感情を伝える英語expressの意味と使い方
英語の express は、「言う」「話す」といった基本動詞とは異なり、感情・考え・意見など、目に見えない内面を言葉や態度で外に表すことに特化した動詞です。
日常会話からビジネス英語まで幅広く使われ、丁寧さ・冷静さ・大人っぽさを同時に伝えられるのが大きな特徴です。
この記事では、動詞としての express を中心に、意味・構文・使い分け・実用表現までを体系的に解説します。
英語初心者がつまずきやすいポイントも会話形式で補足しているので、「何となく分かる」から「自分で使える」状態を目指しましょう。
expressの基本意味
expressの動詞の意味
express は動詞で「(感情・考え・意見・態度などを)言葉・行動・表情を通して外に表す」という意味を持ちます。
ポイントは、単に情報を伝えるのではなく、内面にある抽象的なものを、相手に伝わる形にするという点です。
そのため、express は次のような語と特に相性がよくなります。
- feelings / emotions(感情)
- opinions / views(意見・見解)
- gratitude / concern / sympathy(感謝・懸念・同情)
また、express には「抑えていたものを表に出す」という含みがあり、我慢していた気持ちを言語化するような場面でもよく使われます。
- He finally expressed his true feelings.(彼はついに本心を打ち明けた)


say は「口に出す」だけ。
でも express は「気持ちや考えを形にして伝える」感じだね。

感情が入ると express の方が自然?

うん、特に感謝・不満・懸念は express がよく使われるよ。
名詞としてのexpressは?
名詞の express は、主に「急行」「速達」「特急サービス」を意味します。
スピードや効率を強調する語で、動詞の「感情を表す」という意味とは直接の関係はありません。
- an express train(急行・特急列車)
- an express bus(急行バス)
- send a package by express(荷物を速達で送る)
この名詞の意味から、「無駄を省いて一直線に進む」というイメージを持つと理解しやすくなります。

同じ express なのに意味が全然違いますね。

そうだね。
品詞が変わると意味も切り替わる典型例だよ。

文の中でどう見分ければいいの?

前に冠詞(an / the)が来たら名詞の可能性が高いよ。
形容詞・副詞としてのexpress
express は形容詞として「明確な」「はっきり示された」「特別に示された」という意味になります。
特に、暗黙ではなく、言葉や文書で明示されている状態を表します。
- express permission(明確な許可)
- express agreement(明示された同意)
- express condition(明確な条件)
副詞形は expressly で、「明確に/はっきりと/わざわざ」というニュアンスがあります。
ややフォーマルで、法律・契約・ビジネス文書でよく使われます。
- I expressly told him not to do that.
- This rule is expressly stated in the contract.

expressly は強い言い方?

うん。「誤解の余地がないくらい明確に」って感じだね。

日常会話ではあまり使わない?

会話では clearly の方が多いね。
expressの発音と読み方
- 発音記号:/ɪkˈspres/
- カタカナ表記:イクスプレス
英語ではアクセントが後半の -press に置かれ、前半の ex- は軽く発音されます。
このリズムを意識しないと、日本語の「エクスプレス」風になりやすいので注意が必要です。
また、名詞・動詞・形容詞のどの用法でも発音は同じです。

どうしても「エクスプレス」になる…。

最初の e は弱く、「イクスプレス」って後ろを強く言ってみて。

確かに英語っぽくなりますね。

うん、アクセント位置を意識するだけで通じやすくなるよ。
expressの基本構文とよく使うフレーズ
主語+express+目的語:感情や意見を直接表現する基本パターン
この形は express の最重要パターン です。
目的語には、感情・意見・評価などを表す名詞が来ます。形容詞や文を直接置かない点が大きなポイントです。
よく使われる名詞には次のようなものがあります。
- gratitude / appreciation(感謝)
- concern / doubt(懸念・疑問)
- opinion / view(意見・見解)
- disappointment / anger(失望・怒り)
例文:
- She expressed her opinion clearly.
- He expressed concern about the result.
※ × express happy / express angry のように形容詞を直接置くのは誤りで、名詞化が必要です。

I expressed sad. って言いたくなるんですが…。

その気持ちは分かるけど、sad は使えないね。
I expressed sadness が正解。

名詞を置く、って意識が大事ですね。

うん。express は「名詞を表現する動詞」って覚えると安定するよ。
express + that節 / to不定詞 / with+名詞 の構文別使い分け
express は基本的に名詞と組み合わせますが、目的や文脈によって構文が変わります。
- express + that節:考え・判断を文として述べる(やや硬い・書き言葉寄り)
- express + 名詞 + to不定詞:希望・意欲・欲求を表す
- express + 名詞 + with:手段・態度・表情を示す
例文:
- He expressed that he was dissatisfied.
- She expressed a desire to improve her English.
- He expressed his gratitude with a smile.
that節は文法的には正しいものの、会話では名詞構文の方が自然になることが多い点に注意しましょう。

that節は使わない方がいい?

