動詞「grant」の意味と基本文法:「give」との違いまで完全網羅
「grant」は「与える」「許可する」「認める」などの意味を持つ動詞ですが、単純に「give=与える」と置き換えられるわけではありません。
権利や許可、要求、補助金などを正式に与える場面でよく使われるため、ニュースやビジネス、法律、公的な文章でも頻繁に登場します。
さらに、grant A to Bや受動態のbe granted、take ... for granted、granted that ...など、覚えておきたい文型や重要表現もあります。
この記事では、grantの基本的な意味から文型、give・allow・permit・concedeとの違い、実際の使い方までまとめて解説します。
grantはどんな英単語?
grantの動詞の意味
動詞のgrantは、基本的に「与える」「許可する」「認める」という意味で使われます。
ただし、何でも気軽に与えるというより、権利・許可・要求・機会などを正式な形で認めて与える場面でよく使われるのが特徴です。
政府や会社、学校、裁判所など、何らかの決定権を持つ側が「認める」という場面では特に自然です。
grantで表される「与える」は、単に相手へ何かを手渡すというより、相手が求めているものや必要としているものについて、与える側が判断して認めるという性格を持っています。
そのため、許可や権利、支援、要求などとの相性がよく、正式な手続きや判断が関係する場面でも使われます。
例えば、政府が補助金を支給したり、裁判所が申請を認めたり、会社が社員に休暇を許可したりするときにgrantが使えます。
また、「grant a request」のように、相手から出された要求や願いを認めるという使い方もあります。
単なる物の受け渡しよりも、「相手に何かを与えることを正式に決定する」という感覚を持っておくと理解しやすくなります。
日常的な「物をあげる」という意味ではgiveが基本になるため、grantを見たときは「何かを正式に認めて与えているのではないか」と考えると違いをつかみやすくなります。
例文:
- The government granted the company financial support.(政府はその会社に経済的支援を与えました。)
- The school granted his request for a leave of absence.(学校は彼の休学の要求を認めました。)


そこは少し違って、日常的に物を渡すならgiveのほうが自然だよ。
grantは「権利や許可などを正式に与える」場面を考えると分かりやすいね。
grantの名詞の意味は?
名詞のgrantには「助成金」「補助金」「交付金」という意味があります。
特に政府や自治体、大学、研究機関などから、特定の目的のために提供されるお金を指すことが多い表現です。
研究費や事業支援などについて話すニュースでは、grantが名詞として登場することがあります。
ここでいうgrantは、自由に使えるお金を単純に渡すというより、一定の目的や活動を支えるために正式に提供される資金を指すことが多いです。
そのため、研究、教育、地域活動、企業支援など、何らかの目的を持った資金援助について使われやすくなっています。
ニュースや公的な文章では、どの組織から、どのような目的でgrantが提供されたのかという情報と一緒に出てくることも少なくありません。
動詞のgrantと名詞のgrantは、「正式に与える・与えられたもの」という共通したイメージでつながっています。
名詞では実際に与えられた資金そのものを指すため、government grant(政府補助金)やresearch grant(研究助成金)のような組み合わせも覚えておくと便利です。
また、名詞として使われている場合は、文中で「助成金や補助金そのもの」を指しているのか、それとも動詞として「与える・認める」という動作を表しているのかを見分けることが重要になります。
例文:
- She applied for a grant to start her small business.(彼女は小さな事業を始めるために助成金を申請しました。)
- The university received a research grant from the government.(その大学は政府から研究助成金を受け取りました。)

動詞と名詞で形が同じだから、文の中で見分ける必要があるんだね。

前にaやtheが付いていたり、receiveやapply forの目的語になっていたりすれば、名詞の可能性が高いよ。
grantの発音と読み方
grantは、英語では最初の部分にアクセントを置いて発音する単語です。
日本語では「グラント」と表記されることが多いですが、日本語の「グラント」と完全に同じ音ではありません。
特に母音は「グラン」のように単純に日本語へ置き換えるのではなく、英語の短い母音を意識すると近づきます。
grantは一音節の短い単語なので、途中で音を区切るというより、全体をひとまとまりとして発音すると自然です。
カタカナ表記だけを頼りにすると、日本語の「グラ」のように母音を強く入れてしまいやすいため、英語では余計な母音を加えすぎないことも意識したいポイントです。
また、grantの最後のtははっきり発音される場合が多いため、「グラン」で終わらせず、最後まで音を意識することが大切です。
名詞のgrantも動詞のgrantも基本的に同じ発音なので、品詞によって発音が変化する単語ではありません。
短い単語だからこそ、アクセントの位置と語尾の音をまとめて覚えておくと、聞き取りでも使いやすくなります。

