なぜ「一致する」と「与える」?動詞accordの根本にある意味とは
英語の accord は、「一致する」「調和する」という意味だけでなく、「権利や敬意などを与える」「正式に認める」という意味でも使われる動詞です。
一見すると異なる意味に思えますが、中心には「心や条件を合わせ、ふさわしい関係を成立させる」という共通したイメージがあります。
また、accordは日常会話よりも、ニュース記事や公式文書、ビジネスなどのややフォーマルな場面で登場しやすい単語です。
accord with ~ や in accord with ~、according to ~ などの定番表現も多く、使い方をまとめて覚えると英文の理解に役立ちます。
この記事では、accordの基本的な意味や語源から、自動詞・他動詞としての使い方、受動態、頻出フレーズ、似た意味を持つ動詞との違いまで、例文を交えながら詳しく解説します。
accordの基本解説
accordの動詞の意味
動詞のaccordには、主に「一致する」「調和する」と「〜に…を与える・授ける」という2つの意味があります。
前者は、意見や事実、考えなどが合っていることを表す用法です。
後者では、ある人や集団に権利・許可・敬意などを与える場面で使われます。
自動詞として使う場合と他動詞として使う場合で、文の構造も変わるため、意味だけでなく、後ろにどのような語が続いているかにも注目すると理解しやすくなります。
「一致する」と「与える」は、日本語だけを見るとかなり違う意味に思えます。
しかし、accordの中心には、物事や人の間にふさわしい関係を成立させるという感覚があります。
そこから、条件が合うことにも、相手に何かを認めて与えることにもつながっています。
特に「与える」のaccordは、日常的な物の受け渡しというより、権利や待遇などを正式に認める場面で使われることが多い表現です。
なお、動詞のaccordは、日常会話のagreeやgiveよりも、やや硬く、文章語的な表現として登場することが多い単語です。
ニュースや公式発表、法律・ビジネス関連の文章では特に目にしやすいでしょう。
文脈によって「一致する」「認める」「授ける」など訳し方が変わるため、主語と目的語の関係を確認することが大切です。
例文:
- The results accord with our expectations.(その結果は私たちの予想と一致しています。)
- The government accorded the organization special privileges.(政府はその組織に特別な特権を与えました。)


そう考えるとつながりやすいね。
特に「与える」のaccordは、単に物を渡すというより、権利や待遇などを正式に認める場面で使われることが多いよ。
accordの名詞の意味
名詞のaccordには、「一致」「調和」「合意」「協定」などの意味があります。
意見や考えが合っている状態を表すほか、複数の人や国が話し合いによって合意に達したことを指す場合もあります。
つまり、単に内容が同じであるという意味だけでなく、人や組織の間に意見の一致やまとまりが生まれている状態も表せる単語です。
例えば、in accordは「一致して」「調和して」という意味になり、an accordは「合意」「協定」として使われます。
特にニュースでは、国同士の取り決めや外交上の合意を表す場面でよく見られます。
政治・外交・国際関係などの文章では、複数の立場が調整された結果として成立した合意を指すことが多く、単なる意見の一致よりも改まった響きを持つ場合があります。
また、名詞のaccordは、単に「同じ意見である」という状態だけでなく、関係がうまく整っていることを表せるのが特徴です。
動詞の「一致する」と「与える」を理解するうえでも、この名詞の意味は手がかりになります。
なお、「合意」を表す場合は、話し合いの結果として成立した取り決めを指すことが多いため、文脈によっては「協定」と訳すと自然になります。
例文:
- The two countries reached an accord on trade.(その2か国は貿易について合意に達しました。)
- Their actions were in accord with the rules.(彼らの行動は規則と一致していました。)

