まだ「生き残る」と訳してる? surviveの多角的な意味と使い方
survive は、英語学習で早い段階に登場する基本動詞ですが、実際の英語では文脈によって意味の幅が大きく変わります。
事故や災害のニュースでは「生存」を表し、日常や仕事の場面では「困難な状況を切り抜ける」、映画やSNSでは強い緊張感や極限状態を示す語として使われます。
これらの用法はすべて同じ survive ですが、使われる場面によって伝わるニュアンスや重みは大きく異なります。
本記事では、ニュース・日常・職場・エンタメといった具体的な場面別に、survive がどのように使われ、どう受け取られるのかを例文とともに整理します。
目次
surviveの基本情報
surviveの動詞の意味
survive は一般に「生き残る」と訳されますが、英語ではもっと広く「消滅・崩壊・脱落を免れる」「非常に厳しい状況をなんとか切り抜ける」という意味を持つ動詞です。
物理的な生死に限らず、精神的・経済的・社会的なプレッシャーに耐える場面でも自然に使われます。
ポイントは、結果として残った・続いた というニュアンスが強いことです。
そのため、努力や苦労の過程そのものよりも、「最終的にダメにならなかった」という事実に焦点が当たります。
例文:
- He survived the accident.(彼はその事故を生き延びた)
- The tradition has survived for centuries.(その伝統は何世紀にもわたって残っている)


実は「消えずに残る」「崩れずに続く」って意味でもよく使うんだよ。
surviveの名詞形は?
survive は動詞専用で、そのまま名詞としては使えません。
名詞形は survival(生存・生き残り) で、「生き延びること」や「生存の可能性」といった抽象的な概念を表します。
また、人を指す場合は survivor(生存者) を使います。
survival はニュース、医療、ビジネスなど幅広い分野で使われ、「生き残れるかどうか」という切迫した状況を表す語としてよく登場します。
例文:
- Survival is not guaranteed in extreme conditions.(極限状態では生存が保証されているわけではない)
- The company is fighting for survival.(その会社は存続をかけて戦っている)

surviveをそのまま名詞にできないのは意外。

英語では形が変わることが多いから、survival とセットで覚えるといいよ。
surviveの発音と読み方
survive の発音は /sərˈvaɪv/ で、アクセントは後半の -vive に置かれます。
最初の sur- は弱く曖昧母音(シュワー)で発音されるため、日本語の「サ」に近づけすぎないのがポイントです。
カタカナ表記の「サバイブ」に引っ張られると、アクセント位置やリズムが不自然になります。
英語では「サ・ヴァイヴ」というより、「(サ)ヴァイヴ」と後ろを強く言う感覚です。

ずっと「サーバイブ」って言ってた…。

後ろを強く言うと一気に英語っぽくなるよ。
リズムが大事だね。
実は間違いやすい!surviveの自動詞と他動詞の使い分け
自動詞:「主語がなんとか生き残る」だけで完結する形
自動詞としての survive は、後ろに目的語を取らず、「結果として生き延びた」「持ちこたえた」という事実だけを表します。
何から生き残ったのかを明示しないことで、状況全体をぼかして伝えるニュアンスになります。
この用法は、ニュースや物語の要約、または詳細が重要でない場面でよく使われます。
「大変だったが、とにかく生き延びた」という含みを持つのが特徴です。
例文:
- Only a few people survived.(生き残ったのはほんの数人だった)
- Somehow, he survived.(彼はどうにか持ちこたえた)

何が起きたか言わなくてもいいんですね。

「生き延びた」という結果だけを伝えたいときに使う形だよ。
他動詞:前置詞は不要!「困難を切り抜ける」の語順
他動詞の survive は、survive + 名詞 の形で「〜を切り抜ける」「〜を生き延びる」という意味になります。
日本語では「〜から生き残る」と考えがちですが、英語では前置詞を使いません。
この形では、事故・災害・危機・困難など、乗り越えた対象そのものが直接置かれます。
行為よりも「障害」を強調したいときに使われます。
例文:
- She survived the war.(彼女は戦争を生き延びた)
- The company survived the crisis.(その会社は危機を乗り越えた)

日本語だと「危機から」って言いたくなる。

そこが落とし穴だね。
英語ではそのまま目的語を置くんだ。
よくある間違い:survive from とは言わない?
日本人学習者が特に間違えやすいのが survive from という形です。
日本語の「〜から生き残る」に引きずられた直訳ですが、英語としては不自然です。
英語では、出来事や危険を表す名詞はそのまま目的語に置き、survive + 名詞 とします。
「原因」や「手段」を表したい場合は、別の前置詞表現を使います。
例文:
- × He survived from the accident.
- ○ He survived the accident.(彼は事故を生き延びた)

from を入れないのがまだ違和感ある…。

英語では「事故=乗り越えた対象」って考えると納得しやすいよ。
注意!「〜より長生きする」という他動詞特有の意味
survive には、「危険を生き延びる」以外に、「〜よりも長く生きる」「〜より後まで存在し続ける」という意味があります。
この場合も他動詞として使われます。
人だけでなく、制度・文化・建物・考え方などが「他よりも長く残る」場合にも使える点が重要です。
例文:
- He survived his parents.(彼は両親より長生きした)
- These traditions have survived many generations.(これらの伝統は何世代にもわたって残っている)

