なぜ同じ形?動詞「lie」の意味が「嘘をつく」と「横になる」に分かれる理由と使い方
英語の「lie」は、「嘘をつく」という意味と「横になる・横たわる」という意味の両方を持つ動詞です。
しかも、どちらも現在形が同じ lie なので、文脈を見ないと意味を判断しにくいことがあります。
さらに、「横になる」の lie は過去形が lay、過去分詞が lain になる一方、「嘘をつく」の lie は lied・lied となるため、lay や lie の形を見たときに混乱しやすい単語でもあります。
また、「横になる」だけでなく、人や物がある場所に「存在する」、問題や責任が「どこにある」と表現する場合にも lie が使われます。
「lie down」「lie in」「lie with」「lie ahead」などの重要な句動詞もあり、日常会話からビジネスやフォーマルな文章まで幅広く登場します。
この記事では、lie の基本的な意味や名詞としての使い方、過去形・過去分詞形、発音を確認したうえで、「横になる」と「嘘をつく」のそれぞれの使い方を詳しく解説します。
さらに、混同しやすい lie と lay の違いや、重要な句動詞、実際の会話やビジネスシーンで使われる表現まで整理していきます。
lieの基本概要
lieの動詞の意味
動詞の lie には、大きく分けて「横になる・横たわる」と「嘘をつく」という2つの意味があります。
ただし、この2つは同じ意味から派生したものではなく、もともとは別の語です。
そのため、「横になる」という意味から「嘘をつく」という意味になったと考える必要はありません。
同じつづりになっているだけなので、意味については別々の単語として整理したほうが混乱しにくくなります。
「横になる」の lie は、基本的に「人や物がある場所に横たわっている」という状態を表します。
自分から横になる動作にも使えますが、英語では「横たわった状態にある」という意味でもよく使われます。
場所や状態を説明する文章では、単に「寝る」という意味に限定されない点にも注意が必要です。
一方、「嘘をつく」の lie は、自分が事実ではないことを言う行為を表します。
こちらは「何を嘘として言ったのか」という内容を目的語にするのではなく、基本的には自動詞として使われます。
人との関係や嘘の内容を加える場合には、to や about などを使って情報を補います。
例文:
- I need to lie down for a while.(私はしばらく横になる必要があります。)
- He lied about his age.(彼は年齢について嘘をつきました。)


うん、特に「横になる」の lie は down と一緒に出てくることも多いから、文全体を見ると判断しやすくなるよ。
lieの名詞の意味
名詞の lie は「嘘」「虚偽」という意味で使われます。
動詞の「嘘をつく」から派生した名詞で、事実ではない発言や内容そのものを指します。
誰かが意図的に事実と異なることを伝えた場合などに、その発言や内容を lie と呼ぶことができます。
動詞では「嘘をつく」という行為に焦点が当たりますが、名詞では「つかれた嘘」「その嘘の内容」のように、嘘そのものを扱います。
日常会話でも使われる基本的な名詞で、tell a lie という表現もよく登場します。
特定の発言を「1つの嘘」として捉える場合には a lie の形が自然です。
また、a lie と単数形で使う場合と lies と複数形で使う場合では、1つの嘘なのか、複数の嘘や虚偽の内容なのかという違いが出ます。
文脈によっては、単なる冗談ではなく、事実を隠したり違う内容を伝えたりする発言を指すため、lie という語にはある程度はっきりした意味があります。
例文:
- That was a lie.(それは嘘でした。)
- He told several lies about his past.(彼は自分の過去についていくつも嘘をつきました。)

