「discourage + 人 + from + 動名詞」の意味と使い方:ネイティブも多用する表現の幅を広げるパターン
英語で「やめたほうがいいと伝える」「思いとどまらせる」と言いたいとき、ネイティブがよく使うのがdiscourageです。
中でも「discourage + 人 + from + 動名詞」は非常に使用頻度が高く、日常会話からビジネス英語、ニュース記事まで幅広く登場します。
ただし、日本語の「やめさせる」とは少し感覚が異なり、強制的に止めるのではなく、相手の気持ちや判断に働きかけるニュアンスがあります。
そのため、stopやpreventなどの似た表現との違いも理解しておくことが大切です。
この記事ではdiscourageの基本的な意味から、「discourage + 人 + from + 動名詞」の仕組み、類似表現との使い分け、そして実際に使えるフレーズまでを順番に解説していきます。
目次
discourageの基本概要
discourageの動詞の意味
discourageは「やる気をなくさせる」「思いとどまらせる」「やめる方向へ気持ちを向ける」という意味を持つ動詞です。
単純に何かを禁止するわけではなく、「それをするのはやめたほうがいいかもしれない」と相手に感じさせるニュアンスが特徴です。
相手自身の判断や意思は残っているため、強制的に止める表現よりも柔らかく使われます。
また、この単語は人が誰かを説得する場面だけでなく、状況や環境が自然と行動を控えさせる場合にもよく使われます。
費用の高さや危険性、将来への不安などが人の行動を鈍らせるときにも使えるため、日常会話からニュース記事まで幅広く登場します。
特に「discourage A from doing」の形は非常によく使われるため、セットで覚えておくと表現の幅が大きく広がります。
例文:
- My parents discouraged me from quitting school.(両親は私が学校を辞めるのを思いとどまらせた。)
- The teacher discouraged students from cheating.(先生は生徒たちに不正行為をしないよう促した。)


相手に選択肢は残したまま、消極的な方向へ気持ちを向けるイメージだよ。
discourageの名詞形
discourageの名詞形として使われるのはdiscouragementです。
意味は「落胆」「意欲の低下」「やる気を失わせること」などです。
何かうまくいかない出来事によって気持ちが弱くなった状態を表す場面でよく使われます。
動詞のdiscourageが「気持ちを下げる行為」を表すのに対し、discouragementはその結果として生じる状態や感情に焦点が当たっています。
そのため、実際の行動よりも心理的な影響や内面的な変化を表現したいときに使われることが多くあります。
仕事や勉強、スポーツなどで努力が報われなかった場面を語るときにも見られ、フォーマルな文章でも比較的よく使われる語です。
例文:
- He felt great discouragement after the failure.(彼は失敗の後、大きな落胆を感じた。)
- Despite the discouragement, she kept trying.(落胆しながらも、彼女は挑戦を続けた。)

discouragementは「がっかりした気持ち」そのものを表すんだね。

行為ではなく、その結果として生まれた落ち込みに注目した言葉だよ。
discourageの発音と読み方
discourageの発音は「ディスカレッジ」に近く、発音記号では /dɪsˈkɝːrɪdʒ/ と表されます。
日本語のカタカナだけで覚えると聞き取りづらくなることがありますが、実際は真ん中の「カー」の部分にアクセントが置かれます。
そのため、平坦に読むよりも「ディス・カーレッジ」のような強弱を意識したほうが英語らしく聞こえます。
また、会話では語尾の「ジ」が弱く聞こえることもあり、慣れていないと聞き取りにくい場合があります。
単語単体だけでなく例文の中で音声を聞きながら覚えると、リスニングでも反応しやすくなります。

