「電波」や「ウイルス」に使うのはなぜ?動詞transmitの意味の秘密
英語の transmit は、「送信する」「伝達する」「感染させる」「受け継ぐ」など、複数の意味を持つ動詞です。
通信やITの分野ではデータや信号を送る場合に使われ、医療・科学の分野では病原体やウイルスが伝わることを表します。
また、知識や文化、遺伝的な特徴が世代を越えて受け継がれる場面にも登場します。
一見すると、それぞれの意味は大きく異なるように感じられます。
しかし、transmitには「何かが経路や媒体を通って、別の場所や相手へ伝わる」という共通したイメージがあります。
語源や使い方を確認すると、電波・病原体・文化などに同じ単語が使われる理由を理解しやすくなります。
この記事では、transmitの基本的な意味から、通信・医療・歴史に関する用法、頻出する文法パターン、類似動詞との違いまで詳しく解説します。
transmitの基本概要
transmitの動詞の意味
transmitは、「何かを別の場所や相手へ伝える・送る」という意味を持つ動詞です。
特に、情報や信号、電波、病原体などが、何らかの経路や媒体を通って届く場面でよく使われます。
日本語では「送信する」「伝達する」「感染させる」「受け継ぐ」など、対象や状況に応じて訳し分けられます。
この単語の中心にあるのは、あるものが送り手の側から別の場所や相手へ移り、そこで受け取られるという考え方です。
単に物を動かすというより、情報や信号などの伝達、あるいは病原体や文化の継承といった、広い意味での「届ける」という働きを表します。
transmitは、通信技術や科学、医療、ニュースなど、やや専門的な場面でもよく登場します。
送る対象が何であるかによって日本語訳は変わりますが、伝達の仕組みや経路に目を向けると、さまざまな用法を一つのイメージで理解できます。
例文:
- The satellite transmits signals to Earth.(その衛星は地球に信号を送信します。)
- Certain insects can transmit diseases to humans.(特定の昆虫は人間に病気を感染させることがあります。)


そう、信号や情報のように、送る仕組みや伝わる経路が意識されるものと相性がいいよ。
transmitの名詞形
transmitの代表的な名詞形はtransmissionです。
「伝達」「送信」「伝染」「伝送」などの意味があり、transmitが表す動作だけでなく、その過程や仕組み、伝わった結果に関連する事柄を指します。
どの分野で使われるかによって、適切な日本語訳が変わる点が特徴です。
例えば、通信分野ではデータの送信を「data transmission」、医療分野では病気の伝染を「disease transmission」と表現します。
どちらも、あるものが別の場所や相手へ伝わるという共通した意味を持っています。
技術文書やニュースでは、送信方法や感染経路など、伝達の仕組みを説明するために使われることもあります。
なお、transmitterは「送信機」「伝送装置」など、信号や情報を送る側の装置・人を表す名詞です。
transmitを動詞、transmissionを伝達や送信の過程、transmitterを送信する装置として関連づけて覚えておくと、通信や科学に関する英文を読む際にも役立ちます。
例文:
- The transmission of data is encrypted.(データの送信は暗号化されています。)
- The study examines the transmission of infectious diseases.(その研究は感染症の伝染について調べています。)

transmissionは「送信」だけじゃなくて、病気の「伝染」にも使えるんだね。
分野が変わっても共通する部分があるんだ。

情報でも病原体でも、あるものが別の場所や相手へ移るという点が共通しているよ。
transmitの発音と読み方
transmitの発音は、カタカナでは「トランスミット」に近い音です。
アクセントは後半の「mit」に相当する音節に置かれます。
前半のtrans-を強く読むのではなく、後半をやや強めに発音することを意識すると、英語らしいリズムに近づきます。
つづりの最後は「-mit」ですが、動詞の基本形では「ミット」に近い音になります。
前半の音から後半へ滑らかにつなげると、単語全体を自然に発音しやすくなります。
過去形・過去分詞形はtransmittedで、語尾の子音を重ねてつづる点にも注意が必要です。
現在分詞形はtransmittingとなります。
transmitは、前半のtrans-と後半の-mitを分けて意識すると、つづりと意味を結びつけやすくなります。
発音を覚えるときも、語源の区切りを手がかりにしながら、実際の音のまとまりとして練習すると定着しやすいでしょう。

