英語のsufferの意味と使い方を徹底解説!「苦しむ」だけじゃない?
英語の「suffer」は、「苦しむ」という意味で覚えている人が多い動詞です。
確かに、病気や痛み、ストレスなどについて「苦しむ」と表現するときによく使われます。
ただし、sufferは人の苦しみだけを表すわけではありません。会社が「損失を被る」、経済や業界が「打撃を受ける」、能力や評判が「損なわれる」といった場面でも使われます。
また、suffer fromとsuffer+名詞の使い分けや、suffer fools gladlyのような少し意外な表現もあります。
この記事では、sufferの基本的な意味から文法、病気や精神的な苦痛、ビジネスでの使い方まで、具体的な例文と一緒に分かりやすく解説します。
sufferの基本情報
sufferの動詞の意味
sufferは、基本的に「苦しむ」「つらい思いをする」という意味を持つ動詞です。
病気や痛み、ストレスなどによって心身に負担を受けている状態を表すときによく使われます。
単に「痛い」「悲しい」という感情や状態を述べるだけでなく、何らかの原因によって本人がつらい影響を受けていることを表すのが特徴です。
ただし、sufferは人の苦しみだけを表す言葉ではありません。
会社が大きな損失を受けたり、経済が悪化したり、品質や評判が損なわれたりする場合にも使われます。
この場合は「苦しむ」と直訳するより、「被害を受ける」「損害を被る」「悪影響を受ける」と考えると自然です。
人や組織などが、何かによって望ましくない状態に置かれるという点を共通して押さえておくと、さまざまな場面で意味を判断しやすくなります。
例文:
- The family suffered greatly after the accident.(その家族は事故の後、大きな苦しみを経験しました。)
- Thousands of people suffered during the long drought.(長い干ばつの間、何千人もの人々が苦しみました。)


会社が損失を受けた場合もsufferを使えるから、「悪い影響を受ける」まで広げて覚えると使いやすいよ。
sufferの名詞形
sufferそのものには一般的な名詞形として使う形はなく、関連する名詞としてまず覚えたいのがsufferingです。
sufferingは「苦しみ」「苦痛」「苦難」という意味で、身体的な苦痛にも精神的な苦しみにも使えます。
sufferが苦しんでいる状態やその経験を動詞として表すのに対し、sufferingでは、その中で生じている苦しみそのものを一つのものとして捉えます。
例えば、長く続く病気による苦痛を表すこともあれば、戦争や災害によって人々が受ける苦難を表すこともあります。
もう一つ関連する名詞がsuffererで、「苦しんでいる人」「病気などに悩まされている人」という意味です。
特に病気や特定の症状に悩んでいる人を説明するときに使われるため、sufferingが「苦しみ」、suffererが「苦しんでいる人」と整理すると、それぞれの役割が分かりやすくなります。
- suffer → 苦しむ・被害を受ける
- suffering → 苦しみ・苦痛・苦難
- sufferer → 苦しんでいる人・患者
例文:
- The suffering caused by the war lasted for many years.(その戦争によって引き起こされた苦しみは何年も続きました。)
- The hospital provides support for cancer sufferers.(その病院はがん患者を支援しています。)

sufferingはsufferの名詞版みたいに考えていい?

かなり近いけど、sufferingは「苦しむこと」よりも「苦しみ・苦痛」というもの自体を指すことが多いね。
sufferの発音と読み方
sufferの発音は「サファー」に近く、最初の音節にアクセントがあります。
カタカナで完全に表すのは難しいですが、「サ」よりも「サ」の母音をやや短く、後半を強く意識すると英語の音に近づきます。
特に最初の母音は日本語の「サ」のように平坦に発音するのではなく、英語らしい短い母音を意識すると違いが出ます。
スペルを見ると「su」を「ス」と読みたくなりますが、英語では最初の母音が日本語の「ウ」とは異なります。
また、最後の-erも日本語の「アー」と完全に同じ音ではありません。
発音だけを単独で覚えるより、suffer fromのような実際によく使う形で音に慣れておくと、会話の中で聞いたときにも単語を認識しやすくなります。

