください」になるのは、ちょっと不思議じゃない?

うん、「控える」という行動を否定しているから、「その行動をしても遠慮しなくていい」という意味になるんだよ。
なぜfromが必要?前置詞fromのイメージと文法知識
refrainは単独でも「控える」という意味を持ちますが、「何を控えるのか」を後ろに続けるときには、基本的にfromを使います。
つまり、refrainだけで「控える」という意味が完成している一方、refrain from ~という形にすることで、「~を控える」という具体的な内容までつなげられます。
ここでのfromには「~から離れる」という基本的なイメージがあります。
refrain from ~は、ある行動や対象に対して自分から距離を置き、そこに手を出さないという感覚です。
そのため、「控える」という意味のrefrainと「~から離れる」というfromが組み合わさって、「~するのを控える」という形になります。
このfromは日本語の「~を控える」には直接対応しないため、省略したくなりやすい部分です。
しかし、英語ではrefrain from ~という形で使うのが基本なので、「refrain=控える」だけで覚えるのではなく、「何かを控えるときはfromにつなぐ」とセットで覚えておくと、英作文でも迷いにくくなります。
例文:
- The doctor told him to refrain from strenuous exercise.(医師は彼に激しい運動を控えるよう伝えました。)
- The company decided to refrain from further discussion.(その会社はこれ以上の議論を控えることにしました。)

refrainだけで「控える」なのに、何を控えるかを言うときはfromが必要なんだね。
日本語とは形が違うから、fromを忘れやすそう。

そうだね、だから「refrain=控える」だけでなく、「refrain from ~=~を控える」とひとまとまりで覚えるのが実用的だよ。
文法注意点:refrain to do は間違い?よくある誤用パターン
refrain to doという形は、基本的に使いません。
「~するのを控える」と言いたい場合はrefrain from doingとするのが正しい形です。
日本語の「~するのを控える」からto不定詞を連想しやすいため、英作文では特に注意したいポイントです。
これは、refrainが「控える」という意味ではfromと結びついて使われる動詞だからです。
refrain to smokeではなくrefrain from smoking、「写真を撮るのを控える」ならrefrain from taking photosとします。
動作を表す場合はfromの後ろを-ing形にするという形まで意識すると、誤用を避けやすくなります。
「~する」という日本語からto doを連想してしまいやすいところですが、refrainについてはfrom + -ingという形を優先して覚えると間違いを防げます。
似た意味の動詞には後ろにto doを取るものもあるため、「控える」という意味だけで判断せず、refrain特有の文型として身につけることが大切です。
例文:
- She refrained from expressing her opinion at the meeting.(彼女は会議で自分の意見を述べるのを控えました。)
- They refrained from reacting immediately.(彼らはすぐに反応するのを控えました。)

「~するのを控える」だから、refrain to doでもよさそうに思えるけど、これは使えないの?

基本的には使わないよ。
refrainでは「from doing」が決まった形だから、to doではなくfromの後ろに-ing形を置くんだ。
看板・アナウンス・ビジネスで見る「ご遠慮ください」の実例
街中や公共施設で見かける注意書き・張り紙フレーズ
refrain fromは、街中や公共施設の注意書きで「~をご遠慮ください」と伝えるときによく使われます。
特にPlease refrain from ~という形は、利用者に特定の行動を控えるよう求める定番表現です。
駅や美術館、店舗、観光施設など、不特定多数の人にルールを知らせる場面で目にすることがあります。
「禁止する」と直接的に書くよりも、「その行動を控えてください」という形にすることで、施設のルールやマナーを案内する表現として使いやすくなります。
ただし、実際に求めている行動は明確なので、単なるお願いというより、施設側からの正式な案内や注意として受け取られることもあります。
また、注意書きでは文章を短くして行動だけを示すことも多く、refrain fromの後ろには撮影、飲食、喫煙、接触など、その場所で控えてほしい具体的な行為が置かれます。
そのため、refrain fromを見たら「ここでは何を控えてほしいのか」に注目すると、看板の内容をすぐ理解しやすくなります。
例文:
- Please refrain from eating in this area.(このエリアでの飲食はご遠慮ください。)
- Please refrain from touching the exhibits.(展示物には触れないようお願いいたします。)

博物館や店の注意書きにありそうな表現だね。「禁止」より少し柔らかく見えるのかな?