後ろにアクセントがあるんだね。
trans-の部分を強く読んでしまいそうだから、気をつけたいわ。

後半をしっかり発音すると、transmitらしいリズムをつかみやすいよ。
「何かを介して届く」がtransmitのコア・イメージ
鍵は語源!trans(越えて)+mit(送る)の仕組み
transmitの意味を理解するには、語源に注目すると便利です。
transmitは、ラテン語に由来するtrans-(越えて、向こう側へ)+mittere(送る)という要素から成り立っています。
trans-には、ある場所や境界を越えて向こう側へ進むイメージがあり、mit-は「送る」という意味につながる要素です。
この二つの要素が組み合わさることで、「何かをこちら側から向こう側へ送る」という意味が生まれています。
送り手と受け手の間に距離や境界があっても、その間を越えて何かが届けられるという考え方です。
この語源を知っていると、電波や情報だけでなく、病原体や文化などにもtransmitが使われる理由が見えやすくなります。
対象は変わっても、「あるものを別の場所や相手へ送り届ける」という中心的な考え方は共通しています。
語源は単語のすべての用法を決めるものではありませんが、意味を思い出すための手がかりとして役立ちます。
例文:
- The message was transmitted across the border.(そのメッセージは国境を越えて伝えられました。)
- The signal was transmitted from the control room to the aircraft.(その信号は管制室から航空機へ送信されました。)

trans-が「越えて」、mitが「送る」なら、transmitは実際の国境や距離を越えて送る場合にしか使えないの?

実際の距離や境界だけでなく、通信経路や世代の違いを越えて何かが伝わる場合にも使えるよ。
だから、情報や病原体、文化などにも意味が広がっているんだ。
電波も病原体も「媒体を通して伝わる」という共通点
transmitが電波とウイルスの両方に使われるのは、どちらも何らかの経路や仕組みを通して、ある場所から別の場所へ伝わるという共通点があるからです。
電波や信号は、空間や通信設備などを通じて情報を届けます。
一方、病原体は、空気、飛沫、血液、接触など、状況に応じた経路を通して人や動物へ広がることがあります。
ここで大切なのは、電波と病原体が同じ性質を持っているということではありません。
伝わる対象や、実際に使われる経路は大きく異なりますが、「あるものが別の場所や相手へ移る」という伝達の構造に共通点があります。
そのため、transmitという一つの動詞で表現できます。
なお、病気についてtransmitを使う場合は、病原体そのものを「伝達する」意味にも、病気を「感染させる」意味にもなります。
何が主語や目的語になっているかを確認すると、文の意味を正確につかめます。
通信の場面でも、信号を送るのか、情報を伝えるのかによって日本語訳が少し変わることがあります。
例文:
- Radio waves transmit information over long distances.(電波は長距離にわたって情報を伝えます。)
- Mosquitoes can transmit certain viruses.(蚊は特定のウイルスを媒介することがあります。)

