保証するassureの本当の意味と活用法
assure は「保証する」と訳されることが多い動詞ですが、実際には「人の不安を取り除く」「安心させる」というニュアンスが強く含まれています。
単に事実を保証するだけでなく、話し手の確信や配慮が相手に伝わる表現である点が特徴です。
本記事では、assure の基本的な意味から具体的な使い方、似た表現との違いまでを分かりやすく解説します。
目次
assureの基本的な意味
動詞としての意味と用法
assure は動詞として「(人に)保証する」「(人を)安心させる」「確信を与える」という意味を持ちます。
最大の特徴は、出来事や物事そのものではなく、人の感情や心理状態に直接働きかける点です。
そのため、assure は人を目的語に取り、後ろに that 節や of を伴う形で使われるのが基本です。
また、assure には「話し手自身が強い確信を持っている」というニュアンスも含まれます。
単なる事実説明ではなく、「自分が責任を持って伝えている」という姿勢が感じられるため、信頼関係を築く場面で効果的です。


うん、断言よりも「安心させる気持ち」が強いね。

相手の不安を前提にしている感じ?

その通り、だから人を目的語にするんだ。
名詞としての意味と用法
assure 自体は名詞として使われることはなく、名詞形として assurance が用いられます。
assurance には「保証」「確約」「請け合い」という意味だけでなく、「安心感」「信頼感」といった抽象的な意味も含まれます。
特にビジネスや公式な文脈では、「確実性を与える言葉」や「安心材料」という意味合いで使われることが多く、契約書・説明文・声明文などで頻出します。
日常会話ではややフォーマルな印象になります。

assurance って、保証書みたいな意味?

物理的な保証書だけじゃなく、「安心させる言葉」も含むよ。

気持ちの面も含まれるんですね。

そう、assure と同じく感情に関わる名詞なんだ。
assureの発音と読み方
assure の発音は /əˈʃʊr/(米音)または /əˈʃɔːr/(英音)で、日本語では「アシュア」に近い音になります。
最初の a は弱く発音され、後半の sure にアクセントが置かれるのがポイントです。
日本人学習者は「アスア」や「アシュール」と発音してしまいがちですが、実際には「ア・シュア」と2拍に近い感覚で発音すると自然になります。
聞き取りの際も、sure の音を意識すると認識しやすくなります。

発音が ensure とごちゃっとする。

assure は「シュ」の音がはっきり出るよ。

確かに、真ん中を意識すると違うね。

発音を意識すると意味の違いも頭に残りやすいよ。
assureの使い方と例文
日常会話でのassureの使用法
日常会話での assure は、相手が不安・疑念・心配を抱いている状況で使われます。
「事実を伝える」というよりも、「気持ちを落ち着かせる」「信じてもらう」ための表現です。
特に、誤解を解きたいときや、相手が半信半疑のときに効果的です。
また、強調語(really / honestly / definitely など)と一緒に使われることも多く、話し手の本気度を伝える役割を果たします。
例文:
- I assure you, I didn’t mean to hurt you.(本当に、傷つけるつもりはなかったんだ)
- I can assure you it’s not a scam.(詐欺じゃないって保証するよ)

日常会話だと、ちょっと大げさに聞こえない?

軽い話題だと大げさだけど、「疑われている」と感じたときには自然だよ。

なるほど、疑いを解く場面ですね。

そう、相手の心理状態がポイントなんだ。
ビジネスシーンでの使用例
ビジネスにおける assure は、「信頼の言語化」として使われます。
顧客・取引先・上司などに対し、問題解決や品質、対応姿勢について安心感を与える役割を担います。
丁寧で責任感のある印象を与えるため、メールや会議で頻繁に使われます。
特に、クレーム対応・進捗報告・約束の再確認といった場面で有効です。
例文:
- We assure you that appropriate measures are being taken.(適切な対応を取っていることを保証します)
- Please be assured that your data will remain confidential.(お客様のデータは厳重に管理されますのでご安心ください)

ビジネスだと、かなりフォーマルですね。

うん、でもその分「責任を持つ姿勢」が伝わるよ。

丁寧だけど、堅すぎない感じだ。

信頼を築く表現としてちょうどいいんだよ。
assureに関連するフレーズと表現
assure を使った代表的なフレーズを理解すると、実際の会話や文章で即座に使えるようになります。
それぞれ微妙にニュアンスが異なる点がポイントです。
- assure someone that ~(〜だと人に保証する)
- assure A of B(AにBを保証する)
- be assured(安心してよい/確信してよい)
be assured は命令形のように見えますが、実際には丁寧で配慮のある表現として案内文や説明文でよく使われます。

be assured って、上から目線にならない?

