pressの意味とは?「押す」から広がる多彩な使い方をマスター
英語の press は、日本語では真っ先に「押す」と訳される基本動詞です。
しかし実際には、ボタン操作のような物理的な動作から、精神的な圧力、要求、社会的な働きかけまで、非常に幅広い意味で使われます。
特に press(動詞) は、日常会話・ビジネス・ニュースのすべてで頻出する重要語であり、使い分けを理解していないと文脈を誤解しやすい単語でもあります。
本記事では、「押す」というコアなイメージを軸に、press の意味がどのように広がっていくのかを体系的に整理していきます。
目次
pressの基本定義
pressの動詞の意味
press は「押す」「押し付ける」を基本イメージとする動詞で、一定の場所に対して、意図をもって継続的に力を加えるという感覚が核にあります。
単なる一瞬の接触ではなく、「しっかり押す」「押し続ける」ニュアンスが含まれるのが大きな特徴です。
この物理的イメージから、英語では以下のように意味が自然に広がります。
- ボタンやスイッチを操作する
- 物を平らにする・圧縮する
- 人に決断や行動を強く求める
- 困難な状況でも前進する
つまり press = 圧力をかける行為全般 と考えると理解しやすくなります。
日本語の「押す」よりも、力の強さ・持続性・意図性が明確な点が英語らしいポイントです。
例文:
- Please press the red button firmly.(赤いボタンをしっかり押してください。)


そう、英語だと「ちゃんと圧をかける」イメージがかなり大事なんだ。
名詞としてのpressの意味
名詞の press は、主に「新聞・テレビ・ネットメディアなどの報道機関全体」を指します。
単数・複数の区別というより、集合的にマスコミをまとめて表す語として使われるのが特徴です。
この意味は、情報やニュースを社会に向けて「押し出す(press out)」という発想から生まれています。
そのため、政治・事件・記者会見など、公的でフォーマルな文脈で頻繁に登場します。
また、もう一つの重要な意味が「圧力をかける機械」です。
印刷機、ワインやオリーブオイルを作るための圧搾機などがこれに当たります。
動詞 press の意味が、そのまま名詞化した用法と言えます。
例文:
- The press criticized the new policy.(マスコミはその新しい政策を批判した。)

ニュースのpressって、会社名じゃないんだね。

うん、「報道陣全体」をひとまとめに言ってる表現だよ。
pressの発音と読み方
press の発音記号は /pres/。
日本語カタカナでは「プレス」と表されますが、実際の英語では母音を伸ばさず、短く・歯切れよく発音します。
特に語尾の -s を弱く落とさず、軽く息を出すのがポイントです。
また、動詞・名詞どちらで使っても発音は変わりません。
強勢(アクセント)は常に1音節目にあり、非常に発音しやすい単語の一つです。
命令文(Press the button.)では、やや強めに発音されることが多く、実際の会話では「指示・操作」のニュアンスが音にも表れます。

「プレェス」って伸ばすのは違う?

うん、短く「プレス」って切る方が英語っぽいよ。
pressの「押す」から広がる多彩な意味
基本用法:ボタン操作やアイロンがけ
press の最も基本的で使用頻度が高いのが、ボタン操作やアイロンがけです。
これらに共通するのは、決まった位置に対して、意識的に力を加えるという点です。
ボタンは押した瞬間に反応しますが、英語ではその動作を「一瞬の接触」ではなく、「正確に押し込む操作」として捉えます。
アイロンがけの場合も同様で、布の上にアイロンを当て、ある程度の圧をかけながら整える動作を表します。
単に触れるだけではなく、「形を整えるために圧をかける」点が press の本質です。
例文:
- Press the start button gently but firmly.(スタートボタンを優しく、しかししっかり押してください。)
- She pressed her shirt to remove the wrinkles.(彼女はシワを取るためにシャツにアイロンをかけた。)

ボタンもアイロンも、同じpressなんだね。

「正しい位置に圧をかける」って共通点があるからね。
圧力をかける:果汁を搾る・押しつぶす
press は、物に強い圧力を加えて中身を取り出したり、形状を変えたりする場面でも使われます。
果物を搾ってジュースを作る、金属や缶を平らにするなど、結果として「元の形が変わる」のが特徴です。
この用法では、力の強さだけでなく、機械的・工程的に圧縮するニュアンスが含まれます。
そのため、工場・食品加工・環境問題などの文脈でよく登場します。
例文:
- The machine presses apples into juice.(その機械はリンゴを圧搾してジュースにする。)
- He pressed the can flat with his foot.(彼は足で缶を踏みつぶした。)