電波とウイルスは全然違うものなのに、どちらもtransmitで表せるのは、伝わる仕組みが共通しているからなんだね。

何が移動するかよりも、どのように別の場所や相手へ伝わるかに注目すると、使い方がつながってくるね。
transmitの主な意味と使い方
情報・電波を「送信する」(通信・IT)
通信やITの分野では、transmitはデータ、信号、電波、音声などを「送信する」「伝送する」という意味で使われます。
コンピューターからサーバーへデータを送ったり、無線通信で信号を送ったりする場面が代表的です。
通信機器が情報を送り出し、別の機器やシステムがそれを受け取るような状況に適しています。
sendでも「送る」と表現できますが、transmitは通信機器や電波、データの伝送など、情報が特定の経路を通って送られる状況に向いています。
そのため、技術文書やニュース、製品の説明などで見かける機会も多い単語です。
送信する対象には、information(情報)、data(データ)、signals(信号)、radio waves(電波)などがよく使われます。
また、通信の話では、送信する側と受信する側の関係が意識されることもあります。
何を送るのかだけでなく、どこへ送るのか、どのような通信方法を使うのかが説明される場面では、transmitの持つ技術的なニュアンスが表れやすくなります。
例文:
- The device transmits data to the central server.(その装置は中央サーバーにデータを送信します。)
- The radio tower transmits signals throughout the region.(その無線塔は地域全体に信号を送信します。)

ITの説明でtransmitが出てきたら、データをどこかへ送る処理を説明している可能性が高そう。

特に機器やネットワークが登場する文では、「送信する」「伝送する」と考えると読みやすいよ。
病気・ウイルスを「感染させる・伝達する」(医療・科学)
医療や科学の分野では、transmitは病気やウイルスなどを「感染させる」「伝染させる」「伝達する」という意味で使われます。
病原体がある人や動物から別の人や動物へ移ることを表す表現です。
感染症に関するニュースや研究、衛生上の注意を説明する文章などでよく見られます。
例えば、蚊などの媒介動物がウイルスを人間に伝える場合や、感染者から他の人へ病原体が広がる場合に使われます。
病原体を目的語にすることもあれば、disease(病気)を目的語にして「病気を伝染させる」という形にすることもあります。
主語が人なのか動物なのか、あるいは病原体そのものなのかによって、自然な日本語訳を考えるとよいでしょう。
なお、transmitは病原体が実際に移ることに焦点を当てる語であり、感染が成立したかどうかを必ずしも細かく表すわけではありません。
医学的な英文では、transmission(伝染・感染経路)という名詞も頻繁に登場します。
病原体の種類だけでなく、どのような経路で広がるのかを説明する場面でも重要な表現です。
例文:
- The virus can be transmitted through contaminated water.(そのウイルスは汚染された水を通して伝染することがあります。)
- Some animals transmit infections to humans.(一部の動物は人間に感染症を伝播させます。)

病気の話でtransmitが出てきたら、「病気を持っている」というより、誰かにうつす動作を表していると考えるとよさそうだね。

病原体がどの経路を通って別の人や動物に移るのかを説明する場面で、よく使われる表現だよ。
知識・文化・遺伝を「後世に受け継ぐ」(歴史・日常)
transmitは、情報や病原体だけでなく、知識、文化、伝統、技術、遺伝的特徴などを「受け継ぐ」「伝える」「後世に伝承する」という意味でも使われます。
ある世代や集団から、別の世代や人々へ何かが伝わっていく場面です。歴史や教育、家族、地域社会などの話題で使われることがあります。
この用法では、文化や知識が書籍、教育、言語、習慣などを通して伝えられることがあります。
遺伝については、親から子へ遺伝的な特徴や情報が伝わることを表す際に使われます。
目に見える物をそのまま渡すのではなく、知識や価値観、技術などが時間を越えて残っていくことにも使える点が特徴です。
「後世に伝える」という日本語からは、人が意識的に教える場面を想像しやすいですが、transmitは必ずしも意図的な行為だけを表すわけではありません。
遺伝的特徴や文化的な習慣が、世代を越えて伝わる場合にも使えます。
誰かが積極的に伝える場合と、世代の中で自然に受け継がれる場合の両方を考えられる表現です。
例文:
- Families transmit traditions from one generation to the next.(家族は世代から次の世代へ伝統を受け継ぎます。)
- Language helps transmit knowledge across generations.(言語は世代を越えて知識を伝えるのに役立ちます。)

知識や文化だけでなく、遺伝的な特徴にもtransmitを使えるのは、意識して誰かに伝える場合でなくても使えるからなの?