アクセントは真ん中の「カー」の部分にあるんだね。
カタカナ読みとは少し違う感じかも。

強く読む位置を意識するとかなり英語らしい発音になるよ。
徹底攻略!「discourage + 人 + from + 動名詞」の仕組み
「from + 動名詞(-ing)」が持つ「引き離す」のニュアンス
「discourage + 人 + from + 動名詞」は、直訳すると「人を何かすることから遠ざける」という構造です。
ここで重要なのがfromです。fromには「離れる」「引き離す」という感覚があります。
そのため、discourage someone from doingは単なる文法パターンではなく、「行動しようとしている人を、その行動から遠ざける」というイメージで理解すると自然です。
この感覚を持っておくと、なぜfromが使われるのかも納得しやすくなります。
英語では前置詞が持つイメージが意味理解に大きく関わるため、単なる暗記よりも記憶に残りやすくなります。
意味だけを暗記するよりも、前置詞の感覚まで押さえておくと応用が利きやすくなります。
例文:
- The doctor discouraged him from smoking.(医師は彼に喫煙をやめるよう勧めた。)
- High costs discourage people from traveling.(高い費用が人々の旅行を控えさせている。)

fromって「〜から」だけじゃなくて、離す感覚もあるんだね。

行動そのものから距離を取らせるイメージで考えると分かりやすいよ。
「~するのを思いとどまらせる」のきれいな訳し方のコツ
discourage A from doingを日本語にするときは、「やめさせる」と訳すよりも「思いとどまらせる」「控えさせる」「踏みとどまらせる」と考えたほうが自然な場面が多くあります。
なぜなら、この表現には強制的に止める意味があまり含まれていないからです。
相手の気持ちや判断に影響を与えて、結果的に行動を控えさせる流れを表しています。
実際の英語でも、相手が最終的に従ったかどうかより、「そうしたくなくなる方向へ働きかけた」という事実に焦点が置かれることがあります。
そのため、文脈によっては「抑制する」「意欲をくじく」といった訳が自然になる場合もあります。
文脈によって訳し方を柔軟に変えると、英語のニュアンスをより正確に捉えられます。
例文:
- The risks discouraged her from investing.(リスクが彼女に投資を思いとどまらせた。)
- Bad weather discouraged us from going out.(悪天候で私たちは外出を控えた。)

「思いとどまらせる」のほうが確かに柔らかいわ。

無理やり止めたというより、気持ちが変わった結果を表すことが多いね。
注意!「to 不定詞」を使ってはいけない理由
英語学習者がよく間違えるのが「discourage 人 to do」という形です。
しかしこれは基本的に使いません。
discourageには「ある行動から遠ざける」という意味があるため、後ろにはfromが必要になります。
to不定詞は「〜する方向へ向かう」イメージを持つため、意味の流れが合わないのです。
英語では動詞ごとに後ろへ続く形がある程度決まっており、discourageもその代表例の一つです。
日本語では「〜するように勧める」「〜しないように勧める」が似た形になるため混同しやすいですが、英語では異なるパターンとして扱われます。
そのため、「〜するのを思いとどまらせる」は必ず「discourage 人 from doing」で覚えてしまうのがおすすめです。
例文:
- The teacher discouraged students from using AI tools carelessly.(先生は生徒にAIツールを安易に使わないよう促した。)
- The report discouraged investors from buying the stock.(その報告書は投資家が株を買うことを思いとどまらせた。)

encourage が to do を使うからって、discourage も to do にはならないの?

うん、意味の方向が逆だから、discourage は from doing を使うんだよ。
「やめさせる」を使い分ける!強力なライバルたちとの境界線
discourageとstopの違い:本人の意思に任せるか、物理的に止めるか
stopは実際に行動を止めることに焦点があります。
一方でdiscourageは行動する前や途中の気持ちに働きかける表現です。
たとえば誰かが危険な場所へ行こうとしている場合、「discourage」は忠告や警告によって考え直させるイメージです。
対してstopは身体的に制止したり、行動を中断させたりする場面でも使えます。
そのため、discourageでは相手が最終的に行動する可能性が残っていますが、stopでは実際に行動が止まる結果まで含意されることが少なくありません。英語話者もこの違いを自然に使い分けています。
つまりdiscourageは心理面、stopは行動面への働きかけと考えると区別しやすくなります。
例文:
- I tried to discourage him from going there.(私は彼がそこへ行くのを思いとどまらせようとした。)
- I stopped him from going there.(私は彼がそこへ行くのを止めた。)

