warnを「注意する」という意味で使う時の落とし穴とは?
英語の warn は、日本語の「注意する」と似ているようで、実はかなりクセの強い動詞です。
使い方を間違えると、親切のつもりが「脅している」「上から目線」に聞こえてしまうこともあります。
本記事では warn の基本的な意味、構文ごとの使い方、注意すべき落とし穴、さらに日常会話やビジネス、掲示板での実践例まで、具体的に解説します。
warnの基本解説
warnの動詞の意味
warn は「(危険・問題・悪い結果について)前もって知らせて、相手がそれを避けられるようにする」動詞です。
日本語ではよく「注意する」と訳されますが、英語の warn には かなり限定された条件があります。
最大のポイントは、「このままだとマズいことが起きる」という明確な前提があることです。
単なる助言・親切なアドバイス・念押しには向きません。
例えば、次のようなイメージです。
- 危険が差し迫っている
- 重大な損失やトラブルが予想される
- 無視すると悪い結果になる
このため warn は、話し手が「責任をもって知らせている」ニュアンスも含みます。
例文:
- I warned him about the danger.(私は彼にその危険について警告した)
この文には、 「危険が存在する → 知らせた → 回避してほしい」 という流れが含まれています。


そこが誤解されやすいところ。
warn は“軽い注意”じゃないよ。

じゃあ、アドバイス感覚で使うと変?

うん、「危険」「悪影響」が見えないと不自然になるよ。
warnの名詞形は?
warn は動詞専用で、名詞としては使えません。
名詞形は warning になります。
warning は「警告」「注意喚起」という意味で、
- 危険を知らせる
- 行動を制限・禁止する
- 強い注意を促す
といった場面で使われます。
例文:
- This is a warning.(これは警告です)
また、warning は日常会話よりも、
- 標識
- マニュアル
- ニュース
- システム表示
などで非常によく使われます。
例文:
- Warning: High voltage(警告:高電圧)
ここでは、読む側に「危険を理解した上で行動せよ」という強いメッセージが含まれています。

warn をそのまま名詞にできないのは意外。

英語ではよくあるパターンだね。
warn → warning。

標識の Warning! は全部ここから来てる?

うん、だから意味もかなり強めなんだ。
warnの発音と読み方
- 発音記号:/wɔːrn/(アメリカ英語) /wɔːn/(イギリス英語)
- カタカナ表記の目安:ウォーン
日本人がやりがちなミスは、
- r を強く巻きすぎる
- 母音を短く切ってしまう
ことです。
実際の発音では、母音をしっかり伸ばし、r は軽く添える程度が自然です。
また、イギリス英語では r をほとんど発音しないため、「ウォーン」にかなり近い音になります。
発音イメージ:
- war + n(ワー+ン)

r を意識しすぎて「ウォルン」みたいになる…。

それ、よくあるね。
r は控えめでOK。

じゃあ、ほぼ「ワーン」でいい?

うん、その方が通じやすいよ。
warnの正しい使い方と基本パターン
warn A of B:危険や問題を「知らせる」形
warn A of B は、warn の中で最も基本的かつ代表的な形です。
この形では、B に「危険・リスク・問題・悪い結果」などのネガティブな内容が入ります。
単なる情報共有ではなく、
- 放置するとトラブルになる
- 知らずに行動すると損をする
- 命・安全・重大な結果に関わる
といった前提が含まれます。
例文:
- She warned me of the risk.(彼女はそのリスクについて私に警告した)
この文は、「リスクがある → それを知らせた → 注意してほしい」という流れを自然に含んでいます。

of の後ろは、かなり深刻な内容じゃないとダメ?

軽すぎると違和感が出るね。
少なくとも“悪い結果”は必要だよ。

楽しい予定とかは完全NG?