そう、transmitは、誰かが意図的に教える場合だけでなく、親から子へ特徴が受け継がれたり、習慣や価値観が世代を越えて残ったりする場合にも使えるんだ。
実務や試験で役立つ!transmitの文法と頻出パターン
基本の形:transmit A to B(AをBへ届ける)
transmitを「AをBへ送る・伝える」という意味で使う場合、基本的にはtransmit A to Bという形を取ります。
Aには送る対象、Bには送り先や伝わる相手を置きます。
文の中で「何が送られるのか」と「どこへ、誰に送られるのか」を分けて考えると、構造がつかみやすくなります。
例えば、transmit data to the serverなら「サーバーにデータを送信する」、transmit a message to the receiverなら「受信者にメッセージを伝える」という意味です。
通信の場面では、toの後ろに機器やシステム、場所などが置かれることもあります。
病原体を目的語にする場合も同じ形を使えるため、通信と医療の英文を共通の文型で理解できます。
また、病原体を主語にして「病原体が人に感染させる」と表現する場合にも、transmit A to Bの形が使えます。
AとBの役割を整理すると、長い英文でも構造を読み取りやすくなります。
特に、受け手を示すto以下が長くなっている文章では、まずtransmitの目的語を見つけることが読解の手がかりになります。
例文:
- The sensor transmits information to the control system.(そのセンサーは制御システムに情報を送信します。)
- The infected person transmitted the virus to another individual.(感染者は別の人にウイルスを感染させました。)

transmit A to Bなら、Aが送られるもの、Bが送り先になるんだね。
データでもウイルスでも同じ形で考えられんだ。

何を送るかと、どこへ・誰に送るかを分けて考えると、文の構造が見えやすくなるよ。
ニュースで超頻出!受動態「be transmitted」の使い方
ニュースや科学記事では、transmitの受動態であるbe transmittedがよく使われます。
これは「伝えられる」「送信される」「伝染する」「伝播する」などの意味になり、何かがどのように伝わるのかに焦点を置く表現です。
主語には、送信されるデータや信号、伝染する病原体などが置かれます。
能動態では、誰や何が送るのかを主語にします。
一方、受動態では、送られるものや伝わるものを主語にできるため、送信者を明示しない説明や、伝達経路を中心にした文章に向いています。
ニュースや研究報告では、送り手が重要でない場合や、すでに文脈から明らかな場合に、受動態が自然に選ばれることがあります。
例えば、Information is transmitted through the network.なら「情報はネットワークを通じて送信されます」となります。
感染症の説明でも、The virus is transmitted through droplets.のように、ウイルスがどの経路で伝わるのかを説明できます。
throughやbyなどの前置詞が続く場合は、伝達経路や手段に注目すると、受動態の意味を把握しやすくなります。
例文:
- The signal is transmitted from the satellite to the ground station.(その信号は衛星から地上局へ送信されます。)
- The infection is transmitted through close contact.(その感染症は濃厚接触を通じて伝染します。)

受動態だと、誰が送ったかよりも、信号やウイルスがどう伝わるかに注目する文章になるんだね。

ニュースや研究報告では、伝達経路や仕組みを説明したいことが多いから、be transmittedがよく使われるよ。
発展:自動詞としてのtransmit(光・熱などが透過する)
transmitは他動詞として「何かを送る・伝える」と使うことが多いですが、自動詞として「光や熱などが通過する」「透過する」という意味になる場合もあります。
特に、物質や素材の性質を説明する科学・工学分野で見られる用法です。
何かを送り出す主体ではなく、光や熱などが物質を通り抜ける性質に焦点を置きます。
例えば、ガラスやフィルターなどが光を通すかどうかを説明するときに使われます。
光や熱などが物質を通過する性質に焦点を置くため、目的語を直接取らずに使われることがあります。
素材の透明度や光の透過性、熱の伝わり方などを扱う説明文で見かけることがあるでしょう。
ただし、transmitの自動詞用法は、他動詞の「送信する」に比べると専門的な文章で登場しやすい表現です。
文中にlight(光)、heat(熱)、energy(エネルギー)などがあり、物質を通過する話をしているなら、この意味を考えると自然です。
通信の「送信」とは異なり、物質を通り抜ける性質を説明しているかどうかが判断のポイントになります。
例文:
- Some materials transmit light more efficiently than others.(素材によっては、ほかの素材よりも効率よく光を透過します。)
- This glass transmits ultraviolet light.(このガラスは紫外線を透過します。)