スペルだけ見ると「スッファー」みたいに読みたくなるわ。

最初の母音とアクセントを意識して、単語全体のリズムで覚えるといいよ。
sufferの基本的な使い方と文法のコツ
自動詞と他動詞の使い分け(前置詞「from」の有無)
sufferで特に混乱しやすいのが、後ろにfromを置く場合と置かない場合です。
大まかに見ると、suffer from ~は「~に苦しむ・~に悩まされる」という形で、病気や症状、問題などを原因として受けている状態を表します。
一方、sufferの後ろに名詞を直接置く場合は、「損害・被害・損失などを受ける」という意味になることが多くなります。
この違いは単なる前置詞の暗記ではなく、後ろに置かれるものとの関係を見ると整理しやすくなります。
fromを使う形では「何に苦しめられているのか」に目が向き、他動詞として使う形では「何を受けたのか」が直接示されます。
そのため、病気ならsuffer from、lossやdamageならsuffer+名詞という組み合わせを意識すると、実際の英文でも形を選びやすくなります。
例文:
- She suffers from severe anxiety before public speaking.(彼女は人前で話す前に強い不安に悩まされます。)
- The factory suffered a major setback after the fire.(その工場は火災の後、大きな打撃を受けました。)

sufferって、fromがあるときとないときで使い方が変わるの?

変わるよ、「何に苦しんでいるか」ならsuffer from、「どんな損害や悪い結果を受けたか」ならsuffer+名詞、と考えると整理しやすいね。
自動詞:suffer from 〜:「(病気・問題・ストレス)に苦しむ」
suffer from ~は、病気や症状、ストレス、睡眠不足、問題などの影響を受けて「~に苦しむ」「~に悩まされる」という意味になります。
特に病気について説明するときによく使われる形で、単なる一時的な痛みというより、ある程度続いている症状や状態を説明するのに向いています。
fromの後ろには、sufferの原因や苦しみを引き起こしているものを置きます。
病気だけでなく、stress、anxiety、lack of sleepなど、生活上の問題にも使えるのがポイントです。
日常的な健康の話から、仕事や生活上のストレスについて話す場面まで幅広く使われるため、「病気専用の表現」と限定せず、本人に負担を与えているものを後ろに置く形として覚えると応用しやすくなります。
例文:
- I suffer from allergies every spring.(私は毎年春になるとアレルギーに悩まされます。)
- Many people suffer from stress at work.(多くの人が仕事でストレスに苦しんでいます。)
- She suffers from severe back pain.(彼女はひどい腰痛に悩まされています。)

suffer fromって、病名だけじゃなくてstressみたいなものにも使えるんだ。

「自分に負担を与えているもの」まで広げて考えると、かなり使える表現になるよ。
他動詞:suffer 〜:「(損害・被害・損失)を受ける・被る」
sufferは前置詞を使わず、そのまま名詞を目的語に取ることもできます。
この形では、損失や被害、敗北など、望ましくない結果を「受ける」「被る」という意味になるのが代表的です。
ここでは「苦しんでいる人」というイメージから少し離れ、何らかの悪い結果が人や組織に及んでいることに焦点が移ります。
suffer a lossは「損失を被る」、suffer damageは「損害を受ける」、suffer a defeatは「敗北を喫する」というように、ニュースやビジネス英語でもよく登場します。
主語には人だけでなく、会社、チーム、産業、建物なども置けるため、sufferが表す範囲を広げるうえで重要な使い方です。
特にloss、damage、defeatのような「望ましくない結果」を表す語との組み合わせは、そのまままとまりで覚えておくと便利です。
例文:
- The company suffered a huge loss last year.(その会社は昨年、大きな損失を被りました。)
- The building suffered serious damage in the storm.(その建物は嵐で深刻な被害を受けました。)
- Our team suffered a painful defeat.(私たちのチームは痛い敗北を喫しました。)