そう、「ご遠慮ください」という案内に近く、ルールを丁寧に伝える場面と相性がいいよ。
飛行機や電車内のアナウンスで使われる英語表現
飛行機や電車など、乗客に一定の行動を控えてもらう必要がある場面でもrefrain fromが使われます。
大勢の人に同じルールを伝えるため、丁寧さを保ちながら明確に行動を制限できるのが特徴です。
乗客全体に向けた案内では、個人的な会話よりもこうしたフォーマルな表現が自然に使われます。
機内や車内では、携帯電話の使用、喫煙、ドア付近での行動など、状況に応じてさまざまな行為を控えるよう案内されます。
特に安全や他の乗客への配慮に関係する内容では、単に「しないでください」と言うより、公式なアナウンスらしい表現としてrefrain fromが適しています。
また、乗客に直接命令するのではなく、Passengers are requested to ~のような受け身の表現と組み合わせることもあります。
こうすると、個人を強く指示するのではなく、乗客全体に対する正式なお願いという印象になります。
例文:
- Passengers are requested to refrain from smoking.(乗客の皆様には喫煙をお控えいただくようお願いいたします。)
- Please refrain from standing near the doors.(ドア付近に立つことはお控えください。)

「Passengers are requested to ~」と一緒に使うと、かなりアナウンスらしくなるね。

refrain from自体が少しフォーマルだから、公共交通機関の案内ともよく合うよ。
ビジネスメールで相手に角を立てず「お控えください」と伝える表現
ビジネスでは、相手に何かをしないよう依頼するときにもrefrain fromが使えます。
Please refrain from ~は、直接「Do not ~」と書くよりも「~をお控えください」という形で伝えられるため、業務上の注意や依頼に向いています。
メールや通知文など、改まった文章との相性がよい表現です。
ただし、refrain fromは丁寧ではあっても、相手に行動を控えるよう求める表現です。
そのため、相手との関係や内容によっては、前後に理由やお願いの言葉を添えるとより穏やかな印象になります。
特に取引先や顧客に対して使う場合は、単独で強く指示するより、なぜ控えてほしいのかを簡潔に示すほうが受け入れられやすくなります。
一方、社内規則や機密情報に関する注意など、一定のルールを明確に伝える必要がある場面では、refrain fromのフォーマルさが役立ちます。
丁寧な言葉遣いを保ちながら、控えてほしい行動そのものは曖昧にしないという使い方ができます。
例文:
- Please refrain from sharing this information with anyone outside the company.(この情報を社外の方と共有することはお控えください。)
- We kindly ask all participants to refrain from using personal devices during the presentation.(参加者の皆様には、プレゼンテーション中の個人端末の使用をお控えくださいますようお願いいたします。)

ビジネスなら便利そうだけど、使い方によっては結構はっきり注意している感じもありそう。

その感覚は大事だね。
丁寧な形ではあるけれど、「しないでほしい」という意思自体は明確に伝わるよ。
「Please refrain from」は本当に丁寧?きつい印象を与えないコツ
Please refrain from ~は丁寧な表現ですが、「丁寧=いつでも柔らかい」というわけではありません。
相手にある行動を控えるよう求めるため、内容によっては注意や禁止に近い印象になります。
「何をしてはいけないのか」を明確に示す場面では、丁寧な言葉遣いの中にも一定の強さが残ります。
特に、個人的な会話で友人に使うと、やや堅苦しく聞こえる可能性があります。
一方で、施設の案内、公式な通知、社内ルールなどでは自然に使える表現です。
フォーマルな場面では自然でも、親しい相手との日常会話では少し距離のある言い方になることを知っておくと、場違いな印象を避けられます。
相手に角を立てたくない場合は、Please refrain from ~だけで終わらせず、We kindly ask that you ~などの表現を使ったり、理由を添えたりすると、依頼としての印象を和らげられます。
何を控えてほしいかを明確にしながら、相手への配慮も文全体で示すことがポイントです。
例文:
- Please refrain from discussing other employees in public areas.(公共の場所で他の従業員について話すことはお控えください。)
- We kindly ask visitors to refrain from bringing outside food into the theater.(来場者の皆様には、劇場内への外部からの飲食物の持ち込みをお控えくださいますようお願いいたします。)

「Please refrain fromって丁寧な表現だけど、相手によってはきつく聞こえることもあるの?

あるよ、言葉遣いは丁寧でも「その行動を控えてください」という内容ははっきりしているから、親しい相手との会話より公式な案内などに向いているんだ。
「控える」と「やめる」の違い・類語との使い分け
refrainとstopの違い:「控える(一時的・マナー)」か「完全にやめる」か
refrainとstopは、どちらも日本語では「やめる」と訳されることがありますが、焦点が異なります。
refrainは「ある行動をしないよう自分を抑える」という意味合いが強く、stopは「行っていることを中止する」という意味が中心です。
refrainでは、行動を続けることもできる状況で、あえて控えるという感覚が出やすくなります。
例えば、会議中に発言を控えるならrefrainが使えますが、「話すのをやめた」という出来事そのものを表すならstopが自然です。
refrainは「自制」、stopは「中止」という違いを意識すると使い分けやすくなります。
特にマナーや一時的な制限について話す場合は、refrainの「控える」という感覚が合いやすくなります。
もちろん、文脈によってはrefrainも日本語では「やめる」と訳されます。
その場合でも、「完全に終了した」というより、「その場でその行動をしないようにした」という意味が残っているかを考えると、stopとの違いをつかみやすくなります。
stopの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- She refrained from commenting on the issue.(彼女はその問題についてコメントするのを控えました。)
- She stopped talking during the meeting.(彼女は会議中に話すのをやめました。)

refrainとstopって、どちらも「やめる」と訳せるけど、何を意識して使い分ければいいの?