stopのほうが結果的に止まってる感じが強いね。

discourageは説得段階、stopは実際の制止まで含められるよ。
discourageとpreventの違い:「やめとこう」と思わせるか、事前に100%防ぐか
preventは「起こらないように防ぐ」という意味で使われます。
discourageの場合は相手が最終的に行動する可能性も残っていますが、preventは行動や出来事が発生しない状態を作ることに重点があります。
この違いは、心理的な影響を与えるのか、結果そのものを防ぐのかと言い換えることもできます。
preventは設備や制度、仕組みなどによる予防措置と相性がよく、個人の気持ちよりも結果に注目する傾向があります。
そのため、法律、システム、設備などによる予防措置を説明するときはpreventが使われることが多くなります。
preventの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- The warning discouraged people from entering.(警告によって人々は入るのを控えた。)
- The fence prevented people from entering.(フェンスによって人々は入れなかった。)

preventは結果までしっかり防いでる感じだね。

discourageよりもずっと強い効果を前提にしていることが多いよ。
discourageとdissuadeの違い:状況や雰囲気で察せさせるか、言葉で説得するか
dissuadeも「思いとどまらせる」という意味ですが、discourageより説得の要素が強い言葉です。
discourageは状況、費用、リスク、雰囲気など、人以外が主語になることもよくあります。
一方でdissuadeは誰かが理由を説明して説得する場面で使われることが多い表現です。
つまりdiscourageは「やる気がなくなる方向へ向かう」という広い意味を持ち、dissuadeは「相手を説得して考え直させる」という場面が中心になります。
両者は近い意味ですが、原因に注目すると違いが見えやすくなります。
どちらも似ていますが、dissuadeのほうが会話による説得を連想しやすいでしょう。
例文:
- Rising prices discouraged customers from buying.(価格上昇によって顧客は購入を控えた。)
- She dissuaded him from quitting.(彼女は彼を説得して辞めるのを思いとどまらせた。)

discourageは環境の影響でも使えるんだ。

dissuadeは「誰かが話して説得した」という場面が見えやすいよ。
discourageとprohibitの違い:心理的な自粛を促すか、ルール・法律で禁止するか
prohibitは「禁止する」という非常に強い表現です。
discourageが自主的な判断を促すのに対して、prohibitには規則や法律によって認めないという意味があります。
したがって、禁止事項や法的制限を説明するときにはprohibitが適しています。
また、discourageには「望ましくないので避けてほしい」というニュアンスがありますが、prohibitには「してはいけない」という明確な境界線があります。
守るかどうかを個人に委ねる度合いが大きく異なります。
両者は似た場面で登場することがありますが、強制度には大きな差があります。
例文:
- The company discourages excessive overtime.(会社は過度な残業を控えるよう促している。)
- The company prohibits smoking indoors.(会社は屋内喫煙を禁止している。)

discourageはお願いに近いけど、prohibitはルールなんだね。

その違いは大きいね。
違反できるかどうかで考えると分かりやすいよ。
日常・ビジネスで今すぐ使える!状況別の実践フレーズ
友達や家族の無茶な行動を思いとどまらせる日常会話フレーズ
日常生活では、相手を心配して行動を控えるよう伝える場面でdiscourageがよく使われます。
頭ごなしに否定するのではなく、「その選択はあまりおすすめできない」という柔らかい響きがあるため、人間関係を壊しにくい表現です。
相手の自由を尊重しながらも、自分の考えや心配を伝えたいときに使いやすい言葉だといえます。
家族や友人との会話では、危険な挑戦や衝動的な決断に対して使われることが多く、助言や忠告をやわらかく表現したい場面で役立ちます。
例文:
- I tried to discourage my brother from driving in the storm.(私は弟に嵐の中で運転しないよう勧めた。)
- She discouraged her friend from making a rash decision.(彼女は友人が軽率な決断をしないよう促した。)
- My mother discouraged me from traveling alone at night.(母は私に夜一人で旅行しないよう勧めた。)