accordが名詞だと「合意」という意味にもなるんだね。
国同士の話し合いで使われるなら、少し改まった単語という印象があるわ。

agreementでも「合意」を表せるけれど、accordは外交や公式な取り決めなど、文章の中で格調を感じさせる場面にもよく合うよ。
accordの発音と読み方
accordの発音は、アコードに近い音で、アクセントは後半の-cordに置かれます。
発音記号では、アメリカ英語で/əˈkɔːrd/、イギリス英語で/əˈkɔːd/と表されます。
最初のa-は強く読むのではなく、軽く「ア」と発音するのがポイントです。
英語では最初の音節が弱く発音されるため、日本語の「アコード」のように両方の音を同じ強さで読むよりも、後半に重心を置くと自然に聞こえます。
語尾の-cordは「コード」に近い音ですが、英語のorの音を意識すると、より自然な発音になります。
アメリカ英語では語末のrが発音される一方、イギリス英語では地域や発音の種類によって、語末のrをはっきり発音しないことがあります。
なお、名詞と動詞でアクセントが変わる単語ではなく、どちらの場合も後半にアクセントがあります。
発音を覚えるときは、最初の弱い音と、後半の強い音を分けて意識するとよいでしょう。
特に、名詞のaccordと動詞のaccordでアクセントの位置が変わるのではないかと迷うことがありますが、どちらも同じ位置にアクセントがあります。意味や品詞が変わっても、発音の基本的なリズムは変わりません。

名詞と動詞でアクセントが変わる単語もあるけど、accordはどちらも後ろを強く読めばいいんだね。

最初の音を軽くして後半を強くすると、名詞でも動詞でも自然なリズムになるね。
accordのコアイメージ
中心にあるのは「心や条件をピタリと重ね合わせる」イメージ
accordを理解するうえで役立つのが、「心や条件を重ね合わせ、ふさわしい状態にする」というイメージです。
意見や考えが一致していれば、互いの認識が同じ方向を向いていることになります。
条件や事実が一致している場合も、それぞれの内容が食い違わず、うまく合っている状態です。
ここでは、何かを無理に同じにするというより、複数のものを照らし合わせた結果、自然に合っているという感覚が近いでしょう。
一方、誰かに権利や敬意、待遇などを与える場合は、その人にふさわしいものを正式に認めるという方向へ意味が広がります。
単なる物の受け渡しではなく、相手との関係の中で何かを認める動作に近いのです。
例えば、権利を認める場合には、その人が本来受けるべき扱いや制度上の立場を与えるという意味合いが生まれます。
この感覚を持っておくと、accord withの「〜と一致する」と、accord someone a rightの「誰かに権利を与える」が、まったく別の単語のようには感じにくくなります。
前者は複数の内容が合っている状態、後者は人や集団との関係の中で何かを正式に認める動作として捉えると、2つの用法を整理しやすくなります。

条件が合う場合と、誰かに権利を認める場合では向きが違うけれど、どちらも関係を整えるという点では共通しているんだね。

accordは「何かをただ動かす」というより、対象との関係をふさわしい状態にする動詞として考えると使い分けが見えやすいよ。
語源(心・ハート)から考えるaccordの成り立ち
accordは、ラテン語のcor(心・心臓)に由来する語と関係があり、フランス語のaccordなどを経て英語に入ったとされています。
corは「心」を表す語根で、英単語のcordial(心のこもった、親しい)などにもつながっています。
心臓を表す語が、感情や人とのつながりに関する意味へ広がっている点は、accordのイメージを考えるうえでも興味深いところです。
中世のフランス語などでは、accordは「心が合うこと」「調和」「同意」といった意味で使われていました。
心や考えが同じ方向を向くという感覚が、意見の一致や合意という意味につながったと考えると理解しやすいでしょう。
複数の人の気持ちや考えがそろうことは、対立や食い違いが解消され、ひとつの方向にまとまることにもつながります。
さらに、英語では「正式に認める」「ふさわしいものを与える」という意味にも発展しました。
語源だけで現代英語のすべての意味を説明できるわけではありませんが、accordの複数の用法を結びつけるヒントになります。
特に、相手に何かを認めるという意味を考えるときも、対象との関係を整えるという中心的な感覚を思い浮かべると、動詞の意味を覚えやすくなります。

accordが「一致する」という意味になるのは、もともと「心」が関係していたからなの?