動詞の lie と名詞の lie は同じ形だから、文の中で役割を見ないと分かりにくいね。

a lie のように冠詞が前にあれば、名詞の『嘘』だと判断しやすいよ。
lieの過去形・過去分詞形
「横になる」の lie と「嘘をつく」の lie は、過去形と過去分詞形が大きく異なります。
ここが lie を覚えるときに特に混乱しやすい部分です。
同じ現在形から始まるのに、過去形以降はまったく違う形になるため、意味だけでなく活用もセットで覚えておく必要があります。
「横になる」の lie は、過去形が lay、過去分詞形が lain になります。
現在形の lie から形が大きく変わるため、lay を見たときに「横になる」の lie の過去形だと判断できるようにしておく必要があります。
完了形や受動的な表現などで lain が出てくることもあるため、lie - lay - lain と3つまとめて覚えると整理しやすくなります。
一方、「嘘をつく」の lie は規則変化で、過去形・過去分詞形ともに lied です。
つまり、lie → lay → lain と lie → lied → lied は別々に覚える必要があります。
特に過去の話では lay と lied のどちらが使われているかによって意味が大きく変わるため、文脈と一緒に判断することが重要です。
特に lay は、「置く」という意味の別の動詞の現在形でもあるため、3つの動詞が混ざりやすいところです。
活用だけを暗記するより、「横になる」「嘘をつく」「置く」という3つの動詞を並べて整理すると、違いを意識しやすくなります。
例文:
- She lay on the sofa for an hour.(彼女は1時間ソファに横になっていました。)
- He lied to me about the incident.(彼はその出来事について私に嘘をつきました。)

lieの過去形がlayなのは覚えたけど、layって「置く」の現在形でもあるんだよね。

そう、だから lay を見たら、文脈から「横になった」なのか「置く」なのかを判断する必要があるよ。
lieの発音と読み方
lie は /laɪ/ と発音し、カタカナでは「ライ」に近い音になります。
1音節の単語なので、「ラ・イ」と2つに分けるのではなく、母音が滑らかに変化する1つの音として発音するのがポイントです。
最初の「l」は舌先を上の前歯のすぐ後ろにつけて発音し、その後に続く母音をしっかり伸ばしながら音を変化させます。
日本語の「ライ」と完全に同じ音ではありませんが、英語の lie を覚えるときは「ライ」という読み方を基本にすると分かりやすいでしょう。
なお、綴りだけを見ると「リー」と読みたくなることがありますが、lie はそのようには発音しません。
英語の音声で聞いたときにも、1音節のまとまりとして捉えることが大切です。

lieって「リー」じゃなくて「ライ」に近いんだね。
1音節だから、音を分けずに発音するのがポイントなの?

そう、特に母音を途中で切らず、滑らかに音を変化させると、英語らしい発音に近づくよ。
lieの「横たわる」のニュアンスと使い方
人や物が「ベッドや地面にある」状態
「横になる」の lie は、人がベッドやソファ、地面などに横たわっている状態を表すときに使います。
日本語では「横になる」と訳されることが多いですが、英語では「横たわっている」という状態を表す場合にも自然に使われます。
そのため、「これから横になる」という動作だけでなく、すでに横になっている状態についても使える単語です。
例えば、ベッドで休んでいる人や、地面に横たわっている人について説明するときに lie が使えます。
自分から横になる動作だけに限定せず、「ある場所に横たわった状態」という捉え方をすると分かりやすくなります。
場所を表す語と一緒に使われることも多く、どこで横たわっているのかを具体的に示せます。
また、人だけでなく、服や本などが床やベッドの上に置かれたように存在している場合にも lie が使われることがあります。
この場合は「横たわる」より「置かれている」に近い日本語になることもあります。
物がその場所に自然に存在している状態を表すため、必ずしも人の休息をイメージする必要はありません。
例文:
- The child was lying on the bed.(その子どもはベッドに横たわっていました。)
- A book was lying on the floor.(本が床に置かれていました。)

本にも lie が使えるんだ。
人が横になるイメージだけで覚えると、ちょっと意外。

物がある場所に横たわるように存在している場合にも使えるよ。
「そこにある状態」まで広げると理解しやすいね。
地理的な位置や抽象的な状況が「存在する」
lie は、人や物が横たわる場合だけでなく、「ある場所に位置する」「ある状態・状況が存在する」という意味にも使われます。
実際に何かが横になっているわけではありません。
地図上の位置や、問題・原因などの所在を表すときに、lie が「存在する」という方向へ意味を広げています。
地理的な位置を表す場合は、都市や地域などがどこに位置しているかを説明する文章でよく使われます。
また、抽象的な名詞と組み合わせると、「問題や原因などがどこにあるのか」という意味にもなります。
特に説明文やニュースなどでは、単純な「ある」よりも、ある場所や原因の所在を示す表現として使われます。
この用法では、「横になる」という基本イメージから、「ある場所に存在している」という意味へ広がっていると考えると理解しやすくなります。
目に見える場所だけでなく、問題の原因や困難の所在など、形のないものにも使える点が特徴です。
ニュース記事や説明文など、少しフォーマルな文章でもよく見られます。
例文:
- The village lies near the border.(その村は国境の近くにあります。)
- The problem lies in the way the system is designed.(問題は、そのシステムの設計方法にあります。)

