implyの意味は?間違えやすい用法とその正解
英語の imply は、日本語では「意味する」「示唆する」などと訳されますが、実際には言葉にしていない内容が、聞き手に伝わってしまうという非常に微妙なニュアンスを持つ動詞です。
この「言っていないのに伝わる」という性質を理解せずに使うと、誤用や不自然な英文につながりやすくなります。
本記事では、imply の意味・文型・誤用ポイントを、説明と会話例を交えながら体系的に整理します。
目次
implyの基本形
implyの動詞の意味
imply の基本的な意味は「(直接言葉にせずに)暗に示す」「聞き手に察させる」です。
重要なのは、話し手が意図的に言葉を省いている、または言っていないにもかかわらず意味が読み取れてしまう点にあります。
imply は、事実・評価・感情・批判などを婉曲的に伝えるための動詞で、日本語の「ほのめかす」「言外に含ませる」に非常に近い感覚です。
例文:
- His silence implied disagreement.(彼の沈黙は反対を暗に示していた)
この文では、反対だと「言った」わけではありません。
しかし、沈黙という行動から、聞き手が自然にその意味を読み取っています。
このように imply は、
- 言葉以外(態度・沈黙・表情)
- 曖昧な言い回し
- あえて断定しない表現
と非常に相性が良い動詞です。
また、imply は「話し手側の行為」を表します。
聞き手がどう理解したかを言う場合は infer を使う点も、上級者向けの重要ポイントです。


その通り。
ポイントは「言っていない」のに「伝わっている」ということ。

じゃあ、誤解されることもある?

あるよ。
だから Are you implying that…? みたいな確認表現が生まれるんだ。
implyの名詞形
imply の名詞形は implication で、「含意」「言外の意味」「そこから導かれる影響」を表します。
単なる意味だけでなく、その発言・行動が持つ結果や波及効果まで含むのが特徴です。
例文:
- The implication of his remark was serious.(彼の発言の含意は深刻だった)
この場合、「言葉そのもの」よりも、「その言葉が何を示唆しているか」に焦点があります。
そのため implication は、
- ニュース記事
- 学術論文
- 法律・ビジネス文書
など、客観性や分析が求められる場面で多く使われます。
日常会話ではやや硬いため、代わりに次のような言い方がよく使われます。
- What are you implying?
- Is there something behind what you said?

implication は難しそうな単語ですね。

会話ではあまり使わないけど、文章を読むと頻出だよ。

じゃあ、ニュース英語では重要ですね。

うん。「その発言が何を意味するのか」を読む力が問われる単語だね。
implyの発音と読み方
imply の発音は次のとおりです。
- 発音記号:/ɪmˈplaɪ/
- カタカナ表記:インプライ
アクセントは後半の -ply にあり、「プライ」をやや強く発音します。
前半の im- は弱く短く添えるイメージです。
日本人学習者に多い誤りとして、
- インプリ
- インプリー
のように語尾を曖昧にしてしまう点がありますが、これでは通じにくくなります。
また、imply は reply / apply / supply などと同じ語尾を持つため、これらをまとめて「〜プライ」と発音練習すると効果的です。

imply って発音、意外と難しい。

「イン・プライ」って区切ると安定するよ。

apply と同じ感じですね。

そう。語尾の -ply を意識すると一気に通じやすくなるよ。
implyの正しい使い方:動詞の用法と目的語・文型の注意点
直接的表現と暗示的表現の使い分け(implyのニュアンス整理)
imply は、内容をそのまま言葉にする say / state / tell とは異なり、聞き手に判断を委ねる余白を残す表現です。
話し手は結論を明言せず、状況・態度・言い回しを通じて意味を伝えます。
比較すると、違いがはっきりします。
- He said she was wrong.
→ 評価を直接伝えている(断定) - He implied she was wrong.
→ 評価を明言せず、察させている(暗示)
imply が選ばれるのは、次のような場面です。
- 相手との関係を悪化させたくない
- 責任ある発言として断定を避けたい
- 聞き手に考えさせたい・気づかせたい
このため、imply は「大人っぽい」「間接的」「含みを持たせた」表現として使われます。