日本語だと「グラント」で覚えていたけど、英語では最後まで音を出すことも意識したほうがいいんだね。

カタカナだけで覚えず、短い母音と語尾の音をセットで覚えると実際の英語でも聞き取りやすくなるよ。
grantの基本文法と文型パターン
SVO文型:「grant+目的語」の使い方
grantは、SVOの形で「〜を与える」「〜を認める」「〜を許可する」という意味で使えます。
この場合、目的語にはpermission(許可)、request(要求)、wish(願い)、access(利用権)など、何らかの形で「認められるもの」が置かれることが多いです。
この文型では、「誰が誰に与えたか」よりも、何を正式に認めたのかという点に焦点が置かれやすくなります。
そのため、grantの後ろに置かれる名詞を確認すると、その文での日本語の意味も判断しやすくなります。
特に許可や要求に関する名詞が続く場合は、「与える」より「認める」「許可する」と訳したほうが自然になることがあります。
物そのものを単純に渡すというより、「申請されたものや求められたものを認める」という場面で使われるため、目的語の種類を見るとgrantの意味がつかみやすくなります。
公的な文章やニュースでは、このSVOの形もよく見られます。また、正式な判断や承認が関係している場面では、grantが持つ「認めて与える」という性質が特に表れやすくなります。
例文:
- The court granted permission to enter the building.(裁判所はその建物に入る許可を与えました。)
- The manager granted my request.(マネージャーは私の要求を認めました。)

目的語がpermissionやrequestだと、「何かを渡す」より「認める」に近くなるんだね。

目的語によって日本語訳を「与える」から「認める」「許可する」に変えると自然だよ。
SVOO文型:「grant+人+物」の使い方
grantはSVOO文型にも使え、「grant+人+物」で「人に物・権利・許可などを与える」という意味になります。
ここで「物」に当たる部分は、普通のプレゼントのような物体よりも、permission、access、right、opportunityなど、権利や機会に関係するものが多いのが特徴です。
人を表す語が先に来ることで、「誰に対して与えたのか」がはっきりします。
そのため、会社が社員に権利を与える、学校が学生に機会を与えるといった、与える相手が重要になる場面にも向いています。
後ろに来る名詞によって、grantが「許可する」「権利を与える」「機会を与える」など、自然な日本語訳に変わっていきます。
この形では、誰に何を与えたのかが一度に分かるため、ニュースやビジネス文書でも使いやすい形です。
grant someone access to ~なら「人に~へのアクセスを認める」という意味になります。
SVOOをそのまま暗記するだけでなく、「人+正式に与えられるもの」という組み合わせで捉えると、別の名詞にも応用しやすくなります。
例文:
- The company granted employees more flexible working hours.(その会社は従業員に、より柔軟な勤務時間を認めました。)
- The university granted her a scholarship.(その大学は彼女に奨学金を給付しました。)

grant someone a scholarshipって、「人に奨学金を与える」という形なんだ。

SVOOとして「誰に」「何を」の順番で考えると組み立てやすいね。
SVO文型(前置詞あり):「grant A to B」の使い方
grantは「grant A to B」の形でも使えます。
ここではAが「与えるもの」、Bが「それを受ける人や組織」です。
意味としては「AをBに与える」「AをBに認める」となり、SVOOのgrant B Aとほぼ同じ内容を表せます。
この形では、まず「何を与えるのか」を示し、その後にtoを使って「誰に与えるのか」を示します。
そのため、与える対象を先に目立たせたい場合や、人を表す部分を後ろに置きたい場合に使いやすい形です。
特にAの部分が長くなると、文の構造を把握するうえでもto Bが「与える相手」を示していることが手がかりになります。
ただし、Aが長い場合や、何を与えたのかをはっきりさせたい場合には「grant A to B」の形が使いやすくなります。
grant permission to someone、grant a right to someoneのように、許可や権利を表す名詞との組み合わせを覚えておくと応用しやすいです。
SVOOとの意味の違いは大きくないため、どちらか一方だけに限定して覚える必要はありません。
例文:
- The government granted financial aid to the farmers.(政府は農家に経済的支援を与えました。)
- The company granted access to the database to its employees.(その会社は従業員にそのデータベースへのアクセスを認めました。)

grant someone somethingとgrant something to someoneって、どちらを使っても同じ意味になるの?