場所だけじゃなくて、問題みたいな抽象的なものにも使えるんだね。

「問題がどこに存在しているか」という発想で考えると、抽象的な lie もつながってくるよ。
「〜の状態のままでいる」を表す用法
lie には、ある状態のままになっていることを表す使い方もあります。
ここでは「横になる」というより、「その状態で存在し続ける」という意味合いが強くなります。
何かが積極的に動いたり変化したりするのではなく、一定の状態に置かれたままになっていることに目を向ける表現です。
例えば、物が使われずにそのまま置かれている場合や、何かが動かず静かな状態にある場合などに使われます。
lie の後ろに形容詞や過去分詞などを置くことで、「〜の状態にある」という形を作ることもできます。
こうした形では、横たわっている場所よりも、その時点でどのような状態にあるかが重要になります。
この用法は日常会話だけでなく、ニュースや文章でも使われます。
「横になる」という意味だけを覚えていると理解しにくいことがありますが、「ある状態に置かれたまま存在する」という感覚を持つと読み取りやすくなります。
特に物事の状態を客観的に描写する文章では、この使い方が自然に現れます。
例文:
- The documents lay forgotten in a drawer.(その書類は引き出しの中で忘れられたままになっていました。)
- The road lay empty after midnight.(その道路は真夜中を過ぎると人通りのない状態でした。)

ここまでくると、「横になる」より「その状態にある」という意味に近い場合もあるんだ。

場所だけでなく、何かが動かずそのままになっている場面にも lie は使えるよ。
要注意:混同しやすいlieとlayとの違い
lie と lay は、英語学習で特に混同されやすい組み合わせです。
「横になる」の lie は自動詞なので、基本的に「自分や物が横たわる」という形になります。
一方、lay は「〜を置く」という他動詞で、目的語を必要とします。
この違いを意識すると、現在形での使い分けがしやすくなります。
さらにややこしいのが、「横になる」の lie の過去形が lay であることです。
つまり、lay は「置く」という現在形でもあり、「横になる」の過去形でもあります。
同じ lay でも、文中での役割や前後の内容によって意味を判断しなければなりません。
整理すると、「横になる」は lie - lay - lain、「置く」は lay - laid - laid です。
現在形の lie と lay を区別するだけでなく、過去形・過去分詞形までセットで覚えることが重要です。
単語帳で別々に覚えるよりも、3つの活用を並べて比較すると、それぞれの違いが見えやすくなります。
また、「横になる」の lie は基本的に目的語を直接取らないため、「何かを横にする」という意味にはなりません。
このように自動詞・他動詞の違いも一緒に意識すると、lie と lay の使い分けをより安定させられます。
layの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- I lie on the sofa when I need to rest.(休む必要があるとき、私はソファに横になります。)
- I lay the book on the desk.(私はその本を机の上に置きます。)

lieの過去形がlayなのに、layには「置く」という別の意味もあるんだよね。
どうやって区別すればいいの?

まず、目的語があるかを見ると分かりやすいよ。
「〜を置く」のlayは目的語を取るけど、「横になった」のlayは目的語を取らないんだ。
lieの「嘘をつく」のニュアンスと使い方
目的語を取らない自動詞としての使い方
「嘘をつく」という意味の lie は基本的に自動詞なので、lie のすぐ後ろに「人」や「物」を目的語として置くことはできません。
日本語では「人に嘘をつく」「人を騙す」のように目的語を置きたくなりますが、英語では形が異なります。
ここでは lie 自体が「嘘をつく」という行為を表し、誰に対してなのか、何についてなのかは別の形で補います。
単純に「嘘をついた」と言いたい場合は、lie だけで文を作れます。
何について嘘をついたのかを付け加える場合は about などを使って内容を示します。
つまり、lie の直後に情報を無理に詰め込むのではなく、前置詞を使って「相手」や「内容」との関係を表すのが基本です。
この点は、日本語の感覚からそのまま英語にすると間違いやすい部分です。
「lie+人」とせず、必要な情報に応じて前置詞を使うことを意識すると整理できます。
また、目的語を取らないという特徴を覚えておけば、lie と deceive のように目的語を直接取れる動詞との違いも見分けやすくなります。
例文:
- I asked Tom if he had broken the window, but he continued to lie.(私はトムに窓を割ったのか尋ねましたが、彼は嘘をつき続けました。)
- She lied about what happened.(彼女は何が起きたのかについて嘘をつきました。)

「彼に嘘をつく」なら、どうしてlie himじゃなくてlie to himになるの?
lieは人をそのまま後ろに置けないの?

