見逃せない!argueの多様な意味とその背景
英語学習の中でよく登場する動詞のひとつがargueです。
「言い争う」「主張する」といった意味で使われますが、実際には感情的なケンカから、論理的なディベート、さらには冷静な意見提示まで幅広い使い方があります。
この記事ではargueの基本的な意味から、日常会話・ビジネス・学術的な文脈での応用、関連語とのつながりまで丁寧に解説していきます。
英語の理解が一段深まり、表現力が豊かになるはずです。
目次
argueの基本的な意味と定義
動詞としてのargueの意味
argueは「議論する」「主張する」「言い争う」という意味を持つ動詞で、英語では“感情的なケンカ”と“論理的な主張”のどちらも表せる柔軟な言葉です。
特に英語圏では、argue はしばしば“理由づけをして自分の立場を説明する”というニュアンスで使われることが多く、単なる喧嘩とは異なります。
論理構築、反論、意見提示のすべてに使えるため、ディスカッションやディベートでは必須級の語です。

argue って怒って言い争う意味だと思ってたけど、真面目な議論でも使えるんだね?

そう。英語では“意見をぶつけ合う=argue”と広い意味で捉えるんだ。
例えば、論文でも “Researchers argue that…” とよく使われるよ。
理屈・根拠を示す時の動詞だね。
過去形と現在形の使い方
argueは規則動詞で、過去形・過去分詞は argued になります。
発音は「アーギュド」に近く、軽い“d”が末尾にあります。時制ごとの使い分けでニュアンスが変わるのが特徴です。
- 現在形(習慣・普遍的事実):I argue my ideas clearly.(私は普段意見をはっきり述べる)
- 現在進行形(今まさに議論中):They are arguing about money.(彼らは今お金のことで議論している)
- 過去形(過去の出来事):We argued yesterday.(昨日言い争った)
- 現在完了(経験・継続):We have argued many times.(何度も議論してきた)

argued の発音が難しいと思ってたけど、実はそんなに強く発音しないのか!

語尾の “-ed” は強く読まないことが多いんだ。
時制によって “議論が起きている瞬間なのか、過去の経験なのか” を表せるから、文脈に合わせて選ぶと自然な英語になるよ。
品詞とその役割
argueは動詞(verb)で、他動詞ではあるものの、直接目的語を置かないタイプの動詞です。
英語では“議論する対象・相手・内容”を前置詞句や that節 で表します。
構文のバリエーションが豊富なため、argumentation(論証)を行う際に頻繁に登場します。
よく使われる構文は以下の通り:
- argue that + 文:〜だと主張する
- argue with + 人:人と議論する
- argue about + 事:〜について議論する
- argue for / against + 名詞:〜に賛成/反対の論拠を述べる

目的語がすぐ後ろに来ない動詞って珍しい気がする…!

argue は「議論する内容」を“構造で表す”動詞なんだよ。
英語ではこういうパターンが結構あって、理解すると文を組み立てる幅が広がるはず。
argueの読み方や発音の注意点
発音は /ˈɑːrɡjuː/(アーギュー)。ポイントは以下:
- ar が「アー」とはっきり伸びる
- g をしっかり発音する(“アー・ギュー”)
- u が「ユー」と伸びる
- argue と argument の強勢位置の違いも重要(argumentは /ˈɑːrɡjəmənt/)
ネイティブは argue を比較的滑らかに発音し、/juː/ の部分が早く聞こえることが多いです。

最後の “u” が意外と長いね!
もっと短く言うと思ってた。

英語の /juː/ はしっかり伸びることが多いんだよ。
リスニングでは “アーギュ” と一音に聞こえることもあるけど、発音するときは丁寧に区切ると伝わりやすいよ。
argueの使い方と例文
日常英会話における使用例
日常会話では argue は「口論する」「意見がぶつかる」という意味で最もよく使われます。
ただし、必ずしも激しいケンカではなく、軽い意見の衝突や不一致にも使えます。
例文の幅が広いのが特徴:
- We argued last night.(昨日言い争った)
- I don’t want to argue today.(今日は言い争いたくない)
- We often argue about small things.(小さなことでよく言い争う)
- They aren’t really angry; they’re just arguing.(本気で怒っているわけじゃなく、議論しているだけ)

argue=ケンカ っていうイメージが強いけど、必ずしも怒ってるわけじゃないんだね?

そうだよ。
“意見が一致しない”という状況全般を表せるから、実はすごく便利な単語なんだ。
軽い口論から真剣な話し合いまで幅広くカバーしてるよ。
主張や議論での使い方
議論やディベート、ビジネス、学術的な文脈では argue は非常に重要な語で、“論理的に主張する”“根拠を示す”という意味で使われます。
特に英語では、意見を述べる際に 理由付けを伴うことが前提 のため、argue は論理展開を支えるキーワードと言えます。
よく使われる構造と例文:
- argue that + 文:〜だと論じる
- He argued that the new policy would benefit everyone.
- argue for + 名詞:〜に賛成する論拠を述べる
- She argued for better working conditions.
- argue against + 名詞:〜に反対する論拠を述べる
- Many scientists argue against the idea.
これらの構文はエッセイやレポートで特に重宝され、説得力のある文章を書くうえで欠かせません。

