carryの意味は「運ぶ」だけ?日常やビジネスで役立つ多彩な意味を解説
英語の carry は一般的に「運ぶ」と訳されますが、それだけではありません。
物理的に物を移動させるだけでなく、責任・影響・感情・メッセージなど、さまざまな抽象的な意味でも使われます。
日常英会話やビジネス英語で頻出の動詞であり、句動詞や類義語との違いを理解すると、表現の幅が大きく広がります。
本記事では、carryの基本的な意味から、句動詞、類義語比較、日常・ビジネスでの使い方まで、豊富な例文と会話形式で詳しく解説します。
carryの基本定義
carryの動詞の意味
carry の中心的なイメージは「何かを保持したまま移動・継続・伝達すること」です。
日本語の「運ぶ」に最も近いですが、英語では「物理的な移動」だけでなく、「抽象的な要素を伴わせる」意味まで自然に広がります。
このイメージを押さえると、さまざまな用法が一本の線で理解できます。
主な意味は次の通りです。
運ぶ・持ち運ぶ(最も基本):
- She carried a heavy suitcase.(彼女は重いスーツケースを運んだ)
手に持つ・肩にかける・背負うなど、運び方は問いません。
所持している・常に持っている:
- He carries a wallet everywhere.(彼はどこでも財布を持ち歩いている)
「今この瞬間」よりも「習慣的に持っている」感覚です。
支える・耐える:
- This bridge can carry a lot of weight.(この橋は大きな重量を支えられる)
重さ・負担を引き受けるイメージです。
責任・影響・意味などを伴う:
- This position carries great responsibility.(この地位には大きな責任が伴う)
抽象的ですが、英語では非常に自然な使い方です。
音・感情・情報が届く/伝わる:
- His voice carries confidence.(彼の声から自信が伝わる)


全部「何かを抱えたまま進む」という共通イメージでつながってるよ。

責任を運ぶって発想は日本語だと不思議。

英語では「見えないものも運ぶ」って考えると自然なんだ。
carryは自動詞?他動詞?
carry は基本的に他動詞で使われ、ほとんどの場合、後ろに目的語を取ります。
- She carried the box.
- He carries a lot of responsibility.
この場合、「何を運ぶ・伴うのか」が明確に示されます。
一方で、「届く・通る」という意味では、目的語を取らず自動詞的に使われることがあります。
- His voice carries well.(彼の声はよく通る)
- Sound carries far at night.(夜は音が遠くまで届く)
これは「何かを運ぶ」というより、「性質として届く」というニュアンスです。
学習者は次のように覚えると整理しやすくなります。
- 基本:carry+目的語(他動詞)
- 例外:「音・声・におい」など → 自動詞的用法

carryは他動詞って習った。

それで正解だよ。
ただし音や声の話になると例外が出てくるからね。

全部暗記しないとダメ?

いや、「運ぶ対象が見えるかどうか」で判断すると楽だよ。
carryの発音と読み方
- 発音記号:/ˈkæri/
- カタカナ表記:キャリー
アクセントは最初の syllable(ca-) に置かれ、語尾は軽く「リ」と発音します。
日本語の影響で「カリー(curry)」のように伸ばしたり、濁らせたりしないよう注意が必要です。
発音のポイントは以下の点です。
- æ の音:口を横に開き「エ」と「ア」の中間
- r をはっきり言いすぎない(日本語のラ行にしない)
- 語尾を弱く(強く言わない)
- 正:CARRY(キャ↘リー)
- 誤:カリー/キャリィー

発音するとカレーになっちゃう…。

それは æ の音が弱いね。
口をもっと横に開いて。

キャ・リー、ですね。

そう。それでかなりネイティブに近くなるよ。
carryを使った主な句動詞(熟語)
carry out:「実行する・遂行する」の正しい使い方
carry out は「計画・命令・調査・タスクなどを最後まで実行する」という意味で、ビジネスやフォーマルな文脈で非常によく使われます。
単に「do」や「perform」よりも、きちんと遂行するニュアンスが強いのが特徴です。
- We carried out the plan successfully.(私たちはその計画を成功裏に実行した)
- The team carried out the survey over three weeks.(チームは3週間かけて調査を実施した)
- The instructions must be carried out exactly as written.(指示は書かれた通りに正確に実行されなければならない)
日常会話でも使われますが、特に報告やビジネス文書、会議の場で頻出です。

doとcarry outの違いって何?

carry out は「責任を持って最後までやる」感じが強いよ。

なるほど、ビジネス文書で見かけそうですね。

その通り。
日常でも「計画をちゃんと遂行する」場合に使えるよ。
carry on:「続ける・続行する」のニュアンス
carry on は「中断したことや現在進行中のことをやめずに続ける」というニュアンスがあります。
カジュアルな会話で使うことが多く、フォーマルな場では continue に置き換えられることもあります。
- Please carry on with your work.(作業を続けてください)
- They carried on talking despite the noise.(騒音の中でも彼らは話し続けた)
- She carried on practicing piano until midnight.(彼女は夜中までピアノの練習を続けた)
また、強調表現として carry on doing の形で、進行中の行為の継続を強調できます。

continue と carry on ってほとんど同じ?

意味は近いけど、carry on の方が口語的で自然な響きだよ。

じゃあ会話向きですね。

そう、日常会話や軽い文章で多用される表現だね。
carry over:「持ち越す・延期する」のビジネスシーン
carry over は「次の期間や次のステージに影響・内容を持ち越す」という意味です。
会計、スケジュール、計画の延期など、ビジネスシーンで非常に便利に使えます。
- The budget will be carried over to next year.(予算は来年に持ち越される)
- Any unfinished tasks will be carried over to the next meeting.(未完了のタスクは次回の会議に持ち越される)
- The company's liabilities were carried over from the previous quarter.(会社の負債は前四半期から持ち越された)
物理的な移動だけでなく、数字・責任・義務など抽象的な「残り」を持ち越すイメージです。

carry over は「延期」ってこと?