うん、それは warn の守備範囲外だね。
warn A to do / not to do:行動を「促す・制限する」形
この形は、相手に取るべき行動、または避けるべき行動を明確に示すときに使われます。
特に not to do の形は、
- 危険行為の禁止
- ルール違反の防止
- 強い注意喚起
といった場面で使われ、命令や警告にかなり近い響きになります。
例文:
- They warned us not to touch the machine.(その機械に触るなと警告された)
この文では、「触ると危険」「事故につながる可能性がある」という前提が自然に想像されます。

to do の形って、結構きついですね。

そう、だから友達同士ではほぼ使わないよ。

じゃあ、先生とか管理者側の言葉?

まさにそのイメージだね。
warn that...:具体的な内容を「しっかり伝える」形
warn that + 文 は、警告の内容を文章として具体的・論理的に伝えたいときに使われます。
この形は、
- ニュース
- 医療・研究
- 公式発表
- レポート
など、フォーマルで説明責任が求められる場面でよく使われます。
例文:
- The doctor warned that the condition could get worse.(医師は症状が悪化する可能性があると警告した)
ここでは、単なる注意ではなく、「悪化する可能性がある → それを理解した上で行動せよ」という強い意味が含まれます。

that節だと、一気にニュースっぽくなりますね。

感情よりも事実を伝える形なんだ。

日常会話だと重すぎる?

かなり重いね。
受動態「be warned」が持つ独特のニュアンス
be warned は、「警告しておく」「覚悟しておけ」という意味を持つ、非常に強めの表現です。
話し手が「これは本気の警告だ」と線を引くときに使われ、
- 注意書き
- マニュアル
- 警告文
- 掲示板
などで頻繁に登場します。
例文:
- Be warned: this road is dangerous.(警告しておくが、この道は危険だ)
この表現には、「聞いた以上、自己責任だ」というニュアンスも含まれます。

be warned って、ちょっと怖いわ。

うん、だから冗談や軽い注意には使わないね。

じゃあ、使う場面はかなり限定的?

そう、警告文専用レベルだね。
日本人がやりがちな「warn + to do」の誤用とは?
日本語の「〜するよう注意する」をそのまま英語にすると、warn の誤用が起きやすくなります。
特に多いのが次の形です。
- × I warned him to be careful.
文法的に完全な間違いとは言えませんが、日常英会話では非常に不自然です。
理由は、be careful が
- 抽象的
- 危険が具体的でない
- 緊急性が低い
からです。
この場合、英語では次の動詞が自然になります。
例文:
- I told him to be careful.(注意した)
- I reminded him to be careful.(念を押した)

日本語感覚だと warn を使いたくなる…。

そこが落とし穴。
warn は具体的な危険がないと浮くよ。

じゃあ、warn は最後の手段みたいな感じ?

まさにそれだね。
ここに注意!「warn」を使う時の落とし穴
友達に使うと「脅し」になる?強すぎるニュアンスに注意
warn は人間関係において、かなり「上から」「距離のある」言い方になります。
特にフラットな関係の友達に使うと、
- 怒っている
- 責任を突きつけている
- 失敗したら自己責任だと言っている
と受け取られやすくなります。
代表的なのが次の一言です。
例文:
- I warned you.(だから言っただろ/忠告したよね)
この表現は、結果が悪かったあとに使われることが多く、後出しの非難のように聞こえる危険があります。
友達同士なら、次のようなクッション表現が自然です。
- Just a heads-up...
- You might want to be careful...
- Just so you know...

友達に I warned you って言ったら冷たい?

かなり冷たいね。
距離を感じさせるよ。

じゃあ、親切のつもりでも危険?

うん、感情より「責任」を強調する言葉だからね。
「注目して!」のつもりで「warn」は使えない
warn は「注意を引く」「注目させる」ための動詞ではありません。
日本語の「ちょっと注意して聞いて」「大事な話がある」という感覚で warn を使うと、意味が大きくズレてしまいます。
誤用例:
- × I warned you about this interesting news.(× 面白いニュースだから注意した)
この文は、「このニュースには危険がある」と言っているように聞こえてしまいます。
単に話題として注目してほしい場合は、次の表現が自然です。
- Let me tell you about...
- I want to point out that...
- You should know that...

重要な話=warn だと思ってた。

そこも日本人がよく間違えるところだね。

英語だと warn は“危険信号”限定?