refrainは「自分で抑えて控える」、stopは「していたことを中止する」と考えると分かりやすいよ。
特に一時的な自制やマナーならrefrainが合いやすいね。
avoidも「避ける」という意味があるためrefrainと混同されやすい単語です。
refrainが「ある行動をしないよう自制する」のに対して、avoidは好ましくない人・物・状況などを避けて、関わらないようにするという意味が中心です。
どちらも結果として「しない」状態になることがありますが、そこに至る考え方が異なります。
そのため、avoidは行動だけでなく、場所や人、問題などにも使えます。
一方、refrainは「~することを控える」という行動の抑制と結びつくことが多く、refrain from doingという形が特に重要です。
自分の行動を抑える場面なのか、それとも好ましくない対象から距離を取る場面なのかを考えると、両者を区別しやすくなります。
また、avoidには「できるだけ関わらないようにする」という継続的な回避の感覚が出ることもあります。
refrainは特定の行動を意識的に控えることに焦点があるため、公共のマナーや発言など、本人の自制が関係する場面ではこちらが適しています。
avoidの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- He refrained from making a rude comment.(彼は失礼なコメントをするのを控えました。)
- He avoided the crowded station.(彼は混雑した駅を避けました。)

失礼なコメントをしないのはrefrainで、混雑した駅そのものを避けるならavoidなんだね。

「自分の行動を抑える」のか、「対象を避ける」のかを見ると区別しやすいよ。
refrainとabstainの違い:フォーマル度と対象(食事・投票など)の違い
abstainにも「控える」「慎む」という意味があり、refrainと近い単語です。
ただし、abstainは特定の行動や習慣を意識的に断つ場合に使われやすく、特に飲食・投票などの行為を控える場面で登場します。
refrainよりも、何かを意識的に差し控えるというフォーマルな響きが出やすい単語です。
また、abstainはrefrainよりもフォーマルで、政治や公式な投票の場面ではabstain from votingのような表現が使われます。
日常的な「~するのを控えてください」という案内では、refrain fromのほうが目にする機会が多いでしょう。
食事や飲酒などについてもabstainは使えますが、単に一時的に控えるというより、一定期間や方針として意識的に断つニュアンスが出ることがあります。
どちらも「自制して行わない」という点では共通しているものの、使われる場面や文章の硬さには違いがあります。
例文:
- He abstained from alcohol for a month.(彼は1か月間、アルコールを控えました。)
- She refrained from drinking coffee before the medical test.(彼女は検査前にコーヒーを飲むのを控えました。)

投票みたいなフォーマルな場面ではabstainが使われて、日常的な行動ならrefrainも使えるんだね。

どちらも自制して控える点は共通しているけれど、abstainはより改まった場面で使われやすいよ。
そのまま使える!refrainの実践例文集
日常・街中でよく見かける基本例文
日常生活では、refrain fromは「~を控える」という少し改まった表現として登場します。
友人同士の会話ではstopやdon'tなどのほうが自然な場合もありますが、店内の案内や公共施設のルールなどではrefrainがよく合います。
普段の会話よりも、文字として目にする機会が多い表現だと考えると使われ方をイメージしやすくなります。
特に「他の人への迷惑を避けるために、ある行動を控える」という場面では、refrainのニュアンスが活きてきます。
駅や施設、観光地などでは、不特定多数の人に共通のルールを伝える必要があるため、丁寧でありながら行動を明確に制限できるrefrain fromが適しています。
また、街中で見かける注意書きでは、長い説明をせずに「何を控えるべきか」を短く伝えるために使われることがあります。
refrain fromの後ろに具体的な行動が続く形に慣れておくと、実際の案内を見たときにも意味を取りやすくなります。
例文:
- Customers are asked to refrain from sitting on the display furniture.(お客様には展示用の家具に座ることをお控えいただいております。)
- Visitors should refrain from feeding the animals.(来場者は動物に餌を与えるのを控えてください。)
- Please refrain from using flash photography.(フラッシュ撮影はご遠慮ください。)