そう、accordは「心」を表す語に由来していて、心と心が合うことから、意見や考えが一致するという意味につながっていったんだ。
自動詞「accord」の意味と使い方(一致する・調和する)
意見や事実がピタリと合うときの表現パターン
自動詞のaccordは、主語となる意見・事実・情報・説明などが、別のものと一致していることを表します。
この用法では、主語そのものが「合う」「調和する」という動きを示すため、基本的に目的語を直接置きません。
何と一致しているのかを示す場合は、withなどの前置詞を使って対象を続ける形が基本になります。
よく使われるのが、A accords with Bという形です。
これは「AはBと一致する」「AはBと調和する」という意味になります。
主語には、報告書・証拠・結果・説明などが置かれることが多く、内容同士の整合性を表すときに便利です。
accordsのように主語に合わせて動詞の形が変わる点にも注意しましょう。
また、accordは、単に数字が同じという場合だけでなく、ある説明が別の情報と矛盾しない場合にも使えます。
日常会話ではやや硬めですが、調査報告や公式な説明では自然な表現です。
特に、複数の資料や証拠を比較し、内容が一致していることを客観的に述べる場面で役立ちます。
例文:
- The witness's statement accords with the available evidence.(その証人の証言は、入手できる証拠と一致しています。)
- Her explanation accords with what we observed.(彼女の説明は、私たちが観察したことと一致しています。)

数字や意見が同じときだけでなく、証言と証拠が食い違わない場合にも使えるんだね。

内容同士が矛盾せず、筋が通っていることを表すときにもaccordは使えるよ。
accord with〜(〜と一致する)
accord with ~は、「〜と一致する」「〜と調和する」という意味の代表的な表現です。
主語には、意見・事実・行動・結果・説明などを置き、withの後ろに、それと合っている対象を続けます。
自動詞のaccordを使う場合、何と一致するのかを示すこの形が基本になるため、withを含めてひとまとまりで覚えると便利です。
例えば、The report accords with the data.なら「その報告書はデータと一致している」という意味です。
accord withは、2つの内容を照らし合わせたときに、矛盾がないことや方向性が合っていることを伝えられます。
報告書や研究結果など、複数の情報を比較する文章では、内容の整合性を示す表現として使いやすいでしょう。
また、accord withは、事実同士だけでなく、規則・方針・原則などとの適合を表すこともあります。
公式文書では「〜に沿っている」「〜に適合している」と訳すと自然な場合もあります。
単に「同じである」と述べるよりも、ある基準や考え方と食い違わず、整合しているという意味合いを持たせられる点が特徴です。
例文:
- The new policy accords with the company's long-term goals.(新しい方針は、その会社の長期的な目標に沿っています。)
- His behavior does not accord with the school's values.(彼の行動は、その学校の価値観と一致していません。)

accord withは、意見が合うというより、方針や行動が何かに沿っているという意味でも使えるんだね。

withの後ろに規則や価値観を置くと、「その基準に合っている」という意味合いが出やすいよ。
accord on〜(〜について一致・合意する)
accord on ~は、「〜について一致する」「〜について合意する」という意味で使われる表現です。
複数の人や組織が、ある問題について同じ考えに達したことを表します。
onの後ろには、話し合いや調整の対象となる問題・計画・条件などが置かれ、何について意見がまとまったのかを示します。
agree on ~と似ていますが、accordを使うと、やや硬い文章語的な印象になります。
特に、交渉や会議、公式な話し合いの結果を述べる場面で見られます。
ただし、現代英語ではagree onのほうが一般的で、accord onは比較的限られた用法です。
人が何かについて合意したことを自然に伝える場合には、agree onやreach an accord onのほうが適切なこともあります。
なお、accordは「一致する」という自動詞として使われる場合でも、主語や文脈によって自然さが変わります。
誰かが話し合いの末に合意したことを伝えるなら、reach an accord on ~やagree on ~のほうが自然な場合もあります。
accord onを見かけたときは意味を理解しつつ、実際に自分で使う際には、文脈に合うより一般的な表現も考えるとよいでしょう。
例文:
- The two sides accorded on the main points of the agreement.(双方は合意の主要な点について一致しました。)
- The committee reached an accord on the proposed changes.(委員会は、提案された変更について合意に達しました。)

accord on〜は「〜について一致する」という意味だけど、accord with〜のように「〜と一致する」と言う場合とは、何が違うの?