「〜を生き延びた」って意味じゃないんですね。

「〜より長く存在した」という比較の意味になるよ。
句動詞で広がる世界:survive on(〜で食いつなぐ)とsurvive in
survive on は「最低限の資源・収入・食料で生活する」という意味で、苦しい状況を前提に使われます。
一時的・応急的な生活を表すことが多いのが特徴です。
一方、survive in は「特定の環境・状況の中で生き延びる」という意味で、場所・社会・システムなどが後ろに来ます。
例文:
- He survived on instant noodles.(彼はカップ麺で食いつないでいた)
- Few animals can survive in such a harsh climate.(そのような過酷な気候で生きられる動物はほとんどいない)

on は手段、in は環境ってはっきり分かれますね。

どこで・何で生きるかの違いを意識すると使い分けやすいよ。
「生き残る」以外のsurvive:逆境・ビジネス・スラング
ビジネスの壁を「乗り越える」比喩的な使い方
ビジネス文脈での survive は、命の危機ではなく「市場・競争・経営環境の中で脱落せずに持ちこたえる」という比喩的な意味で使われます。
ここで重要なのは、survive は成功や成長を意味しない という点です。
英語では「勝つ」「伸びる」よりも前に、「まず消えない」「倒れない」ことを表します。
特にスタートアップ、不況期、競争の激しい業界では、survive = 勝ち続けることではなく、負け切らないことという現実的でシビアなニュアンスになります。
例文:
- We need a new strategy to survive in this market.(この市場で生き残るには新しい戦略が必要だ)
- Many small businesses didn’t survive the pandemic.(多くの中小企業がパンデミックを乗り越えられなかった)

ビジネスで survive って、かなり重たい言葉ですね。

「成功する」より「まず残る」って意味合いが強いよ。
日常会話の「Just surviving」ってどんな意味?
Just surviving は日常会話で使われる口語表現で、「なんとかやっているだけ」「ギリギリ持ちこたえている」という意味です。
元気いっぱいでも、深刻な絶望でもなく、余裕がない状態を軽くぼかして伝える のが特徴です。
相手に心配をかけすぎたくないときや、状況を深掘りされたくないときに選ばれやすい表現でもあります。
例文:
- How’s work going?
— Honestly? Just surviving.
(仕事どう?
— 正直?なんとか耐えてるだけ) - I’m not thriving right now. I’m just surviving.(今は絶好調って感じじゃない。ただ生き延びてるだけ)

大丈夫ではあるけど、余裕はない感じですね。

「忙しくていっぱいいっぱい」くらいの温度感だよ。
ネットや映画で見る「生きるか死ぬか」の極限表現
映画・ドラマ・ゲームなどでは、survive は文字どおり「生きるか死ぬか」という極限状態を表す言葉として使われます。
この用法では、比喩ではなく現実の生死がテーマで、選択肢がほとんど残されていない切迫した状況を示します。
短い一文でも、恐怖・覚悟・本能といった強い感情を一気に伝えられるのが特徴です。
例文:
- We will do whatever it takes to survive.(生き残るためなら何でもする)
- Only the strongest will survive.(生き残るのは強い者だけだ)

この survive は、日常会話とは別物ですね。

ここでは完全に「生死そのもの」を指してるよ。
そのまま使える!シーン別surviveの実践例文集
ニュースや日常の「生存・救助」に関する例文
ニュースや公的な文脈で使われる survive は、災害・事故・事件などの中で「命が助かった」「生還した」という事実としての生存を冷静に伝える語です。
感情を過度に込めず、状況の深刻さと結果を簡潔に示すため、報道・公式発表・記録文で特に好まれます。
例文:
- Three passengers survived the crash.(3人の乗客がその事故を生き延びた)
- The child survived thanks to quick medical treatment.(その子どもは迅速な医療措置のおかげで助かった)
- Only one person survived the fire.(その火災で生き残ったのは1人だけだった)

ニュースだと感情的な言い回しが少ないですね。

survive は「結果」を淡々と伝えるのに向いてるんだ。
職場や学校で使える「持ちこたえる」の例文
職場や学校では、survive は文字どおりの生死ではなく、プレッシャー・忙しさ・困難な時期を「なんとか乗り切る」「脱落せずにやり過ごす」という意味で使われます。
この用法では、努力や苦労が前提にあり、決して順調ではないが、まだ続いている状態を表します。
例文:
- I barely survived the first year at work.(社会人1年目は本当にギリギリだった)
- She’s trying to survive a heavy workload.(彼女は重い業務量をなんとかこなしている)
- We’re just trying to survive this semester.(今学期をなんとか乗り切ろうとしているところだ)

愚痴っぽくなりすぎないのがいいですね。

「まだ頑張ってるよ」ってニュアンスが出せるからね。
映画のセリフやSNSで使えるこなれたフレーズ
映画・ドラマ・SNSでは、survive は覚悟・皮肉・ブラックユーモアを含んだ感情のこもった表現として使われることが多くなります。
短いフレーズでも、「過酷さ」「必死さ」「諦めない姿勢」を強く印象づけられるのが特徴です。
例文:
- We did what we had to do to survive.(生き残るために、やるべきことをやった)
- Not living. Just surviving.(生きてるんじゃない。ただ耐えてるだけ)
- Survive first. Worry later.(まず生き残れ。心配は後だ)

SNSだとちょっと刺さる感じになるわ。

survive は感情を圧縮して伝えられる言葉だからね。
まとめ
survive は、生死の境目だけでなく、忙しさ・プレッシャー・困難な環境の中で「とにかく続いている」「まだ踏みとどまっている」状態を表す言葉です。
ニュースでは事実としての生存、職場や学校ではギリギリの継続、映画やSNSでは覚悟や皮肉を含んだ強いメッセージとして使われます。
共通しているのは、余裕はないが、終わってはいないという感覚です。

survive って、前向きな単語だと思ってた。

前向きというより、「まず脱落しなかった」って感じかな。

なるほど…だから日常でも重みがあるんですね。

うん、「まだここにいる」って意味を含んでるんだ。


surviveって、命が助かるときだけに使う単語だと思ってた。