間違ってるなら、はっきり言えばいい気がする。

英語では、はっきり言わない方が自然な場面も多いんだ。

それで imply なんですね。

そう。相手に判断を委ねるのがポイントだよ。
imply + 目的語 / imply that節 の使い方と誤用を避けるポイント
imply の文型は一見シンプルですが、日本語発想で使うと誤用が起きやすい動詞です。
基本となる形は次の2つです。
imply + 名詞(意味・感情・事実など):
- His tone implied anger.
- The data implies a serious problem.
imply that + 完全文:
- She implied that she was unhappy.
- He implied that the plan might change.
最大の注意点は、imply が人を直接目的語に取れないことです。
- × He implied me that he was busy.
- ○ He implied that he was busy.
日本語の「彼は私にそれとなく伝えた」という感覚を、そのまま英語にしようとすると、この誤りが起きます。
「人に伝える」動詞を使いたい場合は、tell / hint to / suggest to などを選ぶ必要があります。

imply って、人に向けて言ってるのに人を置けないんですね。

そう。「人」じゃなくて「意味」を置く動詞なんだ。

だから that節 が多いんですね。

うん、内容をそのまま文で置けるからね。
和訳の落とし穴:直訳で起きる誤用パターンと正しい言い換え例
imply は日本語で「意味する」と訳されることが多いため、そのまま当てはめて不自然な英文になるケースがよくあります。
特に注意したいのは、「主語と目的語の関係」です。
(元の日本語例)
「この規則は学生向けで、学生は従うことが前提になっている」
- × This rule implies students.
- ○ This rule implies that students must follow it.
英語では、「何を暗示しているのか」を明確に言語化する必要があります。
日本語のように曖昧な名詞だけを置くことはできません。
また、文脈によっては imply 以外の動詞の方が自然な場合もあります。
- indicate:データ・事実が客観的に示す
- suggest:提案・可能性をやんわり示す
- mean:意図・意味そのものを表す
imply は「話し手が言外に含ませた意味」を表すため、客観的説明には向かない点も重要です。

「意味する」って日本語がややこしいですね。

うん。英語では「誰が、どう含ませたか」が大事なんだ。

だから動詞の選び分けが必要なんですね。

その通り。imply は万能じゃないからね。
implyを例文で身につける
日常会話で使うimplyの例
日常会話での imply は、感情・疑念・不満・遠回しな非難などを、あえて直接言わずに伝える場面でよく使われます。
相手の発言や態度から「そう言っているように聞こえる」「そういう前提に立っている」と感じたときに登場します。
特に多いのが、相手の含みを問いただす形です。
例文:
- Are you implying that I’m lying?(私が嘘をついていると言いたいの?)
この文は、「嘘つきだ」と言われたわけではないが、そう受け取れるニュアンスがあったときに使われます。
そのため、やや感情的・対立的に聞こえることもあります。
他にも、次のような使い方があります。
- She didn’t say no, but her reaction implied it.(彼女はノーとは言わなかったが、反応がそれを示していた)
ここでは、言葉ではなく反応や態度が意味を持っています。

Are you implying that I did something wrong?(私が何か悪いことをしたと言いたいの?)

いや、そう言ったわけじゃないよ。
ただ少し気になっただけ。

でも、そう聞こえました。

それが imply の怖いところだね。
言ってなくても伝わってしまう。
ビジネスでの使い方
ビジネスシーンでは、imply は「断定を避けつつ、方向性や可能性を示す」ための便利な動詞です。
特にメール・報告書・会議の発言などで、責任を明確にしすぎない表現として使われます。
例文:
- His email implied that the deadline would be extended.(彼のメールは、締切が延びることを示唆していた)
この文では、「締切が延びる」とはっきり書かれていないものの、文面からそう読み取れる、という意味になります。
- The report implies a need for further discussion.(その報告書は、さらなる議論の必要性を示している)
この場合も、「議論が必要だ」と断定しているわけではなく、内容から自然に導かれる結論を述べています。
imply を使うことで、
- 判断を相手に委ねる
- 将来の変更に余地を残す
- 直接的な責任表現を避ける
といった効果があります。

この表現だと、約束したことにならない?

だから imply を使うんだ。
あくまで含みを持たせているよ。

確定じゃないけど、そう読めるという感じですね。

そう。それがビジネス英語では重要なんだ。
まとめ
mply は「直接言わずに、前提や含みとして伝える」ことを表す動詞です。
人を目的語に取らず、名詞や that節で含ませたい内容そのものを置くのが大きな特徴です。
日常会話では誤解や感情のすれ違いを表す場面で、ビジネスでは断定を避けたい場面でよく使われます。

imply って、言ってないのに伝わるのがポイントなんですね。

そう。だから強く聞こえたり、誤解を生んだりするよ。

Are you implying that … ? がトラブルの入り口になる理由も分かったわ。

うん。imply を理解できると、英語の「含み」が一気に読めるようになるよ。


imply って、言ってないのに意味が出てくる感じですね。