come up to scratchの意味は?引っかき傷にまで達する?
「come up to scratch」の意味を
考えるとき、真っ先に思い浮かぶのは
「come up to」は「~に達する」
「scratch」は「引っかき傷」で
「引っかき傷にまで達する」
だとしてしまいますよね。
ただ、当然ながら
「引っかき傷にまで達する」は
何のことか、さっぱりわかりません。
「come up to」と「scratch」の
どちらの意味に問題があるかというと
「scratch」のほうです。
「scratch」は
「引っかき傷」という意味で
よく使いますが、
「試合開始の線」
という意味があります。
この「試合開始の線」は、
昔のボクシングで
使っていた意味です。
昔のボクシングは
中央のリングに線を引き、
そこに左足を乗せて
素手で殴り合うものでした。
ダウンした選手は、
その線までに行って
戦う意思を示さないと負けになります。
言い方を変えると
中央のリングの線が基準となって
ボクシングをやるということです。
その名残が今でも残っていて
使われているのです。
「come up to scratch」の意味と
どういう関係があるのかというと、
基準という部分が関係しています。
「試合開始の線」→「基準」
となり、そこから
「基準(水準)に達する」
という意味になっているのです。
「come up to scratch」は
「基準(水準)に達する」
という意味になりますが、
主に否定文で用いられることが多く、
否定の意味だと
「基準(水準)に達しない」
という日本語訳になります。