transmitは「何かを送る」という意味なのに、光や熱が主語になると、誰かが送らなくても「透過する」という意味になるのはどうしてなの?

光や熱が物質を通り抜けて別の場所へ届くことも、広い意味では「こちら側から向こう側へ伝わる」動きだからだよ。
送り手がいなくても、何かが経路を通って移動する点は共通しているんだ。
transmitと類似動詞(send / transfer / pass)の違い
transmitとsendの違い:「媒体を通して送る」フォーマル感
sendとtransmitはどちらも「送る」と訳せますが、使われる場面や焦点に違いがあります。
sendは、手紙や荷物、メッセージなどを相手へ送る、日常的で幅広い表現です。
一方、transmitは、情報や信号、電波、病原体などが、何らかの経路や仕組みを通って伝わる場面で使われやすく、技術的・専門的な印象を持つことがあります。
例えば、友達にメッセージを送るならsend a messageが自然です。
通信装置が信号を送る場合はtransmit a signalがよく合います。
もちろん、技術分野でもsendは使われるため、transmitが常にフォーマルでなければならないわけではありません。
実際の英文では、伝達の仕組みに焦点を置くか、単純に送る動作を表すかによって選ばれることがあります。
単純な送付や依頼ならsend、送信の仕組みや伝達経路が意識される場合はtransmit、と考えると使い分けの目安になります。
さらに、transmitは病原体や電波など、日常的なsendではあまり目的語にならないものにも使えるため、扱える対象の広がりにも違いがあります。
sendの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- Please send me the report by Friday.(金曜日までに私に報告書を送ってください。)
- The transmitter transmits and receives signals.(その送受信機は信号を送受信します。)

友達に写真を送るならsendで十分だけど、通信機器が信号を送る話になるとtransmitが選ばれやすいんだね。

日常の送付ならsend、技術的な伝送を説明するならtransmitが候補になりやすいよ。
transmitとtransferの違い:「移動させる」か「伝達するか」
transferも「移す」「移動させる」「転送する」という意味を持つ動詞ですが、transmitとは焦点が異なります。
transferは、物やデータ、権利、資金などをある場所・人・口座などから別のところへ移すことに重点があります。
位置や所属、所有する場所などが変わることを表す場面にも使われます。
一方、transmitは、情報、信号、病原体、文化などが伝達されることに焦点を置きます。
どちらもデータについて使えますが、transfer dataは「データを別の場所へ移す・転送する」という意味になり、transmit dataは「データを送信する・伝送する」という意味合いが強くなります。
データが移動したという事実を重視するか、通信によって送られる働きを重視するかが、一つの判断基準になります。
また、transferはスポーツ選手の移籍や、学校・部署などの転籍にも使われます。
このような「所属や位置を移す」という意味では、transmitは通常使いません。
対象が何で、どんな移動を表しているかを考えることが大切です。特に、資金や所有権などを扱う文章では、transmitではなくtransferが適切になることが多くあります。
transferの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- The bank transferred the money to my account.(銀行は私の口座にお金を振り込みました。)
- The system transmits information in real time.(そのシステムは情報をリアルタイムで送信します。)

