なぜfrustrateは間違いやすい?動詞の意味を勘違いしないための注意点
英語学習をしていると、「frustrate」という単語を見かける機会は意外と多くあります。
ところが、この単語は日本人学習者が勘違いしやすい単語の代表格でもあります。
原因のひとつは、日本語でよく使われる「フラストレーション」という言葉の影響です。
そのため、「frustrate=イライラする」と覚えてしまう人も少なくありません。
しかし実際には、英語のfrustrateは単純に感情を表す単語ではなく、「思い通りに進まない状況を生み出す」「計画や期待を妨げる」といった意味合いを持っています。
また、frustrateは他動詞であるため、日本語の感覚のまま使うと文法的なミスにつながりやすい単語でもあります。
「frustratedとの違いがよくわからない」「frustratingとどう使い分けるの?」「annoyやdisappointとは何が違うの?」と感じたことがある人もいるかもしれません。
この記事では、frustrateの基本的な意味やコアイメージを整理しながら、学習者がつまずきやすいポイントをわかりやすく解説していきます。
あわせて、よく使われる表現や類義語との違いも紹介するので、読み終わる頃にはfrustrateを自信を持って使い分けられるようになるはずです。
目次
frustrateの基本解説
frustrateの動詞の意味
frustrateは動詞で、「人をイライラさせる」「人の計画や期待をくじく」という意味を持ちます。
ただ単に不快な気持ちにさせるのではなく、「思い通りに進まない状況によって不満やもどかしさを感じさせる」というニュアンスが含まれています。
この単語は感情そのものよりも、その感情を生み出す原因に焦点があるのが特徴です。
何かに邪魔されたり、努力しているのに結果が出なかったりする場面で使われることが多く、仕事や勉強、日常生活など幅広い状況で登場します。
また、人だけでなく計画や試みを妨げるという意味で使われることもあり、ニュースやビジネス文書でもよく見かける表現です。
例文:
- The constant errors frustrated me.(繰り返し起こるミスに私はイライラした。)
- The bad weather frustrated our plans.(悪天候で私たちの計画は妨げられた。)
- Technical problems frustrated the team.(技術的な問題がチームを悩ませた。)


単なる怒りよりも、足止めされたような感覚を含むことが多いよ。
frustrateの名詞形
frustrationはfrustrateの名詞形で、「欲求不満」「もどかしさ」「いら立ち」を表します。
何かがうまくいかず、自分の望む結果に届かないときに生まれる感情を指す言葉です。
日本語でも「フラストレーション」という言葉が使われますが、英語でもほぼ同じ感覚で使われます。
ただし英語では心理的な不満だけでなく、仕事や人間関係、日常生活で感じる小さなもどかしさにも自然に使われます。
そのため、比較的身近な感情を表す一般的な語として覚えておくとよいでしょう。
例文:
- I felt a lot of frustration.(私は大きなもどかしさを感じた。)
- She expressed her frustration openly.(彼女は不満を率直に表した。)

カタカナの「フラストレーション」とほぼ同じ意味で使えるんだ。

そうだね、ただ英語ではもっと幅広い場面で自然に使われるよ。
frustrateの発音と読み方
frustrateの発音は「フラストレイト」に近くなります。
カタカナだけで覚えると実際の発音とずれてしまうことがあるため、辞書の音声もあわせて確認しておくと安心です。
特に語尾の「-trate」の部分は、日本語の感覚で「トレート」と読んでしまう人が少なくありません。
しかし実際には「トレイト」に近い音になります。
また、会話では強く発音される部分と弱く発音される部分があるため、単語だけでなく例文の中で聞いてみるとより自然な発音が身につきます。