accord with〜は、意見や事実などが何かと一致する場合に使うよ。
一方、accord on〜は、複数の人や組織がある問題について合意する場面に近いんだ。
ただし、日常英語では agree on〜 のほうが一般的だよ。
他動詞「accord」の意味と使い方(与える・授ける)
「〜(人)に…(権利・敬意・許可)を与える」の基本パターン
他動詞のaccordには、「人や集団に、権利・許可・敬意・待遇などを与える」という意味があります。
ここで大切なのは、日常的な物の受け渡しよりも、ある対象に何かを正式に認めるという性質が強いことです。
誰かに何かを与えるという形を取りながらも、その内容が制度上の権利や社会的な扱いに関わる場合に使われやすい表現です。
例えば、accord someone a rightなら「誰かに権利を認める」、accord a person respectなら「人に敬意を払う・敬意を与える」という意味になります。
主語には、政府・組織・裁判所・制度などが置かれることが多く、ニュースや法律、公式発表などでよく使われます。
与える側が個人である場合もありますが、組織や公的な機関が何かを認める場面では、特にaccordらしい硬さが表れます。
「与える」と訳されていても、必ずしも物理的なものを手渡すわけではありません。
相手に認められる地位や待遇、行動するための権利などを与える場面に適しています。
したがって、accordの目的語には、権利・自由・保護・敬意・特権など、社会的な扱いや抽象的な価値を表す名詞がよく置かれます。
例文:
- The law accords equal rights to all citizens.(その法律は、すべての市民に平等な権利を認めています。)
- The committee accorded her the respect she deserved.(委員会は、彼女にふさわしい敬意を示しました。)

「与える」といっても、プレゼントのように物を渡すわけではなく、権利や敬意を正式に認める場合が多いんだね。

何を与えるのかに注目すると、accordが適した場面かどうか判断しやすくなるね。
accord A B(AにBを与える)
accord A Bは、「AにBを与える」「AにBを認める」という意味の第4文型に近い形です。
Aには人・集団・組織などの受け手が入り、Bには権利・待遇・敬意・地位など、与えられるものが入ります。
語順としては、まず受け手を示し、その後に何を与えるのかを置くため、誰にどのような扱いを認めたのかを順番に伝えられます。
例えば、The government accorded the group special status.なら「政府はその集団に特別な地位を認めた」という意味です。
Bに入る名詞は、単なる日用品よりも、制度上の扱いや抽象的な価値を表すものがよく使われます。
rights、respect、recognition、statusなどは、この用法の意味を理解するうえで覚えておきたい語です。
ただし、この形は日常会話では頻繁に使われるわけではありません。
文章の中で、誰が誰に何を正式に認めたのかを簡潔に示したいときに役立ちます。
特に、政府や組織、法律などが特定の人や集団に権利・地位・待遇を与える場面では、硬めの文章表現として自然に使われます。
例文:
- The university accorded the researchers full access to its archives.(その大学は研究者たちに、資料室の完全な利用権を与えました。)
- The award accorded the artist international recognition.(その賞は、その芸術家に国際的な評価をもたらしました。)

accord A Bは「AにBを与える」という形だけど、give A Bと同じように、どんな物でも与えられるの?

何でも自由に与えられるわけではないよ。
accordは、権利や敬意、特別な待遇などを正式に与える場面で使われることが多いんだ。
日常的な物の受け渡しなら、通常はgiveのほうが自然だね。
accord B to A(BをAに与える)
accord B to Aは、「BをAに与える」「BをAに認める」という意味の形です。
先ほどのaccord A Bと内容はほぼ同じですが、こちらでは先に「何を与えるのか」を示し、その後にtoで受け手を続けます。
与えられる権利や待遇を文の前半に置けるため、何が認められるのかを意識させたい場合に使いやすい形です。
例えば、The law accords certain protections to workers.なら「その法律は労働者に一定の保護を認めている」という意味になります。
権利や保護、待遇などを強調したい場合に、与えられるものを先に置けるのが特徴です。
特に、法律や制度がどのような権利を誰に与えるのかを説明する文章では、対象となる権利を先に示すことで、文の焦点をはっきりさせられます。
この形は、法律・制度・政策などが人々にどのような権利や保護を与えるかを説明する文章で使いやすい表現です。
toの後ろには、個人だけでなく、集団や社会全体が置かれることもあります。
なお、accord A Bと意味は近いため、どちらを使うかは、受け手を先に示したいか、与えるものを先に示したいかという語順の違いで考えると整理しやすくなります。
例文:
- The constitution accords freedom of speech to every citizen.(その憲法は、すべての市民に言論の自由を認めています。)
- The agreement accords special protections to vulnerable groups.(その協定は、弱い立場にある集団に特別な保護を与えています。)