transferはデータやお金などを別の場所へ移すことに重点があって、transmitは情報などを伝える仕組みに重点があるんだね。

データを「移動させた」という事実を重視するならtransfer、「送信・伝送する」という働きを表したいならtransmitが合いやすいよ。
transmitとpassの違い:「手渡し・順々に送る」ニュアンス
passは「手渡す」「渡す」「回す」「伝える」など、日常会話で幅広く使われる動詞です。
特に、人から人へ物を渡したり、情報を次の人に伝えたりする場面で自然に使われます。
目の前にいる相手へ物を渡す場合や、集団の中で何かを順番に回す場合など、身近なやり取りに適しています。
transmitが通信や科学などで、情報や病原体が経路を通って伝わることを表しやすいのに対して、passは人の手や会話、集団の中で順々に渡っていく動作に焦点を置くことがあります。
例えば、pass the saltは「塩を取って渡す」、pass the message onは「メッセージを次の人へ伝える」という意味です。
passには、ある人から次の人へと引き継ぐような、身近で具体的な印象があります。
ただし、passにも「情報や病気を伝える」という用法があり、transmitと意味が重なる場合があります。
日常的なやり取りや、人から人へ渡すイメージならpass、専門的な伝達経路や仕組みを意識する場合はtransmitが使いやすいでしょう。
単語を選ぶときは、伝達の方法だけでなく、会話の場面が日常的なのか、科学や技術に関する説明なのかも手がかりになります。
passの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- Could you pass this note to Sarah?(このメモをサラに渡してくれますか?)
- The system transmits information to the students’ tablets.(そのシステムは生徒たちのタブレットに情報を送信します。)

passは、誰かから次の人へ手渡すような場面が得意なんだね。
transmitよりも日常的な動作に近いの?

うん、手渡しや人づての伝達ならpassが自然だよ。
通信設備や病原体の伝播など、仕組みを意識する場面ではtransmitが選ばれやすいね。
transmitを例文でマスターする
データ・電波・情報送信の例文
transmitは、通信機器やコンピューター、衛星、無線設備などが情報を送信する場面でよく使われます。
目的語にはdata、signals、information、messagesなどが置かれ、送り先を示す場合はtoを使うことが多いです。
通信の種類や装置の働きを説明する文章では、送信する対象と送り先がセットで登場することがあります。
また、transmitは「送信する」という動作だけでなく、どのような経路を通って情報が届くかを説明する文章にも向いています。
技術文書やニュース記事では、データの送信速度、信号の伝達、通信システムの仕組みなどと一緒に登場することがあります。
無線で送るのか、通信設備を通して送るのかといった方法に注目すると、単なる「送る」よりもtransmitらしい使われ方が見えてきます。
この分野では、送信するものが目に見える物体ではなく、データや信号などであることも重要です。
情報が送り手から受け手へ移動する仕組みを意識しながら英文を読むと、transmitの意味を場面ごとに判断しやすくなります。
例文:
- The spacecraft transmits images back to Earth.(その宇宙船は地球へ画像を送信します。)
- The network transmits large amounts of data every second.(そのネットワークは毎秒大量のデータを送信します。)
- The device can transmit audio wirelessly.(その装置は音声を無線で送信できます。)

宇宙船やネットワークの例文を見ると、transmitは遠くへ情報を届ける技術と相性がいいんだね。

送信するデータの種類や通信方法が具体的に書かれている文章では、transmitの意味をつかみやすいよ。
感染症・医療・遺伝の例文
医療や科学の文章では、transmitが病原体や感染症の伝播を説明するために使われます。
主語には人や動物、昆虫、病原体などが置かれ、目的語にはvirus、disease、infectionなどがよく使われます。
病原体が誰から誰へ、あるいはどのような経路で伝わるのかを説明する場面で、重要な表現になります。
また、遺伝に関する文章では、親から子へ遺伝的な情報や特徴が伝わることを表します。
病原体の伝播と遺伝的特徴の継承は対象が異なりますが、どちらも何かが別の個体へ伝わるという点でtransmitの意味につながっています。
医療や生物学の文章では、伝わる対象と経路を区別して読むことが、意味を理解する手がかりになります。
感染症について述べる場合は、病原体の伝播や感染経路を説明する表現として使われ、遺伝について述べる場合は、世代を越えた特徴の継承を表す表現として使われます。
同じtransmitでも、分野によって日本語訳や注目される部分が変わるため、文脈を確認することが大切です。
例文:
- Ticks can transmit bacteria that cause disease.(マダニは病気の原因となる細菌を媒介することがあります。)
- Some genetic traits are transmitted from parents to their children.(一部の遺伝的特徴は親から子へ受け継がれます。)
- The infection was transmitted through direct contact.(その感染症は直接接触によって伝染しました。)