“argue that” は論文で超よく見るやつだね。

英語のアカデミックライティングでは“主張→根拠→結論”の流れを作るために argue が頻繁に出てくるんだよ。
話すときも使える万能表現だね。
argueを使ったフレーズ集
argueを使うと、意見対立・主張・ディベートの場面で表現の幅が一気に広がります。
前置詞との組み合わせで意味が変わるため、パターンで覚えておくと非常に便利です。
代表的なフレーズ:
- argue with 人:人と議論する/言い争う
- argue about 事:〜について議論する
- argue for 〜:〜を支持する論拠を述べる
- argue against 〜:〜に反対する論拠を述べる
- argue that + 文:〜だと主張する
- have an argument with 人:人と口論する(名詞版)
例文:
- Don’t argue with me right now.(今は言い争わないで)
- They’re arguing about the price.(値段について議論している)
- Experts argue for stricter rules.(専門家はより厳しい規制を主張している)
- Some argue against the plan for safety reasons.(安全面からその計画に反対する人もいる)

フレーズで覚えると使いやすいね。
前置詞で意味がかなり変わるんだ。

そうそう。
“with は人”“about はテーマ”“for/against は立場”と覚えると一気に整理されるよ。
argueに関連する単語と表現
argumentとは何か?argueとの関係性
argument は argue の名詞形で、「議論」「口論」「主張」「論点」という複数の意味を持つ単語です。
単にケンカの“口論”を表す場合もありますが、より一般的には“ある立場を支持する根拠・論拠”という意味で使われることも多く、学術的文章では特に重要な語です。
例文:
- They had a big argument yesterday.(昨日大きな口論をした)
- His main argument is that the system is unfair.(彼の主張の核心は、そのシステムが不公平だという点だ)
- The argument of the essay is strong.(そのエッセイの主張は強い)

argument って口論だけじゃなくて“主張”って意味もあるんだね?

そう、英語では argument =「立場を支える論理」という意味がよく使われるんだ。
だから argue と argument は“動詞と名詞のペア”として一緒に覚えると理解が深まるよ。
argue with 人:誰かと議論する意味
argue with 人 は「人と議論する/言い争う」という意味で、argue の中では最も日常的な使い方です。
感情的なケンカにも、理性的な意見交換にも使える柔軟な表現で、会話でも非常に頻出します。
例文:
- Don’t argue with your brother.(弟とケンカしないで)
- I wasn’t arguing with you. I was just explaining.(別にあなたとケンカしてたわけじゃないよ。ただ説明してただけ)
- She often argues with her coworkers about scheduling.(彼女はスケジュールのことで同僚とよく議論する)

argue with って“言い争い”のニュアンスが強い気がするけど、普通の議論にも使えるんだ?

もちろん。
怒っているかどうかは文脈や声のトーンで判断されることが多いんだ。
英語では argue with は“意見の衝突がある状態”全般を表す便利な表現なんだよ。
賛成と反対の表現
argue は賛成・反対どちらの立場でも使える万能動詞です。
特に argue for と argue against は、ディベート・スピーチ・エッセイで頻繁に登場する重要構文です。
構文と例文:
- argue for〜:〜を支持して論じる
- Many experts argue for renewable energy.(多くの専門家は再生可能エネルギーを支持している)
- He argued for more flexible working hours.(彼はより柔軟な勤務時間を求めて主張した)
- argue against〜:〜に反対して論じる
- Some people argue against the new law.(新しい法律に反対する人もいる)
- Scientists argue against the use of harmful chemicals.(科学者たちは有害物質の使用に反対している)

for と against だけで立場を明確にできるのは便利だね!

英語の議論は“立場の明確化”が要求されるから、この2つをマスターすれば意見をはっきり伝えられるようになるよ。
英語のディベート表現の基本だね。
まとめ
argueは「議論する」「言い争う」「主張する」など、多面的な意味を持つ非常に便利な動詞です。
日常からビジネス、アカデミックな場面まで幅広く使われ、前置詞によってニュアンスが変わる点もポイントです。
argumentとの関係性やfor/againstの使い分けを理解することで、より説得力のある英語表現が可能になります。
引き続き、例文や会話形式で練習しながら、自然に使える表現として身につけていきましょう。

argueって意味がたくさんあるね!
最初はケンカのイメージだけだったけど、論文でも普通に使われるなんて意外だったよ。

そうなんだ。英語では「意見を述べて根拠を示す」こと自体が argue と表現されるから、ネガティブな場面だけじゃなくて、論理的な文章でもよく使われるよ。

argument が名詞で「主張」「論拠」になるって説明も分かりやすかった!
動詞とセットで覚えると理解が進むね。

その通り。
加えて argue for / argue against の違いが分かれば、英語で賛成・反対をはっきり示せるようになる。
ディベートやエッセイで特に役立つよ。

読んでいて、前置詞でこんなに意味が変わるのかって驚いたよ。
with、about、for、against…使い方を覚えると表現がかなり増えそう!

まさにそこがポイント。
例文や会話で慣れていけば、argue は自然に使えるようになるよ。これからも練習しながら定着させていこう!


日本語の「主張する」に感情は入りません。