こういう文章なら、refrainがかなり自然に見えるね。
個人の会話より案内文向きなのも分かってきたわ。

「みんなに守ってもらうルール」を案内する場面では特に使いやすい表現だよ。
ビジネス・フォーマルな場面で使える例文
ビジネスやフォーマルな文章では、refrain fromを使うことで「~するな」と直接命令するより、一定の距離を保った依頼として表現できます。
ただし、禁止や制限を伝える目的は残るため、丁寧さだけでなく内容の強さも考えて使う必要があります。
社内文書や取引先への案内など、改まった文章では特に自然に使える表現です。
社内ルール、顧客への案内、公式な通知などでは、refrain fromが持つフォーマルな響きが特に活かされます。
相手に配慮した言い方をしながらも、控えてほしい行動を曖昧にしないことができるため、注意事項や業務上の依頼と相性がよい表現です。
一方で、すべてのビジネス会話でrefrainが必要になるわけではありません。
親しい同僚との口頭でのやり取りなどでは、もっと直接的で簡単な表現のほうが自然な場合もあります。
refrain fromは、特に正式な文章や相手への配慮が必要な案内で力を発揮します。
例文:
- Employees are asked to refrain from discussing confidential matters in public.(従業員は公共の場で機密事項について話すことを控えるよう求められています。)
- We kindly ask you to refrain from sending duplicate requests.(重複した依頼を送ることはお控えくださいますようお願いいたします。)
- Please refrain from using this information for commercial purposes.(この情報を商業目的で使用することはお控えください。)

ビジネスでは、直接「やめてください」と言わずにルールを伝えたいときに便利そう。

特に書面では、refrain fromが持つフォーマルさがうまく働くよ。
過去形・現在完了形を使った表現(控えた・控え続けている)
refrainは普通の動詞なので、過去形や現在完了形にもできます。
過去形のrefrainedなら「控えた」、現在完了形のhave refrainedなら「これまで控えてきた」「控え続けている」という意味になります。
時制を変えることで、単に行動を控えたという事実だけでなく、それがいつまで続いているのかも表現できます。
特に現在完了形では、過去から現在まで行動を控えているという継続のニュアンスを表現できます。
単に「一度やめた」という出来事ではなく、一定期間にわたる自制を伝えたいときに便利です。
現在もその状態が続いているのか、過去のある時点で控えたのかによって、過去形と現在完了形を使い分けます。
また、現在完了形のrefrainは、個人の習慣だけでなく、会社や組織が一定の期間にわたって何かを控えていることを説明するときにも使えます。
継続期間や現在とのつながりを意識すると、時制による意味の違いを捉えやすくなります。
例文:
- He refrained from responding to the criticism.(彼はその批判に反応するのを控えました。)
- We have refrained from making any public statements.(私たちはこれまで公の声明を出すことを控えてきました。)
- She has refrained from using social media during the campaign.(彼女はそのキャンペーン期間中、SNSの利用を控えています。)

現在完了形にすると、今までずっと控えているという時間の流れまで出せるんだね。

「控えた」という一回の行動なのか、「これまで控えてきた」のかで時制を使い分けられるね。
まとめ
refrainは「控える」「慎む」という意味の動詞で、特にrefrain from ~という形で使われます。
「~することを控える」ならrefrain from doingが基本で、refrain to doとはしません。
また、don't refrain from ~なら「~することを遠慮しないでください」、つまり「遠慮なく~してください」という意味になります。
Please refrain from ~は、看板や公共施設の案内、飛行機・電車のアナウンス、ビジネス文書などで「~をご遠慮ください」と伝える定番表現です。
丁寧な形ではありますが、相手にある行動を控えるよう求める表現なので、親しい相手との日常会話ではやや堅く聞こえることがあります。
また、stopが「していたことを中止する」という意味に近いのに対し、refrainは「自分で抑えて控える」という感覚が中心です。
avoidは人・物・場所などを避けること、abstainは飲食や投票などを意識的に控えるフォーマルな表現として使われやすいという違いもあります。
「やめる」と訳されているrefrainを見かけても、単純にstopと同じだと考えず、「その行動を自制して控える」という感覚を思い浮かべると、refrain fromの使い方がより分かりやすくなります。

refrainを見たら、「完全にやめる」というより「あえて控える」って考えると、stopとの違いも分かりやすそうだね。

特に「ご遠慮ください」という案内でrefrain fromを見たら、その自制する感じを思い出すと使い方をイメージしやすいよ。
この記事で学んだ動詞以外もまとめてチェックしたい場合:
- 英検3級レベルの基本動詞まとめ...基本動詞を中心に、まず押さえておきたい単語を一気に確認
- 英検準2級レベルの基本動詞まとめ...日常会話ややや応用的な動詞を、例文と一緒に学習可能
- 英検2級レベルの基本動詞まとめ...より実践的・抽象的な動詞をまとめて確認し、語彙力を強化


refrainは「やめる」と覚えてもいいの?