一目でわかるachieveの意味と自然な使い方
achieve は英語学習で早い段階から登場する基本動詞ですが、「get や accomplish と何が違うのか」「どんな場面で使えば自然なのか」で迷いやすい単語でもあります。
この単語のポイントは、単なる結果ではなく、そこに至るまでの努力・継続・プロセスを含めて表現できることです。
本記事では、achieve と混同しやすい動詞との違いを中心に、使い分けの判断基準がはっきり分かるように整理します。
目次
achieveはどんな英単語?
achieveの動詞としての基本的な意味
achieve は「努力・継続・工夫の結果として、目標や成果を達成する」という意味をもつ動詞です。
英語では「結果」だけでなく、そこに至るまでのプロセスが強く意識されます。
achieve は、偶然起きた出来事や簡単に手に入った物事には使いません。
以下のような条件がそろうと、achieve が非常に自然になります。
- 明確なゴールや目的がある
- 一定の時間や努力が必要だった
- 困難や挑戦を乗り越えている
そのため、achieve は「夢・目標・成功・成果・記録」など、抽象的で大きな概念と一緒に使われることが多い単語です。
achieve a goal / achieve success / achieve great results


近いけど違うね。
achieve は「努力してたどり着く」感じがあるよ。

じゃあ、長年の夢とかに使う?

そう。それが一番achieveらしい使い方だね。
achieveの名詞形は?
achieve の名詞形は achievement(達成・成果)です。
achievement は「達成する行為」ではなく、達成された結果・実績そのものを指します。
そのため、学業・仕事・スポーツ・人生の節目など、評価や振り返りの文脈でよく使われます。
ややフォーマルな語なので、スピーチやビジネス文書、履歴書などにも適しています。
- a great achievement(大きな成果)
- personal achievements(個人の実績)

achievement って複数形にもできる?

できるよ。
achievements で「これまでの実績」という意味になる。

仕事の経歴説明にも使えそうですね。

まさにその場面向きの単語だよ。
achieveの読み方と発音
- 発音記号:/əˈtʃiːv/
achieve は最初の ə(ア) が弱く発音され、後半の -chieve に強いアクセントが置かれます。
日本語のカタカナ発音のように平坦に読むと不自然になりがちです。
発音のイメージは
ア・チーヴ(後ろを強く、長く)
と覚えると通じやすくなります。

いつも発音が伝わりにくい…。

後ろの「チーヴ」をしっかり伸ばしてみて。

ア・チーヴ?

うん、それでかなり自然になるよ。
achieveのよくある間違い
achieve は意味が分かっていても、日本語感覚のまま使うと不自然になりやすい動詞です。
特に注意したいポイントは次の3つです。
1.具体的な物には使わない
- × achieve a bag / phone
- ○ get / buy a bag, phone
2.簡単に得られる行為には使わない
- × achieve a coffee
- ○ get a coffee
3.努力やプロセスがない場面では使わない
- × achieve a ticket
- ○ get a ticket

すごく頑張ってスマホを買った場合も achieve は使えないの?

気持ちは分かるけど、英語では物は基本 get や buy だね。

なるほど、目に見えない成果が achieve なんですね。

その理解で完璧だよ。
achieveの自然な使い方:日常・ビジネスでの例文とフレーズ集
日常会話での自然な言い換え例
日常会話では achieve はややフォーマルに聞こえることが多く、ネイティブは状況に応じて、よりカジュアルで分かりやすい表現に言い換えます。
特に、友人同士の会話やSNSでは、achieve をそのまま使うよりも、以下の表現が自然になる場面が多いです。
- reach a goal:目標に到達する(achieveに最も近い)
- make it:やり遂げる/成功する(口語的)
- succeed in ~:~に成功する(少しフォーマルだが会話OK)
- get to ~:~に到達する(過程を軽く表現)
- I finally achieved my goal.
→ I finally reached my goal.
ただし、人生レベルの目標・長期的な努力・達成感を強調したい場面では、日常会話であっても achieve が使われることがあります。
以下は、その数少ない典型パターンです。
- I finally achieved my dream.(ついに夢を叶えた)
- I feel like I’ve achieved a lot this year.(今年はいろいろ達成できた気がする)
- It wasn’t easy, but we achieved it.(簡単じゃなかったけど、やり遂げた)
このように、「軽い出来事」ではなく、努力の重みを伝えたいときに限って、日常会話でも achieve が自然に使われます。

日常会話でも achieve を使っていいの?