基本的には同じ内容を表せるよ。
ただ、後ろに置く名詞が長いときは「grant A to B」の形のほうが文を組み立てやすいんだ。
受動態(be granted)での重要表現と例文
grantは受動態の「be granted」で非常によく使われます。
何かを「正式に認められた」「許可された」「与えられた」と表現したい場合に便利で、主語にはpermission、request、access、visa、licenseなどが置かれます。
受動態にすると、許可や権利を受けた側、あるいは認められたものを文の中心に置けるため、誰が判断したのかを強調する必要がない場面でも使いやすくなります。
特にニュースでは、決定を行った人物よりも「許可が下りた」「権利が認められた」という結果を伝えることが重要な場合があり、そのようなときにbe grantedが自然に選ばれます。
能動態では「誰が許可したのか」に焦点が当たりますが、受動態では「何が認められたのか」を前面に出せます。
そのため、誰が決定したのかよりも、許可や権利が認められた事実を伝えたいニュースや公的文書で特によく見かけます。
be grantedを見たら、主語が「許可や権利を受ける側」になっている可能性も意識すると、英文の構造を追いやすくなります。
例文:
- He was granted permission to enter the country.(彼はその国に入国する許可を与えられました。)
- The company was granted a new license.(その会社には新しい許可証が与えられました。)

ニュースで「was granted」が出てきたら、「〜を認められた」と考えると読みやすそうだね。

特にpermissionやlicenseと一緒なら、その訳がかなり自然だよ。
grantとgiveの違い・使い分け
コアイメージとフォーマル度の違い
grantとgiveはどちらも「与える」と訳せますが、与え方に大きな違いがあります。
giveは日常的な「渡す・与える」を幅広く表せるのに対し、grantは「権利・許可・要求・機会などを正式に与える」という場面に向いています。
grantでは、与える側にある程度の権限や判断があり、その判断によって相手に何かが与えられるという場面が意識されやすくなります。
単なる受け渡しよりも「認める」「正式に付与する」という感覚が強く、文章全体にもやや改まった印象を与えます。
例えば、友達にプレゼントを渡すならgiveが自然ですが、政府が企業に補助金を交付する、裁判所が申請を認める、会社が社員に特別な権利を与える、といった場面ではgrantがよく使われます。
そのためgrantには、決定権を持つ側から正式に何かが与えられるような重みがあります。
フォーマル度だけで判断するのではなく、「何を、どのような立場から与えているのか」に注目すると、giveとの違いをより正確に捉えられます。
例文:
- My father gave me a watch for my birthday.(父は誕生日に私に時計をくれました。)
- The court granted him the right to appeal.(裁判所は彼に上訴する権利を認めました。)

giveもgrantも「与える」なのに、どうして同じように使えないの?

giveは物や情報などを普通に渡すときに広く使えるけど、grantは権利や許可などを正式に与えるときに使うことが多いんだよ。
日常会話とビジネス・公的文脈での使い分け
日常会話ではgiveが圧倒的に使いやすく、物や情報などを誰かに渡すときに幅広く使えます。
一方、grantはビジネス、法律、行政、教育、ニュースなど、少し改まった場面で目立ちます。
特に組織が正式な判断を下す場面では、grantの持つ「認めて与える」という性質が生きてきます。
ただ、grantが必ず堅苦しいわけではありません。日常的な場面でも、「正式な許可」や「権利の付与」が話題になっていればgrantを使う意味があります。
逆に、単純に物を渡したり、人に何かを教えたりする場面でgrantを使うと、必要以上に改まった印象になることがあります。
場面のフォーマル度だけでなく、「与えるものに権利・許可・承認という性質があるか」を見ることが、giveとの使い分けでは重要です。
ビジネスや公的な文章では、この違いが特に表れやすく、giveよりgrantのほうが内容に合うケースが増えてきます。
giveの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- Can you give me your phone number?(電話番号を教えてくれる?)
- The company granted him permission to work from home.(会社は彼に在宅勤務をする許可を与えました。)