accord B to Aは、Bを先に出すから、与えられる権利や保護を目立たせたいときに便利そう。

accord A Bと意味は近いけれど、公式文書では「どんな権利を認めるのか」を先に説明したいときに使いやすいよ。
ニュースや公式文章で頻出の受動態「be accorded」
be accordedは、accordの受動態で、「〜を与えられる」「〜を認められる」「〜を受ける」という意味になります。
ニュースや公式文書では、誰が与えたのかよりも、誰がどのような待遇や権利を受けたのかを中心に伝えたい場合に使われます。
受け手を主語にできるため、人物や組織が受けた扱いを中心に報道したいときに便利です。
例えば、be accorded special statusなら「特別な地位を認められる」、be accorded respectなら「敬意を払われる」という意味です。
主語には、人・組織・国などが置かれます。be accordedの後ろには、地位・待遇・歓迎・敬意などを表す名詞が続くことが多く、何を受けたのかによって具体的な意味が決まります。
受動態では、与える側が文脈から明らかな場合や、あえて示す必要がない場合に、by ~を省略できます。
accordedの後ろにどのような名詞が続いているかを見ると、意味をつかみやすくなります。
また、公式な歓迎や特別な待遇など、儀礼的・制度的な扱いを受けたことを述べる際には、単純なreceivedよりも改まった印象を与えることがあります。
例文:
- The former president was accorded a state funeral.(その元大統領には国葬が執り行われました。)
- The visiting delegation was accorded a warm welcome.(訪問団は温かく迎えられました。)

be accordedは、普通の「与えられる」よりも、公式な待遇や歓迎を受ける場面で目にしやすそうだね。

ニュースで見かけたら、まず「正式に認められた」「特別な扱いを受けた」という方向で読むと、文脈をつかみやすいね。
よく使う!accordの定番フレーズ・表現
in accord with〜(〜と一致して・〜に従って)
in accord with ~は、「〜と一致して」「〜と調和して」「〜に従って」という意味の表現です。
ある行動や考え、判断などが、規則・方針・原則・事実などと合っていることを示します。
単に2つのものが同じであるというより、ある基準や考え方に沿って、ふさわしい状態になっていることを表す場合に適しています。
accord withが動詞として「一致する」と述べるのに対し、in accord withは、何かが基準に沿った状態にあることを表す前置詞句です。
文中では、行動や判断がどのような考え方や規則に基づいているのかを説明する役割を持ちます。
inが含まれることで、「一致した状態にある」というまとまりとして捉えられる点も特徴です。
法律・規則・倫理・会社の方針などを説明する、少し改まった文章で使われやすい表現です。
日常会話では、in line withやconsistent withなどが自然な場合もあります。
特に、決定や行動が何らかの原則に沿っていることを客観的に示したいときに、文章の雰囲気に合いやすい表現です。
例文:
- The decision was made in accord with international law.(その決定は国際法に従って下されました。)
- We must act in accord with our principles.(私たちは自分たちの原則に従って行動しなければなりません。)