間違いではないけど、少し硬く聞こえるね。

じゃあ、友達には?

reach や make it の方が自然だよ。

カジュアル度で使い分けるんですね。

そう。その感覚が大事。
ビジネスで使えるフォーマルな例文と英語表現
ビジネスシーンでは achieve は非常に重要な動詞です。
目標設定・成果報告・評価・プレゼンなど、あらゆる場面で使われ、「結果を出した」という前向きな印象を与えます。
特に数値や計画と組み合わせることで、説得力が増します。
- achieve our objectives(目標を達成する)
- achieve strong results(良い成果を上げる)
- achieve sustainable growth(持続的成長を達成する)
- achieve a 20% increase(20%増を達成する)
例文:
- We aim to achieve better results this quarter.
- The team achieved a significant increase in sales.

ビジネス英語では頻出?

かなり使うよ。
目標や数字とセットで出てくる。

フォーマルすぎない?

むしろ「ちょうどいい」レベルだね。

レポートにも使えそう。
achieveのフレーズ集
フレーズ単位で覚えると、achieve は一気に使いやすくなります。
ここでは、日常・ビジネスの両方で頻出する表現をまとめます。
- achieve a goal(目標を達成する)
- achieve success(成功を収める)
- achieve one’s dream(夢を叶える)
- achieve high performance(高い成果を出す)
- achieve a balance(バランスを実現する)
- achieve consistency(安定した結果を出す)

まず覚えるべきフレーズはどれ?

achieve a goal と achieve success は最優先だね。

仕事では?

achieve results を覚えておくと万能だよ。
achieveと混同しやすい表現
achieveとgetの違い
get は「手に入れる」「得る」という非常に広い意味を持つ動詞で、努力の有無やプロセスは問いません。
一方 achieve は「努力や継続の結果として目標に到達する」ことを表し、そこに至るまでの背景が重視されます。
そのため、同じ「結果」を表していても、話し手が強調したいポイントが異なります。
- get:結果そのものに注目
- achieve:結果+そこまでの努力に注目
- get a job(仕事を得る)
- achieve career success(キャリアで成功を収める)

get と achieve は置き換えられる?

意味が重なることもあるけど、ニュアンスは全然違うよ。

どう違うの?

苦労や努力を感じさせたいなら achieve、ただ事実を言うなら get だね。
achieveとattainの違い
attain は achieve と意味が近く、「目標や水準に到達する」という意味を持ちますが、attain の方が より硬く、公式・抽象的 な語です。
日常会話ではあまり使われず、ニュース、論文、公式文書などで目にすることが多い単語です。
- achieve:会話・ビジネスで幅広く使える
- attain:公式・学術的、抽象度が高い
- attain a high level of proficiency(高い熟達レベルに到達する)

attain は会話では使わない方がいい?

間違いではないけど、少し硬すぎるね。

じゃあ普段は?

ほとんど achieve で問題ないよ。
achieveとaccomplishの違い
accomplish は「やるべきことをやり遂げる」という意味合いが強く、具体的な作業・タスク・計画と一緒に使われることが多い動詞です。
一方 achieve は、より大きな「目標・成果・結果」に焦点を当てます。
- achieve:ゴール・結果・成功
- accomplish:タスク・任務・計画
- accomplish a task(課題をやり遂げる)
- achieve a long-term goal(長期目標を達成する)

プロジェクト完了はどっち?

作業完了なら accomplish、成果を強調するなら achieve だね。

使い分けが分かってた。

視点が「作業」か「結果」かで考えると簡単だよ。
まとめ
achieve は「何かを手に入れた」という事実よりも、「努力の末に到達した成果」を伝えたいときに最も力を発揮する動詞です。
get は結果重視、accomplish は作業完了、attain は公式・抽象的と考えることで、使い分けが明確になります。

結局、achieve を使う一番の判断基準は何?

「努力やプロセスを含めて伝えたいかどうか」だね。

結果だけなら get?

そう。タスク完了なら accomplish、硬い表現なら attain。

なるほど、迷わなくなったわ。

その感覚が身につけば、achieve は自然に使えるよ。


achieve って「手に入れる」と同じ?