日常会話だから必ずgive、というわけではないんだね。

「正式な許可」という意味を出したいなら、日常に近い場面でもgrantが選ばれることがあるね。
grantと他の類語との違い・使い分け
grantとallowの違い:公的な許可か日常的な許可か
grantとallowは、どちらも「許可する」と訳せますが、allowは「〜することを許す・可能にする」という幅広い表現です。
家庭や学校、日常生活でも使いやすく、「親が子どもにゲームをさせる」のような場面にも使えます。
allowでは、「ある行動をしてもよい状態にする」という点が中心になるため、許可する人が特別な権限を持っている必要はありません。
日常的なルールや判断についても使えるので、会話の中で非常に扱いやすい表現です。
一方、grantでは、許可を受ける側に何らかの権利や正式な承認が与えられるような場面が意識されやすくなります。
grantは、それよりも「権限を持つ側が正式に許可を与える」という色が強くなります。
特にpermission、license、access、rightなどと組み合わせると、単なる「許す」ではなく、一定の手続きを経て権利や許可を認めるニュアンスが出ます。
両者が「許可する」と訳せる場面でも、日常的な行動を許すならallow、正式な許可や権利を付与するならgrantという方向で考えると整理しやすくなります。
allowの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- My parents allowed me to stay out late.(両親は私が遅くまで外にいることを許してくれました。)
- The government granted the company permission to build the factory.(政府はその会社に工場を建設する許可を与えました。)

allowは「してもいいよ」という感じで、grantは「正式に許可を出す」に近いんだね。

特に公的な許可ならgrantのほうがしっくりくる場合が多いよ。
grantとpermitの違い:権利の付与かルール上の許可か
permitも「許可する」という意味を持ちますが、grantとの違いは、許可の性質にあります。
permitは「規則や条件のもとで、〜することを許す」という意味が中心で、禁止されている行為を一定の条件で認める場面に向いています。
permitでは、ある行為について「禁止するのではなく、条件付きで認める」という視点が強くなります。
そのため、施設の利用規則や法律、決まりごとなど、行為の可否を判断する場面と相性がよい表現です。
許可される対象が「行動」であることが多い点も、grantとの違いを考える手がかりになります。
一方のgrantは、単に行為を許すだけでなく、権利や資格、アクセスなどを相手に正式に与えるという意味まで含められます。
もちろん実際の英文では両者が近い場面もありますが、「許可する」という動作に注目するならpermit、「権利や許可を付与する」という側面を強く出すならgrantと考えると整理しやすいでしょう。
特に「何を与えたのか」に焦点を置くと、grantを選ぶ理由が見えやすくなります。
permitの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- The museum does not permit visitors to take photographs.(その博物館では来館者が写真を撮ることを許可していません。)
- The university granted him access to the research database.(大学は彼に研究データベースへのアクセス権を与えました。)

permitは「ルール上、やっていいかどうか」という感じが強いのかな。

うん、grantはアクセス権や資格そのものを与える場面にも使えるから、少し視点が違うんだよ。
grantとconcedeの違い:自発的な付与か譲歩による認容か
concedeにも「認める」という意味がありますが、grantとは背景が異なります。
concedeは、自分にとって不利だったり、完全には納得していなかったりすることを認める「譲歩する」というニュアンスを持つことが多い表現です。
concedeでは、相手との意見の対立や議論、交渉などを背景にして、「相手の言い分の一部を認める」という場面が意識されます。
そのため、単純に何かを与える場面ではなく、最初は認めていなかった内容を最終的に受け入れるような流れと相性がよい表現です。
それに対してgrantは、権限を持つ側が許可や権利などを正式に与えることを表します。
したがって、「要求を認める」という意味では両方が登場する可能性がありますが、concedeでは相手との対立や交渉の末に認めるような場面が意識されやすくなります。
grantには、concedeのような「しぶしぶ譲歩する」という含みは基本的にありません。
例文:
- The company conceded that the customers had a valid complaint.(その会社は、顧客の苦情には正当な理由があると認めました。)
- The government granted the workers additional benefits.(政府は労働者に追加の福利厚生を認めました。)