語尾は「トレート」じゃなくて「トレイト」に近いんだね。

音声を何回か聞きながら真似すると覚えやすいよ。
なぜ「frustrate」の意味は勘違いされやすいのか?
「frustrate」のコアイメージは「計画や欲求を阻止する」
frustrateを理解するときは、「イライラ」ではなく「阻止する」というイメージから考えるとわかりやすくなります。
もともとこの単語には、人の望みや計画をうまく進まなくさせる意味があります。その結果として生まれる感情が「frustration」です。
そのため、frustrateは感情を直接表す単語というより、「目標達成を妨げる原因」を表す単語として捉える方が自然です。
何かをしようとしているのに障害が現れたり、期待した通りに物事が進まなかったりする場面でよく使われます。
まず「妨げる」というイメージを持つことで、さまざまな使い方が理解しやすくなります。
例文:
- The new rules frustrated our efforts.(新しい規則が私たちの努力を妨げた。)
- Heavy traffic frustrated our attempt to arrive early.(渋滞で早く到着する計画が妨げられた。)

先に「邪魔される」があって、その結果イライラするんだね。

まさにその順番だね。
その流れを意識すると意味を取り違えにくいよ。
日本語の「フラストレーションが溜まる」のイメージが強すぎるから
日本語では「フラストレーションが溜まる」という表現がよく使われます。
そのため、学習者は感情そのものに意識が向きやすく、frustrateも同じ感覚で捉えてしまうことがあります。
しかし英語のfrustrateは、感情そのものよりも「その感情を引き起こす原因」に焦点があります。
英語話者は「何が人をfrustratedにしたのか」という視点で使うことが多いため、日本語のイメージだけで覚えると意味の中心が少しずれてしまいます。
この違いを理解するだけでも、使い方のミスはかなり減ります。

じゃあ日本語の「フラストレーション」と英語のfrustrateは同じ感覚ではないの?

似ている部分はあるけど、英語は原因側を見ることが多いんだよ。
「イライラする(自動詞)」ではなく「イライラさせる(他動詞)」だから
frustrateは他動詞です。つまり、「誰かをイライラさせる」「誰かの計画を妨げる」という形で使われます。
日本語では感情を表す言葉として理解されることが多いため、この文法的な違いで混乱する学習者は少なくありません。
特に英作文では、自分の感情を表現したい場面でfrustrateをそのまま使ってしまうミスがよく見られます。
frustrateは感情の原因側を表す動詞なので、「誰が影響を受けるのか」を意識して使うことが大切です。
他動詞としての性質を理解すると、受動態との違いも自然に見えてきます。
例文:
- This situation frustrates me.(この状況は私をイライラさせる。)

I frustrateだと意味が変わっちゃうんだね。

それだと、「私が誰かをイライラさせる」になってしまうよ。
主語が「人」か「モノ・事柄」かで変わる日本語訳のコツ
英語では、人だけでなくモノや出来事もfrustrateの主語になります。
そのため、日本語に訳すときは直訳ではなく、「何が人をイライラさせているのか」を考えると自然になります。
特に日常会話やビジネス英語では、問題・状況・遅れ・変更などが主語になるケースがよくあります。
日本語では感情を抱く人を中心に表現することが多いため、この主語の違いに慣れることが重要です。
英語らしい発想に慣れると、英文の理解もスムーズになります。
例文:
- The slow internet frustrates me.(遅いネット回線にイライラする。)
- The constant changes frustrated the staff.(度重なる変更にスタッフは困らされた。)

じゃあ、frustrateって人が主語になることは少ないの?

そう思いやすいけど、人が主語になることも普通にあるよ。
英語は出来事や状況を主語にすることも多いから、その印象が強いのかもしれないね。
もう間違えない!「frustrate」を正しく使いこなすための注意点
能動態(frustrate)で使うときは「目的語」に注意する
frustrateを能動態で使うときは、「誰がイライラさせる側で、誰がイライラさせられる側なのか」を意識することが大切です。
特に学習者は主語に注目しがちですが、実際には目的語を見ることで意味の方向がはっきりします。
また、frustrateは感情を引き起こす原因を説明する場面でよく使われます。
状況や出来事が主語になり、その影響を受ける人が目的語になる形が基本です。
この構造を理解しておくと、英文を読んだときにも意味を素早く把握できます。
例文:
- The complicated process frustrated new employees.(その複雑な手続きは新入社員たちを困らせた。)
- His attitude frustrated everyone.(彼の態度はみんなをイライラさせた。)

