mentionの正確な意味は?日本人が間違えやすいニュアンスを徹底解剖
英語の mention は「言う」と訳されることが多いですが、実際には「軽く触れる」「詳しくは説明しない」といった独特のニュアンスを持つ動詞です。
日常会話からビジネス文書まで幅広く使われるこの単語を正しく理解することで、より自然な英語表現が可能になります。
本記事では、動詞・名詞の意味、文型、発音、類似表現との違い、そして日常・ビジネスでの具体的な使い方を解説します。
mentionの基本的な情報
mentionの動詞の意味
mention の基本イメージは、単に「言う」ではなく、
- 会話や文章の中で軽く触れる
- 主題ではなく、補足的に話題に出す
- 詳細説明や感情をあまり伴わない
という点にあります。
- He mentioned the issue at the meeting. (会議でその問題に軽く触れた)
この文から読み取れるのは、「問題が議論の中心になった」わけではなく、 一応話題として出された程度という温度感です。
また、mention は話し手の意図として、
- 「重要ではない」
- 「今は深掘りしない」
- 「覚えておいてほしいだけ」
といった距離感を自然に表現できます。


say は“伝える”だけど、mention は“ついでに触れる”感じだね。
重要度が低いよ。
名詞としてのmentionの意味は?
名詞の mention は、「言及」「話題に出すこと」を意味し、 書き言葉寄り・フォーマル寄りの表現です。
- There was no mention of the price. (価格についての言及はなかった)
この文では、「価格が完全に無視された」「一切触れられていない」ことを示しています。
名詞の mention は、特に以下のような場面でよく使われます。
- ニュース記事
- ビジネス文書・契約書
- レポート・論文
また、no / little / brief mention などと組み合わせることで、言及の量や重要度をコントロールできます。
- The report made only a brief mention of the risks. (レポートではリスクに簡単に触れただけだった)

名詞だと少し堅い印象ですね

日常会話より文章向きの表現だね。
mentionの発音・読み方
- 発音記号:/ˈmenʃən/
- カタカナ表記:メンション
アクセントは最初の「men」に置かれ、 後半の「tion」は弱く「シュン」と発音されます。
日本語の「メンション(SNSでのタグ付け)」と同じ語源ですが、英語ではSNS用語に限定されない一般語 です。
そのため、
- 会話
- ビジネス
- ニュース
など、幅広い場面で自然に使われます。
発音の注意点として、日本語的に「メンション」とはっきり言いすぎると不自然になるため、後半を弱く曖昧にするのがポイントです。

SNSの言葉だと思ってた。

英語では“mention=言及する”が本来の意味だよ。
mentionの使い方
mention + 目的語 / that節の基本形
mention の最も基本的な使い方は、
- mention + 名詞(目的語)
- mention + that節
の2パターンです。どちらの場合も共通するのは、「その内容を詳しく説明せず、話題として出しただけ」という点です。
- She mentioned her idea. (彼女は自分のアイデアに触れた)
この文では、アイデアの中身を説明したとは限りません。
「存在を示した」「一言触れた」というニュアンスになります。
- She mentioned that she was tired. (疲れていることに触れた)
that節の場合も同様で、感情や理由を深掘りしたのではなく、事実として軽く伝えたイメージです。

that節だと詳しく話してる感じがする。

内容の形が長いだけで、ニュアンス自体は“軽い言及”だよ。
mention + ing形はどんな時に使う?(to不定詞は誤り)
mention + ing は非常によく使われる形で、「ある行為・出来事そのものに触れる」場合に用いられます。
- He mentioned meeting her before. (以前彼女に会ったことに触れた)
ここで重要なのは、「会う予定」ではなく「実際に起きた行為」を指している点です。
一方、
- × mentioned to meet
のように mention + to不定詞 は基本的に誤りです。
これは、to不定詞が
- これからすること
- 意図・目的
を表しやすいのに対し、 mention は
- 既にある事実
- 話題として存在する出来事
を扱う動詞だからです。

to不定詞がダメなのは未来っぽいから?