実は逆で、すごく丁寧なんだ。

そうなんですね。

「どうぞ安心してください」というニュアンスだよ。
assureを使った表現
I assure youの意味と使い方
I assure you は、話し手の強い確信や誠意を相手に伝える表現で、「本当に〜です」「間違いありません」といったニュアンスを持ちます。
単なる情報提供ではなく、「信じてほしい」「安心してほしい」という感情的な働きかけが含まれるのが特徴です。
そのため、相手が疑っている、心配している、あるいは誤解している場面で使うと非常に効果的です。
逆に、明らかに疑いがない場面で使うと、やや大げさに響くこともあります。
例文:
- I assure you, this decision was carefully considered.(この決定は慎重に検討されたものです)

I assure you って、強すぎる感じがしないの?

相手が疑っているなら、むしろ自然だよ。

安心させるための強調なんだ。

そう、感情に寄り添う表現なんだよ。
assure ofの意味とニュアンス
assure A of B は「AにBを保証する」という意味で、that節よりもややフォーマルで落ち着いた印象を与えます。
B には名詞が来るため、支援・品質・安全性など、具体的な内容を簡潔に示したいときに適しています。
特に書き言葉やビジネス文脈で使われやすく、「責任を持って提供する」というニュアンスが含まれます。
例文:
- The manager assured the team of his full support.(上司は全面的な支援を約束した)

that を使うのと、どう使い分けるの?

内容が名詞なら of、文なら that だね。

形で判断できるんですね。

うん、それが一番分かりやすいよ。
assuranceとしての使い方
assurance は assure の名詞形で、「保証」「確約」「安心感」を意味します。単なる事実保証だけでなく、「相手が安心できる状態そのもの」を指す点が重要です。
ビジネスでは、契約・説明文・公式声明などで使われ、「信頼を与える要素」や「安心材料」という意味合いを持ちます。
日常会話ではやや堅いものの、強調したい場面では効果的です。
例文:
- We need some assurance before proceeding.(進める前に何らかの保証が必要です)

assurance って、かなりフォーマルですね。

うん、その分「信頼性」を強く出せる。

安心感そのものを表す感じだね。

それがこの単語の核心だよ。
assureとensureの違い
具体的な違いの解説
assure と ensure はどちらも日本語では「保証する」と訳されがちですが、焦点の置きどころが大きく異なります。
assure は「人の気持ち・心理状態」に向けた動詞であり、相手を安心させたり、疑念を取り除いたりすることが目的です。
一方、ensure は「結果・状態・プロセス」に向けた動詞で、「確実にそうなるようにする」という意味合いを持ちます。
つまり、assure は感情ベース、ensure は仕組み・行動ベースの表現だと言えます。
assure は話し手の言葉そのものが力を持ち、ensure は具体的な対策や手段が前提になる点も重要な違いです。

どちらも「保証」なのに、そんなに違うんだ。

うん。assure は言葉で安心させる、ensure は行動で確実にする感じ。

感情か、結果かの違いですね。

それを意識すると間違えにくいよ。
使用シーンによる使い分け
実際の使用シーンでは、「誰に向けて話しているのか」「何を確実にしたいのか」を考えることが重要です。
相手の不安や疑いを和らげたい場合は assure、ミス防止や結果の保証を示したい場合は ensure を選ぶと自然になります。
例えば、顧客対応では assure を使って安心感を与え、社内マニュアルや手順説明では ensure を使って確実性を示す、といった使い分けが効果的です。

場面で切り替える必要があるんですね。

そう。人に向いているか、仕組みに向いているかで判断する。

日本語訳だけだと分かりにくい。

英語では役割がはっきり分かれているんだ。
まとめ
assure は「保証する」という意味を持ちながらも、本質は相手の不安を取り除き、安心させることにあります。
人を目的語に取り、言葉そのものによって信頼を与える点が最大の特徴です。
一方で ensure は、結果や状態を確実にするための行動や仕組みに焦点を当てる動詞であり、両者は使い分けが重要です。

assure って、ただの「保証」じゃないんですね。

そう。人の気持ちに向いている言葉なんだ。

だから日常会話でもビジネスでも使えるんだ。

うん。不安を感じている相手には assure、結果を確実にしたいときは ensure。

感情か、結果かで考えると分かりやすいですね。

その視点があれば、assure は自然に使いこなせるよ。


assure って、ただの断言とは違うんの?