concedeは「本当は認めたくないけど、そこは認める」という場面にも使えるんだね。

grantのような正式な付与より、議論や交渉の中での「譲歩」に近いよ。
grantを使った覚えておきたい重要フレーズ
「take ... for granted(〜を当たり前と思う)」の意味と使い方
grantを使った表現で特に重要なのが「take ... for granted」です。
これは「〜を当然のことと思う」「〜を当たり前だと思う」という意味で、grant単体の「与える」とは少し離れた表現として覚えておく必要があります。
この表現では、普段から存在しているものや、いつでも利用できるものについて、「特別なことではない」と考えてしまう感覚が含まれます。
そのため、実際には価値のあるものなのに、そのありがたさを意識していないという場面で使われやすくなります。
人や環境、生活上の便利なものについて話すときにも自然に登場します。
特に、「普段はありがたいと思わずに当然だと考えている」というニュアンスを含むことがあります。
健康、家族、自由、便利な生活など、普段から存在しているものについて使われることが多く、会話でも文章でもよく登場します。
また、単に「普通だと思う」というだけでなく、「それがあることを当然視して、その価値を十分に意識しない」という含みまで持つことがある点がポイントです。
例文:
- We often take clean water for granted.(私たちはきれいな水があることを当たり前だと思いがちです。)
- Don't take your family for granted.(家族がいてくれることを当たり前だと思わないで。)

grant単体の意味だけ考えると、take ... for grantedは分かりにくいわ。

これはgrantの熟語として一つのまとまりで覚えておくほうが使いやすいよ。
「granted that ...(〜だとしても)」接続詞的な使い方
「granted that ...」は、「〜だとしても」「〜であることを認めるとしても」という意味で使われる表現です。
相手の意見や事実をいったん認めたうえで、その先に別の主張を続けるときに使われます。
この表現では、最初から相手の考えを否定するのではなく、一度その条件や事実を受け入れてから、自分が本当に伝えたい内容へ進むという流れになります。
そのため、議論や意見の中で、反対側の事情にも一定の理解を示しながら話を進めたい場合に使いやすい表現です。
「確かに〜ではある。しかし……」という流れを作る表現なので、議論や意見を述べる文章で見かけることがあります。
grantの通常の動詞としての使い方とは少し異なるため、表現全体で意味を取るのがポイントです。
また、後ろには話し手がいったん認めようとしている内容が続くため、その後にどのような主張が来るのかを見ると文全体の論理関係もつかみやすくなります。
例文:
- Granted that the plan is expensive, it may still be worth trying.(その計画が高額だとしても、それでも試してみる価値はあるかもしれません。)
- Granted that he made a mistake, we should give him another chance.(彼が間違いを犯したとしても、もう一度チャンスを与えるべきです。)

granted that ...って、grantなのにどうして「〜だとしても」という意味になるの?

これは「〜ということを認めたとしても」というところから来ている表現なんだ。
相手の言い分をいったん認めてから、自分の意見を続けるときに使うよ。
シチュエーション別:grantのリアルな活用例
「許可・承認」で使う場合の例文
grantは、申請や要求に対して「許可する」「承認する」という意味で非常によく使われます。
特に、会社、学校、政府、裁判所など、何らかの決定権を持つ組織や人物が許可を出す場面と相性が良い表現です。
この場合、単に「やってもいい」と伝えるだけではなく、申請や要求を検討したうえで正式に認めるという雰囲気があります。
そのため、permissionやrequestだけでなく、license、access、visaなど、制度や手続きと結びついた語ともよく組み合わされます。
許可を出す主体と、許可を受ける側の関係がはっきりしている場面では、grantの意味が特に理解しやすくなります。
permissionやrequestだけでなく、license、access、visaなどとも組み合わせられます。
「誰かが自由に許す」というより、正式な判断によって許可が成立する場面を思い浮かべると、grantの使い方が見えやすくなります。
ビジネスや行政に関する英文では、どのような許可や承認が与えられたのかを具体的に示すために使われることが多いため、後ろに続く名詞にも注目すると読みやすくなります。
例文:
- The manager granted her request to change her schedule.(マネージャーは彼女の勤務スケジュール変更の要求を認めました。)
- The authorities granted the company a license to operate.(当局はその会社に営業許可を与えました。)
- The judge granted the defendant's request for bail.(裁判官は被告の保釈請求を認めました。)

