overcomeの意味と使い方は?困難を乗り越える表現をマスターしよう
英語で「困難を乗り越える」「弱点を克服する」と言いたいとき、真っ先に思い浮かぶ動詞が overcome です。
ニュース、ビジネス、日常会話まで幅広く使われる一方で、「いつも trouble と一緒に使うだけ?」「感情に使えるの?」と、実は細かいニュアンスがつかみにくい単語でもあります。
この記事では、overcome の基本的な意味・形・発音から、「困難を克服する」コアの語感、さらに自然な例文までまとめて解説します。
overcomeの基本情報をチェック
overcomeの動詞の意味
overcome は動詞で、「困難・障害・弱点などに打ち勝つ」「努力の末に乗り越える」という意味を持ちます。
ポイントは、簡単にはいかない状況に対して使われるという点です。
単なる solve(解決する)や fix(直す)と違い、
overcome には 抵抗・苦労・精神的な壁 といった要素が含まれます。
また、能動態と受動態で意味が大きく変わるのも特徴です。
- 能動態:困難・恐怖・問題を「克服する」
- 受動態:感情や状況に「圧倒される」
この二面性を理解すると、ニュース記事やスピーチの英語が一気に読みやすくなります。
例文:
- She overcame many difficulties.(彼女は多くの困難を乗り越えた)


努力や葛藤が前提にある動詞なんだ。

だから problem だけじゃなく fear とも合うんですね。

心の壁を越える感じが出るのが特徴だよ。
overcomeの名詞形は?
overcome そのものに名詞形はありません。
そのため、「克服」「乗り越え」という名詞の意味を表したい場合は、別の形や別の単語を使います。
最も一般的なのが、overcoming(動名詞) です。
これは「〜を克服すること」という意味になり、ややフォーマルな文脈でも自然に使えます。
また、文脈によっては以下のような言い換えも可能です。
- victory over ~(~に対する勝利)
- triumph over ~(困難を乗り越えた成功)
ただし、日常英語・学習英語では overcoming が圧倒的に使いやすいです。
例文:
- The overcoming of fear takes time.(恐怖を克服するには時間がかかる)

overcome の名詞って作れないんですね。

うん、英語的には存在しないね。

じゃあ「克服」はどう表せばいいの?

overcoming を使えば、ほぼ困らないよ。
overcomeの過去形・過去分詞形
overcome は 不規則動詞 で、形の変化に注意が必要です。
- 原形:overcome
- 過去形:overcame
- 過去分詞:overcome
特に間違えやすいのが、過去分詞が overcame ではない点です。
現在完了形や受動態では、必ず overcome を使います。
この形を間違えると、文法的に一気に不自然になるため、セットで覚えるのが安全です。
例文:
- She overcame many difficulties.(彼女は多くの困難を乗り越えた)
- He has overcome his fear of failure.(彼は失敗への恐怖を克服してきた)

has overcame って言いそうになる…。

それ、かなり多いミスだね。

現在完了は has overcome なんですね。

そう、過去分詞は原形と同じって覚えよう。
overcomeの発音と読み方
overcome の発音は /ˌoʊvərˈkʌm/ です。
カタカナでは「オウヴァカム」に近くなります。
特に注意したいのは come の部分 で、/koʊm/(コーム)ではなく、/kʌm/(カム) と短く発音します。
また、アクセントは後半の -come に置かれます。
前半の over は弱く、流すように発音するのが自然です。

ずっと「オーバーコーム」って読んでた。

実は「カム」なんだよ。
come と同じ音。

アクセントも後ろなんですね。

そこを意識すると一気に英語っぽくなるよ。
overcomeの基本的な使い方とコアの語感
基本は「overcome + 名詞」:困難・壁を乗り越える
overcome の最も基本的な使い方は、overcome + 名詞 という形です。
この名詞には、「努力や精神的な強さが必要なもの」が来るのが特徴です。
単なるトラブルよりも、簡単には解決できない壁を表す語と相性がいい動詞だと考えると分かりやすくなります。
よく一緒に使われる名詞には、以下のようなものがあります。
- difficulty(困難)
- problem(問題)
- obstacle(障害)
- fear(恐怖)
- weakness(弱点)
「問題を解決した」という事実だけでなく、そこに至るまでの努力や葛藤まで含めて表現できるのが overcome の強みです。
例文:
- She overcame many difficulties.(彼女は多くの困難を乗り越えた)
- We must overcome this obstacle.(私たちはこの障害を乗り越えなければならない)

overcome の後ろって、だいたい重たい名詞が来ますね。

簡単に終わる話にはあまり使わないね。

「壁を越える」感じがそのまま出ますね。

その感覚を持っておくと、使いどころを間違えにくいよ。
「自分に勝つ」は英語で?overcome yourselfのニュアンス
日本語の「自分に勝つ」をそのまま英語にしようとして overcome yourself と言いたくなる人は多いですが、この表現は英語ではほぼ使われません。
理由は、overcome が「相手にする対象(困難・弱点・感情)」をはっきり名詞で示す動詞だからです。
英語では「自分」そのものではなく、自分の中にある具体的な弱点を目的語にします。
例文:
- He overcame his fear of speaking English.(彼は英語を話す恐怖を克服した)
このように言うことで、意味が一気に明確になります。