その通り。mention は“事実への言及”と覚えるといいよ。
人を目的語にする表現例:mention me / mention him のニュアンス
mention + 人 の形は、「その人について話題に出す」「名前を出す」ことを意味します。
- He mentioned me during the meeting. (会議中に私の名前を出した)
ここで注意すべきなのは、 mention me = 私に言う/私に連絡するではない点です。
日本語の感覚で誤解しやすいですが、あくまで「第三者との会話の中でその人に触れた」意味になります。
- Did she mention him? (彼のこと、話題に出してた?)
このように、
- 噂
- 会話
- 会議
などの文脈で自然に使われます。

mention me って“私に言及する”なんですね。

そう。“私に言う”なら tell me だね。
ニュアンスを掴む:mentionと似た表現の違いとよくある間違い
mentionとsayの違い
say と mention はどちらも「言う」と訳されがちですが、 英語では役割と重さが明確に異なります。
- say:内容をそのまま伝える(事実・意見・理由など)
- mention:話の流れの中で軽く触れる(補足・前提・ついで)
例文:
- He said the reason. (理由を説明した/伝えた)
- He mentioned the reason. (理由に軽く触れただけ)
say は「その発言自体が目的」になりやすい一方、 mention は「主題は別にあり、理由は補足情報」という位置づけになります。
そのため、
- 詳細説明
- 強い主張
- 感情を伴う発言
には say が自然で、
- 前置き
- ついでの情報
- 深掘りしない話題
には mention が好まれます。

日本語だとどっちも“言う”ですよね。

英語では“重要度”で動詞を選ぶからね。
mentionとrefer toの使い分け
mention と refer to はどちらも「言及する」ですが、情報との距離感が異なります。
- mention:初めて・軽く触れる
- refer to:既に存在する情報を意識的に参照する
例文:
- She mentioned a report during the meeting. (会議でレポートの存在に触れた)
- She referred to the report you sent. (あなたが送ったレポートを参照した)
refer to には、
- 相手もその情報を知っている前提
- 具体的な資料・発言・文章がある
という含みがあります。
一方 mention は、「深く読ませる」「確認させる」意図はなく、存在を示すだけのケースが多いです。

refer to の方が意識的ですね。

そう。mention はもっとライトで一瞬だよ。
mentionに前置詞「about」を付けてしまうミス
日本人学習者が非常によくする間違いが、 mention の後に about を付けてしまうことです。
- × mention about the problem
- ○ mention the problem
mention は他動詞で、 目的語をそのまま取るため前置詞は不要です。
このミスは、日本語の「〜について言う/話す」という発想に引っ張られることで起こります。
- He mentioned the issue briefly. (彼はその問題に簡単に触れた)
正しく使えると、 英語らしい簡潔さが出るポイントでもあります。

about を入れたくなる…。

mention は“そのまま目的語”って覚えよう。
mentionを使ったシーン別フレーズと例文集
日常会話で使える例文
日常会話での mention は、「言い忘れたことを付け足す」「深刻ではない話題に触れる」場面でよく使われます。
- I forgot to mention it. (それ言い忘れてた)
- Did he mention my name? (彼、私の名前出してた?)
- She mentioned the plan casually. (彼女はその計画にさらっと触れた)
このように、
- 重要な話の本題ではない
- 会話の流れの中で補足する
といった文脈で自然です。

重い話には使いにくいですね。

うん。軽さがあるのが mention だからね。
メール・ビジネスでの例文と記載表現
ビジネスシーンでは、mention は控えめで丁寧な表現として重宝されます。
- As mentioned above, the schedule has changed. (上述のとおり、スケジュールは変更されています)
- Please mention this issue in the report. (この問題をレポートに記載してください)
- I would like to mention one concern. (一点、懸念点に触れさせてください)
強く主張せず、
- 情報を共有する
- 注意を促す
といった場面で使うと、角が立ちにくくなります。

やわらかい言い方になりますね。

そう。ビジネスでは特に好まれるよ。
mentionの定番フレーズ集
mention を使った定番表現は、覚えておくと表現力が一気に上がります。
- as mentioned above / below(上述のとおり/後述のとおり)
- worth mentioning(言及する価値がある)
- not to mention(〜は言うまでもなく)
- Don't mention it(どういたしまして/気にしないで)
例文:
- It's easy to use, not to mention affordable. (使いやすいし、値段が手頃なのは言うまでもない)
- It's worth mentioning that the plan has risks. (その計画にはリスクがあることに触れておく価値がある)
これらは、
- 文章を自然につなぐ
- 情報を補足・強調する
際に非常に便利です。

not to mention は強調なんですね。

うん。軽い言及から強調まで幅広く使えるよ。
まとめ
mention は単に「言う」ではなく、
- 軽く触れる
- 詳細は説明しない
- 話題に出すだけ
というニュアンスが核です。
文型や類似表現の違いを理解すると、会話や文章で自然に使えるようになります。

軽く触れるだけ、っていうニュアンスがポイントですね。

そう。say とは違って重要度が低いことを意識すると英語らしくなるよ。

ビジネスでも日常でも便利に使えそう。

うん。mention の定番フレーズも覚えればさらに表現力が上がるよ。


mention って say とどう違うの?