うん、lieは自動詞だから、人を直接目的語にはできないよ。
誰に嘘をついたのかを示すときはtoを使うんだ。
「lie to 人」で誰に嘘をつくかを伝える表現
「誰に嘘をついたのか」を表したい場合は、lie to 人という形を使います。
to の後ろに嘘をつかれた相手を置くことで、「人に嘘をつく」という意味になります。
lie 自体は自動詞のままなので、to が相手との関係をつなぐ役割を果たしています。
例えば、lie to my parents なら「両親に嘘をつく」、lie to the police なら「警察に嘘をつく」という形です。
相手を示す場合には、lie の直後に人を置くのではなく、to を挟むことがポイントです。
相手が誰なのかを明確にしたい日常会話では、この形が非常によく使われます。
また、lie to と lie about は役割が異なります。to は「誰に」、about は「何について」という情報を示すため、両方を一緒に使うこともできます。
この2つを別々の役割として捉えておくと、長めの文でもどの部分が相手で、どの部分が嘘の内容なのかを把握しやすくなります。
例文:
- He lied to his parents about where he had been.(彼はどこにいたのかについて両親に嘘をつきました。)
- Don't lie to me.(私に嘘をつかないで。)

lie to meとlie about somethingを一緒に使えるなら、「誰に」と「何について」を両方入れられるんだね。

to が相手、about が内容という役割で考えると組み立てやすいね。
「人を騙す」と言いたいときに lie to を忘れてしまうミス
日本語の「人に嘘をつく」から英語を作るとき、lie の後ろにそのまま人を置いてしまう間違いが起こりやすくなります。
lie は「嘘をつく」という行為そのものを表す自動詞なので、「誰に」という相手を加える場合は to が必要です。
日本語では助詞の「に」だけで関係を示せるため、その感覚のまま英語にすると to が抜けやすくなります。
「人を騙す」という意味を強く出したい場合は、lie to someone だけでなく deceive someone や fool someone など別の動詞を使うこともできます。
lie to someone はあくまで「その人に嘘をつく」という表現です。
したがって、「嘘を伝えた」という行為に焦点があるのか、「相手を欺いた」という結果や行為に焦点があるのかで表現を考える必要があります。
つまり、日本語の「騙す」と英語の lie は完全に同じ意味ではありません。
嘘をつく行為を表したいのか、相手を騙すことに焦点を置くのかによって、動詞を選ぶ必要があります。
日常的な会話では文脈から意味が伝わる場合もありますが、英作文ではこの違いを意識しておくと誤用を防ぎやすくなります。
例文:
- She lied to her manager about the reason for her absence.(彼女は欠席した理由について上司に嘘をつきました。)
- He deceived his customers by hiding important information.(彼は重要な情報を隠して顧客を騙しました。)

「人を騙す」なら、いつでもlie toを使えばいいわけではないんだ。

単に嘘を伝えたことなら lie to、相手を欺いたこと自体を表したいなら deceive なども候補になるよ。
lieを使った重要句動詞
lie down(横になる、休む)
lie down は「横になる」「横たわる」という意味で、日常会話でも非常によく使われる表現です。
単独の lie よりも、「今から横になる」「横になって休む」という動作がはっきり伝わります。
疲れている人が休息を取る場面や、体を横にしてしばらく休む場面で自然に使われます。
疲れているときや体調が悪いときに、「少し横になる」という場面で使いやすい表現です。
また、命令文で Lie down. と言えば「横になって」という意味になります。
人に休むよう勧めるときにも使えますが、文脈によってはペットなどに「伏せて」という指示を出す表現にもなります。
なお、lie down も自動詞なので、基本的に「何かを横にする」という意味では使いません。「何かを横に置く」なら lay something down という別の形になります。
lie と lay の違いが、句動詞になってもそのまま残っている点に注意しましょう。
例文:
- I’m tired, so I’m going to lie down for a few minutes.(疲れたので、数分横になります。)
- You should lie down and get some rest.(横になって少し休んだほうがいいですよ。)