このpressはかなり物理的だわ。

「圧縮して変形させる」感じが強い用法だよ。
精神的な圧力:強く要求する・無理強いする
press は比喩的に、人に心理的な圧力をかける意味でも使われます。
相手に選択・決断・回答を迫るときに用いられ、「丁寧な依頼」よりも一段強いニュアンスを持ちます。
ここでの press は、相手の意思に継続的に働きかける点が重要です。
一度きりのお願いではなく、繰り返し・粘り強く求めるイメージがあります。
そのため、状況によっては「無理強い」「圧迫感」を含む表現になります。
例文:
- They pressed him to accept the offer.(彼らは彼にその提案を受け入れるよう強く迫った。)

ちょっと強引な感じもする。

相手にプレッシャーを与える表現だから使いどころは注意だね。
突き進む:人混みを「押し分けて」前進する
press には、抵抗がある状況の中でも、力をかけながら前進するという意味があります。
人混みを進む場面では、周囲の人に圧をかけつつ、少しずつ前に進むイメージです。
この用法は物理的な移動だけでなく、困難な状況や反対意見の中で「前進し続ける」という比喩的な意味にもつながります。
止まらず、あきらめずに進む姿勢が強調されます。
例文:
- He pressed through the crowd toward the exit.(彼は出口に向かって人混みを押し分けて進んだ。)

pushより落ち着いた感じがするわ。

勢いよりも「じわじわ進む」感じがpressだね。
pressの句動詞・イディオム
press ahead / press on:困難を顧みず進む
press ahead と press on はどちらも「障害・反対・不利な状況があっても前に進み続ける」という意味を持ちます。
共通点は、途中で立ち止まらず、圧をかけるように前進するという press のコアイメージです。
ニュアンスの違いとしては、press on は日常会話からニュースまで幅広く使われ、やや一般的。
一方 press ahead は「計画・方針をそのまま推し進める」という意志決定の色合いが少し強く、フォーマルな文脈で使われやすい傾向があります。
例文:
- Despite strong opposition, the company pressed ahead with the plan.(強い反対があったにもかかわらず、その会社は計画を推し進めた。)
- We decided to press on despite the rain.(雨にもかかわらず、私たちは進み続けることにした。)

どっちを使うか迷いそう…。

日常ならpress on、方針や決定の話ならpress aheadが無難だよ。
be pressed for time:時間に追われている
be pressed for time は、「時間に圧迫されている」「余裕がない」状態を表す非常に定番のイディオムです。
ここでの press は、締切や予定が人を内側から押しているイメージを作ります。
重要なのは、この表現が一時的な状況を指す点です。慢性的に忙しいというより、「今この瞬間、時間が足りない」というニュアンスで使われます。
ビジネス・日常会話どちらでも自然に使える万能表現です。
例文:
- I’m a bit pressed for time, so let’s keep this short.(少し時間がないので、手短にしましょう。)

忙しいって言いたいときに便利そうだわ。

言い訳っぽくならずに状況を伝えられるよ。
press someone for...:~を詰め寄る
press someone for ... は、相手から情報・答え・行動を引き出そうとして、強く、継続的に求める表現です。
単なる質問ではなく、「簡単には引き下がらない」姿勢が含まれます。
この表現は、記者会見・交渉・警察の事情聴取など、緊張感のある場面でよく使われます。
状況によっては攻撃的・失礼に聞こえることもあるため、使う立場と文脈には注意が必要です。
例文:
- The journalist pressed the minister for a clear answer.(記者は大臣に明確な回答を強く求めた。)

普通の質問よりかなり強そう。

相手にプレッシャーをかける覚悟があるときの表現だよ。
pressとpushの違いと使い分け
根本的なイメージの差:面か点か、持続か一瞬か
press と push の最大の違いは、力のかかり方と時間軸にあります。
press は「面」で対象に力をかけ、ある程度の時間、持続的に圧を加えるイメージです。
一方 push は「点」で対象に力を加え、瞬間的な力によって動かす感覚が中心になります。
この違いを意識すると、多くの用法が自然につながります。
press は「その場で反応させる」「状態を変える」動作に向き、push は「位置を変える」「前に進ませる」動作に向いています。
つまり、結果が“反応”なのか“移動”なのかが判断基準になります。
例文:
- Press the button until the light turns on.(ランプが点くまでボタンを押し続けなさい。)

時間の長さまで関係あるんだ。

そこを意識すると使い分けが一気に楽になるよ。
ボタン操作で迷ったら?pressが好まれる理由
ボタン操作では、英語ではほぼ例外なく press が使われます。
その理由は、ボタンが「押した場所から動かすもの」ではなく、定位置で反応を起こさせる装置だからです。
押した結果として起こるのは、移動ではなく「電源が入る」「画面が切り替わる」といった反応です。
この「反応を引き出すために圧をかける」感覚が press と完全に一致します。
そのため、マニュアル・UI表示・アナウンスでは press が定番表現になります。
例文:
- Press OK to continue.(続行するにはOKを押してください。)

push the button でも意味は通じる?