目的語を見ると意味の向きがわかりやすいね。

誰が影響を受けるのかを確認すると整理しやすいよ。
自分の感情を言いたいときは受動態(be frustrated)にする
自分の気持ちを表現したい場合は、be frustratedを使います。
これは「イライラさせられた状態になっている」という意味から生まれた表現で、日常会話では非常によく使われます。
実際にはfrustrateよりもbe frustratedの方が耳にする機会が多いかもしれません。
仕事がうまく進まないときや、何度挑戦しても成功しないときなど、もどかしい気持ちを自然に伝えられる便利な表現です。
例文:
- I'm frustrated with this situation.(この状況にイライラしている。)
- She was frustrated by the delay.(彼女はその遅れにいら立っていた。)

実際の会話ではこっちを使うことのほうが多そう。

感情を伝える場面では定番の表現だよ。
混同注意!「frustrated」と「frustrating」の使い分け
frustratedは感情を抱いている人の状態を表し、frustratingはその感情を引き起こす原因を表します。
この違いはシンプルですが、多くの学習者が最初につまずくポイントでもあります。
英語では感情系の形容詞に共通するパターンなので、frustratedだけでなくinterestedとinterestingなどにも応用できます。
人なのか原因なのかを意識するだけで、自然な英語表現に近づきます。
例文:
- I'm frustrated.(私はイライラしている。)
- This is frustrating.(これはイライラする。)

じゃあ「私はイライラする」って言いたいときはfrustratingじゃないの?

その場合はfrustratedだよ。
frustratingは原因側になるからね。
応用:「be frustrated」の後に続く前置詞(with / by / at)の使い分け
be frustratedの後にはwith、by、atなどの前置詞が続くことがあります。
どれも「イライラしている」という意味になりますが、少しずつ焦点が異なります。
withは状況や相手への不満、byは直接的な原因、atは結果や出来事への反応として使われることが多いです。
ただし、まずはwithを自然に使えるようになることが優先です。
実際の会話でもwithが最もよく使われるため、最初から細かく覚えすぎる必要はありません。
例文:
- I'm frustrated with my job.(仕事に不満を感じている。)
- I'm frustrated by the delay.(その遅れにイライラしている。)
- I'm frustrated at the result.(その結果に不満を感じている。)

withだけ覚えておけば普段は困らない?

まずはそれで十分だと思うよ。
frustrateとannoyの違い:思い通りにいかない vs 単に不快
annoyは単純に不快に感じることを表します。
相手の言動や騒音などによって気分を害したときによく使われます。
一方でfrustrateには、「目標や計画が思うように進まない」という要素が含まれています。
そのため、同じ不快感でも背景に障害や妨害がある場合はfrustrateの方が自然です。
両者の違いは、単なる不快感なのか、それとも思い通りにいかないもどかしさなのかにあります。
例文:
- His noise annoyed me.(彼の騒音は私を不快にさせた。)
- The delay frustrated me.(その遅れは私をイライラさせた。)

騒音がうるさいならannoyだけど、仕事が進まないならfrustrateなんだね。

frustrateには「思い通りにいかない」感覚が含まれるよ。
frustrateとirritateの違い:じわじわ溜まる vs カチンとくる
irritateは神経を刺激してイラッとさせるイメージがあります。
比較的短時間で起こる不快感や、ちょっとした怒りを表す場面で使われることが多いです。
それに対してfrustrateは、物事がうまく進まない状態が続くことで生まれる感情を表します。
すぐに爆発する怒りというより、徐々に蓄積するもどかしさや不満に近いニュアンスがあります。
例文:
- His comments irritated me.(彼の発言にイラッとした。)
- The project delays frustrated me.(プロジェクトの遅れにうんざりした。)