in accord withは、単に「一致している」だけでなく、「その規則や考え方に沿って」という意味にもなるんだ。

うん、特に方針や法律を基準にする文章では、「〜に従って」と訳すと自然なことが多いよ。
according to〜(〜によると・〜に応じて)
according to ~は、「〜によると」「〜に従って」「〜に応じて」という意味で使われる表現です。
ニュースや説明文では、情報の出どころを示す「〜によると」という意味でよく登場します。
誰の発言やどの資料に基づく情報なのかを示すため、報道記事や説明文の冒頭・途中などで頻繁に使われる表現です。
according to the reportなら「その報告書によると」、according to the rulesなら「規則に従って」という意味です。
また、according to needのように、状況や基準に応じて何かが決まることを表す場合もあります。
後ろに置かれる名詞が情報源なのか、判断や行動の基準なのかによって、日本語の訳し方が変わる点が重要です。
according toは、accordの現在分詞形に由来する表現ですが、現代英語ではひとまとまりの定番表現として覚えると使いやすいでしょう。
情報源を示す場合と、基準に従う場合では日本語訳が変わる点に注意が必要です。
「〜によると」と訳すときは、話し手自身の意見ではなく、後ろに置かれた情報源に基づく内容を伝えていることが多い点も押さえておきましょう。
例文:
- According to the latest report, sales have increased.(最新の報告書によると、売上は増加しています。)
- The rooms were assigned according to the guests' needs.(部屋は宿泊客のニーズに応じて割り当てられました。)

according to〜は「〜によると」と「〜に応じて」の両方の意味があるけど、どうやって使い分ければいいの?

情報や発言の出どころを示すときは「〜によると」になり、基準や状況に合わせるときは「〜に応じて」という意味になるよ。
後ろに続く内容が、情報源なのか判断の基準なのかを見ると区別しやすいね。
of one's own accord(自発的に・自分から)
of one's own accordは、「自発的に」「自分から進んで」「誰かに強制されることなく」という意味の定番表現です。
人が他人から命令されたり、圧力をかけられたりするのではなく、自分の意思で行動したことを表します。
行動のきっかけが外部からの指示ではなく、本人の判断や意思にあることを強調する表現です。
of my own accordなら「私自身の意思で」、of her own accordなら「彼女が自分から」という意味です。
自分の判断で行動したことを強調したい場合に使います。主語となる人が自分の意思で何かを始めたり、ある行動を選んだりした場面で使われ、周囲からの強制や誘導がなかったことを伝える働きがあります。
この表現は、日常会話でも意味は通じますが、やや改まった響きがあります。
on one's ownやvoluntarilyなどと近い場面で使えますが、of one's own accordには「強制されず、自分の意思で」という点がはっきり含まれています。
単に一人で行動したという意味ではなく、行動を自分から選んだという意思の部分に焦点がある点に注意しましょう。
例文:
- He left the company of his own accord.(彼は自分の意思で会社を辞めました。)
- The child apologized of her own accord.(その子は自分から謝りました。)

「自発的に」という意味なら、誰かに頼まれたからではなく、自分で判断して動いたことが大事なんだね。

自分の意思で行動したことをはっきり伝えたいときに、of one's own accordが使えるよ。
accordと似た意味の動詞(類語)との違い・使い分け
accordとagreeの違い:一致のニュアンスとフォーマルさ
accordとagreeは、どちらも「一致する」「意見が合う」という意味に関係する動詞です。
ただし、使われる場面や文の形には違いがあります。
どちらも「合う」という意味を持ちますが、主語に人を置くのか、意見・事実・説明などの内容を置くのかによって、自然な使い方が変わってきます。
agreeは、日常会話からビジネスまで幅広く使える一般的な単語です。
人が誰かの意見に賛成したり、ある提案について合意したりする場合に自然です。
一方、accordは、意見・事実・説明・方針などが互いに合っていることを、やや客観的・公式に述べるときに使われます。
人が「私は賛成です」と直接伝える場面ではagreeが使いやすく、情報や方針の整合性を述べる場面ではaccordが適しています。
例えば、I agree with you.は「あなたに賛成します」という自然な会話表現です。
これに対して、The evidence accords with the report.は「証拠が報告書と一致している」という、内容同士の整合性を述べる表現です。
accordは、話し手の賛成という気持ちよりも、複数の内容が合っているという客観的な関係に焦点を置きやすい点が違いです。
agreeの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- I agree with your proposal.(私はあなたの提案に賛成です。)
- The findings accord with earlier research.(その研究結果は、以前の研究と一致しています。)

