「働く」だけじゃない!workの意外な意味と使い方を解説
work は「働く」という意味で知られていますが、実際の英語ではそれ以上に幅広く使われる動詞・名詞です。
人が仕事をする場合だけでなく、機械が動く、方法がうまくいく、予定が都合よく合うなど、「機能する・成立する」という共通イメージを軸に多様な意味を持ちます。
この記事では、work の基本的な意味から、主語や文型によるニュアンスの違い、日常会話・ビジネスでの実践的な使い方までを整理し、「なぜその場面で work が選ばれるのか」を理解できるよう解説します。
workの基本情報
workの動詞の意味
work は「働く」という意味で最初に習う動詞ですが、実際にはそれよりもずっと広く、「何かが本来の役割を果たす」「意図した結果が出る」 という意味を持つ動詞です。
重要なのは、work が 行為そのものよりも結果・状態に焦点を当てる という点です。
人が主語の場合は「働く・仕事をする」になりやすいですが、物・仕組み・計画・方法などが主語になると、「機能する」「うまくいく」「効果がある」という意味に自然に変化します。
つまり work は、主語が変わることで意味が自動的に切り替わる動詞だと言えます。
例文:
- This plan worked. (この計画はうまくいった)
- This method doesn’t work anymore. (この方法はもう通用しない)


実は「ちゃんと機能したか」を見る動詞なんだよ。

じゃあ人が働くって意味は?

それは「人という仕組みが仕事として機能している」って考えると一貫するよ。
workの名詞の意味
名詞の work は「仕事・作業・努力・業務内容」などをまとめて表す言葉で、基本的には不可算名詞です。
これは、work が「一つ一つの作業」ではなく、作業全体・労力の総量を指しているためです。
一方で、a work / works という形になると意味が変わり、「文学作品・芸術作品・建築物」など、完成した成果物を指します。
この使い分けは日本人学習者がつまずきやすいポイントです。
例文:
- I have a lot of work to do. (やるべき仕事がたくさんある)
- This novel is one of his best works. (この小説は彼の最高傑作の一つだ)

work ってなんで数えられないの?

「作業の量」じゃなくて「仕事という概念」を見てるからだよ。

じゃあ a work は別物?

そう、完成した「作品」として数えてるよ。
workの発音と読み方
work の発音は /wɜːrk/。日本語の「ワーク」とは異なり、母音をあいまいに伸ばし、語尾の r をしっかり響かせるのがポイントです。
特に r の音が弱いと、walk や woke など別の単語に聞き取られることがあります。
また、アメリカ英語では語尾の r を強く発音し、イギリス英語ではやや弱くなる傾向がありますが、どちらでも r を完全に落とさないことが重要です。

カタカナだと「ワーク」ですよね。

それだと r が消えやすいよ。

じゃあどう言えば?

「ワァ(曖昧)+rk」を一息で言う感じだね。
work の使い方を文法視点で整理(主語・目的語)
主語が「人」以外でもOK? work の意味が決まる「主語」のルール
work は「誰がやるか」よりも、主語が何で、それが役割を果たしているかに注目する動詞です。
そのため、人だけでなく、物・制度・計画・アイデアなども自然に主語になります。
英語では「物や仕組みも能動的に働く」という発想があり、work はその代表例です。
日本語の感覚で「人がいないと work は使えない」と考えると、意味が取れなくなります。
- 人が主語
→ 働く・仕事をする - 物・機械
→ 機能する・動作する - 計画・方法
→ うまくいく・成功する
例文:
- This machine works fine. (この機械は正常に動く)
- The plan didn’t work as expected. (その計画は思った通りにいかなかった)

主語が物でも自然なんですね。

英語では「機械も計画も働く」んだ。

日本語だと人がやる感じなのに。

だから work は主語を見る癖をつけると理解が一気に進むよ。
他動詞としての用例:土地を耕し、問題を解決する「働きかけ」のwork
work は基本的に自動詞ですが、「意図的に力を加えて対象を動かす」 場合には他動詞として使われます。
このときの work は、単に作業するのではなく、工夫・戦略・粘り強さを含んだ動きになります。
特に、土地・制度・問題など「簡単には動かないもの」を相手にするときに使われやすいのが特徴です。
例文:
- He worked the land for many years. (彼は長年その土地を耕し続けた)
- She worked the problem until she found a solution. (彼女は解決策が見つかるまで問題に取り組んだ)

work に目的語が来ると重みがありますね。

「手を動かす」より「働きかける」感じだよ。

簡単じゃない対象ってこと?

