crawlの意味をチェック!「ゆっくり進む」ニュアンスをマスター
英単語 crawl は「這う」「ゆっくり進む」という基本的な意味を持ちながら、日常会話・IT分野・比喩表現・スラングまで、非常に幅広い場面で使われる動詞・名詞です。
物理的な動作を表すだけでなく、「進行が遅い」「自由に動けない」「段階的に進む」といった共通イメージを軸に、多様なニュアンスを担います。
本記事では、crawl の基本的な意味から句動詞、専門用語、口語表現までを整理し、実際の使用場面に即して理解できるよう解説します。
crawlの基本的な情報
crawlの動詞の意味
crawl は「地面や床に体を近づけて、手足を使いながらゆっくり進む」という意味を持つ動詞です。
最大の特徴は、速度が非常に遅く、努力や制限を伴って前進するという点にあります。
赤ちゃんのハイハイ、兵士が身を伏せて進む動き、洞窟や狭い空間での移動など、自由に立ったり歩いたりできない状況でよく使われます。
また crawl は、人や動物だけでなく、虫・液体・煙・影などが「地面や表面に沿って広がる・進む」様子にも使われます。
このため、視覚的に「低く」「じわじわ動く」イメージを伴う語だと言えます。
さらに比喩的な使い方として、物事の進行が異常に遅いことを表す場合にも頻出します。特に交通状況、交渉、回復過程、時間の経過などに対して用いられ、「苛立ち」や「停滞感」を含むニュアンスを持ちます。
例文:
- The baby began to crawl across the floor.(赤ちゃんが床の上をハイハイし始めた)
- Soldiers crawled through the grass to avoid being seen.(兵士たちは見つからないように草むらを這って進んだ)
- Traffic was crawling along the highway due to the accident.(事故の影響で高速道路の交通はのろのろ進んでいた)


いや、渋滞や時間みたいに「進みが遅いもの」にもよく使われるよ。
名詞としてのcrawlの意味(水泳・IT・渋滞)
crawl は名詞としても使われ、分野ごとに意味が大きく異なりますが、共通しているのは「連続的に進む動き」や「ゆっくりした進行」というイメージです。
腕を交互に回し、足を打ちながら前進する泳法で、英語では the crawl または front crawl と呼ばれます。
スピードは速いですが、腕と脚を絶えず動かし続ける点が語源的なイメージにつながっています。
- IT・検索エンジン: クローリング(web crawl)
検索エンジンのボットがウェブページを巡回し、リンクをたどりながら情報を収集する仕組みを指します。
一気に取得するのではなく、ページを順番に訪問していく点が crawl という語に表れています。 - 渋滞・進行状態: のろのろ運転、停滞状態
come to a crawl の形で、「ほぼ止まりかけの状態」や「極端に遅い進行」を表します。
例文:
- He is practicing the crawl every morning.(彼は毎朝クロールの練習をしている)
- The website limits the crawl frequency.(そのウェブサイトはクロールの頻度を制限している)
- After the accident, traffic came to a crawl.(事故の後、交通はほとんど止まった状態になった)

名詞でも全部イメージは共通してますね。

そう。"少しずつ進む"感覚が核にあるよ。
crawlの発音と読み方
crawl の発音記号は /krɔːl/ です。日本語では「クロール」と表記されることが多く、水泳用語としても定着しています。
発音のポイントは、語尾の l をはっきり発音しすぎず、舌を上歯茎の奥に軽く当てて音を終えることです。
「クロール」というよりも、「クロー(ル)」と余韻を残すイメージが自然です。
また、母音 ɔː は口をやや丸めて、長めに伸ばす音になります。
短く発音すると claw(爪)など別の単語に近づいてしまうため注意が必要です。
発音の比較
- crawl /krɔːl/(這う・のろのろ進む)
- crow /kroʊ/(カラス・自慢する)
- claw /klɔː/(爪)

日本語のカタカナだと全部同じに聞こえる。

だからこそ、母音の長さと l の処理が大事なんだよ。
crawlの句動詞・派生表現を徹底解説
crawl upの意味(這い上がる・よじ登る)
crawl up は「体を低く保ったまま、ゆっくりと這い上がる」「必死によじ登る」という意味の句動詞です。
単なる climb と比べて、余裕がなく、困難や危険を伴う状況で使われるのが特徴です。
傾斜が急な場所、足場が不安定な場所、力を振り絞って進む場面によく用いられます。
また比喩的には、「不利な立場や困難な状況から、時間をかけて少しずつ上向く」という意味でも使われます。
この場合も、急激な成功ではなく、忍耐や努力を重ねるニュアンスが含まれます。
例文:
- The climber crawled up the steep hill.(登山者は急な丘を必死に這い上がった)

climb よりも大変そう。

うん。楽に登る感じは全くないね。
crawl outの意味(這い出す・困難から抜け出す)
crawl out は「狭い場所や閉じ込められた空間から、体を低くして這い出す」という意味です。
トンネル、穴、瓦礫の下など、自由に立てない状況を強く想起させます。
比喩的には、「長く苦しい状況から、ようやく抜け出す」という意味で使われることも多く、経済的困難、精神的な落ち込み、トラブルなどからの回復過程を表す際によく使われます。
この場合、「完全に解決した」というより、「やっと外に出られた段階」というニュアンスが残ります。
例文:
- He crawled out of the tunnel.(彼はトンネルから這い出した)