irritateのほうが瞬間的な怒りに近いんだ。

そうだね、frustrateはもどかしさも含んでいるよ。
frustrateとdisappointの違い:壁にぶつかる vs 期待が外れる
disappointは期待していた結果が得られなかったときに使われます。
期待していたものが実現しなかったことに対する残念な気持ちが中心です。
一方でfrustrateは、目標に向かって進んでいる途中で障害にぶつかったような感覚があります。
どちらもネガティブな感情ですが、frustrateは過程に、disappointは結果に焦点があると考えると違いがわかりやすくなります。
disappointの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- The movie disappointed me.(その映画は期待外れだった。)
- The technical issues frustrated me.(技術的な問題に悩まされた。)

期待外れもfrustrateに入るのかと思ってた。

重なる場面はあるけど、期待が外れたこと自体を言うならdisappointの方が自然だね。
日常会話やビジネスでそのまま使える!「frustrate」の定番フレーズ・例文
自分のイライラやもどかしさを伝える表現
会話ではbe frustratedの形が最もよく使われます。
自分の感情をそのまま伝えられるため、日常会話でもビジネスシーンでも非常に便利な表現です。
また、frustratedは強い怒りを表すわけではなく、「うまくいかなくて困っている」「もどかしく感じている」といった気持ちも含めて表現できます。
そのため、感情を伝えながらも攻撃的な印象を与えにくいのが特徴です。
例文:
- I'm frustrated with my progress.(自分の進歩にいら立っている。)
- I'm getting frustrated.(だんだんイライラしてきた。)
- I'm really frustrated right now.(今すごくイライラしている。)

これならそのまま会話で使えそうだね。

まずはこの形を覚えるのがおすすめだよ。
「計画が頓挫する」「物事がうまくいかない」を意味するビジネス表現
ビジネスではfrustrateが感情表現だけでなく、計画や取り組みを妨げる意味でもよく使われます。
特に問題や障害によって業務が予定通り進まない場面で登場することが多い表現です。
ニュース記事や会議資料でも使われることがあり、「努力が無駄になる」「計画が妨げられる」といったニュアンスを比較的フォーマルに伝えることができます。
感情よりも状況説明として使われるケースも少なくありません。
例文:
- Budget cuts frustrated the project.(予算削減によってプロジェクトは妨げられた。)
- Supply issues frustrated our efforts.(供給問題が私たちの取り組みを妨げた。)
- Technical difficulties frustrated the launch.(技術的な問題が立ち上げを妨げた。)

ビジネスだと感情より障害そのものを表すことも多いんだ。

ニュース記事や会議でもよく見かける使い方だよ。
まとめ
frustrateは「イライラする」という感情だけで覚えると、本来の意味を見失いやすい単語です。
コアイメージは「計画や欲求を妨げること」にあり、その結果としてfrustrationが生まれます。
そのため、まずは「邪魔する」「思い通りに進まなくする」という感覚を押さえることが大切です。
また、frustrateは他動詞なので「イライラさせる」、感情を表すときはbe frustratedという違いも重要です。
さらに、frustratedとfrustratingの使い分けや、annoy・irritate・disappointとの違いまで理解すると、英語での表現の幅が大きく広がります。
最初は「イライラ」という日本語に引っ張られやすい単語ですが、原因と結果の関係を意識すると理解しやすくなります。
例文やフレーズを繰り返し見ながら、誰が感情を抱いていて、何がその原因になっているのかを意識して練習してみましょう。

今まで「イライラする」で覚えていたけど、妨げるって考えるとすごくわかりやすいね。

原因と結果の関係で覚えると、frustrateもfrustratedも自然に使い分けられるようになるよ。
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- 英検3級レベルの基本動詞まとめ...基本動詞を中心に、まず押さえておきたい単語を一気に確認
- 英検準2級レベルの基本動詞まとめ...日常会話ややや応用的な動詞を、例文と一緒に学習可能
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ただ怒らせるというより、思い通りに進まなくてモヤモヤさせる感じなんだね。