通じるけど、自然さは press が圧勝だね。
定位置で力を加える「press」と物理的な移動の「push」
press は「対象そのものは動かさず、状態や反応を変える」動作を表します。
一方 push は「対象を物理的に移動させる」ことが目的です。
この違いを理解すると、具体例が一気に整理できます。
例えば、ボタン・期限・相手の判断などは press、ドア・箱・人・家具などは push が自然です。
press は目に見えない圧力にも使えますが、push は基本的に物理的な移動が伴います。
例文:
- She pressed her hand against the glass.(彼女はガラスに手を押し当てた。)
- He pushed the door open.(彼はドアを押して開けた。)

動かすかどうかで考えると迷わないね。

それが一番シンプルで強い判断基準だよ。
例文集:日常・ビジネス・報道別の使い分け
日常会話:エレベーターや家電操作で使うpress
日常会話で最もよく出会う press は、エレベーターや家電、スマートフォンなどの操作場面です。
これらはすべて「決まった位置にあるボタンを押して、反応を起こす」という共通点があります。
英語では、このような操作を push よりも press で表すのが自然です。
特にアナウンスや表示文では press が定番で、旅行・留学・海外製品の操作説明でも頻出します。
例文
- Press 3 for the third floor.(3階へ行くには3を押してください。)
- Press and hold the power button.(電源ボタンを長押ししてください。)
- Press any key to continue.(続行するにはいずれかのキーを押してください。)

家電の説明って、ほぼpressばっかりだね。

「操作=press」って感覚で覚えると楽だよ。
ビジネス英語:交渉やスケジュール調整でのpress
ビジネス英語での press は、「要求する」「催促する」「プレッシャーをかける」という意味で使われることが多くなります。
交渉や納期、回答期限など、相手の行動を早めたい場面で頻出します。
この用法では、丁寧な依頼よりも一段強いニュアンスがあり、「状況的に余裕がない」ことを示唆します。
ただし、命令ほど強くはなく、ビジネスの現場では現実的でよく使われる表現です。
例文:
- We are being pressed to shorten the schedule.(私たちはスケジュールを短縮するよう求められている。)
- The manager pressed the team for faster results.(マネージャーはチームに迅速な成果を求めた。)
- The client is pressing us for a final decision.(クライアントが最終判断を強く求めている。)

ちょっとピリッとした空気を感じるわ。

余裕がない状況を端的に伝えられる表現なんだ。
ニュース・メディア:社会的な要求を伝える際のpress
ニュースや報道では、press は「世論・団体・個人が、権力や組織に対して行動を求める」文脈で使われます。
ここでは個人間のやり取りではなく、社会的・集団的な圧力を表すのが特徴です。
抗議活動、政策要求、企業への改善要請など、「公式な場での要求」を簡潔に伝える語として press は非常に便利で、見出しや本文で頻繁に用いられます。
例文:
- Activists pressed the government to take immediate action.(活動家たちは政府に即時の行動を求めた。)
- The public is pressing for transparency.(国民は透明性を強く求めている。)
- Lawmakers were pressed to respond to public criticism.(議員たちは世論の批判への対応を迫られた。)

ニュースだと、個人より大きな力を感じるね。

社会全体が圧をかけているイメージだよ。
まとめ
press は「押す」というシンプルな動作を出発点にしながら、
- ボタンやスイッチを定位置で操作する
- 圧力をかけて変化を起こす
- 相手に心理的・社会的なプレッシャーを与える
- 困難な状況でも前に進み続ける
といった形で意味が広がっていく動詞です。
共通しているのは、「継続的に力を加え、結果を引き出そうとする」というイメージです。
この点を押さえることで、press と push の違いや、抽象的な用法も自然に理解できるようになります。

最初は「押す」しか知らなかったけど、全部つながってる感じがするわ。

力をかけ続けるイメージで考えると、意味がブレなくなるよ。

ニュースやビジネスで出てきても、もう怖くなさそう。

press はイメージで覚えると一気に楽になるからね。


pressって、ただ押すだけじゃない感じがするね。