比喩だと、まだ大変そう。

そう。スタート地点に戻った感じだね。
crawl back の意味(這って戻る・屈辱的に復帰する)
crawl back は「プライドを捨てて戻る」「屈辱的な形で元の場所に戻る」という、感情的に非常に強いニュアンスを持つ表現です。
自分の意思で戻るというより、選択肢がなく、仕方なく戻る状況で使われます。
特に仕事、人間関係、組織などに関連して使われることが多く、「一度離れたが失敗して、立場を下げて復帰する」といった含みがあります。
話し手の皮肉や否定的な感情が込められることも少なくありません。
例文:
- He had to crawl back to his old job.(彼は屈辱的な形で元の仕事に戻らざるを得なかった)

かなりきつい表現ですね。

うん。感情的な重さがある言い方だよ。
crawl off の意味(その場を這って去る)
crawl off は「弱った状態で、その場から這って離れる」という意味です。
怪我や疲労、敗北などにより、まともに歩けない状態を強く示唆します。
比喩的には、「責任を追及された後に黙って退く」「失敗して目立たないように去る」といった意味でも使われ、消極的でみじめな印象を与えます。
walk off と比べると、状況の深刻さやダメージの大きさがはっきり表れます。
例文:
- The injured animal crawled off into the bushes.(怪我をした動物は茂みの中へ這って去っていった)

かなり弱っている感じがするわ。

うん。静かに退場するイメージだね。
例文で学ぶcrawlの使い方
日常会話でよく使うフレーズ(赤ちゃん・虫・渋滞)
日常会話では crawl は「実際に這う動作」だけでなく、動きが遅くてイライラする状況を表す際にも非常によく使われます。
特に赤ちゃん、虫、交通状況といった、視覚的に「ゆっくり・低く動く」対象と相性の良い動詞です。
赤ちゃんに対しては、成長過程を表す自然な表現として使われ、walk より前の段階を示します。
虫の場合は、やや不快感を含む描写になることが多く、感情がにじむ点が特徴です。
渋滞では、人が直接這っていなくても「進んでいるが、ほぼ止まっている」という感覚を伝える比喩として定着しています。
例文:
- The baby is learning how to crawl.(赤ちゃんはハイハイを覚えているところです)
- Ants crawled all over the table.(アリがテーブルの上を這い回っていた)
- The traffic is crawling this morning.(今朝は交通がのろのろ進んでいる)

渋滞なのに「這う」って面白いですね。

動いてはいるけど、全然進まない感じが伝わるでしょ。
IT・ビジネス業界でのcrawlの表現(検索エンジン・データ収集)
IT分野では crawl は、「ウェブページを巡回して情報を収集する」という専門的な意味で使われます。
検索エンジンがリンクをたどりながらページを確認していく動作を web crawl(クローリング) と呼び、SEOやサイト運営では欠かせない概念です。
この用法では、crawl にはネガティブな遅さのイメージはなく、「体系的に」「順序立てて」情報を集めるというニュアンスが強くなります。
一方で、サーバー負荷や情報更新頻度の管理といった文脈では、crawl rate(巡回頻度)を調整する必要がある、という実務的な使われ方もします。
例文:
- Search engines crawl websites regularly.(検索エンジンは定期的にウェブサイトをクロールしている)
- We need to control the crawl rate.(クロールの頻度を制御する必要がある)

日常英語と全然印象が違いますね。

うん。ITだと中立〜ポジティブな専門用語だよ。
スラング・口語表現としてのcrawl(媚びる・鳥肌が立つ)
口語やスラングでは crawl は、感情や態度を強調する比喩表現として使われます。
代表的なのが make one’s skin crawl(鳥肌が立つほど不快)という表現で、恐怖・嫌悪・強い違和感を表します。
また crawl to someone / crawl back の形では、「媚びる」「へりくだりすぎる」「屈辱的な態度を取る」といった否定的な評価を含みます。
これらの用法では、物理的な動作よりも「精神的に低い立場にいる」というイメージが前面に出ます。
例文:
- He makes my skin crawl.(彼のせいで鳥肌が立つほど不快だ)
- Stop crawling to your boss.(上司に媚びるのをやめなよ)

かなり感情がこもりますね。

そう。嫌悪感や軽蔑をはっきり伝える言い方だよ。
まとめ
crawl は単に「這う」という意味にとどまらず、「低い位置で」「ゆっくり」「制限を受けながら進む」というコアイメージを持つ語です。
このイメージを押さえることで、赤ちゃんの動作、渋滞、検索エンジンの巡回、さらには感情を表すスラングまで、一貫して理解できるようになります。
動詞・名詞・句動詞いずれの場合でも、「スピード感」と「状況の厳しさ」に注目することが、自然な使い分けの鍵になります。

crawl って、場面ごとに意味が全然違うと思ってたわ。

実は全部「ゆっくり制限付きで進む」って感覚でつながっているんだよ。

それが分かると、ITやスラングでも理解しやすいですね。

うん。コアイメージをつかむと、応用が一気に楽になるよ。


crawl は必ず人が動く時に使うの?