そう。だから problem や system と相性がいいよ。
イメージで解決!work out / work on / work through の使い分けと核心
work の句動詞は、後ろに来る前置詞が「どこに注目しているか」を示します。
意味の違いは訳ではなく、視点の違いで理解すると整理しやすくなります。
- work out:結果・結論にたどり着く
- work on:対象に向かって作業している途中
- work through:問題を一つずつ処理していく過程
特に work out は「解決する」だけでなく、「最終的にうまくいく」という結果重視の表現としてよく使われます。
例文:
- Everything worked out in the end. (最終的にはすべてうまくいった)
- I’m working on the report now. (今レポートに取り組んでいる)
- Let’s work through the details. (細かい点を一つずつ確認しよう)

全部「取り組む」だと区別できませんね。

だから「結果・途中・プロセス」で考えるよ。

前置詞が視点なんですね。

意味は前置詞がほぼ決めてるよ。
「働く」以外のworkが持つ多彩な意味パターン
「動く・作動する」:機械が本来の役割を果たしている状態
この work は、単に電源が入っているかどうかではなく、機械や装置が「期待された役割を正しく果たしているか」を表します。
途中で止まる、反応が遅い、結果が出ない場合は「動いているように見えても work していない」と判断されます。
そのため、日常会話では「壊れている」よりも広い意味で使われ、ソフトウェア・アプリ・制度など、形のない仕組みにも自然に使えます。
例文:
- My computer isn’t working. (パソコンが正常に動いていない)
- The app works fine on my phone. (そのアプリは私のスマホでは問題なく動く)

電源は入るのに使えない時も work じゃないんですね。

「役に立ってるか」が判断基準だよ。
「効く・うまくいく」:薬や作戦が期待した効果を出した時
この用法の work は、行動や方法の結果として「効果が出たか」に焦点を当てます。
努力したかどうかではなく、結果が出たかどうかがすべてです。
薬・治療法・作戦・戦略・説得方法など、「試してみて初めて分かるもの」と非常に相性が良いのが特徴です。
例文:
- This medicine works. (この薬は効く)
- The strategy worked better than expected. (その戦略は予想以上にうまくいった)

頑張ったかどうかは関係ないんですね。

英語は結果重視だから work を使うよ。
「都合が良い」:予定調整でネイティブが連発する「That works!」
That works! は、「その条件で問題ない」「都合が合う」という意味で使われる非常にカジュアルな表現です。
相手の提案に対して、深く考えず即OKを出すニュアンスがあります。
for me / for us を付けることで、「自分(たち)にとって都合が良い」と範囲を明確にできます。
例文:
- That works for me. (それで大丈夫です)
- Friday at 3? — That works. (金曜3時?—OKです)

便利すぎて何でも使えそうだわ。

実際、ほぼ何でもOKな時に使えるよ。
work と run の違い:機械が「動く」と言いたい時の使い分け
どちらも「動く」と訳されますが、注目点が異なります。
- work:役割・機能が果たされているか
- run:電源が入り、稼働状態にあるか
エンジン・プログラム・システムなどは run、リモコン・制度・計画などは work が選ばれやすい傾向があります。
例文:
- The engine is running. (エンジンが動いている)
- The remote doesn’t work. (リモコンが効かない)

run してても work しないことも?

あるね。動いてるけど役に立たない状態だよ。
workの実践例文集・フレーズガイド
日常会話:SNSやチャットで使える自然な表現
日常会話やSNS、チャットでは、work は「うまくいく」「都合が合う」「問題ない」といった軽い判断を伝えるために使われます。
深刻さはなく、相手の提案や状況に対してラフに反応するのが特徴です。
また、否定形にすると「合わない」「無理」「しっくりこない」という意味になり、強く拒否せずに距離を取る表現として便利です。
例文:
- This doesn’t work for me. (それは私には合わない)
- That might work. (それ、うまくいくかも)
- Let’s see if that works. (それでうまくいくか試してみよう)

SNSで work ってよく見るわ。

うん、軽く判断を伝える定番表現だよ。

No より柔らかいですね。

だから日常会話で多用されるよ。
ビジネス:プロジェクトの進捗や交渉で役立つwork
ビジネスシーンでは work は、「進行中のやり方が機能しているか」「実務として成立しているか」を冷静に伝えるために使われます。
感情的な評価ではなく、状況判断・事実確認として使えるのが特徴です。
否定形でも強すぎる印象にならず、「改善の余地がある」というニュアンスを含ませることができます。
例文:
- The current approach isn’t working. (今のやり方はうまくいっていない)
- We need a solution that works for both sides. (双方にとって機能する解決策が必要だ)
- This schedule won’t work for our team. (このスケジュールは私たちのチームには合わない)

うまくいってないって、直接言っていい?

work を使えば事実ベースで言えるよ。

感情的じゃないんですね。

だからビジネス向きだよ。
日本人が間違いやすい「work」のNGパターン
work は万能に見えますが、do / make と置き換えられない場面も多く、日本人学習者が誤用しやすい動詞です。
特に「作業をする=work」と考えると、不自然な英語になりがちです。
ポイントは、「結果・機能」を見るときが work、「行為そのもの」を言うときは do / make という切り分けです。
例文:
- × I’m working my homework.
- ○ I’m doing my homework.(私は宿題をしている)
- × This job is hard work me.
- ○ This job is hard for me.(この仕事は私には大変だ)

全部 work で言いたくなるわ。

気持ちは分かるけど、行為なら do だよ。

work は結果を見るんでしたね。

そこを意識すればミスは激減するよ。
まとめ
work の本質は「働く」ではなく、「機能する・期待された役割を果たす」ことです。
人が主語なら仕事・努力、物や仕組みが主語なら作動・有効性、状況や予定が主語なら成立・都合の良さを表します。
この共通イメージを押さえておくと、work / do / make / run の使い分けも自然に理解できるようになります。

結局、work って一言で言うと何?

ちゃんと機能するかどうか」だね。

働く以外にも使える理由が分かったわ。

その感覚があれば、もう迷わないよ。


work って「働く」だけだと思ってた。