ダメではないけど、会話なら He expressed his dissatisfaction の方が自然だね。

なるほど、書き言葉寄りなんですね。

そう。論文や公式文書ではよく見るよ。
express for は正しい?forを伴う表現の実例
express for は一見よくありそうですが、for を直接 express に続けることはできません。
正しい形は次のとおりです。
- express + 感情名詞 + for + 人・物・行為
この for は「〜に対して」という対象を示します。
- express sympathy for the victims
- express appreciation for your support
- express concern for the future
× I expressed for you. は典型的な誤用です。

for があると安心しますけど、順番が難しい…。

まず「何の感情か」を名詞で言って、そのあと for で相手を示す、って考えよう。

感情 → for → 相手、ですね。

その順番を守ればミスしないよ。
express yourself / expressingの違いと自然な使い方
- express yourself:自分の考え・個性・感情を自由に表現すること(決まり文句)
- expressing:動名詞で「表現するという行為」そのものを指す
express yourself はアドバイスや励ましとして使われることが多く、やや口語的です。
- Don’t be afraid to express yourself.
一方、expressing は主語や目的語として文に組み込まれます。
- Expressing emotions in a foreign language is difficult.

express yourself は命令みたいで強くない?

命令というより「遠慮しなくていいよ」という励ましだね。

expressing は説明文でよく見る気がする。

抽象的な話をするときに便利な形だよ。
expressの例文集
日常会話で使える表現
日常会話では、気持ちを少し丁寧に、でも堅くなりすぎずに伝えたい時に express が使われます。
thank you や sorry だけでは足りないと感じる場面で便利です。
例文:
- I can’t express how grateful I am.(どれほど感謝しているか言い表せない)
- She expressed her feelings honestly.(彼女は正直に気持ちを伝えた)
- He expressed his frustration about the delay.(彼は遅れに不満を示した)
※ 日常会話では express + 強い感情名詞 が来ることが多く、やや大人っぽい印象になります。

日常会話だとちょっと固くない?

場面次第だね。
強い感謝や不満なら、express の方が自然なことも多いよ。

軽い会話より、気持ちをちゃんと伝えたい時ですね。

その感覚でOKだよ。
ビジネス・旅行でのexpressの表現
ビジネス英語では express = 定型的で丁寧な表現 という位置づけになります。
メール・プレゼン・面接など、フォーマルな場面で非常によく使われます。
例文:
- We would like to express our sincere thanks.(心より感謝申し上げます)
- I’d like to express my interest in this position.(この職に関心があることをお伝えします)
- Please allow me to express my apologies.(お詫びを申し上げます)
旅行場面でも、クレームや要望を感情的にならずに伝えるために有効です。
- I’d like to express a concern about this room.

ビジネスだと必ず express を使う感じですね。

そうだね。
丁寧さ・礼儀を示す動詞として定番だよ。

クレームでも失礼にならなそう。

まさにそれが express の強みだよ。
感情を伝える時に使える表現
express は、感情をそのままぶつけるのではなく、整理して言葉にするイメージの動詞です。
そのため、ポジティブ・ネガティブ両方の感情に使えます。
- express happiness / joy(喜びを表す)
- express sadness / disappointment(悲しみ・失望を表す)
- express anger / frustration(怒り・苛立ちを表す)
- express concern / sympathy(懸念・同情を示す)
感情が強いほど、express を使うと冷静で大人な印象になります。

怒っている時にも使えるんですね。

うん。怒鳴る代わりに express を使えば、建設的に伝えられるよ。

感情をコントロールする英語って感じですね。

いい表現だね。
それが express の本質だよ。
まとめ
express は「感情・考え・意見を、整理して相手に伝える」ための動詞です
基本は express + 名詞 の形を取り、感謝・不満・懸念・希望など、強さや重さのある感情と特に相性がよいのが特徴です。
日常会話では気持ちを丁寧に伝えたい時に、ビジネスでは礼儀正しさを示す定番表現として活躍します。
形容詞やthat節を直接置かないこと、for は必ず感情名詞とセットで使うことなど、構造を意識すれば誤用も防げます。

express って、ただの「言う」じゃないんですね。

うん。「気持ちを言葉にして相手に渡す」感じの動詞だね。

だからビジネスや感情表現でよく使われるんだ。

その理解で完璧。
感情を大人に伝えたい時は、まず express を思い出そう。


say と何が一番違うの?