心配だから止めたいけど、命令っぽくしたくない時に便利そう。

相手を尊重しながら助言したい場面によく合う表現だよ。
看板やアナウンスでよく見る「公共のルール・自粛」の定番表現
公共施設や観光地では、「禁止」まではしないものの控えてほしい行動を示すためにdiscourageが使われます。
利用者への配慮を求める場面や、マナー向上を促す案内文などで見かけることがあります。
英語圏では、強い命令表現を避けながら協力を呼びかける場面で好まれる言い方です。
特に多くの人が利用する場所では、利用者との対立を避けつつルールを伝える必要があります。
そのため、prohibitほど強くないdiscourageが案内表示やアナウンスで選ばれることがあります。
英語の案内表示を読む際にも知っておくと便利です。
例文:
- Visitors are discouraged from feeding the animals.(来園者は動物への餌やりを控えるよう求められている。)
- Smoking is discouraged in this area.(このエリアでは喫煙を控えるよう求められている。)
- Guests are discouraged from taking photos inside the museum.(来館者は館内での写真撮影を控えるよう求められている。)

禁止じゃないけど、なるべくやらないでほしい時に使うんだね。

公共の案内では強すぎない表現としてよく使われるよ。
リスクや投資を抑制する「ビジネス・ニュース」の英語表現
ニュース記事や経済レポートでは、何らかの要因が人々の行動を鈍らせる場面でdiscourageが頻繁に登場します。
特に金利上昇、コスト増加、不透明な市場環境などが投資や消費を抑えるという文脈でよく使われます。
この場合は誰かが直接説得しているわけではなく、状況そのものが人々の判断に影響を与えている点が特徴です。
ビジネス英語では、人の感情よりも市場や経済環境の影響を客観的に説明するために使われることが多く、経済ニュースを読む際には知っておきたい重要語の一つです。
例文:
- High interest rates discouraged borrowing.(高金利が借り入れを抑制した。)
- Economic uncertainty discouraged investment.(経済の不透明感が投資を抑制した。)
- Rising costs discouraged companies from expanding their businesses.(コスト上昇によって企業は事業拡大を控えた。)

人じゃなくて金利や景気が主語になることも多いんだ。

ニュース英語ではその使い方をかなりよく見かけるよ。
受動態「I am discouraged...」で表す「心が折れた」の感情表現
discourageは受動態になると、「落胆している」「やる気を失っている」という感情を表せます。
これは誰かに止められたという意味ではなく、失敗や困難によって気持ちが弱くなった状態を表すことが多いです。
何かに挑戦した結果が思わしくなかったときや、努力が報われなかったと感じたときによく使われます。
また、完全に諦めた状態というより、「気持ちは落ち込んでいるが、まだ続ける可能性は残っている」という場面でも自然に使われます。
そのため、日常会話から励ましの表現まで幅広く登場します。
英会話でもよく使われるため、能動態だけでなく受動態の使い方も覚えておくと便利です。
例文:
- I was discouraged by the results.(その結果に落胆した。)
- Don't be discouraged by mistakes.(失敗で落ち込まないでください。)
- She felt discouraged after several failed attempts.(彼女は何度も失敗して落ち込んだ。)

同じdiscourageでも、自分の気持ちを表す時にも使えるんだね。

「やる気をくじかれた」という感覚に近くて、会話でもよく使われる表現だよ。
まとめ
discourageは「やる気をなくさせる」「思いとどまらせる」という意味を持つ動詞で、相手に強制するのではなく、自発的に行動を控える方向へ気持ちを向けるニュアンスがあります。
特に重要なのが「discourage + 人 + from + 動名詞」という形です。
fromには「引き離す」という感覚があり、「人をその行動から遠ざける」というイメージで理解すると覚えやすくなります。
また、後ろにはto不定詞ではなくfrom+動名詞が続く点も押さえておきたいポイントです。
さらに、stop・prevent・dissuade・prohibitなどの類似表現とは強制力や働きかけ方に違いがあります。
これらを使い分けられるようになると、「やめさせる」をより自然に表現できるようになります。

discourageって単純に「やめさせる」じゃなくて、相手が自分で考え直すように促す言葉なんだね。

そう、だから日常会話からニュースまで幅広く使われるし、「discourage A from doing」をそのまま使えるようになると表現の幅もかなり広がるよ。
discourageの対義語のencourageの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
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discourageって「やめろ!」じゃなくて、「やめたほうがいいかも」と思わせる感じなんだね。