「自分に勝つ」って英語だと難しいわ。

英語は抽象的な「自分」より、中身を言う言語なんだ。

fear とか weakness を言えばいいんですね。

それが一番自然で伝わりやすいよ。
状況を打破する「克服」としてのovercome
overcome は、個人の弱点だけでなく、組織・社会・人生レベルの困難を語るときにもよく使われます。
この場合、
- 長期間続いていた問題
- 大きな危機や逆境
- 一度は失敗した状況
といったものを「努力の末に乗り越えた」ニュアンスになります。
ニュース記事、ビジネス文書、スピーチなど、ややフォーマルな場面で頻出するのもこの使い方です。
例文:
- The company overcame the crisis.(その会社は危機を乗り越えた)
- They overcame years of hardship.(彼らは長年の苦難を克服した)

ニュースで overcome をよく見る理由が分かったわ。

単なる回復じゃなく、「耐えて乗り越えた」感じが出るからね。

前向きで力強い印象あるね。

だから公式な文章で好まれるんだ。
注意!「圧倒される」という意味で使われる受動態の形
overcome は受動態になると、意味が大きく変わります。
この場合、「克服する」ではなく、感情や状況に飲み込まれる・圧倒されるという意味になります。
構文は次の形が基本です。
- be overcome with 感情
- be overcome by 感情・出来事
ここでは、話し手は「戦って勝つ側」ではなく、感情に支配される側になります。
例文:
- She was overcome with joy.(彼女は喜びで胸がいっぱいになった)
- He was overcome by sadness.(彼は悲しみに圧倒された)

同じ overcome なのに真逆の意味だわ。

受動態になると立場が逆転するんだ。

自分が主語で、感情にやられてる感じですね。

その視点で見ると、読み間違えなくなるよ。
overcomeの例文と自然な表現
日常生活で使える:苦手や恐怖を克服するフレーズ
日常会話で overcome が使われるのは、個人的な苦手意識や恐怖を乗り越えた経験を語るときです。
ポイントは、「一瞬で終わる出来事」ではなく、時間をかけて向き合った結果としての克服を表すことです。
そのため、fear、shyness、anxiety などの名詞とよく組み合わされます。
例文:
- I finally overcame my fear of dogs.(ついに犬への恐怖を克服した)
- She is trying to overcome her shyness.(彼女は人見知りを克服しようとしている)
- He overcame his anxiety about public speaking.(彼は人前で話すことへの不安を克服した)

finally が入ると達成感があるわ。

「時間がかかった」感じがよく出るよ。

苦手だったものほど overcome が合いますね。

まさにその使い方が自然だよ。
ビジネス・キャリア:危機や課題を乗り越える表現
ビジネスシーンでは、overcome は困難な状況を乗り越え、前進したことを表す前向きな動詞として使われます。
単なる結果よりも、「チームの努力」「戦略」「忍耐」といった背景を含ませられるため、報告書・プレゼン・面接で非常に使いやすい表現です。
例文:
- Our team overcame many challenges.(私たちのチームは多くの課題を乗り越えた)
- Strong leadership helped us overcome the crisis.(強いリーダーシップが危機を乗り越える助けとなった)
- The project team overcame tight deadlines and delivered on time.(プロジェクトチームは厳しい締め切りを乗り越えて期限内に完成させた)

面接で使うと評価高そう。

「困難→行動→成果」が一語で伝わるからね。

努力をアピールできますね。

だからビジネス英語で定番なんだ。
メンタル・感情:悲しみや喜びに「圧倒される」時の言い回し
感情を表す場面では、overcome は 受動態 で使われるのが特徴です。
このときの意味は「克服する」ではなく、感情に包まれる・圧倒されるとなります。
感情が主役で、人はそれを受ける側になるイメージです。
例文:
- I was overcome with emotion.(感情が込み上げてきた)
- She was overcome by relief.(彼女は安堵感に包まれた)
- She was overcome with gratitude after hearing the news.(その知らせを聞いて、彼女は感謝の気持ちで胸がいっぱいになった)

気持ちが抑えきれない感じですね。

そう、自分でコントロールできていない状態だね。

能動態と意味が全然違うわ。

受動態かどうかが判断ポイントだよ。
試験・人間関係:ネイティブならこう使う!応用例文集
overcome は、試験や人間関係など、人生の節目やストレスの多い場面でもよく使われます。
特に、失敗や対立があったあとに、「それでも前に進んだ」という流れを表すのに適しています。
例文:
- He overcame his failure and passed the exam the next year.(彼は失敗を乗り越え、翌年試験に合格した)
- They overcame their differences and worked together.(彼らは意見の違いを乗り越えて協力した)
- She overcame her nervousness and performed well in the interview.(彼女は緊張を乗り越えて、面接でうまくやった)

人間関係にも使えるのは便利ですね。

対立があった前提が自然に伝わるからね。

少し大人っぽい表現に感じるわ。

落ち着いた場面ほど映える単語だよ。
まとめ
overcome は、単に問題が解決したことを示すのではなく、困難・恐怖・感情・対立といった壁に向き合い、乗り越えた結果を表す動詞です。
能動態では「克服する」、受動態では「感情や状況に圧倒される」という意味になるため、文の形と目的語を意識することが自然な使い分けのカギになります。

overcome って、思ったより使い分けが大事なんですね。

うん、でもコアは一貫してるよ。「抵抗を越える」って感覚だよ。

名詞と受動態を意識すれば迷わなそう。

それができれば、日常でもビジネスでも自信を持って使えるね。


overcome って「解決する」より重たい感じがありますね。