会社がsufferするって聞くと少し変だけど、「悪い結果を受ける」なら納得できるわ。

人の感情だけでなく、組織や建物が受けたダメージにも使えるところがポイントだよ。
sufferは受動態(be suffered)にできる?
sufferには他動詞としての使い方があるため、文法上は受動態にすることができます。
ただし、実際の英語ではbe sufferedという形がいつでも自然になるわけではありません。
特に日常的な英語では、「何がどのような被害を受けたか」を主語にして、能動態のsufferで表現するほうが分かりやすい場合が多くあります。
例えば、damageやlossを「受ける」という意味のsufferでは、The company suffered a loss.のように能動態で表現するのが一般的です。
一方、ニュースや報告書などでは、losses were suffered(損失が発生した・損失を被った)のような受動態が見られることもあります。
そのため、「sufferは受動態にできない」と覚えるのではなく、文法上は可能だが、実際の場面では能動態が自然なことも多い、と区別して理解するのが適切です。
例文:
- Significant losses were suffered by investors during the crisis.(その危機の間、投資家は大きな損失を被りました。)
- A heavy defeat was suffered by the home team in the final.(決勝でホームチームは大敗を喫しました。)

文法的には受動態にできても、普通は能動態で言うことが多いんだ。

「受動態にできるか」と「実際によく使うか」は別なので、そこは分けて考えるといいよ。
sufferが表す多様な「苦しみ」と「経験」
病気・症状:慢性的・継続的に「(病気で)苦しむ」
病気や症状についてのsufferは、suffer from ~の形で使われるのが基本です。
特に、長く続いている病気や繰り返し起こる症状を説明する場合によく合います。
「病気がある」という事実だけでなく、その病気によって本人がつらい状態に置かれていることまで含めて表現できるのが特徴です。
ただし、単に「昨日頭が痛かった」のような一時的な出来事なら、I had a headache.やMy head hurt.などのほうが自然な場合があります。
sufferはある程度の継続性や負担を感じさせる言葉ですが、必ず何年も続く状態だけに限られるわけではありません。
話し手がその症状を「負担になっているもの」として捉えているかどうかも、使い分けを考えるうえで大切です。
例文:
- He has suffered from asthma since childhood.(彼は子どもの頃からぜんそくに苦しんでいます。)
- She suffers from frequent headaches.(彼女は頻繁に頭痛に悩まされています。)

一回だけ痛かったというより、ずっと抱えている症状に向いているんだね。

「その状態が生活の中で負担になっている」というところまで伝わりやすい表現だよ。
精神的苦痛:悩みや悲しみで「(心が)苦しむ」
sufferは身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦しみにも使えます。ストレス、不安、悲しみ、孤独などによって精神的な負担を受けている場合にもsufferが使われます。
この用法では、単純に「悲しい」「不安だ」と感情を述べるのではなく、その感情や状況によって本人がつらい状態に置かれていることを表しやすくなります。
この場合もsuffer from stressやsuffer from anxietyのようにfromを使う形がよく見られます。
また、lossやgriefなど、人生のつらい出来事に伴う苦しみを表す場合にも使われます。
日常会話だけでなく、社会問題や人の生活状況を説明する文章でも使われるため、精神的な負担をやや広く捉えておくと理解しやすくなります。
例文:
- Many children suffer from anxiety before important exams.(多くの子どもが大事な試験の前に不安に苦しんでいます。)
- He suffered greatly after losing his close friend.(彼は親しい友人を失った後、とても苦しみました。)