agreeは人が意見に賛成するとき、accordは内容同士が合っているときに使うと考えると、違いが見えやすいね。

もちろん重なる場面もあるけれど、日常の「賛成する」ならagree、公式な文章で整合性を述べるならaccordが使いやすいよ。
accordとgrantの違い:与える対象と公的な性質
accordとgrantは、どちらも「与える」「認める」という意味で使われることがあります。
特に権利や許可などを対象にする場合、両者は似た文脈に登場します。
ただし、何をどのような形で認めるのかに注目すると、それぞれの使い分けが見えてきます。
grantは、誰かの申請や要求に対して、許可・権利・資金などを与えるという意味が強い動詞です。
grant permissionなら「許可を与える」、grant a requestなら「要求を認める」となります。
申請や要望を受けた側が、それを認めて実現させるという場面では、grantがよく使われます。
一方、accordは、ある人や集団に権利・敬意・待遇などを正式に認めるという表現です。
accord rights to citizensのように、制度や組織が対象にふさわしい扱いを認める場面で使われます。
grantよりも、文章語的で格調のある印象になることがあります。
特に、法律や制度が人々に与える権利を述べる場合には、accordの持つ公式な響きが文脈に合いやすいでしょう。
grantの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- The court granted him permission to appeal.(裁判所は彼に上訴する許可を与えました。)
- The constitution accords equal rights to all citizens.(その憲法は、すべての市民に平等な権利を認めています。)

grantは申請や要求を認める感じで、accordは権利や待遇を正式に認める感じが強いんだね。

許可を出す場面ならgrant、制度や立場に関わる権利を認める場面ならaccordがよく合うよ。
accordとgiveの違い:日常会話か格調高い表現か
accordとgiveは、どちらも広い意味では「与える」と訳せますが、使われる場面には大きな違いがあります。
giveは非常に基本的な動詞で、物・情報・助言・機会など、幅広い対象に使える日常的な表現です。
人に何かを渡す、情報を伝える、助言をするなど、身近な場面で幅広く使えるため、日常会話ではまずgiveが基本になります。
一方、accordは、権利・敬意・待遇・地位などを正式に認める場面で使われます。
単に物を渡すという意味では、通常giveのほうが自然です。
accordでは、与える対象そのものだけでなく、それを認める行為に公的・制度的な意味が含まれることがあります。
そのため、日常的な受け渡しに使うと、必要以上に硬い印象になる場合があります。
例えば、「友達に本を渡す」はgive a book to a friendと言いますが、「市民に平等な権利を認める」はaccord equal rights to citizensと表現できます。
どちらも「与える」と訳せても、与える対象と文章の雰囲気が異なります。
物や具体的なものを手渡す場合はgive、社会的な権利や待遇などを正式に認める場合はaccordという違いを意識すると、場面に合った単語を選びやすくなります。
giveの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- She gave me some useful advice.(彼女は私に役立つアドバイスをくれました。)
- The organization accorded the volunteers special recognition.(その組織はボランティアたちに特別な評価を与えました。)

giveなら日常のいろいろな「与える」に使えるけれど、accordは、何かを正式に認めるような場面に絞られるんだね。

普段の物の受け渡しにはgive、権利や待遇などを公式に認めるときにはaccordを考えると使い分けしやすいよ。
シチュエーション別:accordの例文集
ニュース・公式な場で使われる表現と例文
accordは、ニュース記事や公式発表、法律・外交関連の文章などで使われやすい単語です。
特に、国や政府、裁判所、組織などが誰かに権利や待遇を与えたこと、あるいは複数の事実や方針が一致していることを説明する際に登場します。
日常会話よりも、制度や公的な判断を客観的に伝える場面で目にすることが多いでしょう。
ニュースでは、受動態のbe accordedがよく使われます。誰かが正式な歓迎を受けたことや、特別な地位を認められたことなどを、簡潔に伝えられるためです。
また、in accord withやaccord withを使い、ある決定が規則や法律と一致していることを述べる場合もあります。
外交・法律・行政などの文章では、権利や待遇、方針との整合性を表す表現として、accordの硬めの語感が活かされます。
このような文章では、accordを見たら「単に与えた」だけでなく、「正式に認めた」「ふさわしい待遇を与えた」というニュアンスがないか確認すると、内容を正確に読み取りやすくなります。
accord withのように一致を表す形なのか、be accordedのように何かを受けたことを表す形なのかを見分けることも重要です。
前後の名詞や前置詞に注目すると、ニュースの中でも意味を判断しやすくなります。
例文:
- The visiting president was accorded a formal welcome.(訪問した大統領は、正式な歓迎を受けました。)
- The new regulations are in accord with international standards.(新しい規則は国際基準に沿っています。)
- The agreement accords special rights to local communities.(その協定は、地域社会に特別な権利を認めています。)