疲れたから「ちょっと横になる」と言いたいときはlie downがかなり使いやすそうだわ。

for a few minutes などを付けると、ちょっと休むという日常的な場面にも自然になじむよ。
lie in(寝坊する、家でゆっくり過ごす)
lie in は、特にイギリス英語で「いつもより遅くまでベッドにいる」「寝坊する」という意味で使われます。
仕事や学校のために早起きする必要がない休日などに使われることが多い表現です。
単に起きる時間が遅くなったという事実だけでなく、普段より長くベッドで過ごすニュアンスを持つことがあります。
「寝坊して遅刻する」という否定的な意味に限らず、休日にゆっくり寝ているというニュアンスでも使えます。
アメリカ英語では lie in より sleep in のほうが一般的なので、英語圏による表現の違いとして覚えておくと便利です。
特にイギリス英語の会話や文章に触れるときには、lie in が「朝ゆっくりする」という意味で出てくることがあります。
また、lie in bed のように、単純に「ベッドで横になっている」という意味になる場合もあります。
lie in と lie in bed は形が似ていますが、意味は文脈によって少し変わります。
前者は遅くまで寝ていること、後者はベッドにいる状態そのものに焦点が当たりやすい表現です。
例文:
- I like to lie in on Sunday mornings.(私は日曜の朝にゆっくり寝ているのが好きです。)
- We lay in bed and talked for an hour.(私たちはベッドで横になって1時間話しました。)

lie inって「寝坊してしまった」というより、休日にゆっくり寝る感じでも使えるんだね。

特にイギリス英語では、その使い方がよくあるよ。
「遅刻した」という意味まで含むとは限らないからね。
lie with(〜の責任である、〜にかかっている)
lie with は、「責任が〜にある」「判断や決定が〜に委ねられている」という意味で使われます。
ここでは「横になる」という意味ではなく、抽象的に「責任や権限などがどこに存在するか」を表しています。
誰が最終的な責任を持つのか、あるいは誰に決定権があるのかを示す場面で使われます。
特に、責任や最終的な決定権を持つ人・組織を説明するときに使われます。
日常会話よりも、ビジネス文書やニュース、公式な説明などで見かけやすい表現です。
担当者や組織の役割を客観的に述べるときに向いているため、少し硬めの文章にもなじみます。
「lie with someone」は、「誰かが何かをする責任を負う」というより、「その責任・判断がその人の側にある」という捉え方をすると自然です。
特に最終的な判断をする立場や、問題に対して責任を持つ側を示すときに使われます。
例文:
- The final decision lies with the board.(最終決定は取締役会に委ねられています。)
- Responsibility for the project lies with the manager.(そのプロジェクトの責任はマネージャーにあります。)

「lie with」って、どうして「〜の責任である」という意味になるの?
「横になる」とはかなり違って見えるけど。

もともとの「ある場所に存在する」という感覚から考えると分かりやすいよ。
責任や決定権がその人や組織のところにある、というイメージなんだ。
lie ahead(将来待ち受けている)
lie ahead は、「これから先に存在する」「将来待ち受けている」という意味の表現です。
ahead が「前方に、先に」を表すため、「前方に何かがある」というイメージから将来の出来事を表すようになります。
ここでは物理的な前方ではなく、時間的にこれから先にあるものを指すことが多くなります。
主語には、future、challenge、opportunity、difficulty など、これから経験する可能性のある出来事や状況がよく使われます。
文章やスピーチなどでも使われ、少し落ち着いた表現として使いやすい形です。
今後の見通しや、これから取り組むことについて語る場面では特に自然です。
過去の出来事ではなく、これから起こることを指す場合に使われる点にも注目すると、lie ahead の意味をつかみやすくなります。
また、何が起こるかまだ分からない状況についても使えるため、将来への不確実性を含んだ文章とも相性がよい表現です。
例文:
- Many challenges lie ahead.(これから多くの課題が待ち受けています。)
- We don't know what lies ahead.(この先に何が待っているのか分かりません。)