sadよりも、「その出来事でかなりつらい状態になっている」というところまで入る感じかな。

うん、単なる感情の説明より、受けている精神的な負担に目が向く表現だね。
ビジネス・経済:損害・損失・被害を「受ける・被る」
ビジネスや経済の話では、sufferは「苦しむ」よりも「損害を受ける」「損失を被る」という意味で登場することが多くなります。
会社の売上が落ちたり、事故によって大きな損害が出たり、市場の変化によって企業が打撃を受けたりするときに使えます。
こうした場面では、感情的に苦しんでいるというより、経済的な結果としてマイナスの影響を受けていることを客観的に述べています。
ニュース記事や企業レポートでは特に頻繁に見かける用法です。
主語にはcompanyやbusinessだけでなく、industry、market、economyなども置かれるため、経済ニュースを読む際には「suffer=苦しむ」と固定すると意味を取り違えやすくなります。
何らかの出来事によって売上や利益、経営状態などに悪影響が出ている場面なら、「打撃を受ける」という方向で読むと自然です。
例文:
- The airline suffered heavy losses after the accident.(その航空会社は事故後、大きな損失を被りました。)
- Local businesses suffered from the decline in tourism.(地元の企業は観光客の減少によって打撃を受けました。)

ニュースのsufferは「苦しむ」と訳すと少し大げさに見えることがあるんだね。

そういうときは「打撃を受ける」「損失を被る」くらいにすると、日本語として自然になるよ。
質の低下:能力や評判が「損なわれる・悪化する」
sufferは、何かの品質や能力、評判などが以前より悪くなる場合にも使われます。
この場合も「苦しむ」と訳すより、「損なわれる」「低下する」「悪化する」と考えるほうが自然です。
直接的な損失が発生したわけではなくても、何らかの原因によって本来の状態が保てなくなった場合に使える点が特徴です。
例えば、睡眠不足によって集中力が落ちたり、人手不足によってサービスの質が低下したりする場面で使えます。
ここでは「何かが苦痛を感じる」という意味ではなく、以前と比べて性能や状態が悪くなったことに焦点があります。
そのため、performance、quality、reputationなど、状態の良し悪しを判断できる名詞と組み合わせると意味をつかみやすくなります。
例文:
- His performance suffered because he didn't get enough sleep.(十分な睡眠を取らなかったため、彼のパフォーマンスは低下しました。)
- The quality of the service suffered after many employees left.(多くの従業員が辞めた後、サービスの質が低下しました。)

performance sufferedって、具体的にはどういう意味になるの?

ここでは「パフォーマンスが苦しんだ」ではなく、「能力や仕事の出来が悪くなった」という意味だよ。
「苦しむ」以外の意外な慣用句・フレーズ
suffer fools gladly(愚か者に寛大である)とは?
suffer fools gladlyは、「愚かな人を我慢して相手にする」「愚か者に寛大である」という意味の慣用表現です。
ここでのsufferは、現代の一般的な「苦しむ」ではなく、「我慢する」「許容する」という古い意味に近い使われ方です。
そのため、通常のsuffer from ~とは意味の作り方が異なり、単語を一語ずつ直訳しても全体の意味はつかみにくくなります。
特にnot suffer fools gladlyという否定形で使われることが多く、「愚かな人や無能な人を我慢しない」「くだらないことに付き合わない」という性格を表します。
人の性格や態度を説明するときに使われる表現なので、ビジネスの場面などでは、その人が無意味な行動や能力不足に対して厳しいことを示す場合があります。
例文:
- My boss does not suffer fools gladly.(私の上司は愚かな人間を容赦しません。)
- She doesn't suffer fools gladly, but she is fair to everyone.(彼女は愚かな人に寛容ではありませんが、誰に対しても公平です。)

sufferなのに「我慢する」ってどういうこと?
普通のsufferとは違うの?