正確には「持ち越す」イメージだね。

数字やタスクにも使えるんですね。

うん、ビジネスで頻繁に出る表現だよ。
carry away:「感情的な意味と物理的な意味」
carry away には大きく2つの意味があります。
感情的に夢中にさせる / 我を忘れる:
- He got carried away by excitement.(彼は興奮のあまり我を忘れた)
- Don’t get carried away with your ideas.(アイデアに夢中になりすぎないように)
物理的に流し去る / 運び去る:
- The flood carried away the bridge.(洪水が橋を流し去った)
共通のイメージは「自分の制御を超えて運ばれる」ことです。
感情面でも物理面でも、「流される」「夢中になる」といったニュアンスが根底にあります。

感情と物理、全然違う感じがする。

でも共通点は「制御を失う」ことだよ。

なるほど、夢中になる感覚も、洪水に流される感覚も似てるんですね。

その通り。
だから carry away は両方の場面で自然に使えるんだよ。
carryと似た意味を持つ英単語との違い
carryとbringの違い
- carry:運ぶ行為や運び方そのものに注目する
- bring:話し手のいる場所に「持ってくる」ことに注目する
例文:
- She carried the documents in her bag.(彼女は書類をバッグに入れて運んだ)
- Please bring the documents to my office.(書類を私のオフィスに持ってきてください)
ポイントは視点の違いです。
carry は運ぶ動作や方法を重視し、bring は「目的地への移動」に焦点を当てます。
また、bring は話し手がいる場所が基準になりやすく、話の中心にいる人や場所との関係が意識されます。

carry と bring ってほとんど同じに感じる…。

違いは視点だよ。
carryは「どう運ぶか」、bringは「どこに持ってくるか」に注目してるからね。

話し手の場所が基準なんですね。

そう、それを意識すると自然に使い分けられるよ。
carryとtakeの違い
- carry:保持したまま運ぶ、方法や状態に焦点
- take:話し手から離れる方向への移動や行為に焦点
例文:
- He carried the child on his back.(彼は子どもを背負って運んだ)
- He took the child to school.(彼は子どもを学校に連れて行った)
carry は「運ぶ対象を保持している」ことに意味があり、take は「話し手や出発点から目的地に移動させる」ことが重視されます。
また、take は物理的移動だけでなく、時間や機会を取る場合にも使われます。

take の方がよく使いますね。

うん、移動や行為の開始点と終点が意識される時は take、方法や保持が重要な場合は carry だよ。

持ち方を意識すればcarry、方向を意識すればtake、ですね。

それを覚えておくと迷わないよ。
日常会話とビジネスで使えるcarryのフレーズと例文
日常英会話で使うcarryの表現
日常会話での carry は、物理的に持つ以外にも「習慣的に持っている」「何かを伴っている」といった意味で使われます。
- Can you carry this for me?(これ持ってくれる?)
- I don’t carry cash anymore.(もう現金は持ち歩いていない)
- She carries an umbrella just in case it rains.(念のため、彼女は傘を常に持っている)
- I usually carry a small notebook to jot down ideas.(普段は小さいノートを持ち歩いてアイデアを書き留める)

carry って物を運ぶだけじゃないんですね。

そう、日常では「常に持っている」という習慣的な意味でもよく使うよ。

なるほど、なるべく自然に会話に取り入れられそうです。

そう、それがポイントだね。
ビジネス英語での使い方
ビジネス英語では carry は責任やリスク、義務などを伴う意味でよく使われます。
- The company carries a lot of responsibility.(その会社は大きな責任を負っている)
- This decision carries risks.(この決定にはリスクが伴う)
- Each team member carries their own tasks and deadlines.(各チームメンバーは自分のタスクと締め切りを抱えている)
- This project carries significant implications for the company.(このプロジェクトは会社にとって重要な意味を持つ)

責任やリスクまで carry できるんですね。

そう、物理的なものだけじゃなく、抽象的な「負担」を運ぶ感覚だね。
意外な意味で使うcarryの例文
carry には物理的・抽象的な意味以外にも、音や感情、メッセージを「届ける」ニュアンスがあります。
- Her speech carried a strong message.(彼女のスピーチは強いメッセージを伝えていた)
- The sound carries far at night.(夜は音が遠くまで届く)
- His words carried weight in the committee.(彼の発言は委員会で大きな影響力を持った)
- The aroma of coffee carried throughout the office.(コーヒーの香りがオフィス中に漂った)

音や香りまでcarryできるの?

うん、「何かが届く」「影響を与える」という拡張イメージで使えるよ。

なるほど、抽象的な意味も広いですね。

そう、これを覚えておくと表現の幅がぐっと広がるよ。
まとめ
carry は「何かを保持しながら移動・継続・影響させる」動詞です。
物理的な「運ぶ」から、抽象的な「責任・意味・影響」を伴う使い方まで、多彩なニュアンスがあります。句動詞や類義語との違いを意識すると、日常会話やビジネス英語でも自然に表現できます。

carry って、最初はただの「運ぶ」だけだと思ってた。

うん、でも抽象的な責任や影響、感情まで「運ぶ」イメージだと理解すると便利だよ。

句動詞、 bring や take との違いも理解できたわ。

それなら、日常でもビジネスでも自然に使えるね。


carryって、思ったより意味が多いですね。