感染症と遺伝では分野がかなり違うけど、どちらも何かが別の個体へ伝わるという共通点があるんだね。

病原体や遺伝的特徴など、伝わる対象を入れ替えても、transmitの中心的な意味は変わらないんだ。
文化・知識・技術を後世に伝える例文
transmitは、文化、知識、技術、伝統などが、世代や集団を越えて伝わる場面でも使えます。
単に誰かへ情報を知らせるのではなく、ある時代に培われたものが、次の世代や別の人々へ受け継がれていく流れを表せるのが特徴です。
歴史や教育、家族、地域社会などの話題と組み合わせると、transmitの意味がより具体的に見えてきます。
この用法では、knowledge、culture、traditions、skillsなどが目的語になることがあります。
教育や家族、地域社会、歴史などの話題では、何がどのように受け継がれてきたのかを説明するために使われます。
知識や技術を直接教える行為だけでなく、文化的な価値観や伝統が世代を越えて残っていくことにも使える点がポイントです。
また、文化や技術が伝わる際には、言語、教育、物語、習慣など、さまざまな経路が関わることがあります。
transmitは、そのような伝達の手段を一つに限定せず、ある世代や集団から別の世代・集団へ何かが受け継がれるという広い流れを表せます。
例文:
- Teachers transmit valuable knowledge to future generations.(教師は貴重な知識を次の世代へ伝えます。)
- Traditional crafts transmit the skills of earlier generations.(伝統工芸は、以前の世代の技術を受け継いで伝えます。)
- Stories can transmit cultural values from one generation to another.(物語は、ある世代から別の世代へ文化的な価値観を伝えることができます。)

文化や技術を伝える場合は、昔からあるものを次の世代へつないでいくような印象が強くなるわ。

知識や技術が時間を越えて受け継がれる場面では、transmitが持つ「伝達」の広がりを感じやすいよ。
まとめ
transmitは、単に何かを「送る」というだけでなく、情報や信号、病原体、知識、文化などが、何らかの経路や媒体を通って別の場所・相手へ伝わることを表す動詞です。
通信・ITの分野では、データや電波、信号を「送信する」「伝送する」という意味で使われます。
医療や科学の分野では、ウイルスや病原体を「感染させる」「伝播する」という意味になり、歴史や日常の話題では、知識・文化・伝統・遺伝的特徴を「受け継ぐ」「伝える」という意味で使われます。
基本的な文型は transmit A to B で、「AをBへ伝える・送る」という形です。
また、受動態の be transmitted は、誰が送ったかよりも、何がどのような経路で伝わったのかに焦点を当てたい場合によく使われます。
光や熱などが物質を通過する場合には、自動詞として「透過する」という意味にもなります。
sendは日常的な「送る」、passは手渡しや人づての「渡す・伝える」、transferは物やデータなどを別の場所へ「移す」という意味が中心です。
それに対してtransmitは、通信や科学などで、何かが仕組みや経路を通して伝わる場面に適しています。

transmitは、送る対象がデータでもウイルスでも文化でも、何かが別の場所や相手へ伝わる流れに注目する単語なんだね。

日本語訳を一つだけ覚えるより、「経路を通して伝わる」という中心のイメージを押さえておくと、分野が変わっても意味をつなげて理解しやすくなるよ。
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transmitは、物を直接渡すよりも、何かが経路を通って届く場面に向いているの?