うん、これは昔のsufferの意味が残った慣用表現だから、特にnot suffer fools gladlyという形で覚えたほうが早いよ。
suffer in silence(黙って耐える)の使い方とニュアンス
suffer in silenceは、「誰にも不満や苦しみを打ち明けず、黙って耐える」という意味です。
in silenceが加わることで、苦しみを表に出さずに抱えている様子が伝わります。
単に声を出さずに苦しんでいるというだけではなく、周囲に自分のつらさを伝えないという側面が含まれる表現です。
身体的な苦痛にも精神的な苦しみにも使えますが、単に「静かにしている」という意味ではありません。
つらい状況にありながら、それを周囲に訴えたり助けを求めたりせずに耐えている、というニュアンスがあります。
そのため、本人が苦しみを隠しているような場面や、問題を一人で抱え込んでいる状況を描写するときに特に合います。
例文:
- He suffered in silence for years.(彼は何年もの間、黙って苦しんでいました。)
- You don't have to suffer in silence.(一人で黙って苦しむ必要はありません。)

in silenceがつくと、単に苦しいだけじゃなくて、それを誰にも言わない感じまで出るんだね。

「助けを求めずに一人で抱える」という場面が特にイメージしやすいよ。
sufferと似た動詞はどう使い分ける?
sufferとhurtの違い:「継続的な苦しみ」か「瞬間的な痛み」か
hurtは「痛む」「傷つける」という意味で、身体的な痛みから精神的な傷まで幅広く表せます。
特に「今、ここが痛い」という具体的な痛みを伝える場合にはhurtが自然です。
痛みそのものに意識が向いていて、原因やその後の生活への影響まで必ずしも含める必要がない場合に使いやすい言葉です。
一方、sufferは痛みそのものだけでなく、その痛みや病気によってつらい状態に置かれていることに焦点があります。
そのため、長期間の病気や慢性的な問題などではsufferが使いやすくなります。
もちろん、sufferが一時的な苦痛に使えないわけではありません。違いは時間の長さだけで決まるものではなく、「痛みそのもの」なのか、「その影響を受けて苦しい状態」なのかという視点にもあります。
hurtの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- My knee hurts when I walk.(歩くとひざが痛みます。)
- He suffers from chronic knee pain.(彼は慢性的なひざの痛みに苦しんでいます。)

hurtは「痛い」という現象に近くて、sufferはその痛みを抱えている状態に目が向くんだね。

その捉え方でかなり分かりやすくなるよ。
特に症状が続いている場合はsufferが合いやすいね。
sufferとbear/endureの違い:「被害を受ける」か「耐え忍ぶ」か
sufferとbear、endureはいずれも「つらいこと」に関係しますが、視点が異なります。
sufferは、自分が苦痛や損害などの影響を受けていることに重点があります。
何かが自分に降りかかり、その結果としてつらい状態や悪い状況になっていることを表す場合に向いています。
それに対してbearやendureは、「つらいことを自分が耐える」という側面が強くなります。
特にendureは、長く続く苦痛や困難を我慢して乗り越えるニュアンスが出やすい言葉です。
そのため、「何が起きたか」に焦点を置くならsuffer、「それをどう耐えているか」に焦点を置くならbearやendureという視点で考えると、似た意味の違いを整理しやすくなります。
bearとendureの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- She suffered serious injuries in the accident.(彼女はその事故で重傷を負いました。)
- He endured the pain without complaining.(彼は文句を言わずにその痛みに耐えました。)
- He couldn't bear the pain any longer.(彼はもうその痛みに耐えられませんでした。)

sufferは「受けてしまった」側で、endureは「それを耐える」側に意識があるんだ。

自分に起きたことを見るならsuffer、耐え続ける行為を見るならbearやendureが近いよ。
sufferとundergoの違い:「耐え忍ぶ経験」か「単なる経過」か
undergoは「経験する」「受ける」という意味で、手術や治療、検査、変化など、ある過程を実際に経験することを表します。
そこには必ずしも「つらい」「悪い」という評価は含まれません。
ある出来事や処置を自分が通過したという事実に焦点があり、結果が良かったか悪かったかを動詞そのものが決めるわけではありません。
一方のsufferには、苦痛や損害など、本人にとって望ましくない影響を受けているというニュアンスがあります。
そのため、undergo surgeryなら単に「手術を受ける」ですが、suffer painなら「痛みに苦しむ」という違いが生まれます。
undergoは医療やビジネスなどのややフォーマルな場面でも使われやすく、「ある過程を通る」という意味で考えると、sufferとの違いを整理しやすくなります。
undergoの使い方は、別記事で詳しく解説しています。
例文:
- She underwent surgery last month.(彼女は先月、手術を受けました。)
- He suffered severe pain after the operation.(彼は手術後、激しい痛みに苦しみました。)