そう、面白い・大事、とは別ジャンルだよ。
「of」か「about」か?前置詞で変わる情報の重み
warn A of B と warn A about B は、どちらも文法的には正しいですが、伝わる重み・緊急度に差があります。
- warn A of B:差し迫った危険・具体的なリスク
- warn A about B:広い意味での注意・事前情報
例文比較:
- She warned me of the danger.(差し迫った危険について警告した)
- She warned me about the plan.(その計画について注意を促した)
前者は「身の安全・重大な結果」が想像され、後者は「知っておいた方がいい情報」に近い印象になります。

ネイティブはこの違いを意識してる?

無意識だけど、深刻なら of を選ぶね。

じゃあ迷ったら?

危険寄りなら of が安全だね。
シチュエーション別:そのまま使える実践フレーズ集
日常会話:相手との距離感で使い分ける「注意してね」
日常会話で warn をそのまま使うのはあまり自然ではありません。
親しい友人や家族との間で軽い注意を伝えたい場合、感覚的に柔らかく伝える表現が向いています。
例文:
- Just a heads-up, the road gets icy at night.(念のため言うと、夜は道が凍るよ)
- Be careful, that step is slippery.(気をつけて、その段差滑りやすいよ)
- You might want to check the stove before leaving.(出かける前にコンロを確認したほうがいいかも)
例文(どうしても warn を使う場合):
- Warn your friends about the icy steps, but be gentle.(友達に氷のある段差について警告してあげて、でも優しくね)

日常会話で warn を使うと、なんか怖くなるの?

うん、軽い注意なら heads-up や just so you know の方が自然だね。

なるほど、友達感覚だと距離が近すぎるから警告感が強くなるんですね。

距離感を意識すると、言い方の柔らかさが出るよ。
ビジネス:角を立てずに「注意喚起」する丁寧な表現
ビジネスでは warn の直接的な使い方は強すぎる場合があります。
代わりに、角を立てずに情報を伝える表現が推奨されます。
例文:
- Please be advised that the deadline has changed.(締切が変更になったことをご承知おきください)
- We would like to inform you of a potential issue.(潜在的な問題についてお知らせいたします)
- Please note that the system will be down for maintenance tonight.(本日夜間、システムがメンテナンスのため停止することをご注意ください)
例文(差し迫ったリスクで warn を使う場合):
- We warn all staff that unauthorized access may lead to serious consequences.(無断アクセスは重大な結果につながる可能性があるため、全社員に警告します)

ビジネス文書だと warn は避けた方がいい?

うん、直接 warn だと強すぎるからね。

柔らかい表現ならトラブルも避けられますね。

まさにそのための婉曲表現だよ。
掲示板・ニュース:安全表示によく出る「Warning」の決まり文句
掲示板やニュース、マニュアルでは warn 系の強い表現が適しています。
これらは読む側に具体的危険を理解させるための標準表現です。
例文:
- Warning: Slippery when wet(注意:濡れると滑りやすい)
- Warning: High voltage(警告:高電圧)
- Caution: Do not enter(注意:立ち入り禁止)

ここでは逆に warn 系がちょうどいいんですね。

強さが求められる場面では、遠慮なく使えるよ。

日常やビジネスより、言葉の重みがあるんですね。

読む人に安全を優先させるための表現だから、強さがプラスになるんだ。
まとめ
warn は単なる「注意する」という意味以上に、危険や問題を具体的に知らせるための動詞です。
使い方を誤ると、日常会話では脅しに聞こえたり、ビジネスでは強すぎて角を立てる表現になってしまいます。
基本パターンや前置詞、受動態のニュアンスを理解することで、自然かつ適切に警告を伝えられるようになります。

warn は日常会話でも気軽に使える?

軽い注意なら避けた方がいいね。
距離感を意識しないと脅しっぽくなるから。

ビジネスならどう?

通常は婉曲表現。
でも差し迫った危険なら warn も使えるよ。

状況や相手によって使い分けるんですね。

warn は「最後の手段」と考えると理解しやすいよ。


warn って、注意すれば何でも使える動詞だと思ってた。