what lies aheadは、単に「前に何かがある」じゃなくて、これから先の出来事についても使えるんだ。

ahead が時間的な「これから先」にも使えるから、将来の話と相性がいい表現なんだよ。
シチュエーション別:lieのリアルな英文例
日常生活・カジュアルな会話で使うlie
日常生活では、「横になる」という意味の lie が特に身近です。
疲れて休む、ベッドで横になっている、床に物があるといった場面で自然に登場します。
特に lie down は、疲労や体調に合わせて少し休みたいと伝えるような、身近な場面で使いやすい表現です。
「嘘をつく」という lie も日常会話でよく使われますが、相手との関係や状況によって表現の強さが変わります。
Don't lie to me. のような短い表現は、相手に嘘をつかないよう求める場面で使えます。
親しい相手との会話では率直に使われる一方、状況によっては相手を強く問いただす響きになることもあります。
また、過去の出来事について話すときには、「横になる」の lie → lay と「嘘をつく」の lie → lied がはっきり分かれるため、文脈と一緒に活用形を意識すると混乱を減らせます。
日常会話では現在形だけでなく、過去の出来事を話す機会も多いため、現在形と過去形をセットで区別しておくと実際の会話にも対応しやすくなります。
例文:
- I’m exhausted. I just want to lie down.(すごく疲れた。もう横になりたい。)
- Why did you lie to me?(どうして私に嘘をついたの?)
- I lay on the bed and watched TV.(私はベッドに横になってテレビを見ました。)

日常会話だとlie downとlie toがかなり違う形で出てくるから、前後を見れば意味を判断できそうだね。

「休む場面」なのか「事実ではないことを言う場面」なのかを考えるだけでも、かなり区別しやすくなるよ。
ビジネスシーンやフォーマルな表現
ビジネスやフォーマルな文章では、「嘘をつく」という意味の lie よりも、「問題や責任がどこにあるか」「何かがどこに位置するか」「将来何が待っているか」という抽象的な lie が目立つことがあります。
特に問題の原因や責任の所在を客観的に説明するときには、lie を使った表現が自然になじみます。
例えば、The problem lies in ... は「問題は〜にある」という形で、原因や問題点を説明するときに使われます。
また、The responsibility lies with ... なら「責任は〜にある」という意味になり、担当者や組織の責任範囲を説明する文章で使えます。
こうした表現は、感情的に責任を追及するというより、問題や役割の所在を整理して述べる場面に向いています。
このような表現では、lie を単純に「横になる」と訳すと意味が取りにくくなります。
「ある場所・状態に存在する」という基本的な意味を押さえておくと、抽象的な文章にも対応しやすくなります。
lies in、lies with、lie ahead のようなまとまりで覚えておくと、ビジネス文書やニュース記事を読むときにも意味を取りやすくなります。
例文:
- The main problem lies in the lack of communication.(主な問題はコミュニケーション不足にあります。)
- The responsibility lies with the project manager.(責任はプロジェクトマネージャーにあります。)
- Several challenges lie ahead for the company.(その会社にはいくつかの課題が待ち受けています。)

ビジネスではlieが「横になる」より、「問題や責任がどこにあるか」という意味で出てくることがあるんだね。

特に lies in や lies with は文章で見かけやすいから、単語単体ではなくまとまりで覚えておくと読みやすくなるよ。
まとめ
動詞の lie には、大きく分けて「横になる・横たわる」と「嘘をつく」という2つの意味があります。
同じ lie という形をしていても、過去形は「横になる」なら lay、「嘘をつく」なら lied となるため、文脈だけでなく動詞の形にも注目することが大切です。
また、「横になる」の lie は、人や物がある場所に「存在する」という意味にも広がり、地理的な位置や問題・責任の所在を表す表現でも使われます。
「嘘をつく」の lie は自動詞なので、人を直接目的語にして lie someone とはできません。
「誰に嘘をつくか」を表すときは lie to 人、「何について嘘をつくか」を表すときは lie about ~ とします。
一方、lie down や lie in は日常生活で使われやすく、lie with や lie ahead は抽象的な内容や将来のことを表す表現として覚えておくと便利です。

lieって「横になる」と「嘘をつく」でかなり意味が違って見えるけど、文の形や前後を見れば判断できるんだね。

そうだね、さらに lay・lied・lain などの変化形や、lie to・lie about・lie with などのまとまりまで覚えておくと、実際の英文でも意味を取りやすくなるよ。
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lieだけを見ると「嘘をつく」か「横になる」か迷いそうだね。
後ろの形も見たほうがいいの?