手術を受けたこと自体はundergoで、手術後の痛みならsufferになるんだ。

同じ出来事でも、「経験したこと」を見るか「受けた苦痛」を見るかで動詞が変わるね。
sufferとexperienceの違い:「避けたかった経験」か「中立的な経験」か
experienceは「経験する」という非常に幅広い動詞で、良いことにも悪いことにも使えます。
旅行で楽しい経験をした場合にも、仕事で失敗した場合にも使えるため、基本的には中立的な言葉です。
話し手がその出来事を好ましいものとして捉えているか、好ましくないものとして捉えているかに関係なく、まず「その経験があった」という事実を表せます。
sufferの場合は、経験した結果として苦痛や損害などの悪影響を受けたことが前面に出ます。
そのため、同じ出来事について話していても、experienceなら事実として述べ、sufferなら「つらい影響を受けた」という評価を含めることができます。
この違いは、ニュースや説明文を読むときにも重要で、sufferが選ばれている場合には、単なる出来事の経験ではなく、そこから生じたマイナスの影響まで意識すると内容を捉えやすくなります。
例文:
- We experienced several problems during the trip.(私たちは旅行中にいくつかの問題を経験しました。)
- The village suffered severe flooding after the storm.(その村は嵐の後、深刻な洪水被害を受けました。)

experienceなら事実を淡々と言えて、sufferだと「被害を受けた」という見方が入るんだね。

同じ出来事でも、話し手がどこに焦点を置いているかが変わってくるよ。
実践例文集:日常からニュース英語までsufferを使いこなす
健康や体調について話すときの定番フレーズ
健康や体調についてsufferを使う場合は、suffer from ~の形が中心になります。
特に病気、慢性的な症状、ストレスなど、本人にとって継続的な負担になっているものを説明するのに便利です。
単に体調について情報を伝えるだけでなく、その状態が本人にとってつらいものであることを含めて伝えられるため、症状を説明する文章などでも使われます。
日常会話では「病気に苦しんでいる」と少し重く聞こえる場合もありますが、症状の程度や継続性を説明する場面では自然な表現です。
ニュースや医療関連の記事ではさらによく使われます。
また、病名だけでなく、stressやanxietyなど精神的な負担にも使えるため、健康に関する話題では「suffer from+本人を悩ませているもの」という形で考えると応用しやすくなります。
例文:
- My father suffers from high blood pressure.(私の父は高血圧に悩まされています。)
- I used to suffer from insomnia.(私は以前、不眠症に悩まされていました。)
- Many people suffer from back pain as they get older.(年齢を重ねるにつれて、多くの人が腰痛に悩まされます。)

健康については、suffer fromの後ろに病気や症状を入れればかなり応用できそう。

病名だけに限定せず、「生活に負担を与えているもの」を入れると使える範囲が広がるよ。
経済ニュースやビジネス報告で使われるsuffer
経済ニュースやビジネス英語では、sufferは「損失を被る」「打撃を受ける」という意味で非常に便利です。
企業の売上、利益、株価、市場などが悪い影響を受けたことを説明するときに使われます。
ここでは人間の感情的な苦しみよりも、数字や経営状態などに表れるマイナスの影響を客観的に述べる役割が強くなります。
この用法では、suffer a loss、suffer damage、suffer a declineなど、後ろに悪い結果を表す名詞を置く形がよく見られます。
日本語では「苦しむ」と訳さず、「低下する」「損失を被る」「打撃を受ける」など、文脈に合った訳にすると読みやすくなります。
特に経済ニュースでは、原因となる出来事と、その結果として受けた損失や悪化をつなぐ動詞としてsufferが使われることが多いため、前後の内容も合わせて読むことが大切です。
例文:
- The company suffered a sharp decline in sales.(その会社は売上の急激な減少に見舞われました。)
- The industry suffered major losses during the recession.(その産業は景気後退の間に大きな損失を被りました。)
- The store suffered damage during the fire.(その店は火災で被害を受けました。)