ニュースでは、accordが「歓迎を受ける」や「規則に沿う」という意味でも出てくるんだね。
前後の名詞を見ることが大切そう。

welcomeやrightsがあれば「待遇・権利を与える」、standardsやlawがあれば「基準に沿う」という方向で読むと、意味を判断しやすいね。
ビジネスメール・フォーマルな会話で使える表現と例文
ビジネスの場では、accordは、社内規則や契約、方針、取引先との合意などを改まった形で説明するときに役立ちます。
例えば、ある提案が会社の方針と一致していることや、契約によって特定の権利が認められていることを伝える場面です。
特に、個人の感想ではなく、組織の基準や契約上の扱いを説明する文章では、accordの客観的な響きが合いやすくなります。
ただし、accordは、すべてのビジネス会話で使う必要があるわけではありません。
日常的なメールで「同意します」と書くならI agreeのほうが自然なことも多く、accordは規則・制度・正式な待遇などを説明する文章で選ぶと使いやすいでしょう。
相手との意見の一致を直接伝えたいのか、提案や契約が基準に適合していることを説明したいのかによって、表現を使い分けることが大切です。
accord withやin accord withを使えば、提案や判断が会社の方針・契約・規則に沿っていることを表せます。
また、accord B to Aを使うことで、契約や制度がどのような権利を誰に認めるかを説明できます。
ビジネス文書では、提案の妥当性や制度上の扱いを落ち着いた調子で述べたいときに、こうした表現が役立ちます。
例文:
- The proposed plan accords with our company's objectives.(提案された計画は、当社の目標と一致しています。)
- The contract accords certain benefits to eligible employees.(その契約は、対象となる従業員に一定の福利厚生を認めています。)
- We will proceed in accord with the agreed schedule.(私たちは合意したスケジュールに従って進めます。)

ビジネスでは、単に「賛成です」と言うだけでなく、会社の方針や契約に沿っていることを説明するときにaccordが役立つんだね。

相手との合意そのものを伝えるならagree、提案や契約がどの基準に沿っているかを説明するならaccordが使いやすいよ。
まとめ
accordは、「一致する」「調和する」という意味と、「権利・敬意・待遇などを与える」「正式に認める」という意味を持つ動詞です。
どちらの意味にも、複数のものを適切に合わせたり、ふさわしい関係を成立させたりするイメージがあります。
自動詞では、accord with ~ で「〜と一致する」「〜と調和する」と表現できます。
accord on ~ は「〜について一致する・合意する」という意味で使われますが、日常的には agree on ~ のほうが一般的です。
他動詞では、accord A B や accord B to A の形で「AにBを与える」「BをAに認める」という意味になります。
権利や敬意、特別な待遇などを正式に与える場面で使われることが多く、ニュースや公式文章では be accorded という受動態もよく見られます。
in accord with ~ は「〜と一致して」「〜に従って」、according to ~ は「〜によると」「〜に応じて」、of one's own accord は「自発的に」「自分から」という意味になります。
どれもaccordの中心にある「ふさわしく合わせる」という感覚から理解すると、意味を関連づけて覚えやすくなります。

accordは「一致する」と「与える」で意味がかなり違うと思っていたけど、どちらも何かを適切な状態に合わせるイメージでつながっているんだね。

そうだね、特にニュースや公式文書では、権利や待遇を「正式に認める」という意味でaccordが使われることが多いよ。
まずは accord with ~、in accord with ~、according to ~ などの定番表現から覚えると、実際の英文でも見つけやすくなるね。
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「一致する」と「与える」が同じ動詞なのは不思議だけど、どちらも何かの関係を整えるような意味から来ているのかな。