会社や政府が正式に許可を出す場面なら、grantがかなり使いやすそうだね。

特に「申請→審査→許可」という流れがある場面ではよく登場するよ。
「補助金・助成金」で使う場合の例文
grantは、政府や自治体、大学、財団などが資金を提供するときにもよく使われます。
この場合、単なる「お金をあげる」ではなく、特定の目的に使うための資金を正式に交付するという意味になります。
資金を受け取る側は、事業や研究など一定の目的のためにそのお金を利用することになります。
grantが使われる場面では、どのような活動を支援するための資金なのかという点も重要になります。
ニュースや公的な資料では、grantが提供されたという事実とともに、その資金の目的や対象となる組織について説明されることがよくあります。
そのため、政府の経済対策や企業支援、研究活動、教育、環境保護などのニュースではgrantが頻繁に登場します。
名詞のgrantで「助成金・補助金」を表す場合と、動詞のgrantで「助成金を与える」と表す場合の両方を押さえておくと理解が安定します。
特に「grant+人・組織+資金」の形を見たときは、金銭的な支援を正式に与えている場面として捉えやすくなります。
例文:
- The city granted the organization a large grant for the project.(市はその団体に、そのプロジェクトのための多額の助成金を交付しました。)
- The foundation granted funding to support the research.(その財団は研究を支援するための資金を提供しました。)
- The government granted a local school funding for new computers.(政府は地元の学校に新しいコンピューターのための資金を交付しました。)

ニュースでgrantが出てきたら、必ず「許可」ではなく「助成金」の可能性も考えたほうがいいんだね。

grantが名詞なら「助成金」、動詞なら「正式に与える」という方向から文全体を見ると判断しやすいよ。
「願いを叶える」で使う場合の例文
grantには「願い・希望・要求などをかなえる」という使い方もあります。
特にgrant a wishの形は、「願いをかなえる」という意味でよく知られています。
誰かの願いや要求を受け入れて、それを実現させるという感覚です。
ここでも、grantの基本にある「求められたものを認めて与える」という感覚が残っています。
願いを持っている人がいて、それをかなえる側がその願いを認めることで、望んでいた結果が実現するという流れです。
そのため、単に何かをプレゼントする場面とは違い、「望みを認め、それをかなえる」という意味合いになります。
この使い方では、grantが単なる物の受け渡しではなく、「相手が望んでいることを認め、その実現を許す」という意味まで含んでいることが分かります。
物語や映画などでは、魔法使いや神が願いをかなえる場面にも使われます。日常的な要求から物語的な願いまで幅がありますが、どちらの場合も「望みを認めて実現させる」という点は共通しています。
例文:
- The king granted the young man's wish.(王はその若者の願いをかなえました。)
- I hope my parents will grant my wish.(両親が私の願いをかなえてくれるといいな。)
- The fairy granted the girl's wish to see her lost friend again.(妖精は、少女がもう一度失った友達に会いたいという願いをかなえました。)

grant a wishは「願いを与える」というより、「願いを認めて実現させる」という感じなんだね。

そこまで含めて考えると、grantがなぜ「許可する」「認める」「与える」の全部に使えるのかもつながってくるよ。
まとめ
grantは、基本的に「与える」「許可する」「認める」という意味を持つ動詞です。
ただし、giveのように日常的な物の受け渡しを幅広く表すのではなく、権利・許可・要求・機会などを正式に与える場面でよく使われます。
政府、会社、学校、裁判所など、決定権を持つ側が何かを認める場面をイメージすると理解しやすくなります。
文型では、grant+目的語、grant+人+物、grant A to Bなどの形があり、permission、request、access、rightなどの語とよく組み合わされます。
be grantedの受動態も重要で、「許可された」「認められた」「与えられた」という意味でニュースや公的な文章によく登場します。
grantとgiveの違いは、「正式な付与」というニュアンスにあります。
さらに、allowは「〜することを許す」、permitは「規則上〜することを許可する」、concedeは「議論や交渉の中で譲歩して認める」という違いがあります。
単に「許可する」と覚えるのではなく、何をどのような形で認めるのかを見ることが大切です。
take ... for grantedは「〜を当たり前と思う」、granted that ...は「〜だとしても」という意味になるため、grant単体の意味からだけでは判断しにくい表現です。
これらは表現全体をひとまとまりで覚えておくと、英文を読んだときにも意味を取りやすくなります。

grantって最初は「与える」だけ覚えておけばいいと思ってたけど、かなり使い分けがあるんだね。

そうだね、でも「正式に何かを与える・認める」という中心を押さえておけば、許可や権利、補助金、願いをかなえる使い方もつながって見えてくるよ。
この記事で学んだ動詞以外もまとめてチェックしたい場合:
- 英検3級レベルの基本動詞まとめ...基本動詞を中心に、まず押さえておきたい単語を一気に確認
- 英検準2級レベルの基本動詞まとめ...日常会話ややや応用的な動詞を、例文と一緒に学習可能
- 英検2級レベルの基本動詞まとめ...より実践的・抽象的な動詞をまとめて確認し、語彙力を強化


grantって「与える」なのに、普通のプレゼントにも使えるの?