経済ニュースでは「苦しむ」と訳さず、その場面に合わせて「打撃を受ける」とかにすると自然だね。

英語では同じsufferでも、何をsufferしているかによって日本語の訳し方がかなり変わるよ。
「自業自得」や「質の低下」を表現する応用例文
sufferは、誰かの失敗や判断の結果として悪い影響を受ける場合にも使えます。
この場合、「自業自得」という意味そのものをsufferが持っているわけではありませんが、suffered because of ~などを使えば、「~が原因で苦しい結果になった」という関係を表現できます。
つまり、suffer自体に「本人の責任」という意味があるのではなく、原因と結果を組み合わせることで、そのような状況を説明できます。
また、品質や能力が落ちた場合にもsufferが使えるため、「以前より悪くなった」という変化を少し客観的に説明できます。
人の苦痛だけに限定せず、「何かが悪い影響を受けた」という広い捉え方ができると、sufferの応用範囲が一気に広がります。
特に、原因となった判断や出来事と、その結果として生じた低下や悪化を一緒に述べたい場合に使いやすい表現です。
例文:
- The team suffered because of its poor decisions.(そのチームは自分たちの判断ミスのせいで苦しい結果になりました。)
- His reputation suffered after the scandal.(そのスキャンダルの後、彼の評判は損なわれました。)
- The quality of the product suffered because of cost-cutting.(コスト削減によって、その製品の品質は低下しました。)

「自業自得」そのものをsufferで言うわけじゃないけど、悪い判断の結果として苦しい状況になることは表せるんだ。

そう、sufferは原因まで含んだ決まり文句ではなく、「その結果として悪い影響を受けた」ことを表す動詞として考えると分かりやすいね。
まとめ
sufferは「苦しむ」という意味だけで覚えると、実際の英文で出会ったときに意味を取りにくくなることがあります。
病気やストレスならsuffer from 〜で「〜に苦しむ」、損失や被害ならsuffer+名詞で「〜を受ける・被る」という使い分けが基本です。
さらに、会社が損失を被ったり、売上や業績が低下したり、サービスの質や評判が損なわれたりする場面にもsufferは使われます。
このときは「苦しむ」と直訳するより、「打撃を受ける」「損失を被る」「低下する」など、何が悪い影響を受けたのかに合わせて訳すと自然です。
また、suffer fools gladlyのように、sufferの「苦しむ」からは想像しにくい表現もあります。
sufferの中心には、単なる痛みだけでなく、何かによって望ましくない状態や悪い影響を受けるという広がりがあります。
この感覚を持っておくと、健康、精神的苦痛、ビジネス、ニュースなど、さまざまな場面のsufferを理解しやすくなります。

sufferって最初は「苦しむ」だけだと思っていたけど、損失や質の低下にも使えるんだね。

「何かによって悪い影響を受ける」というところを押さえておくと、sufferのいろいろな使い方が一本につながって見えてくるよ。
この記事で学んだ動詞以外もまとめてチェックしたい場合:
- 英検3級レベルの基本動詞まとめ...基本動詞を中心に、まず押さえておきたい単語を一気に確認
- 英検準2級レベルの基本動詞まとめ...日常会話ややや応用的な動詞を、例文と一緒に学習可能
- 英検2級レベルの基本動詞まとめ...より実践的・抽象的な動詞をまとめて確認し、語彙力を強化


sufferって「苦しむ」だけだと思っていたけど、会社にも使えるんだね。